赤痢アメーバ(せきりアメーバ、学名:Entamoeba histolytica)は嫌気性のアメーバで、人畜に寄生し、特にヒトに対してアメーバ赤痢などの症状を引き起こす病原体である。 トロフォゾイト(栄養体)とシスト(包嚢)の形で存在し、トロフォゾイトの細胞分裂のみで増殖し有性生殖はない。トロフォゾイトは宿主体内と排泄直後の糞便にのみ生存する。シストは外界で生存し感染に関わるが、加熱や冷凍には弱い。シストは経口的に取り込まれると、小腸で脱嚢しトロフォゾイトになり、主に大腸で活動して潰瘍を引き起こす。不顕性感染もあるが、大腸で赤痢症状を起こす他、血中に入り肝膿瘍なども起こす。 アメーバ赤痢がアメーバによることは1875年に知られたが、赤痢アメーバが種として記載されたのは1903年、ドイツの微生物学者による(シャウディンは、後に赤痢アメーバに感染して死亡した)。種小名の histolytica は、「」を意味する。

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  • 赤痢アメーバ(せきりアメーバ、学名:Entamoeba histolytica)は嫌気性のアメーバで、人畜に寄生し、特にヒトに対してアメーバ赤痢などの症状を引き起こす病原体である。 トロフォゾイト(栄養体)とシスト(包嚢)の形で存在し、トロフォゾイトの細胞分裂のみで増殖し有性生殖はない。トロフォゾイトは宿主体内と排泄直後の糞便にのみ生存する。シストは外界で生存し感染に関わるが、加熱や冷凍には弱い。シストは経口的に取り込まれると、小腸で脱嚢しトロフォゾイトになり、主に大腸で活動して潰瘍を引き起こす。不顕性感染もあるが、大腸で赤痢症状を起こす他、血中に入り肝膿瘍なども起こす。 アメーバ赤痢がアメーバによることは1875年に知られたが、赤痢アメーバが種として記載されたのは1903年、ドイツの微生物学者による(シャウディンは、後に赤痢アメーバに感染して死亡した)。種小名の histolytica は、「」を意味する。 (ja)
  • 赤痢アメーバ(せきりアメーバ、学名:Entamoeba histolytica)は嫌気性のアメーバで、人畜に寄生し、特にヒトに対してアメーバ赤痢などの症状を引き起こす病原体である。 トロフォゾイト(栄養体)とシスト(包嚢)の形で存在し、トロフォゾイトの細胞分裂のみで増殖し有性生殖はない。トロフォゾイトは宿主体内と排泄直後の糞便にのみ生存する。シストは外界で生存し感染に関わるが、加熱や冷凍には弱い。シストは経口的に取り込まれると、小腸で脱嚢しトロフォゾイトになり、主に大腸で活動して潰瘍を引き起こす。不顕性感染もあるが、大腸で赤痢症状を起こす他、血中に入り肝膿瘍なども起こす。 アメーバ赤痢がアメーバによることは1875年に知られたが、赤痢アメーバが種として記載されたのは1903年、ドイツの微生物学者による(シャウディンは、後に赤痢アメーバに感染して死亡した)。種小名の histolytica は、「」を意味する。 (ja)
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  • 赤痢アメーバ(せきりアメーバ、学名:Entamoeba histolytica)は嫌気性のアメーバで、人畜に寄生し、特にヒトに対してアメーバ赤痢などの症状を引き起こす病原体である。 トロフォゾイト(栄養体)とシスト(包嚢)の形で存在し、トロフォゾイトの細胞分裂のみで増殖し有性生殖はない。トロフォゾイトは宿主体内と排泄直後の糞便にのみ生存する。シストは外界で生存し感染に関わるが、加熱や冷凍には弱い。シストは経口的に取り込まれると、小腸で脱嚢しトロフォゾイトになり、主に大腸で活動して潰瘍を引き起こす。不顕性感染もあるが、大腸で赤痢症状を起こす他、血中に入り肝膿瘍なども起こす。 アメーバ赤痢がアメーバによることは1875年に知られたが、赤痢アメーバが種として記載されたのは1903年、ドイツの微生物学者による(シャウディンは、後に赤痢アメーバに感染して死亡した)。種小名の histolytica は、「」を意味する。 (ja)
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