2024年7月21日 BALLET TRAIN Sprinng tour 2024 Rail is Beautiful (通称春ツ)本編が幕を下ろした。
追加公演があるとはいえ、ひとまずここがオーラスであると言っていいと思う。私は最終公演の仙台2日目で初乗車を果たした。
その初乗車ブログを書きたい。
ツアーのパンフレットにTIMEのインタビューが載っているのを見て、練習を兼ねていたはずの仮乗車ブログ(TIME配信の感想)が書きかけのまま放置されている事を思い出した。
今さらTIMEの配信を見た事をあれこれ言ってもな〜。これはお蔵入りにしようかなと思った。読み返してみると当時(そんなに昔じゃないけど)考えた事が蘇ってくる。知らなかったからこそ感じた事もある。もうあの時には戻れない。
せっかくなので途中までだが投稿してみようと思ったのだった。(消しちゃうのもったいなかった)
この原稿が書かれたのは2024年2月中旬。2月28日のせぶいれのうたに乗車する直前である。この時と今では超特急に対する気持ちもシューくんに対する気持ちも違う。その辺をお含みいただけると幸いである。
ちなみにTIMEの配信(2023年12月10日~17日)を見た時の私は、数曲のMVと配信されたライブパフォーマンスを数曲、Progressの円盤を1度見ただけの状況であった。新世界もB9も観ていない。その後2月10日に再配信されたTIMEを数回観た(通しで観たのは多分2~3回)段階でこのブログを書いている。
オープニングから時計の針が一周する12曲目(ダンサーのソロは除く)まで。その後は書かれていない。(本文にありますが全曲をレビューしているわけではありません)
さて、TIME本編である。(準備編はこちら)
アンコール含め全部で28曲。とても全部は振り返れない。
そこで、メンバーのソロは一人ひとり振り返りつつ、印象に残っている曲について触れていく事にしたい。ただし、オープニングから最初のMCまでを何度も何度もリピしており、後半とは記憶に占める割合が完全に不公平である。さらに、やはり推しメンを中心に観ているのでニュートラルな視点というものから甚だかけ離れているということを申し添えたい。
超特急のパフォーマンスや楽曲を批評しようという気は毛頭無く、ただTIMEの配信を観て楽しかったので感想をみなさんに聞いて欲しいだけである。ご了承ください。
新曲(Countdown)
時計の針が動く。メンバーの顔が次々と写し出され、扉が開く。真っ白な衣装の9人が横一列に並んでいる。
ああ、なんて。
なんてカッコいいんだろう。カッコいいという言葉しか浮かばない自分の語彙の乏しさが嫌になる。
イントロが始まった。一人ひとりが激しく上下動する動きに見惚れているとタカシくんの鋭い声が聞こえ思わず身震いした。ダンスはいつも通りすごく揃っているように見える。いつも通り?いや、素人目にもレベルが上がってるのがわかる。メンバー全員、体のキレが増している。メインステージからセンターステージまで大きく動き回る。フォーメーションが目まぐるしく入れ替わる。気迫が画面越しにも伝わってくる。表情がすごい。自信が垣間見えるようだ。こちらを挑発するようだったり、時に不敵な笑みを浮かべたり、じっとカメラを見つめたり。特に印象に残ったのはたくちゃんとアロハ。
ボーカルの二人のハイトーンボイスが張り詰めた空気を切り裂くようだ。シューくんの力強い声に自信が現れているように感じる。俺を見てくれ!と叫んでいるようでゾクゾクした。時々、タカシくんと目を合わせて微笑んでいるのが見えた。二人が気持ちを共有しているようで嬉しくなった。
B9以外はほとんど初めて聴く曲ばかりだったし、この曲も初めて聴いた。会場の静かな様子からも、やっぱり新曲なんだろう。とんでもない事が始まった、と思った。それにしても。
ああ。なんてカッコいいんだろう。
Secret Express (シーエク)
イントロが始まると歓声が上がった。人気の曲なんだとわかる。先ほどとは打って変わってコミカルなダンスと表情。時々コールが聞こえる。メンバーもみんな楽しそうな顔をしているし、私も楽しくなった。
配信の期間中に何度も聴くうち大好きな曲になった。途中の9人のリリックも何度も聴いて練習した。でもテンポが速いし早口だし一度もちゃんと言えた事がない。「かけがえない戦友、期待超えてく」のところでどうしてもつかえてしまう。鍛錬します。
「Go with No.8」で一緒にポーズを決めるのが大好きだ。みなさんもそうですよね。私もあのペンラの中でガッチャーンってやりたい。
最後のリョウガくんのガッチャーンの直前に、シューくんがものすごい真剣な顔でものすごいスピードで横に移動するところが、ものすごく好きだ。
ユーキくんの乗っている階段がゆっくりとせり上がっていく。他に誰もいないのでユーキくんのソロなんだとわかった。という事は全員のソロがあるという事になる。ワクワクした。
ソロダンスが始まると私の目は彼に釘付けになった。
Play Back(ユーキソロ)
鬼だ。
美しい鬼。見ている事に気付かれたら私は石にされてしまうかもしれない。目を逸らさなければ。でも見入ってしまう。
向こうから私が見えているはずもないのに、そう思った。
ふと表情を緩めるとまるで菩薩のようにも見える。内側から青白く気が昇っているようだ。画面越しに見てもこんなに圧倒されるんだから、実物を見たらきっと大変な事になるに違いない。それでも構わない。ユーキくんに翻弄されたい。
あっという間に終わった。気付くと目に涙が滲んでいた。感動して涙ぐんだ、とかではない。
瞬きをするのを忘れていて目が乾いたのだと思う。
マサヒロソロ
当然だけど、まーくんとバックダンサーはシンクロしていた。衣装の色が違う事を除いてもやっぱりまーくんは存在感がある。まーくんのダンスは技術が高いだけじゃなく、指先まで神経が行き届いているような繊細さとダイナミックさと音楽を自分の中に落とし込んで、自分の色で表現するような表情が魅力的だと思う。
KNOCK U DOWN〜MORA MORA
まーくんソロからの流れで来るとわかっていたのだか、KNOCK U DOWNが大好きなのでテレビの前で歓声を上げた。ハイトーンで掛け合うボーカル二人のやんちゃな歌い方が好きだ。絶対諦めない。ずっと上を目指すんだ。というストレートな内容の歌詞も好きだ。竹原ピストルの「カウント10」を連想させる。絶対諦めない歌だ。いつも超特急と重なる。超特急はカウント10を数えなかったから今ここにいる。(興味ある方ぜひ聴いてみてください)
赤と青のちょっと怪しげなライティング。メンバーみんな楽しそうに踊っている。
「うるせぇぞってお口にチャック」音源のシューくんの声も発声の仕方も息の抜き方も大好きな箇所だが、振り付けも可愛い。何度か見て覚えて。そこだけ一緒に踊るのが楽しい。(全部はとても覚えられない)
途中でまーくんが現れた時はびっくりした。いつの間にそこにいたんですか。堂々としたパフォーマンスは王様みたいだった。
このコレオがすごくカッコ良くて大好きなので全体を引きで見たかった。仕方ないんだけど。やっぱり現場に行かないとね。全編通してマルチアングルで観られるようになると嬉しいな。
次は絶対MORA MORAがくる、と直感したので本当にMORA MORAのイントロが始まった時はテンション上がった。
ライブでのフルパフォーマンスを見たのはこの時が初めてだったと思う。力強いボーカルが腹に響く。タカシくんてこんな声も出せるんだ。シューくんのジャンプの高さとロングトーンに惚れ惚れする。
ユーキくんは全員を煽動しているようだ。この人って何でこんなに表情が強いんだろう。今ユーキくんの中では自分がどういう設定になってるんだろう。なんてセンターが似合うんだろう。
センターは次々と入れ替わる。誰が真ん中に立ってもなんら見劣りしない。これが超特急のすごいところだし、楽曲ごとにいろんな色を出せる強みなんだと思う。
ここでMC。一人ずつ自己紹介する。タカシくんがすごく消耗しているように見えた。
それほど激しいオープニングだったのだ。
息を詰めるように観ていた私もここでひと息。
アロハソロ
アロハを見ていると、きっとすごく真面目な人なんだろうな、と思う。超特急募の面接で自分のクセを消せるか、超特急に合わせられるか、と聞かれたアロハは重い声で消せます、と答えていた。陽キャでバラエティ担当だといつも言ってるけど目が真面目だ。隠し通せない実直さ。
今回はソロという事で自分のやりたいように踊っていた。超特急のライブで自分らしく踊るにはどうしたら一番いいか、すごく考えたんだろうなと思った。
すごくカッコよかったよ、アロハ。
Chill Out@JP(カイソロ)
始まってすぐ、Progressでもタカシくんと2人でパフォーマンスしていた曲だと気付いた。でも、かなり印象が違う。
ステージが大きいし、カイくんは金髪だ。金髪のカイくんはひらひらとステージ上を動き回る。ダンスしているというより金色の蝶が飛び回っているみたい。ラップの囁き声もセクシーでドキドキしてしまう。カイくんの声って聞いてて心地いい。アップになる度にキャーという嬌声があがるところが、さすがカイくんって思った。
refrain(シューヤソロ)
暗めの照明の中ギターの音色が響き、誰かがステージ中央に歩み出た。
来た、と思った。メンバーのソロがあると分かってからシューくんのソロを待っていた。この時の私は4推しだったのだが、この時点で、すでにシューくんの事がかなり気になっていた。1人で歌うのを聴くのは初めてだし、refrainも初めて聴く曲だった。
思っていたより低いキーで曲は始まった。遠距離恋愛になるカップルの離れ離れになる前の日のストーリー。寂しい気持ち切ない気持ちを散りばめ、吐く息も吸う息も分量多めで歌い上げる。最初が抑え目だったので途中の”イカナイデ“ ”ダイスキダヨ“が、溢れ出る気持ちの強さを表しているようで胸を突かれた。
シューくんの声が好きだ。キラキラしている。この曲は終始切ないモードで表現していた。なんだか心が浄化されるような気分。
この1ヶ月半後、refrainは別バージョンでプレミア配信され、まあ度肝抜かれるわけなのだが、この時の私はシューくんてキラキラ〜と呑気に思っていた。(後で配信されたアコースティック超特急のrefrainの方をTIMEより先にパフォーマンスしていたと知った時は腰抜けるかと思った)
あれから何度も聴いている。切なさと寂しい気持ち、本当はグッと抱き寄せて行くなって言いたい(いや、わかんないけど)。聴いてると私も切ない気持ちになる。
※追記 当時私の中のシューくんは大きなまん丸のガラス玉が光を反射してキラキラ輝いているイメージだった。
でもシューくんはどちらかというといびつで所々ひび割れているガラス玉で、光を反射していろんな方向にいろんな色の光を放つ人だという事を徐々に知る。
私は彼にすっかり夢中になり、今や片時も目が離せないのである。
小さな光(タカシソロ)
曲の出だし、タカシくんは一度マイクを構えて歌おうとしたのにすぐ口を噤んだ。あれ?と思った。
“振り返れば 逃げてばかり”
目の下にメイクでラインストーンが貼り付けてある。それがライトを反射して光っているんだとわかっているが、タカシくんが泣いているように見えた。初めて聴く曲だけど、きっとこれは元々タカシくんのソロなんだろうと思った。胸元が大きく開いた衣装で黒髪で。私の知ってるタカシくんとは違う人みたいだった。
スローな曲調で歌詞もはっきり聞き取れる。タカシくんが自分を重ねているのかもしれないと思うと胸がぎゅっと苦しくなった。暗闇の中で掴んだ光がシューくんだったらいいな。
時に強く時に囁くように叙情的に歌い上げる。タカシくんの事をいつもカッコいいと思っていたけど、この時はタカシくんて、すごく綺麗な人だと思った。
最後に一言「ありがとう」と。
こちらこそ、ありがとう。
Starlight
タカシくんが歌い出した時、前の曲(小さな光)とあまりに声色が違っていて驚いた。タカシくんは曲に極端に入り込んだりしていない。曲の世界観を自分なりに解釈して表現してるんだ。当たり前の事だけど、そう思い知らされた。タカシくんの表現力の豊かさに感服。
シューくんの声が続く。2人の声のバランスが心地いい。この曲は初期の頃の曲で、何度かリテイクしていると後で知った。タカシくんとシューくんが今2人で歌うこと、そして9人でパフォーマンスする事に大きな意味があるんだ、というユーキくんからのメッセージを受け取ったように感じた。
”あの頃の気持ち 忘れたくないよ”一人一人メンバーの表情がカメラで抜かれる。リョウガくん、ユーキくん、真剣な表情。…たくちゃんは微笑んでいた。涙が出そうになった。たくちゃんは「ライブの時は素です」って言ってたけど、この時は本当に素で笑っているように見えた。あの頃を愛おしむような、もう戻らない日々を懐かしむような、そして今が楽しいと言ってるようなそんな顔だった。ここで笑うのが草川拓弥だよな、と思った。たくちゃんのそういうところが好きだな。
初期のすごく若い頃のこの曲が、何年も続けてきてメンバーも入れ変わって、もう大人になった今この時に、まるで応援歌のように聞こえるってすごく素敵だな、と思った。
超特急は楽曲がすごくいい。
Billion Beats(8号車ソロ)
ステージの上の大きな時計が8時を示す。
初見ではそれに全然気付かなかった。
8号車のソロパートということでサビを会場全員で合唱する。
私は曲を知らなかったので歌えなかった。でも、この光景は見た事がある。
前推しのライブ。その曲は彼らの代表曲で、日本国民なら知らない人の方が少ないくらい有名な曲で、ライブの時お客さん全員で歌うことが多い。私はへそ曲がりなのでその曲はあまり好きではない。でもライブで会場全員で歌うのは好きだった。会場にいるたくさんの人と同じ人を推しているという連帯感とか安心感。柔らかいものにふんわりと包まれているようなすごく温かい気持ちになる。
今ぴあアリの8号車さん達はあの時の私と同じ気持ちなんだろうか。いいなぁ。私も同じ気持ちを分かち合いたい。あの美しいペンラの星空の中の一員になりたい。
強くそう思った。
以上、12曲目まで。ちょうどここで前半が終わる。
今読み返すと、当事そんな事を思っていたんだ、と懐かしい気持ちになる。そんなに前の出来事ではないのだが、あれからいろんな事があったのでだいぶ気持ちも変わったのだろう。
ここから先はもうあの頃の自分が語ることはできない。でも、気が向いたらまた思い返してみるのも悪くないな、と思っている。
手短に、、と自分に言い聞かせていたはずなのに、そこそこの長さになってしまいました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次はいよいよ初乗車ブログを。
いつアップできるかわかりませんが笑。