コンビニの仕組みは皆さんご存じの通り、
1日に何度も行われる鮮度チェックで、決められた時間を過ぎた食べ物は容赦なく捨てられ、ごみになります。
最初は勿体無いな、まだまだ食べれるのに…と思っていたのですが、慣れとは恐ろしいもので、時間になるとごみを捨てるように商品棚から食品をカゴに投げ入れ廃棄するという作業が当たり前になっていました。
ふと思い返したときに、これではいかんな~😵と思っていた矢先、Facebookで面白いイベントを見つけたのです。
「とり喰らう会」
???
喰らう?
食べるではなくて?
説明を読んでいくと、
ほうほう…

ほうほう…

まさに私が求めていたものでした。
先日の日曜日に加賀市の山ん中にある
大土町で「とり喰らう会」というイベントが開催されました。
写真は少し刺激的なので、
ご注意くださいね。
でも、目を背けないでほしい。
自分がしないだけで、どこかの誰がが
この作業をしてくれているのだから。
いのちをいただくということはそういうことだから。
大土町は自然がいっぱい!



このイベントは
加賀市の黒崎町にある
山ん中たまご園
というファームの主催で行われました。

いのちをいただくこと
私たちの体は命をもらって自分の命を繋いでいるということを再確認して、
食への考え方を改めてゆくきっかけにもなる素晴らしい会でした。
山ん中たまご園さん、本当にありがとうございます。
私、食へのこと、命のこと、
考えることができました。
110日間、(人でいうと、大人の階段を登りきる手前?あたりです。)
大切に育てられた平飼いのオスの鶏を自分達の手でしめて、解体して調理する。
この鶏は「採卵鶏」という玉子を産ませるニワトリのオスです。
通常なら、ひよこのときにオスだと判別されたらすぐに粉砕機に入れられて処分される子達だそうで、ご主人はその子達を食用にならないかなと試験的に育ててみた
今回の試みのひとつは
その子達が食用としてどうなのか?ということもあるそうです。

とさかもまだ小さくて若いのがわかります。
はじめに
素敵な詩の朗読から始まりました。
石垣りん 「儀式」
井上有一 「利潤拡大」
心にズシッとのし掛かるような、チクリと刺されるような。
そんな詩でした。
そして早速、鶏をしめる作業に。
頸動脈を切って血抜きをする
首の骨を折る
首を切る
三種類ほど試しました。

熱湯にさっと潜らせると羽がむしりやすくなります。

子供も大人も真剣に羽をむしります。

きれいになりました。
羽をむしり終えた自分の手は
チキンの美味しそうなにおいがしました。


君のいのちを大切にいただくからね。

ずらりといろんな部位が並びます。

美しい臓器。
砂肝ってこんな仕組みなのね。
ふむふむ…


子供たちはなぜか、とさかと脚を集めていました。

お肉のスマイル~☺
左上 : レバー
右上 : 砂肝
真ん中 : 心臓
下 : 首

石窯でローストしたチキンの丸焼き!
中は特製のピラフ入り

んまっ!
新鮮なお肉は本当に美味しい。
ありがとう鶏さん。
食のはなし、命のはなし、鶏のはなし
いろんなはなし。
とても刺激的で勉強になりました

イベントに携わった全ての皆様、
お話をしてくれた皆様、
素晴らしい体験をありがとうございました!
次回も参加したいです。