音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマトペを指す、夏目房之介による造語。漫画を構成する要素の一つで、効果音から人の心情まで幅広く表現する。「音喩」という語を造った理由として夏目はいくつか理由を挙げている。 * (特に日本の)漫画には擬音語・擬態語の範疇に含めるのが難しい表現があること * オノマトペを表す文字は音声記号であり画像記号でもあること * 「オノマトペなんて舌かむような言葉」を使うのは面倒なこと 戦後の漫画において音喩は多用され、独自の進化を遂げた。現在では発音すら難しい音喩や漫画家オリジナルの音喩なども生まれ、「ほとんど傍若無人、変幻自在」の言語分野として成立している。 日本語は特にオノマトペが発達した言語であるため、音喩を他言語へ翻訳するのは難しい。そのため矢が飛んでいく音「ひゅるるるる」をそのまま「Hyururururu」とローマ字書きしたり、静寂の「シーン」を「silence」と意味を書いたり、中国語圏では「ガーン」を「失望」と書いたりと、不自然なものになることもある。

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  • 音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマトペを指す、夏目房之介による造語。漫画を構成する要素の一つで、効果音から人の心情まで幅広く表現する。「音喩」という語を造った理由として夏目はいくつか理由を挙げている。 * (特に日本の)漫画には擬音語・擬態語の範疇に含めるのが難しい表現があること * オノマトペを表す文字は音声記号であり画像記号でもあること * 「オノマトペなんて舌かむような言葉」を使うのは面倒なこと 戦後の漫画において音喩は多用され、独自の進化を遂げた。現在では発音すら難しい音喩や漫画家オリジナルの音喩なども生まれ、「ほとんど傍若無人、変幻自在」の言語分野として成立している。 日本語は特にオノマトペが発達した言語であるため、音喩を他言語へ翻訳するのは難しい。そのため矢が飛んでいく音「ひゅるるるる」をそのまま「Hyururururu」とローマ字書きしたり、静寂の「シーン」を「silence」と意味を書いたり、中国語圏では「ガーン」を「失望」と書いたりと、不自然なものになることもある。 (ja)
  • 音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマトペを指す、夏目房之介による造語。漫画を構成する要素の一つで、効果音から人の心情まで幅広く表現する。「音喩」という語を造った理由として夏目はいくつか理由を挙げている。 * (特に日本の)漫画には擬音語・擬態語の範疇に含めるのが難しい表現があること * オノマトペを表す文字は音声記号であり画像記号でもあること * 「オノマトペなんて舌かむような言葉」を使うのは面倒なこと 戦後の漫画において音喩は多用され、独自の進化を遂げた。現在では発音すら難しい音喩や漫画家オリジナルの音喩なども生まれ、「ほとんど傍若無人、変幻自在」の言語分野として成立している。 日本語は特にオノマトペが発達した言語であるため、音喩を他言語へ翻訳するのは難しい。そのため矢が飛んでいく音「ひゅるるるる」をそのまま「Hyururururu」とローマ字書きしたり、静寂の「シーン」を「silence」と意味を書いたり、中国語圏では「ガーン」を「失望」と書いたりと、不自然なものになることもある。 (ja)
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  • 音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマトペを指す、夏目房之介による造語。漫画を構成する要素の一つで、効果音から人の心情まで幅広く表現する。「音喩」という語を造った理由として夏目はいくつか理由を挙げている。 * (特に日本の)漫画には擬音語・擬態語の範疇に含めるのが難しい表現があること * オノマトペを表す文字は音声記号であり画像記号でもあること * 「オノマトペなんて舌かむような言葉」を使うのは面倒なこと 戦後の漫画において音喩は多用され、独自の進化を遂げた。現在では発音すら難しい音喩や漫画家オリジナルの音喩なども生まれ、「ほとんど傍若無人、変幻自在」の言語分野として成立している。 日本語は特にオノマトペが発達した言語であるため、音喩を他言語へ翻訳するのは難しい。そのため矢が飛んでいく音「ひゅるるるる」をそのまま「Hyururururu」とローマ字書きしたり、静寂の「シーン」を「silence」と意味を書いたり、中国語圏では「ガーン」を「失望」と書いたりと、不自然なものになることもある。 (ja)
  • 音喩(おんゆ)は漫画において書き文字として描かれたオノマトペを指す、夏目房之介による造語。漫画を構成する要素の一つで、効果音から人の心情まで幅広く表現する。「音喩」という語を造った理由として夏目はいくつか理由を挙げている。 * (特に日本の)漫画には擬音語・擬態語の範疇に含めるのが難しい表現があること * オノマトペを表す文字は音声記号であり画像記号でもあること * 「オノマトペなんて舌かむような言葉」を使うのは面倒なこと 戦後の漫画において音喩は多用され、独自の進化を遂げた。現在では発音すら難しい音喩や漫画家オリジナルの音喩なども生まれ、「ほとんど傍若無人、変幻自在」の言語分野として成立している。 日本語は特にオノマトペが発達した言語であるため、音喩を他言語へ翻訳するのは難しい。そのため矢が飛んでいく音「ひゅるるるる」をそのまま「Hyururururu」とローマ字書きしたり、静寂の「シーン」を「silence」と意味を書いたり、中国語圏では「ガーン」を「失望」と書いたりと、不自然なものになることもある。 (ja)
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  • 音喩 (ja)
  • 音喩 (ja)
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