VS超特急っていったいなに?

昨日4/19、超特急の地上波初冠番組の連動企画として VS超特急のライブイベントが開催された。

どうにもモヤモヤしているので気持ちを吐き出したい。

ネガティブなことをつらつら語るので、そういうのが嫌な方はここで回れ右してください。

 

4/7深夜、超特急の地上波初冠番組として “VS超特急“がスタートした。

発表があったのは1/29Jokerのオーラスのラスト。

8号車の多くは歓喜したと思う。

正直私はあまり歓迎できなかった。だってタイトルがどこかで聞いたことあるような感じだったし。(昨年末すでにイベントで匂わせていたよね)

地上波の番組は拡散力が桁違いな反面、大きな制約とリスクを伴うことはテレビっ子だった私には容易に想像できた。CSであるトレタリと同じようにはいかない。

元々バラエティが苦手だし。歌とダンスが好きで推しているので、とにかくライブパフォーマンスが観たいのである。

 

番組の放送時間から察するに関東ローカルであることは間違いない。

でも、一昔前ならいざ知らず今どきはTverというありがたいツールがあるので、気が進まないながらも超特急の冠番組ならチェックしないわけにはいかないな、などと思っていたのに。

 

番組が始まる事と同日に発表されたイベントは、4/19、4/20横浜市にあるKアリーナで行われる。6月からワンマンのアリーナツアーもあるし(そっち行きたいし)、地方住みの私は端から参加できないものとしてあまり情報を見ていなかった。

地方住みの方はそんな感じじゃなかった?そんなに何度も遠征できないよね?

でもさ、番組始まったらTverだけどみんなで見てさ。

あーでもない、こーでもないって

言えると思ってたよね?

 

4/7の朝になっても見逃し配信のお知らせはない。これまでも番組終わってから見逃し配信のあった番組たくさんあったし、あまり何とも思ってなかった。

きっと見逃し配信あるはず。Hulu(日本テレビの有料配信)での配信があることは告知されてはいたけど…

 

本放送が終わった翌朝Tverで配信がないことを知った。

まさか

あれだけ地上波地上波って騒いでおいて、課金しないと見られないとは…

5推しである夫は配信を楽しみにしていたらしく、見られないと知った時はがっかりしていた。

私は、正直なところ見なくて済んだとほっとした。

でも

地上波発冠番組が始まるってみんな喜んでたし、みんなで見てあーだこーだ言いたかった。

みんなで本放送なり見逃しなり、同じタイミングで番組を見て、

放送初回おめでとう〜🎊って沸きたかった。

有料配信でしか見られないなら最初からそう言って欲しかった。

関東ローカルってことは見られない人がたくさんいるということ。

課金しなくても見られる人と課金しないと見られない人がいるということ自体、8号車が分断されているようで居心地が悪い。

せっかくの大きい企画を一部の人しか享受できないことに憤りを覚える。

Kアリーナのライブも、行った人は楽しいと思うけど、

行けなかった人

番組を見られない人

にとってはなかったことと同じ。

チケットが取れなくて行けない悔しさっていうのはもちろんあるけど、チケットを申し込むことすらできない虚しさっていうのは地方の人にしかわからないところもあると思う。

テレビ(Tver含む)で見られれば気にならなかった温度差が徐々に大きくなっている(これは私の肌感だけど)。

そういう「温度差」が生じてしまったことが残念で仕方ない。

 

8号車が好きだ。

みんなで一緒に超特急と走りたい。

速さはそれぞれでいいと思う。同じレールの上を走っていくのが楽しかった。

今回はレールが別れたのが悲しかった。

ただそれだけ

2024年8月8日 シューくんおめでとう

 

2024年8月8日

今日は8号車の日。

2年前の今日、シューくんは超特急に加入した(新メンバーとして発表された)。

その時私は超特急のことを「六角(チェリまほの役名)のグループ」としか認識しておらず、たくちゃん(草川拓弥)がドラマの仕事と並行して新メンバーのオーディション(超特急募)をしていたなんて知らなかった。

超特急に堕ちて、後になってその日の映像を見た。

新メンバーとして一番最初にリーダーのリョウガくんに名前を呼ばれてガーデンシアターの階段を降りてくるシューくんはすごく緊張していて、マイクを持つ手は少し震えていた。

もう過去の映像なのに、見ている私の方が喉がカラカラだった。

 

一度は歌うことを手放そうとしたシューくんに、もう一度歌ってみようという気持ちにさせてくれた本田くん(現OWV)に感謝。

夢を諦めないよう支えてくれたご家族に感謝。

シューくんが大切にしていた人たちがシューくんを大切にサポートしてくれた。

 

今シューくんが真摯に歌に向き合い、一緒に歌を作り上げて高め合える存在であるタカシくんを信じて努力できる環境であること。

そこがシューくんの居場所でありキラキラ輝いていること。

超特急のパフォーマンスが素晴らしく、見る者の心を捉えて離さないこと。

同じ夢を目指すメンバーがいること。

シューくんとタカシくんの歌が伸びやかで一体感があること。

タカシくんとお互い尊敬し合える関係であること。

シューくんの歌が胸を締め付けるように心を揺さぶること。

その全てに感謝しかありません。

 

超特急加入2周年おめでとうございます。

これからも自分を信じて周りの人を信じて、そのままのシューくんでいてください。

 

シューくんはいろんな声といろんな顔を持ってる。

まるで月みたい。

祝 ブログ開設半年💐

はてなブログさんからメールがきた。

今日でブログを開設してから半年経ったそうだ。

 

8号車になって、他の人が初乗車ブログを書いているのを読んで、自分も書いてみたくなった。

練習も兼ねて、超特急との出会いから沼堕ちまでを初めて投稿した時は心臓が口から飛び出るかと思うほど緊張した。

自分が書いたものを誰かが読むなんて。

そんなことが現実に起こるなんて。

 

本を読んだり文章を書いたりするのが子供の頃から好きだった。

作家になりたいと思った事もある。

でもそんなの叶わぬ夢だと思ってたし、今はなかなか本を読む時間もない。

小説や論評を書いたりすることは出来ないけど、好きなものを好きなように自分の言葉で書ける場所があるって楽しい。

 

7月21日に初乗車が終わり、1週間後に初乗車ブログもアップした。

このブログの目的はもう達成されたのだ。

文章を書くのは久しぶりだったけどすごく楽しかった。

もっと書いてみたいと思った。

今までは何があった時に、思いの丈を長〜く書いていたけど、もう少し気楽に自分の気持ちと向き合ってみたい。

 

超特急と出会って、たくさんの新しい自分とも出会えた。

彼らには感謝しかない。

いつもありがとう。

これからもよろしくね。

 

初乗車しました〜Rail is Beautiful 2024/7/21 仙台オーラス

2月のせぶいれのうたに乗車した時、ひとつ心に決めた事がある。

「春ツは絶対に髪をピンクにする」

初めて生で聴いたシューくんの歌は私を虜にした。

そこまで大きな衝撃があった訳でもないし、涙が止まらないほど感動した訳でもない。

けれど、私は彼に憧れた。シューくんの歌は静かに私の中に入り込み、深く根付いた。あの声が耳から離れない。歌ってる声も、喋ってる声も。

私は好きな相手に寄せてしまう傾向が強い。髪をピンクに染める事が私にとってシューくんをいかに好きなのかを表すバロメーターのようなものだった。

私もいい大人だ。普通に仕事もしているし、ご近所の目もある。ピンクの髪はなかなかハードルが高い。それほどシューくんにイカれてるということだ。好きな人の名前を体に彫り込む行為と似ている。ま、髪の毛はそのうち伸びて生え変わるしね。

ピンクに染めると決心していた私に衝撃が走ったのは4月17日。シューくんはシルバーベージュに髪の色を変えた。まさかそんなことになるなんて。しかもそのあとシューくんは毛先だけピンクにするのだった。いったいどうすればいいというのか。

ものすごく悩んだ。金髪は他のメンバーもやっている。でも、ピンクと言えばシューくん。

ここは初志貫徹でピンクにする事に決めた。

肌が弱い私はヘアカラーで頭皮にダメージをかなり受けるので、そのリカバリーの期間を考慮し2週間前に髪を染めた。一度ブリーチしてから濃いめにピンクを入れてもらう。ご存知の方も多いと思うが、ピンクは非常に色落ちが早い。御多分に洩れず、私も予想より遥かに早く色落ちし始めた。毎日YouTubeと睨めっこしピンクを復活させる方法を調べる。もう嫌になって黒く染め直そうかとも思い詰めた。でも、あきらめたらそこで試合終了だよ。可能な限りの手を尽くしてなんとかピンクの髪で初乗車の日を迎えることができた。毎日毎日「ねえ、髪ちゃんとピンクになってる?」と何十回も聞かれた夫は本当に大変だったと思う。「うん、ピンクだよ」以外に答えようがあるはずもない。口裂け女みたいだってブツブツ言ってたけど(笑)。ありがとうね。

 

さて、今回は夫と2人で乗車したのだが、席は別々だった。夢8の一次先行が会員限定だったため、最初は私だけ申し込んだのだ。仕事の都合もあり一か所しか行けないので仙台最終日だけ。夫は「俺はいいよ」と言い続けていたのだが、TIMEの配信でひっそりとユーキくんの沼に堕ちていたらしく、1人でこっそり夢8に入会し単番で春ツに申し込みをしていたのだ。そして夫だけが当選。倍率がかなり高いらしかったため、私は二次では当選しやすそうな立ち見を単番で申し込んだ。もちろん仙台の一日目と横浜なども申し込んだ(そちらは連番で)。結果的に同日の仙台最終日にそれぞれ単番で入ることになった。

 

ライブ前、Xでやりとりさせて頂いてる方たちと一緒にグッズに並んだ。初めましてだったがピンク髪のおかげであっさり見つけてもらえた。たくさんの8号車さんと会えた。あまり時間がなかったので一人ひとりと話す時間は短かったが、直接会えると嬉しいし楽しい。

ペンラサークルにも参加できた。お会いできた皆さん本当にありがとうございました。うまく喋れなくてすみません。今回お会いできなかった方々と次はご挨拶できますように。

 

仙台サンプラザホールは少し変わった作りのホールで、ステージを半円で取り囲むように客席が配置されている。その形からアーティストの間では「ミニ武道館」とも言われているらしい。コンサートが行われる場合のキャパは約2,000人。そんなに大きい会場ではない。

立ち見席は一階席の後方。正面にPA卓があるのでそのサイドが立ち見席だ。ライブ中はずっと立っているんだし、立ち見でも全然問題なさそうだ。ただ、どの位置に入るかが問題なのだ。前日友人が詳しい情報をくれた(いつもありがとう)。上手の方がシューくんが歌っている表情が見やすいらしい。散々悩んだ挙句、やはりシューくんのMCの時の立ち位置の前がいいと考えた(そちらは下手)。ステージに一番近い位置だとかなりサイドになる。ライブの鉄則は縦の距離より横の距離。より正面で見た方が見やすいのである。これは数多の現場を踏んできた私の肌感である。整理番号が割と前の方だったので、好きな位置に入ることができたと思う。客降りを考えて立ち見席下手の一番正面寄り通路側に最初は立ったのだが、目の前にカメラがありステージが見にくかったので少し横にずれた。

両隣の方に挨拶をして、少しお話させてもらった。コミュ障の私だが、始めましてでも話すことができる。8号車さんは優しい。ペンラを何本持っているのか聞かれた。緑を1本、チャコールを2本持っていた。チャコールだけ持つか3本持つか実は迷っていた。「ペンラは多ければ多いほどいいよ」その一言で腹が決まった。そうだよね。たくちゃんにここに連れてきてもらったお礼も示したい。やっぱり緑も持つことにした。

そうこうしているうちに影ナレが始まった。

いよいよだ。一気に緊張が走る。

リョウガくんの声で始まったが、今日の影ナレはまーくんだった。まーくんの飾らない声。わざと噛んでる?和んだ。

ライブを楽しめるかどうかは、いかにその世界観に没入できるかが鍵を握る。席や音響など様々な理由でライブに入り込めないとしらけてしまう。私は割とその辺気難しいのでそこを心配していた。

でもそんなことは杞憂だった。

 

幕が開いた。ものすごい歓声が上がる。ステージに超特急の9人が姿を見せた。

え?これ絵?本物?

微動だにしない彼らは絵画のようだった。動き出すまで本物かどうかわからなかった。

もうその瞬間、超特急の世界に引き込まれていた。

ツアーが始まってすぐセトリを見ていたので一曲目が「Yell」だということはわかっていた。9人でパフォーマンスするのを生で観るのは初めてだ。なんて、美しい。彼らの動きも歌声も。会場にいるすべての人を祝福するようなタカシくんとシューくんのハーモニー。新しい世界に向けて歩き始めた自分たちにエールを送るために、この曲がオープニングに選ばれたんだろう。

続けて「シャンディ」曲の雰囲気がガラリと変わる。この振り幅も難なくこなせるのが超特急の懐の深さだと思う。シャンディはそもそも私がシューくんの歌に溺れるきっかけになった曲だ。B9の円盤で観てコレオがすごく素敵だということはわかっていた。でもそれを思い出したのは曲が終わってから。私はペンラを振るのも忘れてシューくんを見ていた。シューくんから目が離せなかった。ラスサビ前の

“届くならば他に何もいらないよ“

私は目を開けていられなかった。シューくんとタカシくんの声を自分だけのものにしたかった。この曲を生で聴けただけで今日ここにきた価値があった。そう思えた。

知っている曲も初めて聴く曲もある。ペンラ芸も全然できない。でもとにかく楽しい。

最初のMCで1人ずつ捌けていくのに何故かユーキくんだけ居残っている。??と思っていたらユーキくんのギャグのコーナーだった。

萩の月、笹かまぼこ、ずんだのギャグ。一生懸命考えてくれてありがとう。一番笑ったはずの萩の月のギャグだけ忘れちゃったよ。

その後はメドレーだった。ミュージカル仕立てと言っていいのかな?全員のコスプレがクオリティ高くてさすがだった。ユー子ちゃん美しかった。

コミカルなメドレーコーナーから一転シリアスな曲が続く。

「Beautiful Chaser」はおそらく今回のライブの核で、「Rail is Beautiful 」というツアータイトルもここから来ているのかな、と思った。(どちらが先かわからないけど)

曲は初めて聴く。コレオは何やらストーリーがありそうだ。シューくんばかり見ていた私は途中でビジョンに映ったユーキくんの表情に圧倒された。さっき萩の月のギャグやってた人と本当に同一人物なのか。全然目が足りなくて、あっという間に終わってしまった。

いずれ配信なり円盤化された時に観るのがすごく楽しみだ。

ボーカルのコーナーはしっとりと聴かせるバラードだった。2人の声はゆっくり溶け合い心地よく耳に滑り込む。

全体を通して言えるのだが、今回思ったのはシューくんの歌があまり目立たなかったこと。これは決して、決して悪い意味ではない。タカシくんと時折目を合わせたり、何か耳打ちしたり。2人はすごく自然に一緒にいて、どちらかの声がすごく耳につくとかどちらかがすごく印象的だったということがまるで無くて、2人で一つの歌を紡いでいた。シューくんの表情はとても穏やかで楽しそうで自分の居場所にしっかり自分の足で立っている。そんな印象だった。2人の歌はせぶいれのうたの時と違って確かに超特急のバックボーカルで、この一連のパフォーマンスを彩る一部分で、それがすごくバランスが良い。今までいろんな円盤やYouTubeなどで見た中で一番、超特急は9人で一つなんだと強く感じた。

それがすごく嬉しかった。

「Thinking of You」の1フレーズ “どんな時だって君らしくあれ“ を今回はどうして歌ってくれなかったんだろう。そこもすごく楽しみにしてたんだけどな。

ロダンスのコーナーではみんなテンポの速い音楽で踊っているのに、たくちゃんだけムーディーな曲だったのでちょっと笑ってしまった。新世界の時もそうだよね。ユーキくんの「草川拓弥」感を垣間見る感じで面白い。ああいう曲調でムチのように体をしならせて踊るのはたくちゃんにしかできないのかも。初めて見たたくちゃんは想像よりずっと美しかった。

その後はクライマックスに向けて怒涛の展開。

MORA MORAを生で見られて感無量。シーエクで“ガッチャーン“ってやれて歓喜。超えアバのヘドバンもう少し長くやりたかった。

Call my nameとMy Buddyは一生懸命覚えた手振りを一緒に踊れて嬉しかった。

Burn!で客降りがあった。アロハ、まーくん、リョウガくん、カイくんが近くまできてくれた。私のいた場所から通路までそんなに距離はなかったけど、暗かったし、私は小さいので人に紛れてしまってあんまりよく見えなかった。でもみんな思っていたより細くて美しかった。何が起こってるのか把握しきれないまま終わってしまった感じ。客席に降りてこんな近くまできてくれるなんて、改めてすごい事だと思うし、それをずっと続けてこられたのも8号車さんがみんな暗黙のルールを守ってきたからだ。8号車さんたちすごい。

最後のgr8est journeyはシューくんが言ってたけど、素晴らしかった。オーラスということで込み上げる気持ちもあったと思う。ああ、本当に超特急が大好き!という気持ちにさせてくれた。

 

アンコールの超特急コールはすぐ始まった。隣に入っていた緑ペンラの方がすごく良く通る大きい声の方だったので私もつられて腹から大きな声を出せた。

ジュブナイラーが始まる前に「大好き?」「大好きー!」をいかに早くレスポンスするかというのが流行って、何度も繰り返すという楽しいことになった。会場はめちゃくちゃ沸いている。リョウガくんはこういう仕掛けをするのが本当に上手いなあと感心しきり。一体感がすごい。ジュブナイラーといえばシューくんの「おちゃらけNGぃ」が可愛いと話題になっていたが、私は「五里霧中」のフレーズのシューくんの歌い方が好きなのでそこを楽しみにしていた。母音のUの発音と息の抜き方が誰にも真似できないと思う。生「五里霧中」最高っす。

サマラブ大好きなので聴けて嬉しい。シューくんの声が入るとチャラさ100倍。1人ずつ伝言ゲームしていって最後にシューくんが「愛してるー!」ていうところ。せ、ん、だ、い、って進んでいったけどシューくんは最後聞こえなかったとか言って何も言えなかった。何故かふてくされているような顔をしている。すごく頭のいい人だと思うけど、とっさに機転がきかない感じがシューくんぽくて面白かった。そういうところ本当に好き。

フィナーレはfanfare。記憶が定かではないんだけど、「ファイナルだー」ってシューくんが叫んでいたような気がする。ラストだったし、この曲はいつ聴いても胸がいっぱいになってしまう。

あっという間に終わってしまった。メンバーが捌けて行った直後、超特急コールが始まる。気のせいか、いや、絶対にさっきのアンコールを呼ぶ声より大きい声だった。そう、今日は本編オーラス。ダブルアンコールがあることを誰もが確信しているのだ。私も隣の彼女もさっきより大きな声で彼らを呼ぶ。

「超特急!超特急!超特急!」

アナウンスが流れ客電が点る。

「超特急!超特急!超特急!超特急!超特急!」

もう悲鳴に近い。お願いもう一度出てきて。もう一度あの声を聴かせて。

ステージがパーっと明るくなり9人が姿を現した。割れんばかりの拍手と歓声。ああ、生きててよかった。

「アンコール呼んでくれてありがとう」とMCが始まる。なかなか歌わない。なんとなくダブルアンコールって尺の関係もあるし、パッと出てきてサッと歌って「じゃ」っていなくなるもんだと思ってたけど、いつまでも喋ってる。超特急ってサービス精神の塊だね。しかもなんの曲やる?とか言ってる。ほんとに?

ユーキくんの提案でステキスのスペシャルバージョンだった。どこのセリフを誰が言うかステージ上でコソコソ相談している。ほんとに?こういうのって事前に打ち合わせするんじゃないんですか?

「こっち向けよ」がリョウガくんとハルくん。

「素直になれよ」がタカシくんとシューくん。

「好きなんだろ」がカイくんとまーくん、だった。

多分映像化されない私たちだけしか観ることのないスペシャルバージョン。ありがとう。

ダブルアンコールがある事はみんなわかっていて、それぞれみんな何の曲か予想したり、何の曲を聴きたいか期待したりしてたと思う。私の聴きたい曲は「君と、奏で」。これはもう願望。予想は実は「Countdown」だった。春ツ本編が終わって追加公演への、そしてドーム実現への新たなカウントダウンが始まる、っていう風になるのかな、と思っていた。予想はだいたい外れる。

公演が終わりを告げ“本当の“客電が灯る。みんな帰り支度を始める。

ああ終わっちゃった。

夢の跡はいつも寂しい。すごく楽しい夢から覚めた時のように、さっきまでは詳細に内容を覚えていたのに目が覚めると楽しかったことだけ覚えていて何が楽しかったのかもう覚えていない。そんな感じだった。

隣の方に簡単に挨拶してホールから出ると夫が立っていた。「なかなか楽しかったよ」と。すごく楽しそうな顔をしていた。

全編通じて楽しかったし、元々感動して泣いたりしない方なので涙は出なかった。ライブ終わり恒例の打ち上げで、どの曲が一番良かったか、どの場面が一番良かったか反省会をした。

うーん...あんまり覚えてないなあ、と考え込んだ私は、「シューくんがすごく満ち足りた顔をしていて、タカシくんと2人で歌ってるのがすごくしっくりきていて、信頼し合っているというよりもう2人でいるのが当たり前みたいな顔しているのが印象的だった。」話しながら目の奥がぎゅっと熱くなった。涙は出なかったけど、もう少しで泣きそうだった。なんだ、私ちゃんと覚えてるじゃない。

 

せっかく仙台に来たので翌日は仕事の用事を一件入れていた。

「例え周りに嘲笑されても続けること、最後までやり遂げることはある種美なのかもしれない(Instagramより)」MCでリョウガくんが言った。いい話みたいになったって照れてたけど、さすがボス、いい事言うじゃんと思った。当日はうろ覚えで「自分のやり方を貫くのも美しさの一種だ」と言うような内容だと記憶していた。だから仕事だったけど、髪の色を隠すために帽子を被るのをやめた。ツアTの色違いを着て、ボトムスにチャラチャラのチェーンを着けてピンクの髪のままで先方に出向く。先方は多分すごくびっくりしたと思うけど、大人の対応をしてくれた。なんだか気分が良かった。超特急イズム少し出せたかな。

 

早いもので、あれからもう一週間が過ぎた。ライブ当日は30℃超えの中約3万歩歩き、ライブ中は3時間近く立ちっぱなし。翌日も炎天下を2万歩近く歩き回り疲れ果てた。仕事も立て込んでいたし、念願だった初乗車が叶った事もあって気が抜けたのか、なかなかブログに手を付けられなかった。右手の人差し指が痺れている。多分右手にチャコールのペンラを2本持って人差し指を挟んで握りしめていたから、麻痺してるんだと思う。あの興奮の名残だ。痺れが薄らいでいくのが少し寂しい。

初めて観た超特急は美しく楽しく一級のエンターテインメントだった。絶対にまたあのペンラの一員になりたい。今までは8号車さんと呼んでいたペンラの一部に確かに私はいたのだ。初乗車を終え、私もやっと8号車になれたような気がする。

 

今ひとつ悩んでいることがある。先に記してあるが、髪のピンク色はすぐ色落ちしてしまうのだ。初乗車のためにピンクに染めたんだから初乗車が終わった今、ピンクはもうやめてもいいのだ。でもなんとなくやめられない。一日おきにピンクシャンプーで色を入れ続けている。

さて、いつまで続けようかな。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

少し日にちが経ってしまった事もありだいぶ記憶が薄くなってしまいましたが、気持ちの赴くままに書いてみました。こういうのは勢いが大事なのであまり事実関係を調べたり裏を取ったりしていません。何か間違っていたらすみません。

後にも先にもたった一度きりの初乗車。最高でした。

 

それを仮乗車と呼べるなら〜TIME本編(1)

2024年7月21日 BALLET TRAIN Sprinng tour 2024  Rail is Beautiful (通称春ツ)本編が幕を下ろした。

追加公演があるとはいえ、ひとまずここがオーラスであると言っていいと思う。私は最終公演の仙台2日目で初乗車を果たした。

その初乗車ブログを書きたい。

ツアーのパンフレットにTIMEのインタビューが載っているのを見て、練習を兼ねていたはずの仮乗車ブログ(TIME配信の感想)が書きかけのまま放置されている事を思い出した。

今さらTIMEの配信を見た事をあれこれ言ってもな〜。これはお蔵入りにしようかなと思った。読み返してみると当時(そんなに昔じゃないけど)考えた事が蘇ってくる。知らなかったからこそ感じた事もある。もうあの時には戻れない。

せっかくなので途中までだが投稿してみようと思ったのだった。(消しちゃうのもったいなかった)

 

この原稿が書かれたのは2024年2月中旬。2月28日のせぶいれのうたに乗車する直前である。この時と今では超特急に対する気持ちもシューくんに対する気持ちも違う。その辺をお含みいただけると幸いである。

ちなみにTIMEの配信(2023年12月10日~17日)を見た時の私は、数曲のMVと配信されたライブパフォーマンスを数曲、Progressの円盤を1度見ただけの状況であった。新世界もB9も観ていない。その後2月10日に再配信されたTIMEを数回観た(通しで観たのは多分2~3回)段階でこのブログを書いている。

オープニングから時計の針が一周する12曲目(ダンサーのソロは除く)まで。その後は書かれていない。(本文にありますが全曲をレビューしているわけではありません)

 

 

さて、TIME本編である。(準備編はこちら

アンコール含め全部で28曲。とても全部は振り返れない。

そこで、メンバーのソロは一人ひとり振り返りつつ、印象に残っている曲について触れていく事にしたい。ただし、オープニングから最初のMCまでを何度も何度もリピしており、後半とは記憶に占める割合が完全に不公平である。さらに、やはり推しメンを中心に観ているのでニュートラルな視点というものから甚だかけ離れているということを申し添えたい。

超特急のパフォーマンスや楽曲を批評しようという気は毛頭無く、ただTIMEの配信を観て楽しかったので感想をみなさんに聞いて欲しいだけである。ご了承ください。

 

新曲(Countdown)

時計の針が動く。メンバーの顔が次々と写し出され、扉が開く。真っ白な衣装の9人が横一列に並んでいる。

ああ、なんて。

なんてカッコいいんだろう。カッコいいという言葉しか浮かばない自分の語彙の乏しさが嫌になる。

イントロが始まった。一人ひとりが激しく上下動する動きに見惚れているとタカシくんの鋭い声が聞こえ思わず身震いした。ダンスはいつも通りすごく揃っているように見える。いつも通り?いや、素人目にもレベルが上がってるのがわかる。メンバー全員、体のキレが増している。メインステージからセンターステージまで大きく動き回る。フォーメーションが目まぐるしく入れ替わる。気迫が画面越しにも伝わってくる。表情がすごい。自信が垣間見えるようだ。こちらを挑発するようだったり、時に不敵な笑みを浮かべたり、じっとカメラを見つめたり。特に印象に残ったのはたくちゃんとアロハ。

ボーカルの二人のハイトーンボイスが張り詰めた空気を切り裂くようだ。シューくんの力強い声に自信が現れているように感じる。俺を見てくれ!と叫んでいるようでゾクゾクした。時々、タカシくんと目を合わせて微笑んでいるのが見えた。二人が気持ちを共有しているようで嬉しくなった。

B9以外はほとんど初めて聴く曲ばかりだったし、この曲も初めて聴いた。会場の静かな様子からも、やっぱり新曲なんだろう。とんでもない事が始まった、と思った。それにしても。

ああ。なんてカッコいいんだろう。

 

Secret Express (シーエク)

イントロが始まると歓声が上がった。人気の曲なんだとわかる。先ほどとは打って変わってコミカルなダンスと表情。時々コールが聞こえる。メンバーもみんな楽しそうな顔をしているし、私も楽しくなった。

配信の期間中に何度も聴くうち大好きな曲になった。途中の9人のリリックも何度も聴いて練習した。でもテンポが速いし早口だし一度もちゃんと言えた事がない。「かけがえない戦友、期待超えてく」のところでどうしてもつかえてしまう。鍛錬します。

「Go with No.8」で一緒にポーズを決めるのが大好きだ。みなさんもそうですよね。私もあのペンラの中でガッチャーンってやりたい。

最後のリョウガくんのガッチャーンの直前に、シューくんがものすごい真剣な顔でものすごいスピードで横に移動するところが、ものすごく好きだ。

 

ユーキくんの乗っている階段がゆっくりとせり上がっていく。他に誰もいないのでユーキくんのソロなんだとわかった。という事は全員のソロがあるという事になる。ワクワクした。

ロダンスが始まると私の目は彼に釘付けになった。

 

Play Back(ユーキソロ)

鬼だ。

美しい鬼。見ている事に気付かれたら私は石にされてしまうかもしれない。目を逸らさなければ。でも見入ってしまう。

向こうから私が見えているはずもないのに、そう思った。

ふと表情を緩めるとまるで菩薩のようにも見える。内側から青白く気が昇っているようだ。画面越しに見てもこんなに圧倒されるんだから、実物を見たらきっと大変な事になるに違いない。それでも構わない。ユーキくんに翻弄されたい。

あっという間に終わった。気付くと目に涙が滲んでいた。感動して涙ぐんだ、とかではない。

瞬きをするのを忘れていて目が乾いたのだと思う。

 

マサヒロソロ

当然だけど、まーくんとバックダンサーはシンクロしていた。衣装の色が違う事を除いてもやっぱりまーくんは存在感がある。まーくんのダンスは技術が高いだけじゃなく、指先まで神経が行き届いているような繊細さとダイナミックさと音楽を自分の中に落とし込んで、自分の色で表現するような表情が魅力的だと思う。

 

KNOCK U DOWN〜MORA MORA

まーくんソロからの流れで来るとわかっていたのだか、KNOCK U DOWNが大好きなのでテレビの前で歓声を上げた。ハイトーンで掛け合うボーカル二人のやんちゃな歌い方が好きだ。絶対諦めない。ずっと上を目指すんだ。というストレートな内容の歌詞も好きだ。竹原ピストルの「カウント10」を連想させる。絶対諦めない歌だ。いつも超特急と重なる。超特急はカウント10を数えなかったから今ここにいる。(興味ある方ぜひ聴いてみてください)

赤と青のちょっと怪しげなライティング。メンバーみんな楽しそうに踊っている。

「うるせぇぞってお口にチャック」音源のシューくんの声も発声の仕方も息の抜き方も大好きな箇所だが、振り付けも可愛い。何度か見て覚えて。そこだけ一緒に踊るのが楽しい。(全部はとても覚えられない)

途中でまーくんが現れた時はびっくりした。いつの間にそこにいたんですか。堂々としたパフォーマンスは王様みたいだった。

このコレオがすごくカッコ良くて大好きなので全体を引きで見たかった。仕方ないんだけど。やっぱり現場に行かないとね。全編通してマルチアングルで観られるようになると嬉しいな。

次は絶対MORA MORAがくる、と直感したので本当にMORA MORAのイントロが始まった時はテンション上がった。

ライブでのフルパフォーマンスを見たのはこの時が初めてだったと思う。力強いボーカルが腹に響く。タカシくんてこんな声も出せるんだ。シューくんのジャンプの高さとロングトーンに惚れ惚れする。

ユーキくんは全員を煽動しているようだ。この人って何でこんなに表情が強いんだろう。今ユーキくんの中では自分がどういう設定になってるんだろう。なんてセンターが似合うんだろう。

センターは次々と入れ替わる。誰が真ん中に立ってもなんら見劣りしない。これが超特急のすごいところだし、楽曲ごとにいろんな色を出せる強みなんだと思う。

 

ここでMC。一人ずつ自己紹介する。タカシくんがすごく消耗しているように見えた。

それほど激しいオープニングだったのだ。

息を詰めるように観ていた私もここでひと息。

 

アロハソロ

アロハを見ていると、きっとすごく真面目な人なんだろうな、と思う。超特急募の面接で自分のクセを消せるか、超特急に合わせられるか、と聞かれたアロハは重い声で消せます、と答えていた。陽キャでバラエティ担当だといつも言ってるけど目が真面目だ。隠し通せない実直さ。

今回はソロという事で自分のやりたいように踊っていた。超特急のライブで自分らしく踊るにはどうしたら一番いいか、すごく考えたんだろうなと思った。

すごくカッコよかったよ、アロハ。

 

Chill Out@JP(カイソロ)

始まってすぐ、Progressでもタカシくんと2人でパフォーマンスしていた曲だと気付いた。でも、かなり印象が違う。

ステージが大きいし、カイくんは金髪だ。金髪のカイくんはひらひらとステージ上を動き回る。ダンスしているというより金色の蝶が飛び回っているみたい。ラップの囁き声もセクシーでドキドキしてしまう。カイくんの声って聞いてて心地いい。アップになる度にキャーという嬌声があがるところが、さすがカイくんって思った。

 

refrain(シューヤソロ)

暗めの照明の中ギターの音色が響き、誰かがステージ中央に歩み出た。

来た、と思った。メンバーのソロがあると分かってからシューくんのソロを待っていた。この時の私は4推しだったのだが、この時点で、すでにシューくんの事がかなり気になっていた。1人で歌うのを聴くのは初めてだし、refrainも初めて聴く曲だった。

思っていたより低いキーで曲は始まった。遠距離恋愛になるカップルの離れ離れになる前の日のストーリー。寂しい気持ち切ない気持ちを散りばめ、吐く息も吸う息も分量多めで歌い上げる。最初が抑え目だったので途中の”イカナイデ“ ”ダイスキダヨ“が、溢れ出る気持ちの強さを表しているようで胸を突かれた。

シューくんの声が好きだ。キラキラしている。この曲は終始切ないモードで表現していた。なんだか心が浄化されるような気分。

この1ヶ月半後、refrainは別バージョンでプレミア配信され、まあ度肝抜かれるわけなのだが、この時の私はシューくんてキラキラ〜と呑気に思っていた。(後で配信されたアコースティック超特急のrefrainの方をTIMEより先にパフォーマンスしていたと知った時は腰抜けるかと思った)

あれから何度も聴いている。切なさと寂しい気持ち、本当はグッと抱き寄せて行くなって言いたい(いや、わかんないけど)。聴いてると私も切ない気持ちになる。

 

※追記 当時私の中のシューくんは大きなまん丸のガラス玉が光を反射してキラキラ輝いているイメージだった。

でもシューくんはどちらかというといびつで所々ひび割れているガラス玉で、光を反射していろんな方向にいろんな色の光を放つ人だという事を徐々に知る。

私は彼にすっかり夢中になり、今や片時も目が離せないのである。

 

小さな光(タカシソロ)

曲の出だし、タカシくんは一度マイクを構えて歌おうとしたのにすぐ口を噤んだ。あれ?と思った。

“振り返れば 逃げてばかり”

目の下にメイクでラインストーンが貼り付けてある。それがライトを反射して光っているんだとわかっているが、タカシくんが泣いているように見えた。初めて聴く曲だけど、きっとこれは元々タカシくんのソロなんだろうと思った。胸元が大きく開いた衣装で黒髪で。私の知ってるタカシくんとは違う人みたいだった。

スローな曲調で歌詞もはっきり聞き取れる。タカシくんが自分を重ねているのかもしれないと思うと胸がぎゅっと苦しくなった。暗闇の中で掴んだ光がシューくんだったらいいな。

時に強く時に囁くように叙情的に歌い上げる。タカシくんの事をいつもカッコいいと思っていたけど、この時はタカシくんて、すごく綺麗な人だと思った。

最後に一言「ありがとう」と。

こちらこそ、ありがとう。

 

Starlight

タカシくんが歌い出した時、前の曲(小さな光)とあまりに声色が違っていて驚いた。タカシくんは曲に極端に入り込んだりしていない。曲の世界観を自分なりに解釈して表現してるんだ。当たり前の事だけど、そう思い知らされた。タカシくんの表現力の豊かさに感服。

シューくんの声が続く。2人の声のバランスが心地いい。この曲は初期の頃の曲で、何度かリテイクしていると後で知った。タカシくんとシューくんが今2人で歌うこと、そして9人でパフォーマンスする事に大きな意味があるんだ、というユーキくんからのメッセージを受け取ったように感じた。

”あの頃の気持ち 忘れたくないよ”一人一人メンバーの表情がカメラで抜かれる。リョウガくん、ユーキくん、真剣な表情。…たくちゃんは微笑んでいた。涙が出そうになった。たくちゃんは「ライブの時は素です」って言ってたけど、この時は本当に素で笑っているように見えた。あの頃を愛おしむような、もう戻らない日々を懐かしむような、そして今が楽しいと言ってるようなそんな顔だった。ここで笑うのが草川拓弥だよな、と思った。たくちゃんのそういうところが好きだな。

初期のすごく若い頃のこの曲が、何年も続けてきてメンバーも入れ変わって、もう大人になった今この時に、まるで応援歌のように聞こえるってすごく素敵だな、と思った。

超特急は楽曲がすごくいい。

 

Billion Beats(8号車ソロ)

ステージの上の大きな時計が8時を示す。

初見ではそれに全然気付かなかった。

8号車のソロパートということでサビを会場全員で合唱する。

私は曲を知らなかったので歌えなかった。でも、この光景は見た事がある。

前推しのライブ。その曲は彼らの代表曲で、日本国民なら知らない人の方が少ないくらい有名な曲で、ライブの時お客さん全員で歌うことが多い。私はへそ曲がりなのでその曲はあまり好きではない。でもライブで会場全員で歌うのは好きだった。会場にいるたくさんの人と同じ人を推しているという連帯感とか安心感。柔らかいものにふんわりと包まれているようなすごく温かい気持ちになる。

今ぴあアリの8号車さん達はあの時の私と同じ気持ちなんだろうか。いいなぁ。私も同じ気持ちを分かち合いたい。あの美しいペンラの星空の中の一員になりたい。

強くそう思った。

 

 

以上、12曲目まで。ちょうどここで前半が終わる。

今読み返すと、当事そんな事を思っていたんだ、と懐かしい気持ちになる。そんなに前の出来事ではないのだが、あれからいろんな事があったのでだいぶ気持ちも変わったのだろう。

ここから先はもうあの頃の自分が語ることはできない。でも、気が向いたらまた思い返してみるのも悪くないな、と思っている。

手短に、、と自分に言い聞かせていたはずなのに、そこそこの長さになってしまいました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

次はいよいよ初乗車ブログを。

いつアップできるかわかりませんが笑。

衝撃的、関コレ2024

3/20にXにポストしたものを長尺で編み直しています。内容が重複する事をご了承ください。

最推しであるシューくんをメインに語っております。ニュートラルな目線ではありません。

嫌な方はスルーしてくださいね。

 

すごいものを見た。

黙っていられない。

3/20大阪で関西コレクション(以下、関コレ)が開催された。

超特急がゲストとして、そのステージでパフォーマンスする事は知識としては知っていた。でも、配信があるとか、それが有料なのか無料なのか調べたりしなかった。

地方住みの私にとって、ツアーはさておきフェスやイベントなどはなかなか観に行ける機会がないので、アナウンスがあってもあまり気にしていない。私には見る事のできない、関係ない出来事なのである。これは超特急だから、ではなく以前からそうだ。

だから今回も、関コレに出演すると聞いても、あーそうなんだ〜、くらいのスタンスだった。

けれど。前夜、わりと遅い時間にTikTokライブ配信がある事を知った。仲良しさんのポストで知った。

え!TikTokで?ライブ配信?そういう事なら見ない選択肢はない。

関コレ、長い。しかもタイムテーブル(以下、タイテ)公式で発表されていない。

13:30から21:00頃までずーっと見ていないといけないの?それは無理だ。

当日、現地入りしている8号車さんのポストや仲良しさんからの情報でだいたいのタイテを入手。みなさん本当にありがとうございました。

長丁場のコレクションだから、はっきり何時と言えないのは仕方ないけど、遠方から現地入りしている人の中には結局見られないまま帰る人もいると聞くと胸が痛む。どうにかなりませんかね。

今日何の曲かな、何曲やるのかな、と予想した。

絶対Count Downはセトリに入れるだろうと思っていた。初めて超特急を見る人の度肝を抜くのに相応しい。待って、MORA MORAもいいね。振り幅大事だからバッタマンかな。Thinking of You で、激しいとしっとりの対比を魅せるのもいいな。

Count Downは新曲で、4/17にリリースされるEPの通常盤に収録されている。今回のパフォーマンスを見て超特急に興味を持ってもらってEPを買ってもらえたら、そこにあの時観たあの曲が入ってないと意味がない。現段階でそれが可能なのはCount Downだ。そのあとライブにも足を運べると完璧だ。3/20現在では春ツのチケットは完売だが、8号車の日以外にもきっと新しい8号車さんが乗車できる機会はあると信じている。

前日シューくんがインスタストーリーにCount Down を振り付けしたKAITAさんの動画を引用していたので、半ば確信に近かった。確かにMORA MORAもKAITAさんの振り付けだけど、ワンマンでもないのにその2曲を続けるなんて考えられない。それはキツイ。陸上で3000メートル障害を立て続けに2本走るようなものだ。(わかりにくい例えですみません。3000メートル障害は、ほぼ無酸素運動に近い状態でハードルや水濠を飛び越えながら約10分走り続ける大変キツい競技です)

だからCount Down が確定ならMORA MORAは無いと思った。

 

出番は18:00過ぎかな、と予想を立てていたが、だいぶ押しているのか19:00少し前に超特急のライブは始まった。

いよいよだ、と思った時緊張した。

嘘だ。朝からずっと緊張していた。いや、関コレが京セラドームで行われると知った時から。

緊張していたんだ、きっと。ずっと。

9人体制になってから初めてのドーム公演だそうだ。二桁メンバーは初めてのドーム。

初めてドームでパフォーマンスする。

シューくんはそれが夢だと言っていた。ワンマンではないけど、でもたくさんの観客を前にドームで歌う。シューくんの緊張を考えると私も手が震えてしまう。

汗ばむ手で緑とチャコールのペンラを握り締める。夫は横で赤と白のペンラを持ち、テレビの前に2人で立った。

発車のベルが鳴り響く。暗いステージにメンバーが出てきた。横一列に並んでいる。

ああ、やっぱり。

イントロで確信に変わった。

やっぱりCount Down 。

たくちゃんが狼煙を上げる。気合いすごい。たくちゃんはライブの時いつも自分をさらけ出していて、いつもカッコいい。たくちゃんの声が少し裏返った。今日のライブが超特急にとってどんなに重要な位置付けなのか悟った。

衣装がカッコいい。黒を基調にしていて、ワンポイントでメンバーカラーが使われている。シューくんは黒のシャツとボトムスで、ジャケットがチャコールだった。少し前に髪を短くして、ダークなピンクに染め直していた。この日のためなのかどうかはシューくんにしかわからない。

メンバー全員、TIMEで見た時より鬼気迫っていた。ユーキくんに圧倒される。なんという目をしてるんだろう。ユーキくんは憑依型ダンサーだと言われることが多いが、ちょっと違う。ユーキくんは何にもなりきってないし、何もユーキくんに乗り移ってない。ユーキくんは自らの情熱と信念と突き上げてくる感情を放出させながら踊っている。それが見る者の心をとらえて離さないのだと思う。

全体にピリピリした雰囲気でパフォーマンスは続いている。気迫のこもったダンス。ボーカルは超特急史上最高ハイトーンとシューくんが言っていたように激しい。

センターステージに出て来るところで「楽しみたいじゃん(歌詞は曖昧です)」というフレーズがある。TIME 配信でもそうなのだが、ここでボーカル2人は目を合わせて微笑んだ。この緊迫したステージで笑うなんて。リハからいつもそうなのか、タイミングもぴったり。涙が出そうになる。ここで笑える、2人で楽しもうという気持ちを共有しているシューくんとタカシくんの揺るぎない自信と信頼関係に胸が熱くなる。

暗い観客席に色とりどりのペンラが揺れる。たくさんの8号車さんが乗車しているんだ。イベントやフェスは言ってみればアウェイだ。そんな時ペンラがどんなにメンバーに力をくれるんだろう。なんか嬉しくなった。

エンディングで舞台は暗転し、センターでユーキくんがしゃがんだ。

え?まさか…(この時の事を思い出すと今でも涙が出そう)

イントロが始まった時私は絶叫した(いつも叫んでるんですけどね)。

MORA MORA!まさか!

嬉しい気持ちよりボーカルが心配だった。こんな激しいダンスをしながら歌う事がどんなに大変か。この2曲が続く事がどんなにすごい事なのか。大きな声で叫びたかった。

いつもより前のめりな感じでパフォーマンスは続く。もちろん悪い意味であるはずがない。気持ちがこもっているのが痛いほど伝わる。

1曲目の時からシューくんが少し心配だった。いつもより息が切れている。声が出ていないわけではない。でも時々声が揺らぐ。大丈夫かな。

シューくんが高くジャンプするところが好きだ。

“鼓動トキメキ痛い アドレナリン達は待ち……”

歌詞がとんだ。ハラハラしながら見つめる。

次の"起こすAction!“も、いつもæを綺麗に発音しているのに“アクション”と歌っているように聞こえた。シューくんはあまりこういう事がないから、それほどの緊張と気合いで臨んでいるんだと、私も緊張した。

もう一度ソロパートがある。頑張って。祈るような気持ちで見守る。

Raise up〜から始まるソロの直前、タカシくんのパート。Give it up!を3回歌うその3回目、シューくんと交差する。すごく気合いの入った声。シューくんに気合いを入れた。ほんとのところはもちろんわからない。でも、タカシくんはシューくんの異変に気づいて気遣ったんだと思っている。一瞬の出来事だった。

3曲目はBurn!だなんて。このセトリ考えた人誰?好きすぎる。ユーキくんなんだと思うけど。

どんな困難にも諦めずに立ち向かう。この先を見据え、熱い情熱を感じる曲だ。

二桁メンバーにとっては超特急募の最終審査の課題曲でもあった思い出深い曲。この曲を今日パフォーマンスする事に大きな意味があったんだと思う。

全部終わった最後のポーズの時、ユーキくんがシューくんを抱きしめた。2人とも緊張がほぐれたのか笑った。2人ともすごく素敵な笑顔だった。左手だけだったけど、ユーキくんは確かにシューくんを抱きしめたんだと思う。シューくんの、この舞台にかける想いをユーキくんはきっとわかってた。

舞台を捌ける時、みんなやり切った表情だった。

この3曲を関コレでパフォーマンスする事の意味。これが無料でライブ配信されているという事。撮影可であるという事。(SNSでの拡散はダメとの事だけど)

超特急が圧倒的な存在感とスキルとパワーを持っている事を見た人は感じたと思う。この人たちが私の推しであるという事が誇らしく、彼らが愛しくてたまらなかった。そして、自分が8号車の端くれだという事もどうしようもなく誇らしかった。

きっと今日の関コレは超特急史上歴史に残るほどのパフォーマンスで、これから新しい未来を作っていく彼らの歴史に立ち会えている事に身震いする。

もう超特急にとってドームは夢でも憧れの場所でもない。現実だ。ドームのステージに立つという事が現実味を帯びている。そして必ずこの手に掴むという気迫。だからこその緊張。もしかしたら空回り。それも全部、今の超特急の立ち位置で彼らのリアルな姿だ。上手くそつなくやるよりずっと心に響くパフォーマンスだった。

もう諦めないで立ち向かう時期は終わったよ。あなた達はずっと諦めないで立ち向かってきた。実現へのカウントダウンはもう始まっている。

カウント0はもう目の前だよね。

 

メンバーは当日中に東京に帰って来たらしい。疲れたと思う。ずーっと待機だもん。私だって疲れたよ。

でもきっと顔見せてくれると思っていた。日付けを跨ぐようにゲリラで始まったシューくんのキラリ配信。さすがに眠そうだった。最初の数分見逃したけど、何とか間に合った。

私がこんなにシューくんを好きなのは、シューくんが私達をすごく大切に思ってくれて愛してくれてるからなんだ。

ああ可愛いなあ。

愛しく誇らしい私の推しに2つコメントした。

「ありがとう」

「シューくん早く寝なさい」

 

 

昨日の衝撃をなるべく早く書いておきたかったので昼休みに一気に書きました。あとで見直して修正や追記すると思います。

昨日の夜中から情報はアップデートされていません。何か間違っていたり情報が古かったりしたら、すみません。あとで訂正させていただきます。

感想や、私はこう思うなどコメントしていただけると嬉しいです。超特急についてお話しましょう。どなたでもコメントしていただけるように設定しておりますので、よろしければお気軽にぜひ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

君と、奏で〜せぶいれのうた後記

 

せぶいれのうたが終わってからもう一週間以上経つ。

超特急は個人の活動も活発な上に、初となるEPの発売、春のホールツアーも控えており、連日新しい情報の供給がある。誰もが前に進んでいるように見える。

私は取り残されている。いつまでもせぶいれの事を考えている。

初乗車の2日後にブログを一気に書いた。忘れてしまう前に書いてしまおうと思ったのだ。

その後で考えたり忘れたり思い出したりした事を、今の気持ちを記録したい。

 

手元に撮影可だった“refrain"の動画がある。唯一の映像記録だ(ちょっと大げさ)。動画は夫のスマホで私が撮影した。私のスマホに画像を送ってもらったのは2日後。ライブの直後にすぐに見返すことができなかった。SNSに投稿するためには編集が必要で、何度も繰り返し見た。一階席の一番後ろ。アリーナの規模を考えるとホールはステージとの距離が近い。当日もやっぱり思っていたよりステージが近いと思った。

YouTubeでプレミア配信された時と同じジャズのアレンジ。YouTubeの撮影の時は何テイク撮ったのか知らないが、なんというか「完璧にラフ」という感じ。衣装やカメラワークも含めて一つの作品だった。

ライブは一期一会だ。

この日の“refrain"はすごく生っぽかった。目を合わせるタイミングも動きもきっと打ち合わせなしだ。まさにセッション。衣装もグッズのロンTを着てる。シューくんはボトムスもジャージみたいに見えたけど、タカシくんは本編の王子様みたいな衣装の上にロンTをすっぽり被って可愛かった。

撮影に集中していて、ちゃんと見ないと後で後悔すると思った。でもどうしても録画したかった。思い出を持ちたかった。

スマホの動画を見てみると、モニターがあるのでそれぞれの表情はちゃんと見えるがステージの上の2人の姿はすごく小さい。レンズが一つだけの小さなスマホで目一杯ズームにして撮っているので画像が粗い。音は思っていたより綺麗に録れていた。

改めて見返してみると、シューくんの楽しそうな表情やクールな表情やちょっとワイルドなタカシくんや…。あの日の私の席からは遠かった場面が記録されている。シューくんのフェイクや唸り(がなり、と言われているようですが、私はずっと唸りと呼んでいたので唸りでいきます)、2人が交互に主旋律を歌っているところ。

Bメロで2人の声が重なり合うのが好きだ。タカシくんのファルセットも美しいし、シューくんの低音も痺れる。お互いの声を聞いて自分の声を合わせる。歌で会話しているみたい。内側から湧き上がる気持ちを声に乗せて歌っているようだ。YouTubeの何倍もカッコいいし、何倍も心に迫ってくる。シューくんの唸りもファルセットも鳥肌が立ちそうなくらいカッコよかった。タカシくんがあんなに自由に歌ってるの初めて見たような気がする。

何回も見ているから今記憶しているのだ。でも。

今の正直な気持ちは、録画しないでちゃんと見れば良かった、と思っている。小さくしか見えなくても肉眼で表情が見えなくても。あの日あの席から見る「せぶいれのうた」は私ひとりのもので、その時じゃなければ感じられない感情がある。もう少し生の感動を味わいたかった。

それでも、何度も動画を見返している。そして、こう思うのだ。

ああ、小さいけど画像ちょっと粗いけど。

録画してよかった。

ファン心理って複雑です。

 

ライブが終わった後日、グッズの生写真についてシューくんが言った。

「月が写ってるように見えるのがあって、それが好きだ」(言葉は違います)

確かに、二人の間に光るライトが月のように見える写真がある。

シューくんは月みたい。"Thinking of You"を聴いた時そう思った。(シューくんは月、のお話はこちらの#2Thinking of You)

シューくんも月の事を考えたんだ。気持ちを共有できたような気がして、なんかちょっとだけ嬉しかった。

"refrain"の動画をスクショしたのを見てびっくりした。ステージの上に、シューくんの上に月が出ていた。

照明が、小さく光る月みたい。

シューくん、月が綺麗ですね。

 

 

ーアカペラで始まった。「君と、奏で」。私は今驚いている。聴いたことがなかった。9人以前の曲だと思っていた。B9に収録されているんですね。今知りました。私が購入したのは初回限定盤。通常盤に収録されている曲だ。知らない事まだまだたくさんあります。二人の声が美しく、聴き惚れてしまう。歌に力がある。二人とも声が厚みを増した。シューくんの声はより丸みを帯び艶やかに響く。タカシくんはより奥行きを増し、高音の透明度が増した。最後に8号車さんがlalala…と歌うのが素敵だった。私は知らなかったので一緒に歌えなかった。あとで聴いてみようと思う。ー

 

先だってアップした初乗車ブログの「君と、奏で」の部分である。

なんてあっさりしてるんだろう。と思う。ここに書いているように私はこの曲の事を全く認識していなかった。存在すら知らなかった。

今、それをものすごく後悔している。いろんな人に知らなかったんだからしょうがないよ、と慰めてもらった。それはそうなのだ。わかっている。でも自分の中で決着つけられていない。

今回のライブで聴いたことない曲はほかにもあった。私は8号車になって日も浅い。知らない曲だらけだ。私が超特急と出会った時、彼らは9人だった。私にとって超特急のボーカルはシューくんとタカシくんの2人だ。今回のライブで知らなかった曲もオリジナル音源を聴き直すつもりはない。知らない曲には知らない曲なりの向き合い方がある。

ブログを書く際にナタリーさんの記事のセトリのところと細かい進行のポイントだけ見た。(記事を読んでしまうと自分の考えが引っ張られるので避けた)

その時「君と、奏で」がB9に収録されている事を知った。

え?そんなはずない。だって私B9持ってるし。

調べてみて愕然とした。私が買ったのは初回限定盤。「君と、奏で」は通常盤に収録されている。そういえば、通常盤には一曲多く収録されてると書いてたかも…。

大げさな言い方をすればショックだった。ちゃんと調べればわかったことだ。事前に聴くことができた。最初からシューくんとタカシくんの歌だったなんて。

サブスクで再生してみた。歌詞が表示される。

「何万回だって口ずさもう」

タカシくんの声、今まで聴いた中で一番優しい声に聞こえた。タカシくんは嬉しかったんだと思う。シューくんが隣に座ってくれて。そばにいるよって言ってくれて。タカシくんがシューくんを愛しく思う気持ちが込められているようで胸を突かれた。

少し尖ったシューくんの声。聴き慣れたタカシくんの優しい声。

最後のlalala…で、一緒に歌えなかった事を思い出した。心臓がぎゅっと縮んだ。涙が溢れてくる。ライブ映像を観て泣いた事は何度もある。でも、歌を聴いてこんなに泣いたのは初めてかもしれない。

最後のウィスパーボイス。

happy days

and happy smile

…覚えてない。この曲だったのはわかる。飛べない鳥が出てきた。いい曲だなって思った。一番好きだったかもって思った。

でも全然覚えてない。

何度か繰り返し聴いて記憶を呼び出してみる。最初アカペラから始まったのは覚えてる。マイクを離して生の声に近いところから歌い出した。途中でlalalala…と会場から歌声が聴こえた。

音源を何度か聴くうちに少し違和感を感じた。

確かにこの曲だったと思う。でも、こんな感じだったっけ。

今聴いてる音源は多分別々に歌っている。レコーディングってそういう風にすることが多いし。実際どう歌ってるかはわからないけど。

2人は出会い、2人で、そしてみんなでこれから未来を奏でようという歌詞。

B9に収録されている時の歌は、2人は隣に並んで、少し距離があって。少し遠慮がちに一緒に歩き始めている。お互いの手が触れるか触れないかの距離感。

「せぶいれのうた」で聴いた時はもっと2人の距離は近かった。もっと近く寄り添う。お互いを支え合う。肩を組んで歩いている。声はもっと溶け合い、シンクロしていた。たくさんの涙と笑顔と痛みと葛藤を乗り越えて、2人は今ステージに立っている。初めて会った時より、もっとずっとお互いを想い合っている。

きっとあの曲は2人にとって、とても大切な曲で、あの日のライブの核となる部分だったのだ。だから強く訴えかける迫力があった。会場を飲み込むほどの力があった。

もう一度聴きたい。

今後もしかしたら配信とか円盤化とかがあるかもしれない。でも、あの日の「君と、奏で」はもう二度と生で聴くことはできない。そう思ってしまって悔いている。悔しくてたまらない。もっと深く歌を自分の中に取り入れたかった。歌は私の外側を滑り落ちてしまった。

思い出すだけで涙が滲んでくる。

 

大げさに言うとこんな感じのことをずっと考えている。

こうして後悔して、後で聴いて泣いて、もう一度聴きたいと想いを募らせる。

こんな事ぐずぐず考えてるの多分私だけだろう。でも、これも私だけの経験なのだ。

ライブは一期一会。

「君と、奏で」は私にとって特別な曲になった。

 

もう少し時間が経つと、また違う気持ちになるかもしれない。ずっと読まないようにしていた各メディアのライブレポもそろそろ読んでみようと思う。

今のこの爆発しそうな気持ちをどうしても書き残しておきたかった。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

※本文を一部加筆・修正しています。

 

追記

数日経ち恐る恐る読み返してみました。あまりの重さに自分で自分に引いています。

でも、ここに書いた事で自分の中で少し整理できたのか、今はだいぶ落ち着いて「君と、奏で」を聴くことができるようになりました。

いつか何らかの形で、もう一度「せぶいれのうた」の時の「君と、奏で」を聴きたい。その時どう感じるのかが楽しみです。

 

追記の追記

「せぶいれのうた」から1ヶ月半経ち、超特急本体が大きく動き始め、毎日様々な供給があります。情報に溺れそうになる毎日です。

そんな中、時々思い出したように「君と、奏で」を聴きます。

やっぱり毎回泣いてしまう。今ブログを読み返すと、当時の記憶が蘇り、胸が苦しくなります。

なんでそんなに。そこまでの事?

自分でもそう思ってはいるんです。でも、聴くと必ず目の周りがぎゅっとつねられたように引き攣り、涙が滲んでくるのです。

シューくんとタカシくんが大切に紡いだ曲をするりと聴き流したことを悔いているのです。

 

明日4/17いよいよEP Justlike超特急の発売日。初回限定盤の特典映像として2023年8月8日のB9のライブ映像の円盤が封入されています。

アンコールのラストは「君と、奏で」

その日シューくんとタカシくんはどんな風に歌っているのでしょう。

9人でのパフォーマンスはどんな感じなのでしょう。

私は初めて観るのです。B9で観られると知った時からずっと頭の隅に引っかかっています。

実際観たら一歩この輪の外に出られるかな。それともますますあの日の「君と、奏で」に執着するのかな。

早く聴きたい。

でも、聴くのが怖い。だってきっとぼろぼろに泣くのがわかってる。

私の手元に初回限定盤が届き、開封できるのは日曜日。その日までもう少し、この痛みの余韻を引き摺りたいと思います。

…それにしても、重いですね。私。