金融経済学(きんゆうけいざいがく、英: financial economics)とは、金融商品の価格形成や投資家の投資行動、企業の財務調達や資本構成を分析対象とする、経済学の分野である。金融経済学は更に2つの分野に大別することができ、金融商品の価格形成や投資家行動を取り扱う資産価格理論(英: asset pricing theory)と企業の財務に関わる事柄を取り扱うコーポレートファイナンス(英: corporate finance)がある。貨幣、銀行、金融政策などを分析する(英: monetary economics)とは別個の分野と見なされている。日本では、金融経済学と貨幣経済学をまとめて金融論と呼ぶことや貨幣経済学のみを金融論と呼ぶことがあり、注意が必要である。学際的な傾向が強い学問分野であり、マクロ経済学、会計学、経営学などの社会科学における既存の学問分野の他に、確率論の応用分野としての数理ファイナンス、物理学の手法を用いる経済物理学、心理学の知見を取り入れた行動ファイナンスなどの新興の学問分野とも密接に関連している。