・個人的に驚いた点。
作風は異なると思っていたのに、手塚治虫、水木しげる、つげ義春などの作家に対する深い敬意を感ずるところ。
・更に驚いた点。
それ以外の人にも(時には批判も交えつつ)基本的には肯定的に捉えているところ。
自伝的文章には、人柄が表れるものだなあと思いました。
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劇画暮らし (角川文庫) 文庫 – 2014/10/25
辰巳 ヨシヒロ
(著)
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かつて一世を風靡しながらも、正史の陰に隠れてしまった「劇画」の流れ。その中心人物・辰巳ヨシヒロはなぜ劇画を描き、それが近年海外で高く評価されているのか。まんがの傍流の中で生きてきた男の自伝。
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/角川書店
- 発売日2014/10/25
- 寸法10.7 x 1.7 x 14.9 cm
- ISBN-104041023084
- ISBN-13978-4041023082
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商品の説明
著者について
1935年大阪生まれ。まんが家。54年に「こどもじま」でデビュー。「劇画」というまんが表現の新しいジャンルを生みだし、数多くの作品を発表。2009年に自伝まんが『劇画漂流』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。近年、欧米やアジア諸国など海外で高い評価を得ている。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/角川書店 (2014/10/25)
- 発売日 : 2014/10/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 432ページ
- ISBN-10 : 4041023084
- ISBN-13 : 978-4041023082
- 寸法 : 10.7 x 1.7 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 533,469位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2015年3月18日に日本でレビュー済みAmazonで購入先日辰巳ヨシヒロの訃報を聞いて、本書の単行本(本の雑誌社、2010年)を読み返した。
氏は昭和10年生まれ。私の父と同じ、80歳。子供の頃に戦争を体験した世代だが、本書では戦争には殆ど触れられていなかったと思う。
時代ごとのマンガ業界の様子や様々な人物の動きは、資料としても価値が高いことだろう。
辰巳ヨシヒロの兄は、水木しげるのマンガでおなじみの、眼鏡で出っ歯の冴えないサラリーマンのモデルになった桜井昌一氏。
若い頃から結核で入退院を繰り返していた彼もまたいくつかの劇画作品を残し、貸し本劇画誌の編集を手掛けた後には「日本一小さな出版社・東考社」を興している。
彼は既に死去しているが、1980年に当時としては資料的に貴重な『ぼくは劇画の仕掛け人だった』を発表した。
辰巳ヨシヒロ氏は上京前のトキワ荘グループ同様に『漫画少年』ほかの少年誌に投稿を続け、やがて手塚治虫宅に通った。その後は対象年齢が少年誌より上の「新しい表現の漫画」を追及し、さいとうたかを(当時はかなりいい加減なこともしている、まだ客観的な評伝は出ていないようだ)らと劇画工房を設立した。(後にさいとうが引き抜かれたことで空中分解)
貸し本劇画の最盛期は、映画と同じく昭和30年代前半。TVの普及や週刊マンガ誌の登場でジリ貧となるが、昭和40年代後半になると戦前から少年誌を出していたような大資本が劇画を扱うようになって「劇画ブーム」到来。
ここで劇画は辰巳ヨシヒロ氏が思い描いたようなものとは違う、商業主義ありきの刺激ばかりに満ちたものになってしまった、と本書にはある。
やがてブームに乗れずに作品発表の場が激減した氏が、海外で評価され再び脚光を浴びるまで、長い時間が必要だった。神保町で古書マンガ専門店を開業したりの話も面白い。
- 2014年12月19日に日本でレビュー済み劇画漂流の活字原作。そのまんまな内容。セリフまでほぼ同じ。
ただ、雑誌掲載時にまんだらけの都合で打ち切られた劇画工房解散後の様子が書かれている。
作品としてのストーリーは散漫だが資料価値は高い。
辰巳氏のあとがきによると古本屋時代の事や女性関係の事(奥さんに怒られて削除した!)
まだまだ語りたい事があるようで。出し惜しみしないで書いて欲しいですね。
- 2014年11月6日に日本でレビュー済み辰巳ヨシヒロさんは、1936年大阪市生まれ、少年時代、病弱の次兄、オキちゃん(後の桜井昌一)の影響で手塚治虫に熱中します。
そして、多数の雑誌に投稿し、たびたび入賞します。1950年2月には、同年代の特に気の合う仲間6人と、子供漫画研究会を結成します。
1951年には、府立豊中高校に進学(結構難しいから、かなり勉強ができたのでしょう)、大城のぼるに作品を見てもらうようになります。
1954年、子供島を鶴書房より出版し、プロデビューを飾ります。1954年には、大阪の日の丸文庫と関係を持ち、社長の山田秀三、
専務の山田喜一、顧問の久呂多まさみ とはその後も腐れ縁が続きます。日の丸文庫とは、短編雑誌「影」と大きく関わりますが、
同時に、名古屋のセントラル出版とも関係を持ち、「街」へも大きく関わります。
また、1957年には、シリアスな自身の作品をマンガと区別するため、劇画を標榜することを提唱します。
1956年、石川フミヤス、K元美津、山森ススム、佐藤まさあき、と劇画工房を設立します。さらに1963年には自身の出版社を設立・・・・・
本書は、2009年手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した、劇画漂流の文章版自叙伝と言えるものです。
ただし、劇画漂流は、1960年まで終わっていますが、本書は、それ以後も描かれていて、かつ、文章であるため、内容も緻密です。
意外なのは、手塚治虫との関係、手塚が宝塚に在住しているときは、何度も訪問していますし、後年、フランスへも一緒に旅行していて、
結構深い関係です。また、劇画という概念が出来てきた状況、兄桜井昌一のと複雑な関係、最大のライバルそして、親友の松本正彦、
その他、つげ義春、佐藤まさあき、さいとうたかを、水木しげる・・・についても言及があります。
また、少年マガジンへの寄稿とその顛末・・・・・・。
なお、意外なことに・・・怒られるかな?・・・辰巳作品は、フランスなど諸外国で人気があり、
2011年には、シンガポールのエリック・クー監督が、本作品と短編5作から、アニメーション映画TATSUMIを製作、公開しています。
本書は、最初、本の雑誌社から出版されましたが、今回角川から文庫化されました。これは、映画化と関係しているのかな?
辰巳さんは、非常に重要な漫画家だと思いますが、主に貸本関係で活躍されていて、地味なため、
一部を除いて、知名度が高くありません。また、流通している作品も非常に少ないです。再評価されていい作家だと思います。
- 2018年6月19日に日本でレビュー済みAmazonで購入辰巳さんの文章は良いのですが、劇画の辰巳さんを知っているとマンガ戦後黎明期のような
少し古すぎました。
- 2015年1月13日に日本でレビュー済み劇画というのは、手塚治虫的なマンガ表現に反旗をひるがえす者たちが名乗りをあげたものだと思っていた。
本書の冒頭で、その思い込みがあっさりくつがえされる。
第1章のタイトルが「手塚治虫に会った」であり、まだ中学生の辰巳ヨシヒロが毎日新聞社に投稿したマンガの縁で憧れの手塚治虫に会えた感激が、みずみずしく描かれている。
これは、藤子不二雄「まんが道」などで、高校生になった二人(藤本弘・安孫子素雄)が手塚治虫に会った時の感激が描かれているのとまったく同じ。
つまり、トキワ荘グループも、劇画工房集団も、同じ手塚治虫というルーツから生み出されたというわけだ。
大人になった辰巳たちは、手塚と訣別したから「劇画宣言」とかだして挑戦状たたきつけたんじゃないの?というのもまったくの思い込みだった。
辰巳が書いた「劇画工房ご案内」(俗に「劇画宣言」といわれる)が全文採録されているが、挑戦状でもなんでもない、拍子抜けするほどおだやかなものだ。
「劇画と漫画の相違は…読者対象」、マンガは子供向け、劇画は「子供から大人になる過渡期においての娯楽読物」ということを述べているだけだ。
およそ、反旗だの革命だのというおどろおどろしい言葉とは無縁の「ご案内」だ。
じっさい、その後も辰巳の手塚に対する私淑の感情は変わることがなく、手塚の側も辰巳たちに好意や配慮を示す。
1975年、文芸春秋漫画賞を受賞した手塚は、授賞式に辰巳ヨシヒロ、さいとうたかお、佐藤まさあきを招待し、直系の弟子たちともいうべきトキワ荘グループの面々を呼ばなかったのだという。
「今日は、わざわざ劇画のお三方に来てもらったんです。いつもの連中はいないでしょう」と。
辰巳はこの言葉の意味をずっと考え続け、「君たち劇画家も文春漫画賞を受けるくらいの作品を描け、という励ましだった」と結論づけている。
また、1982年に、辰巳の劇画に好意をよせるフランスの出版社が、BD(ベーデー=バンドデラシネ=フランスの劇画)サロンに招待するという話がもちあがり、参加者をよびかけたところ、手塚治虫がただひとり参加し、愉快な旅行になる。
時を経て2009年、辰巳は『劇画漂流』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞する。辰巳は「手塚御大」の賞に恥じない作品を描こうと思いを新たにする…。
そうか、「劇画」ということばの創案者辰巳ヨシヒロは、手塚治虫の信奉者だったのか、という感慨が残る一冊。
もちろん、だからといって「劇画」がマンガ表現の可能性を大きく広げた歴史的な役割は、なんら損なわれるものではない。