「公務員になれ、公務員と結婚しろ!」異常な“公務員信仰”の母親をもつ娘が、30代ですんなり結婚した“意外な相手”
こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
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数年前に婚活の相談にいらっしゃった絵美さん(仮名・関東在住)。現在は30代後半で、結婚してお子さんもいる彼女は、結婚に最も効果があった経験は「一人暮らし」だと語ります。
絵美さんは長年、母親にコントロールされてきました。ですがそのことに気が付いたのは大人になってからでした。
「公務員になれ」「結婚するなら公務員」という過剰な“公務員信仰”の母親の呪いと、絵美さんがそんな母親から逃れて自分の居場所を手に入れるまでを取材しました。
絵美さんの母親は、定年まで公立の保育園に勤務していた地方公務員です。そのためなのか、公務員が立派な仕事だと思い込み、小売業などの販売やサービス業を格下に見ていました。
絵美さんは以前、書店でアルバイトをしていました。ある日バイト先にやってきた近所の人が、母親に「絵美ちゃんは駅前の本屋で働いているのね」と言ってしまいます。その夜、家で絵美さんは「販売なんてみっともない」「お母さんは恥ずかしかった」と詰められました。
その後も母親の偏見は絵美さんを苦しめ続けます。就職活動の際、絵美さんは美容・出版・WEB業界などに興味があったのですが、母親から一般企業を受けることは反対され、公務員採用試験しか受けられませんでした。
正規公務員には不採用でしたが、市役所の臨時職員として採用され、非正規公務員として働き始めました。書店でのアルバイトは責めてきたのに、非正規であっても「公務員」ということに母親は満足そうでした。絵美さんには2歳年下の妹がいますが、妹は母親の期待通りに公務員になりました。
母親は服の好みもうるさく、昭和の女子大生のような紺色プリーツスカートなど、お嬢様風の服を押し付けてきました。10代の頃、パンク系のファッションに憧れてごつめの服や迷彩柄のメンズライクな服を購入した際、「そんな不良みたいな服はやめろ!」と怒られました。母親はその服のセンスが絵美さんの友人の影響だと思い込み、「友達を選べ」とも言いました。
痩せている絵美さんはマーメイドスカートやボディラインが出る服も好きでよく着ていましたが、それらも「下品」「いい年してみっともない」「無駄遣い」と言われました。否定されることが日常になっていたといいます。
成人後も、絵美さんの門限は日没頃でした。友達から「小学生みたい」と突っ込まれた際、やっと自分の親が異常だと感じたそうです。
公務員が立派で、販売・サービス業は格下という偏見

画像はイメージです(以下同)