シリアで独裁的なアサド政権が先月8日に崩壊して、まもなく1か月となります。NHKの取材班は6日、シリアに入りました。変わりつつある現地で取材を進めると住民の「希望」と「不安」が見えてきました。 現地取材で見えた住民の「希望」と「不安」 NHKの取材班は6日、レバノンから陸路で国境を越え、シリアに入りました。 国境の検問所は、アサド政権の崩壊以降、入国審査が行われない状況が続いていましたが、係官による審査が再開され、入国のスタンプを押す手続きが行われるようになっていました。 一方、内戦で家を追われ、レバノンに避難していた人たちがシリアに戻る動きは続いていて、6日も家財道具を積んだトラックや家族連れの車が次々に国境を越えていました。 10年ぶりにシリアに戻ってきたという38歳の男性は「ついに国に戻れることがとてもうれしいです。シリアは大きく変わり、私たちは自由になりました」と話していました。
