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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

はじめての人権作文|中学生が書きやすいテーマ・構成・感動例文まとめ

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《はじめての人権作文|中学生が書きやすいテーマ・構成・感動例文まとめ》について紹介させて頂きます。※記事の最後に付録のワークシート資料を付けていますので授業等でぜひご活用ください

 

 

 


1. はじめに|「人権作文ってなに?」「なぜ書くの?」

「人権作文って、いったいどんなことを書けばいいの?」
これは多くの中学生が最初に感じる疑問です。そして、保護者や先生も「どうサポートしたらいいか分からない」と感じることも多いでしょう。

人権作文とは、人の「権利」や「尊重されること」について、自分の体験や思いをもとに書く作文です。
学校での宿題やコンクール応募用として出されることが多く、「いじめ」「差別」「思いやり」「多様性」など、社会のなかでとても大切なテーマを自分ごととして考える機会になります。

中学生の人権作文は、難しい知識を書くものではありません。
「自分が体験したこと」「友だちとのやりとり」「日常の中で感じたこと」などから出発し、自分の気持ちを整理して、誰かに届けるように書いていくことが大切です。

 

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2. 書く前に知っておきたい!人権作文でよく扱われるテーマ例

作文を書く前に、まずは「どんなテーマで書くか」を考えましょう。
実はこの「テーマ選び」が、書きやすさを大きく左右します。

以下は中学生がよく選ぶ人権作文のテーマです:

よくある人権テーマの例

  • いじめやからかいを見たり、受けたりした体験

  • 障がいのある人との関わりで感じたこと

  • 外国籍のクラスメイトとの違いに気づいた瞬間

  • ジェンダー(性別)への違和感や疑問

  • 家族の思いやりに気づいたエピソード

  • 友だちとぶつかった経験からの学び

  • SNSでのやりとりで感じたこと

  • ボランティア活動や地域との関わり

どのテーマも「特別な経験」である必要はありません。
たとえば、「授業中に誰かが笑われていたとき、自分は何も言えなかった」というような、小さな気づきがきっかけで十分です。

学年別におすすめの視点

  • 中学1年生:身の回りでの「気づき」や「驚き」を大切に

  • 中学2年生:友人関係や社会との関わりを意識して広げていく

  • 中学3年生:将来や自分の在り方に踏み込んだテーマに挑戦


3. 人権作文の基本構成|初心者でも迷わない3ステップ

書くテーマが決まったら、次は構成です。
人権作文に正解の「型」はありませんが、伝えやすくするための流れは存在します。はじめての中学生にも、保護者や先生にも分かりやすい基本の構成をご紹介します。

人権作文の3ステップ構成

① はじめ(導入)
最初は「なぜこのことを書こうと思ったのか」や「ある出来事との出会い」などを書きます。
ここで読み手の心をつかむような問いかけやエピソードがあると、印象に残りやすくなります。
例:

私は、ある日友だちが泣いていた理由を知って、はじめて「言葉の重さ」に気づきました。

② なか(体験・気づき・考え)
中心部分では、実際に体験したことや、そこで感じたこと・考えたことを書いていきます。
自分の気持ちや周囲の人の言葉、行動などを詳しく書くと、読み手に「その場にいたようなリアルさ」が伝わります。
五感(見た・聞いた・感じた)を使って書くと、生き生きした文章になります。

③ おわり(まとめ・メッセージ)
最後には、「この体験を通してどう考えるようになったのか」「今後どうしていきたいか」など、自分なりの答えを書きます。
読み手に向けた呼びかけや、心に残る一言があると、感動的に締めくくれます。
例:

今、私は誰かが困っていたら、勇気を出して声をかけようと思います。


4. 体験談を生かす!感動エピソードの選び方と盛り込み方

 

 

 

人権作文で読み手の心に残るのは、なんといっても「体験にもとづいたエピソード」です。とくに感動的な場面や、心が動いた瞬間を丁寧に書くと、作文全体に深みが出ます。

感動エピソードを選ぶポイント

感動といっても、大げさな話である必要はありません。日常の中で「あっ」と思った瞬間、誰かの言葉に励まされた出来事、思いがけず助けてもらった記憶などが、十分な題材になります。

以下のような場面を振り返ってみましょう。

  • 友だちがさりげなく助けてくれた

  • 自分の言葉で相手を傷つけてしまった

  • バスの中でお年寄りに席をゆずった人を見た

  • 学校行事でクラス全員が協力できた経験

  • 外国人の子が学校に来て、不安そうだった様子

小さな出来事でも、「なぜ自分の心が動いたのか」「そこからどんな気づきがあったのか」を掘り下げることで、感動的な文章になります。

書き方のコツ

エピソードを書くときは、「五感を使う」ことがポイントです。

  • どんな場所だったか(見たもの、聞こえた音)

  • 自分はどう感じたか(ドキドキ、モヤモヤ、不安)

  • 相手の表情、しぐさ、声のトーン

たとえば「いじめを目撃した」ときも、「ただ見た」だけではなく、自分が感じた胸の痛みや、その後のもどかしさを入れると、よりリアルに伝わります。


5. 書きやすくて深い!おすすめテーマ10選

テーマが決まらないときは、以下のような視点から選んでみると良いでしょう。保護者や先生も、お子さんの話を聞きながら一緒に考えてみると、新しい気づきがあるかもしれません。

書きやすくて伝わる人権テーマ(中学生向け)

  1. 「助けてもらった経験」
     → 誰かの優しさを通して、人とのつながりを考える。

  2. 「いじめや悪口の現場で感じたこと」
     → 見て見ぬふりをしたことへの後悔、気づきなど。

  3. SNSスマホを通じた傷つき」
     → デジタル社会ならではの人権課題。

  4. 「障がいのある友人とのエピソード」
     → 「同じことができない」ではなく、「できることを一緒に探す」視点で。

  5. 「性の多様性やジェンダーについて考えた経験」
     → 周囲の反応に疑問を持った、もしくは発言したときの勇気。

  6. 「外国人の友人との関係」
     → 文化の違いへのとまどいと、それを超えた友情。

  7. 「家族とのやりとりで気づいたこと」
     → 親の愛情、祖父母の世代との違いなど。

  8. 「自分がされたうれしい言葉、傷ついた言葉」
     → 「言葉の力」にフォーカスした作品に。

  9. 「ボランティア活動や地域とのつながり」
     → 地域の中で見たあたたかさや、支え合いの姿。

  10. 「見たテレビ・読んだ本からの学び」
     → 映画や小説の登場人物に共感した経験。

これらはどれも「身近」で「深く掘り下げられる」テーマです。特別な経験がなくても、自分の心が動いた瞬間があれば、それを丁寧に書くだけで立派な作文になります。


6. 感動を呼ぶ!中学生の人権作文 例文(抜粋)

ここでは、実際に中学生が書いた作文のイメージをもとに、感動を呼ぶ短い例文をご紹介します。文章の書き出しや展開の参考にしてください。


【例文:中学2年生男子】

「名前を呼んでくれてありがとう」

ある日、転校してきたばかりの僕は、教室のすみで静かにしていました。誰とも話せず、昼休みも一人で過ごしていたとき、前の席の山田くんが「〇〇くん、次の授業体育だよ」と声をかけてくれました。

たったそれだけの言葉。でも、名前を呼んでもらえたことで、「自分はここにいていいんだ」と思えたんです。

あの日の山田くんのひと言が、僕の心を大きく変えました。
今、僕は新しく来た友だちには、自分から声をかけるようにしています。小さな一言が、誰かの心を支えると知っているからです。

 


7. まとめ|はじめてでも心に残る作文にするために

人権作文は、難しく考えすぎる必要はありません。大切なのは、「自分の中の小さな気づき」や「誰かとのやり取り」を丁寧に振り返り、自分の言葉で表現することです。

はじめて書く場合は特に、以下のポイントを意識すると、無理なく最後まで書けるはずです。

■ 1)身近なできごとを選ぶ

遠い世界の大きな問題を選ぶよりも、学校や家庭、地域での体験をもとにすると、書きやすく、共感も得られます。

■ 2)感情の動きを大切にする

驚いた、悲しかった、うれしかった、もやもやした——その気持ちこそが作文の核になります。感情に正直に。

■ 3)自分なりの「気づき」を入れる

「どうしてそう感じたのか」「これから自分はどうしたいと思ったのか」を書くと、文章に深みが出ます。

■ 4)読み手の心に残る一文を意識する

「一番伝えたいこと」を、作文の最後にもう一度書いてみましょう。読み手の心に響く「まとめの一言」になります。


【保護者・先生の方へ】中学生の人権作文を支える関わり方

 

 

 

中学生にとって、「人権」という言葉自体がまだ少し堅く、抽象的に感じられることも多いです。ですが、大人が寄り添うことで、子どもたちの中にある素直な感受性が作文として形になっていきます。

■ 家庭でできるサポート

  • 何気ない会話の中で、「あのときどう感じた?」と問いかけてみましょう。

  • 子どもの気づきを「それ、いいテーマになるね」と肯定してあげるだけで、自信になります。

  • 作文の完成を急がせるより、「あなたの感じたことを、あなたの言葉で書いてごらん」と励ますことが大切です。

■ 学校での取り組みのヒント

  • 教室内で「気づき」を共有できる時間(短いスピーチ、日記の読み合い)を設けると、テーマの種が増えていきます。

  • 作文の構成を板書しながら、「誰にでも書けるパターン」を示すことで、ハードルを下げられます。

  • 書き上げた後は、できるだけ内容に目を向け、「あなたの考えを知れてうれしい」という受け止め方を意識しましょう。


最後に|一人ひとりの「気づき」が社会を動かす

中学生が書く人権作文は、単なる課題作文ではありません。それは、自分自身と向き合い、社会に目を向けるきっかけでもあります。

「人の痛みに気づける力」
「違いを理解し、尊重する気持ち」
「誰かの背中をそっと押す勇気」

そんな心の芽を育てるのが、人権作文の意義だと私たちは考えます。

読んだ人が「自分も誰かに優しくしよう」と思えるような作文を目指して、まずは目の前の自分の気持ちに、じっくり耳を傾けてみてくださいね。

 

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📝中学生のための人権作文ワークシート【付録】

― 書きたいことが見えてくる!“気づき”から始める作文準備 ―


1. 自分の中の「人権」ってなんだろう?

Q1. 最近、心に残った出来事は?(できごとを簡単に書こう)
例:「友達がクラスで仲間外れにされていた」

Q2. そのとき、自分はどう感じた?
例:「見ていてつらかった」「自分が何もできなかったのが悔しかった」

Q3. その出来事は“人権”とどう関係していると思う?
例:「人として大切にされるべき気持ちが無視されていた」


2. あなたの中に生まれた「気づき」は?

Q4. その出来事から、自分が学んだこと・気づいたことは?
例:「見ているだけじゃなくて、小さな一言が力になることがある」

Q5. これから自分ができること、していきたいことは?
例:「困っている人を見たら、話しかけてみる勇気を持ちたい」


3. 作文の構成を考えてみよう

下の4つのステップに分けて、書きたいことを整理しましょう。

【導入】なぜこのテーマを書こうと思ったのか

【できごと】実際にあったエピソード

【気づき】そのとき思ったこと、感じたこと

【まとめ】これから自分がどうしたいか


4. 書き始めのヒント(例文)

  • 「私は、友達とのあるできごとを通して、人と人との関わりの大切さに気づきました。」

  • 「ある日、通学路で見た光景が、ずっと心に残っています。」

  • 「私は、周りで起こったあるトラブルを見て、人の思いやりについて考えるようになりました。」


5. チェックしてみよう!

項目 ✔ チェック欄
自分の体験をもとに書いているか?
そのときの気持ちを書いているか?
人権とのつながりが見えているか?
自分の考え・学び・願いが入っているか?
読む人に伝わる言葉を選んでいるか?

🧑‍🏫 教師用指導ポイント(裏面または配布資料に追加)

  • ワークシートは授業の最初に全員で取り組むことで、書く前の土台作りになります。

  • 「エピソードが出てこない子」には、過去1週間で印象に残ったことを問いかけ、徐々に思い出させる声かけを。

  • 書くことが苦手な生徒には、【口頭で話す→メモを取る→書き起こす】のステップを取り入れてください。

  • 完成後は「人権作文発表会」や「教室内掲示」など、小さな成果の場を設けることで、生徒の自己肯定感を高める効果もあります。

 


小学生と学ぶ「穀雨」ってどんな季節?自然のリズムにふれる春の豆知識

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《小学生と学ぶ「穀雨」ってどんな季節?自然のリズムにふれる春の豆知識》について紹介させて頂きます。

 

 

 


① 小学生と一緒に、季節を感じてみよう

「春」や「秋」など、日本には四季があります。ですが最近、「季節の移り変わりがよくわからなくなった」と感じている方も多いのではないでしょうか。特に都市部では、冷暖房や人工的な環境に囲まれて生活しているため、空気のにおい、草花の成長、虫の動きといった自然の小さな変化に気づきにくくなっています。

そんな今だからこそ、改めて「季節」を見つめ直してみませんか?
今回は、春の最後をしめくくる節目である「穀雨(こくう)」について、小学生でもわかるようにやさしく、そして大人にとっても学びのある視点でご紹介していきます。

この記事では、穀雨」の意味やその由来、自然や農業との関係、そして実際に親子でできる自然観察のヒントまで、幅広くまとめています。普段の生活の中で、少しだけ目を向けるだけで、私たちの身の回りには豊かな季節のサインがあることに気づけるはずです。

 

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② 「穀雨」ってなに?基本の意味を知ろう

穀雨」とは、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。毎年4月20日ごろに訪れ、暦のうえでは「春の最後の節気」とされています。
漢字で書くと「穀物の雨」。この言葉のとおり、稲や麦などの穀物を育てるのにちょうどよい、やさしい雨が降る季節を意味します。

二十四節気は、1年を24の季節に分けた古い暦(こよみ)です。日本だけでなく中国や韓国などでも使われており、太陽の動きを基準にしてつくられています。たとえば「立春」「夏至」「冬至」などは、聞き覚えのある方も多いでしょう。

穀雨は、その中でも「春の終わりを告げる」節気。
この時期の雨は、たんに「濡れるもの」「うっとうしいもの」ではなく、作物にとっては“恵み”そのもの。冬の寒さに耐えてきた土や植物が、ようやく息を吹き返し、生き生きと活動をはじめるタイミングでもあるのです。


③ 「穀雨」と農業の深い関係

穀雨の時期に注目すると、自然と「農業」の話にたどりつきます。
昔の人々は今のように気象予報や農薬、灌漑設備(かんがい=水を田畑に流す仕組み)が整っていなかったぶん、自然のリズムに合わせて暮らすしかありませんでした。

そのなかで、「この時期の雨は、作物にとって本当に大切だ」と気づいた人たちが、名前をつけて暦に取り入れたのが「穀雨」です。

 

この時期、農家では稲の苗代(なわしろ)作りがはじまり、麦はちょうど育ちざかり。どちらにとっても、春の終わりの適度な雨と気温は欠かせない要素です。

さらに、田んぼに水を引き入れる「代かき(しろかき)」の準備も進みはじめ、いわば**“田んぼの目覚まし時計”が鳴るころ**とも言えます。

日本の農業は自然と密接に結びついてきた歴史があります。私たちが口にするお米や野菜、その背景にある自然のリズムを意識することで、食べ物のありがたさにも改めて気づけるかもしれません。


穀雨のころ、自然はどうなってる?

 

 

 

穀雨の頃になると、自然界にもさまざまな変化が現れます。春の陽気が本格的になり、冬の眠りから目覚めたように、生きものたちが一気に活動をはじめる時期です。

 

たとえば、田んぼに水が引き入れられ、鏡のように空を映す光景が見られるのもこの時期。カエルの声が聞こえてくると、「ああ、田植えが近いんだな」と感じる方もいるでしょう。都市部にお住まいの方は、水田を見る機会が少ないかもしれませんが、少し足を伸ばして郊外に出かけると、今もこうした風景に出会うことができます。

 

また、ツバメが日本に戻ってくるのも穀雨のころです。ツバメは春から夏にかけて日本で子育てをし、秋には東南アジア方面へと旅立っていきます。その姿を見かけたら、「あ、穀雨の時期なんだな」と自然のリズムを感じてみてください。

 

植物にも注目してみましょう。桜が散り、新緑の美しい若葉が目立つようになり、野原にはタンポポナズナ、ツクシなどが顔を出します。雨のあとには、ぐんと伸びた草や、つやつやとした葉の色がより鮮やかに感じられ、「生きている」ことの力強さが伝わってきます。

 

穀雨の時期に降る雨は、しとしとと静かで、空気に湿り気がありながらも寒さを感じさせません。このやわらかく温かい雨こそが、自然の営みにとってのスイッチのような存在なのです。


⑤ 暦の知恵:なぜ「穀雨」みたいな名前があるの?

現代では、天気予報アプリで1時間先の雨まで予測できる便利な時代ですが、ほんの数百年前までは、そんなものは存在しませんでした。

人々は、空の色や風の匂い、鳥の動き、木の芽のふくらみなど、小さなサインを頼りに、次の季節を読み取っていたのです。そして、その自然のサイクルを「言葉」にしたのが、二十四節気の知恵です。

穀雨」という言葉も、単に“雨が降る時期”というだけではありません。「穀物が潤い、育ちやすくなる時期だよ」と教えてくれる、自然のメッセージのようなもの。
このように、二十四節気には「自然と共に生きるためのヒント」が込められているのです。

ちなみに、穀雨の次には「立夏りっか)」がやってきます。つまり、穀雨は“春の最終章”。この時期を境に、空気や日の光に「夏の気配」が少しずつ混ざりはじめるのも特徴です。

日本の季節感はとても繊細で、たった数日違うだけでも風景が変わることがあります。昔の人々がその移ろいに敏感だったからこそ、こうした豊かな表現が今に残っているのだと感じさせられます。


⑥ 小学生にもできる!穀雨のころの自然観察

 

 

 

では、実際にこの「穀雨」の時期、子どもと一緒にどんなことができるでしょうか?
おすすめしたいのが、「自然観察」です。といっても、特別な道具や知識は必要ありません。大切なのは、身の回りにある変化に気づこうとする気持ちだけです。

たとえばこんな観察ができます:

  • 雨が降ったあとの地面や草のにおいを感じてみる

  • 雨の音をじっと聞いて、「どんなリズム?」と話してみる

  • 道ばたの草花が前の日とどう変わったかを見てみる

  • ツバメやカエルなど季節の生き物を探してみる

  • 雨の日の公園の音・景色・においをメモに残してみる

写真を撮って記録するのもおすすめです。毎年、同じ場所・同じタイミングで写真を撮ると、「去年はここにタンポポが咲いてたな」「今年はちょっと早いね」といった自然のリズムが見えてきます。

また、おうちで雨の後に窓から外を眺めるだけでも十分な観察になります。葉っぱに残った水滴や、雨に濡れて色濃く見える木の幹、光の当たり方など、視点を変えるだけで多くの発見があるはずです。

こうした経験は、子どもだけでなく、大人にとっても「忙しさの中で忘れていた季節感」を取り戻すきっかけになるかもしれません。


⑦ 学校の授業や自由研究にもつながる!

穀雨の時期は、学校生活の中でもちょうど新しい学年に慣れ始めるタイミングです。この時期に自然に目を向けることで、理科や生活科の授業ともつながりが出てきます。

たとえば、小学2年生では「生きものの観察」や「植物の成長」などが学習テーマになります。タンポポやチューリップ、キャベツなどを育てる単元もあり、「雨がどうして植物の生長に大切なのか」「雨のあとの土や葉っぱはどうなっているのか」を実体験で知ることができます。

高学年になってくると、「気象のしくみ」や「水の循環」なども学ぶようになります。「穀雨」という自然の現象と言葉が、どうして昔の人たちの暮らしに必要だったのかを調べたり、雨の役割について自分なりにまとめてみたりするのも自由研究のテーマとしておすすめです。

たとえば、こんな問いかけからスタートすると良いでしょう:

  • 穀雨のころの雨って、いつもとちがうの?」

  • 「田植えってなぜこの時期に始まるの?」

  • 「雨がふると、なぜ植物がぐんぐん育つの?」

こうした疑問をもとに、自分の暮らしや観察、インターネットや図書館の資料を使って答えを探していくプロセスは、思考力や表現力のトレーニングにもなります。

さらに、二十四節気の他の名前もあわせて調べてみると、「小満(しょうまん)」や「芒種(ぼうしゅ)」など、どれも自然と人の暮らしを結びつけるヒントになっていることがわかります。

学校の中でも、家庭でも、日々の暮らしにこうした“気づきの種”を取り入れていくと、教科書の内容がもっと身近に、そして意味あるものに感じられるはずです。


⑧ まとめ:穀雨から自然と心をつなぐ時間へ

春の終わりに訪れる「穀雨」は、ただの雨の季節ではありません。そこには、「自然の恵みを待ち、育て、つないでいく」という日本の暮らしの知恵が込められています。

小学生のお子さんといっしょに、この時期の自然の変化を見つけたり、名前の由来を知ったりすることで、「なんでだろう?」という好奇心が育ち、「季節って、ちゃんと意味があるんだ」と気づくきっかけになるかもしれません。

そして、それは大人にとっても同じです。
忙しい毎日のなかで、ふと立ち止まり、雨の音に耳をすませる。地面の小さな芽や、戻ってきたツバメの姿に目をとめる。そんなひとときが、私たちの暮らしにささやかなゆとりと彩りを与えてくれるのではないでしょうか。

穀雨」は、自然と人、そして心をつなぐ大切な時間。
今年はぜひ、親子でこの時期を楽しみながら、「自然のリズム」に耳を傾けてみてください。

 

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小学生・高学年の心をつかむ!社会科の導入で使えるアクティブラーニング的ゲーム10選

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《小学生・高学年の心をつかむ!社会科の導入で使えるアクティブラーニング的ゲーム10選》について紹介させて頂きます。

 

 

 

はじめに

社会科の授業開きって、先生にとっても緊張しますよね。特に高学年の子どもたちは、ちょっとやそっとの活動では「ふーん」と流されてしまうことも。そんな彼らに、「え?これ、社会の授業?」「おもしろそう!」と感じてもらえる導入ができたら、その後の1年間がぐっと前向きになります。

今回は、5年生・6年生の心をつかむ、社会科の授業開きにぴったりのアクティブラーニング的な導入ゲームを10個ご紹介します。
どれも、「考える・話す・つながる」がキーワード。1時間目の社会が待ち遠しくなるような仕掛けを、ぜひ取り入れてみてください。

 

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ゲーム1:社会探偵になろう!資料から読み取る謎解きゲーム

ゲームの概要

黒板に貼られた5枚の「資料」。地図、グラフ、写真、広告、天気予報…一見バラバラのこれらをつなげて、ある「事件」の真相を解き明かすゲームです。
子どもたちは小グループになって資料をじっくり読み取り、自由に推理を展開していきます。

「このグラフは人口が増えてるから…」「ここの写真って工場じゃない?」「もしかして水不足の話かな?」

といったように、子ども同士で考えをぶつけながら、楽しみながら「資料読み取り」の第一歩を踏み出せます。

活動の流れ

  1. 資料5種を黒板または画用紙に提示(もしくは印刷して配布)

  2. 小グループで「事件の真相」を話し合い、仮説を立てる

  3. 各班が発表。最後に教師が「種明かし」と振り返り

項目 内容
準備物 地図、グラフ、広告、写真など5種の資料(印刷 or 投影)
所要時間 約25分
ねらい 資料の読み取り、複数情報の統合、仮説的思考

ワンポイントアドバイス

資料は「架空」でもOKですが、実在の情報をもとにするとリアリティが出て◎。
子どもが「絶対に正解がある」と思いすぎないように、「いろんな考えがあるよ」と伝えておくと、発言が活発になります。


ゲーム2:あなたならどうする?「もしも○○市長だったら」

ゲームの概要

「もしも、あなたが○○市の市長だったら?」
子どもたちは、ある市の課題(ゴミ問題、高齢化、再開発など)を提示され、それに対して「どう解決するか」をグループで考えます。
まちづくりの視点を持つ社会科にぴったりの導入で、個人思考→対話→発表という流れが自然にできます。

活動の流れ

  1. 仮想都市の概要・課題を提示(スライドでもOK)

  2. グループで「市長としての解決案」を考える

  3. 発表タイム+質疑応答

項目 内容
準備物 仮想都市の説明資料(1枚プリントでもOK)
所要時間 約30分
ねらい 社会問題の構造理解、合意形成、創造的思考

ワンポイントアドバイス

課題は1つにしぼると話し合いが深まります。例:「市のごみ問題をどうする?」など。
市民の立場(高齢者、子育て世代、若者など)に分けたロールプレイ型にしても◎!


ゲーム3:社会ニュースしらべビンゴ

ゲームの概要

今話題のニュースを子どもたちが調べ、ビンゴ形式で発表していく活動です。
たとえば「農業」「エネルギー」「外国」「日本」「災害」などのマスを作り、それぞれの話題を調べてきてもらい、授業で発表し合います。
意外なつながりに気づいたり、話題の広がりを感じることができる導入です。

活動の流れ

  1. ビンゴ表を配布(テーマが入ったもの)

  2. 各マスについて調べ、メモしてくる(家庭課題でも◎)

  3. 授業でビンゴ形式にして、調べた内容を発表し合う

項目 内容
準備物 ビンゴ表(9マスや16マス)、調べ学習メモ
所要時間 20〜30分(発表形式により調整)
ねらい 時事問題の接続、情報収集力、説明力

ワンポイントアドバイス

ビンゴのマスは難易度を調整可能。「今週のニュースから見つけよう」という設定にすれば、ニュースに興味を持つきっかけになります。

 

 

 

 


ゲーム4:47都道府県かるたバトル!

ゲームの概要

社会科で必ず出てくる「都道府県名」。高学年でも意外とあいまいな子が多いですが、覚えるのって退屈になりがち。
そこでオススメなのが、都道府県かるたを使った対戦形式のゲームです。読み札には「特色や名産品」、取り札には県名と位置が書かれていて、ゲーム感覚で地理に触れることができます。

活動の流れ

  1. かるたカードを班ごとに配布(5~6人ずつ)

  2. 先生が読み札を読む(または子ども同士で)

  3. 取った札を確認しながら、どの県なのか・なぜそう思ったかを話す

項目 内容
準備物 都道府県かるた(手作り or 市販もOK)
所要時間 約20~30分
ねらい 地理の基礎知識、特色の把握、情報の照合力

ワンポイントアドバイス

読み札に「ヒント」を含めると盛り上がります(例:「柿の名産地。近鉄が通ってるよ」→奈良)。
時間があれば、子どもたちに「オリジナルかるた」を作ってもらう活動につなげるのもGOOD!


ゲーム5:歴史人物うらばなしトークバトル

ゲームの概要

社会科といえば歴史!でも、いきなり「○○時代の出来事は…」と入ると、子どもたちの目がトーンダウンしがち。
そこで、「歴史人物が現代に来たらどんなこと言いそう?」というトークバトル形式で、歴史を身近にする活動です。坂本龍馬卑弥呼など、登場人物を演じながら対話していきます。

活動の流れ

  1. 有名な歴史人物を3~4人選出(例:聖徳太子織田信長など)

  2. グループで「この人物なら今、何を言いそうか」を考える

  3. トーク形式で発表(演じてもOK!)

項目 内容
準備物 歴史人物のプロフィールカード(名前・時代・功績)
所要時間 約25~30分
ねらい 歴史人物への関心、創造的対話、プレゼン力

ワンポイントアドバイス

「もしも○○がスマホを持っていたら?」というテーマ設定もおすすめ!
子どもたちのユーモアや創造力がぐっと引き出されます。「え、聖徳太子ってLINEで十人の話まとめるんじゃない?」なんて笑いも生まれます。


ゲーム6:社会科バズワードしりとり

ゲームの概要

しりとり、と聞くと低学年向けに思えるかもしれませんが、社会のキーワードだけでやってみると、実はかなり頭を使うんです。
例えば「い → いなか → かんこう → うみべ → べんり」など。途中で「これは社会に関係ある?」という問い直しも生まれ、語彙の再確認と分類意識が育ちます。

活動の流れ

  1. 班ごとにしりとりスタート。「社会に関係ある言葉」限定ルールを説明

  2. ノートや付箋に書きながら、できるだけ長くつなげる

  3. 一番長く続いた班が勝ち!

項目 内容
準備物 ノートまたは付箋、タイマー
所要時間 約15〜20分
ねらい 社会科語彙の定着、分類意識、言語活動の活性化

ワンポイントアドバイス

「地名NG」「人名NG」「日本にあるもの限定」などの縛りをつけると難易度UP!
終わった後、「この言葉って社会に関係ある?」と一つひとつ見直す時間をとると、知識の整理になります。

 

 

 


ゲーム7:まちづくりシミュレーションゲーム

ゲームの概要

高学年になると「都市計画」「防災」「公共施設の配置」など、ぐっと内容が深まります。そこで使えるのがこのまちづくりゲーム。白紙の地図に「どこに何を置くか?」を考えながら、自分たちの理想のまちをつくっていきます。

活動の流れ

  1. 白地図(川・山・道路のみ)をグループに配布

  2. 公共施設カード(学校、病院、工場、公園など)を切って配置

  3. その理由をグループで発表

項目 内容
準備物 白地図(A3サイズ)、施設カード、のり・はさみ
所要時間 約30~45分
ねらい 都市計画的思考、防災・生活と施設の関係性、協働学習

ワンポイントアドバイス

「工場をどこに置く?」「公園は住居の近くがいいよね」など、話し合いが自然と深くなります。
防災の観点も加えると、子どもたちの視野がぐっと広がりますよ。


ゲーム8:社会クイズスタジアム

ゲームの概要

「社会って覚えることが多くて苦手…」という子も、クイズ形式なら楽しく参加できます。高学年なら、自分たちで問題を作るところから始めると、調べ学習の良い導入にもなります。

活動の流れ

  1. 班ごとにテーマを決めてクイズを3問ずつ作成(例:日本の歴史・世界の国々など)

  2. スライドや模造紙などで発表形式にして、クイズ大会を開催

  3. 点数をつけて、優勝班を決める

項目 内容
準備物 紙・スライド・模造紙など、調べ学習の環境
所要時間 約30~45分(準備込み)
ねらい 情報収集・整理力、発表力、興味関心の喚起

ワンポイントアドバイス

事前に「こういう形式のクイズを作ろう」とサンプルを見せるとスムーズ。
正解だけでなく、「ひっかけ選択肢」などにもこだわると、子どもたちの探究心が育ちます!


ゲーム9:新聞記事で社会問題ディベート

ゲームの概要

ニュースや社会問題に目を向けさせたいときにぴったりな、ディベート活動です。小学生でも、しっかりテーマを絞れば、意見を述べる力が育ちます。
たとえば「キャッシュレス社会っていいの?」「無人販売所って安全なの?」など、身近なテーマをもとに、新聞やネット記事をもとに意見を出し合います。

活動の流れ

  1. 班ごとに新聞記事やWeb記事をもとにテーマを決定

  2. 意見を肯定派・否定派に分け、発表の準備

  3. ミニディベート実施

項目 内容
準備物 新聞記事やネット記事の印刷、メモ用紙
所要時間 約40分
ねらい 社会的テーマへの関心、論理的思考、意見の尊重

ワンポイントアドバイス

初めての場合は、「ミニ討論」や「主張と理由を書くだけ」でもOK!
記事を読むだけでも十分価値があります。苦手な子には「どちらの意見に納得したか」だけ考えさせても。

 

 

 

 


ゲーム10:世界の国旗ビンゴ

ゲームの概要

高学年になると、世界地理にも触れていきますよね。世界の国旗を使ったビンゴは、見た目の面白さ・ゲーム性・知識定着の三拍子がそろった人気活動です。

活動の流れ

  1. ビンゴシート(世界の国旗付き)を配布

  2. 先生が国名を読み上げ、子どもたちは対応する国旗をチェック

  3. ビンゴになったら、その国について一言紹介

項目 内容
準備物 国旗ビンゴシート(9~16マス)、国名リスト
所要時間 約15~20分
ねらい 世界地理への関心、国と国旗の一致、集中力

ワンポイントアドバイス

国名のヒントを加えて難易度を調整できます(例:「サッカーが強い、黄色と緑の国旗」→ブラジル)。
終わったあとに「どの国が印象に残った?」と聞くだけで、地理がグッと身近になりますよ。


まとめ:社会科は「体験」が入り口になる!

社会科は暗記科目にされがちですが、導入の工夫次第で、**「面白い!」「もっと知りたい!」**という気持ちをぐんと引き出せます。
今回ご紹介した10のアクティブラーニング的ゲームは、どれも「社会を自分ごととして捉える」ことを大切にしたものです。

子どもたちが「えっ、社会ってこんなに楽しいの!?」と目を輝かせてくれたら、その授業はもう大成功。
ぜひ、みなさんのクラスでも、社会の授業開きに取り入れてみてくださいね!

 

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【例文つき】中学生向け人権作文の感動エピソードの書き方とコツ

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【例文つき】中学生向け人権作文の感動エピソードの書き方とコツ》について紹介させて頂きます。

 

 

 

導入:感動ってどうやって書くの?

「人権作文って、“感動的に書くといい”って先生に言われたけど、どうしたら感動的になるの?」
「正直、泣けるようなすごい体験なんてないし……」

これは、多くの中学生が人権作文に取り組むときに感じる悩みです。保護者の方や先生も、「この子の体験は素晴らしいのに、うまく言葉になっていない」「もっと本人の気持ちを掘り下げられたら」と思ったことがあるのではないでしょうか。

この記事では、特別な経験がなくても、読んだ人の心に残る“感動的な人権作文”を仕上げる方法を、わかりやすいコツと実際の例文とともにご紹介します。中学生本人だけでなく、そっと支える保護者や先生にとっても、日々の会話や声かけに役立つ内容になっています。

 

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1. 「感動」の正体とは?〜無理に泣かせようとしなくていい〜

「感動」と聞くと、ドラマのような劇的な出来事や、思わず泣けるような話をイメージしてしまうかもしれません。けれど、作文で伝える“感動”は、大げさな話ではなくて大丈夫です。

感動のもとになるのは、共感と気づきです。

  • 「ああ、この気持ちわかるな」と思える共感

  • 「そんなふうに考えるなんて、すてきだな」と思える気づき

この2つが読んだ人の心を動かします。つまり、小さな出来事でも、そこに自分の気持ちの変化や相手への思いやりが込められていれば、それは立派な感動エピソードになるのです。

たとえば――

  • クラスで忘れ物をしたとき、さっと教科書を見せてくれた友だち

  • ちょっとしたことでけんかしてしまったあと、黙って席を隣にしてくれた子

  • 通学中に見かけた車いすの人と、それを手伝う小学生

こういった「ふつうの中での出来事」が、作文で感動を呼ぶことはよくあります。無理に「感動させよう」とするのではなく、自分の心が動いた瞬間を見つけて、それをまっすぐ書くことが大切です。


2. 感動エピソードを描く3つのコツ

では実際に、感動的な作文を書くにはどうしたらよいでしょうか?大切なのは、以下の3つのポイントを押さえることです。

(1) 自分の気持ちを具体的に書く

「悲しかった」「うれしかった」など、感情を表す言葉だけでは、読み手に伝わりにくいことがあります。心が動いた瞬間を“描写”することがポイントです。

たとえば:

✕「悲しかったです」
〇「胸がギュッとなって、涙がこぼれそうでした」

✕「うれしかったです」
〇「思わず『ありがとう』がこぼれて、顔が熱くなりました」

このように、感情を体の反応や言葉で表現することで、読み手も一緒にその場にいるような気持ちになります。

(2) 相手の立場も想像して書く

作文では、自分のことばかりでなく、相手の気持ちを想像して書くと深みが出ます。

「きっとあのとき、友だちは……と思ってくれたのかもしれない」
「私が困っているのに気づいて、勇気を出して声をかけてくれたんだと思う」

こうした想像が、読み手の共感を引き出します。人権作文では、「相手を思いやる心」もとても大切な視点です。

(3) 小さな変化や成長を盛り込む

作文の中で、自分がどう変わったのか、何を学んだのかが書かれていると、読み手の心に残ります。

たとえば:

  • 「あの日をきっかけに、困っている人に声をかけてみようと思いました」

  • 「あの経験がなかったら、今の自分はいなかったと思います」

**「自分は何を感じ、どう変わったか」**という視点は、作文のまとめだけでなく、物語全体に感動を与える大切な要素になります。

 

 

 


3. 感動を生む作文の構成テンプレート

作文の内容が頭の中で固まってきたら、次は実際に構成を考えて書いていきます。感動的なエピソードをきれいにまとめるには、以下の4つのステップ構成を意識するとスムーズです。

【導入】体験したきっかけ・場面説明

どんな出来事を通して、その感動体験があったのかを簡単に説明します。
例:「それは、ある夏の日の放課後のことでした。」

【展開】そのときの出来事、葛藤、自分の気持ち

何が起こったのか、どんなことを感じたのかを中心に書きます。
例:「私は、心の中でモヤモヤを抱えていました。」

【クライマックス】相手の行動・自分の変化

出来事の中で心が一番動いた場面を丁寧に描きます。
例:「その子の一言で、私の心がすーっと軽くなったのです。」

【まとめ】気づき・学んだこと・これからどうしたいか

この経験を通して得た気づきや、今後どう行動したいかを伝えます。
例:「私も、あのときの友だちのように、誰かを助けられる人になりたいです。」

このテンプレートに沿って書くと、話の流れが自然で読みやすく、感情も伝わりやすくなります。


4. 実際の例文:中学1〜3年生別に紹介

【中学1年生向け】

テーマ:勇気を出して声をかけた日

あれは、入学して間もないころのことです。
新しいクラスに少しずつ慣れてきたころ、教室の隅で一人きりでお弁当を食べている女の子がいました。私はその子の名前もよく知らず、話したこともありませんでした。でも、なんだか気になって、心の中がそわそわしました。

「話しかけたら、変に思われるかな……」
そう迷っているうちに昼休みが終わってしまった日もありました。だけど数日後、私は思い切って「一緒に食べよう」と声をかけました。

女の子は一瞬びっくりした顔をしましたが、すぐににっこり笑って「うん」とうなずいてくれました。私のほうがホッとして、ドキドキがやっとおさまりました。

それから私たちは少しずつ話すようになり、今では毎日一緒に帰るほどの友だちになりました。

あのとき、勇気を出して声をかけてよかった。人を思いやるって、ちょっとの勇気から始まるんだと知りました。これからも、誰かの心にそっと寄り添える人でありたいと思います。

※この作文は、日常の小さな気づきや勇気を丁寧に描いています。読んだ人が「あるある」「自分にもできそう」と感じられることが、感動につながる要素です。


【中学2年生向け】

テーマ:思いやりのリレー

雨が降っていたある日、駅の階段で足の悪いおばあさんが立ち止まっていました。私は「どうしよう、声かけたいけど、断られたら恥ずかしいな」と、足を止めて迷っていました。

すると、私の少し前にいた小学生の男の子が「荷物、持ちましょうか?」と声をかけたのです。私は驚きました。

おばあさんは少し驚いたような顔をして、でもにこやかにうなずきました。男の子は小さな手で傘と荷物を持ち替えながら、ゆっくり一緒に階段を降りていきました。

それを見て、私は思いました。「小さな子でも、こんなに自然に人を助けてる。私は何をためらっていたんだろう」。

次の日、学校でクラスの友だちがプリントを落としているのを見つけた私は、今までなら素通りしていたかもしれない。でも、そのときはすぐに拾って「これ、落ちてたよ」と声をかけました。

たったそれだけ。でも友だちの「ありがとう」は、昨日のおばあさんの笑顔と同じくらいあたたかく感じました。

人を思いやる気持ちは、誰かから誰かへ、リレーのようにつながっていくんだと、私は思います。私も、次のバトンを渡せる人でいたいです。

※こちらの作文は、相手の立場を考える想像力と、自分の変化の描写がしっかりと入っています。保護者の方が読んでも、「こんな気づきがあるなんて」と思える深さが感じられます。


【中学3年生向け】

テーマ:「ふつう」がふつうじゃなかったとき

私には、目立たないけれどいつも静かにノートをとっている友だちがいます。ある日、帰り道に彼がノートを破って捨てようとしているのを見かけました。「どうしたの?」と聞くと、彼はうつむいたまま「見せろって言われて……全部真似された」と言いました。

それを聞いて、私は言葉が出ませんでした。ノートを写すくらい、よくあることだと思っていた。でも、彼はちゃんと自分で考えてまとめたものを、無断で使われ、しかもそれを誰にも言えなかった。

その夜、私は自分の行動を振り返りました。過去に私も、同じようなことをしたことがあったのです。悪気なく、「ちょっと見せて」と軽く言ったその一言が、誰かを傷つけていたかもしれない。

次の日、私は「これからは、自分の力でやるようにする」と伝えました。そして、彼に「もし困ったことがあったら、言ってね」と言いました。

人権って、大げさなものじゃない。自分のまわりの“ふつう”の中にある、小さな違和感に気づくこと。気づいたら、変えようとすること。それが、自分にもできる人権の守り方だと思いました。

※このように、自分の無意識な行動を振り返り、それを乗り越えていく視点は中学3年生ならでは。読む人の心に深く響く内容になります。

 

 

 

 


5. よくあるNG例と改善ポイント

NG例1:「なんとなくいいことを書いているだけ」

例文:

人を助けることは大切だと思いました。これからも人にやさしくしていきたいです。

問題点:
抽象的で、どんな場面だったのか、なぜそう思ったのかがわかりません。これでは読んだ人の心に残りません。

改善ポイント:
具体的な出来事や気持ちの変化を入れるだけで、印象はがらりと変わります。

改善例:

ある日、バスで席をゆずったとき、おばあさんが「ありがとう」と笑ってくれました。その笑顔を見て、私も心がぽかぽかしました。あの日から、私は「誰かの力になりたい」と思うようになりました。


NG例2:「出来事の羅列だけで気持ちが見えない」

例文:

今日は朝から雨だった。駅まで歩いていたら、友だちが傘を持っていなかったので貸した。教室に着いて、授業が始まった。

問題点:
出来事をただ並べているだけで、感情の動きが伝わりません。

改善ポイント:
「なぜ傘を貸そうと思ったのか」「貸したことでどんな気持ちになったのか」を書きましょう。

改善例:

雨の中を歩いていたとき、傘を持っていない友だちを見つけました。迷ったけれど、思いきって「入る?」と声をかけました。友だちは少し驚いた顔をしてから「ありがとう」と言ってくれました。勇気を出してよかった、と思いました。


NG例3:「立派すぎて自分の言葉に聞こえない」

例文:

私は差別をなくすために行動し、世界の平和を守りたいと考えます。

問題点:
理想論ばかりで、身近な中学生の視点がありません。どこか他人ごとに感じられてしまいます。

改善ポイント:
自分の体験や気づきから考えを広げると、リアリティが出ます。

改善例:

外国から来た友だちが、言葉が通じず困っていたのを見て、私はどうしたらいいかわからず、何もできませんでした。でもその日、少しだけ話しかけてみたら、笑顔でうなずいてくれました。たった一言でも、気持ちは伝わると知りました。言葉が違っても、心は近づけると信じています。


6. 保護者・先生にできるサポートとは?

 

 

中学生にとって、人権作文を書くことは、自分の内面を見つめ直す大切な機会です。とはいえ、最初からうまく書けるわけではありません。そこで、保護者や先生のちょっとした声かけやサポートが、大きな力になります。

●「正解を教える」のではなく、「気づきを広げる」

たとえば、「もっと立派なことを書きなさい」と言われると、子どもは「自分の話じゃだめなんだ」と感じてしまいます。それよりも、「あのときどう思った?」と問いかけてあげると、自分の気持ちに目を向けやすくなります。

●話を聞いてあげることで、作文のタネが見つかる

家庭や学校での何気ない会話の中に、実はたくさんのヒントが隠れています。作文に悩んでいる子には、「最近びっくりしたことある?」「嬉しかったことって何?」と聞いてあげるだけでも、テーマの糸口になります。

●書いたあとも、感想を伝えてあげる

「最後のところ、ぐっときたよ」「あなたらしいなと思った」といったフィードバックは、書いた本人の自信につながります。内容よりも「自分の気持ちを伝えられた」という経験を大切にしてあげましょう。


7. まとめ:小さな気づきを感動に変える作文を

人権作文は、ただ「いいことを書く」課題ではありません。「人としてどうありたいか」を、自分なりに考えて言葉にする大切なチャンスです。

中学生の皆さんが経験した、小さな優しさや、ふとした違和感、ちょっとした勇気。そういった身近な気づきを、作文にすることで、読む人の心にじんわりと響く作品になります。

そして、保護者や先生がその気づきを一緒に見つけ、支えてあげることは、子どもたちが社会の一員として成長する力になります。

「感動」は、立派な出来事から生まれるのではなく、日常の中にあります。まずは一歩、自分の気持ちに耳をすませてみましょう。そこに、あなただけの人権作文のタネがきっと見つかります。

 

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「穀雨」ってどんな時期?小学生にもわかる!季節の豆知識まとめ

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《穀雨」ってどんな時期?小学生にもわかる!季節の豆知識まとめ》について紹介させて頂きます。

 

 

 

はじめに

春も終わりに近づき、新緑がいよいよ色濃くなってくる頃、「穀雨(こくう)」という言葉を目にしたことはありませんか?
季節の便りとして、カレンダーや天気予報などにも登場するこの言葉は、実は昔の日本人が自然とともに暮らす中で生まれた「二十四節気」のひとつです。

穀雨」とはどんな意味を持つのか、いつ頃のことを指すのか、また子どもたちの学びや暮らしとどう関わっているのか——。
この記事では、小学生にも理解できる言葉で穀雨について解説しながら、自然や文化にまつわる豆知識も紹介していきます。家庭での会話のきっかけや、自由研究のヒントとしてもお役立ていただければ幸いです。


1. 「穀雨」とは?

穀雨(こくう)」とは、春の雨が田畑を潤し、穀物の芽吹きや生長を助ける時期を意味します。
もともとは中国から伝わった暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つで、日本でも長い間、季節の移り変わりを知る手がかりとして用いられてきました。

■ いつのこと?

穀雨は、毎年おおよそ4月20日頃から5月5日頃までの時期を指します。これは「太陽の動き(黄道上の位置)」によって決まっており、年によって少し前後することもありますが、ほぼゴールデンウィーク前の約15日間を表しています。

二十四節気の中では?

二十四節気は、1年を24の季節に分けて表現した暦で、それぞれに自然の変化や暮らしのリズムが反映されています。
その中で「穀雨」は6番目の節気にあたり、「春の最後の節気」として位置づけられています。次に来る「立夏りっか)」からは、いよいよ夏が始まります。

■ 名前の由来

穀雨」という名前は、漢字の通り「穀物(お米や麦など)に恵みの雨が降る時期」という意味を持っています。春の終わりに降る雨が、種まきを終えた田畑を潤し、これから成長していく植物にとって大切な水分を与える。そんな自然の循環を、たった二文字で表現しているのです。

 

 

 

 


2. 穀雨の頃の自然と暮らし

穀雨の時期には、自然界でも人々の暮らしの中でも、さまざまな変化が見られます。

■ 雨が多くなる

「春の長雨」という言葉があるように、この時期は雨の日が比較的多くなります。とはいえ、梅雨のようにジメジメと長く続くわけではなく、ほどよい雨が降ったり止んだりするのが特徴です。
この雨が、土の中にまかれた種に水を届け、芽吹きを促してくれます。

■ 植物がぐんぐん育つ時期

気温が安定し、日差しも少しずつ強くなる穀雨の頃は、植物にとって成長にぴったりの環境です。
家庭の庭や学校の花壇、公園などでも、チューリップや藤の花、たんぽぽ、つつじなど、色とりどりの春の花々が見られる季節です。
また、田んぼでは水を張る準備が始まり、地域によっては田植えの第一歩である「代かき(しろかき)」の作業が行われるところもあります。

■ 農業のスタート時期

穀雨という名前からもわかるように、農業にとってはとても重要な時期です。冬の間に休んでいた田畑が目覚め、いよいよ稲作や野菜作りが本格的に始まるタイミング。
昔の人々にとっては、この穀雨が「作物の一年が始まる合図」のようなものでした。自然とともに生きていた時代には、こうした節目が日々の暮らしを支えていたのです。


3. 穀雨にまつわる豆知識

穀雨」という言葉には、短いながらも深い意味が込められています。ここでは、この季節にまつわる豆知識をいくつか紹介します。

■「穀物」の意味

「穀」という字は、稲(いね)や麦(むぎ)、あわ、きび、ひえ、とうもろこしなど、私たちが日々の食事でお世話になっている作物のことを指します。特に、米や麦のように主食になるものを「穀物」と呼びます。

この時期の雨は、そうした穀物の成長に欠かせないもの。乾燥しがちな春の終わりに降る恵みの雨が、田畑を潤し、芽吹いた作物に栄養を届けてくれるのです。

■「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」という言葉

穀雨」にちなんだ言葉のひとつに、「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」があります。これは、「春に降る雨は百種類もの穀物に恵みを与えるありがたいものだ」という意味で、穀雨の時期を象徴する表現でもあります。

天から降る雨は、どの穀物にも等しく恩恵をもたらします。そのありがたさを知り、自然への感謝の気持ちを忘れない。そんな昔の人の暮らしぶりが、言葉の中にも息づいています。

■ 気温や天気の変化にも注目

穀雨の頃は、日中は暖かくても朝晩は肌寒さを感じることがあります。地域によっては急なにわか雨や風も見られるため、衣類の調節や天気のチェックが欠かせません。自然のちょっとした変化に目を向けることは、子どもたちの感性を育てるきっかけにもなります。

 

 

 


4. 小学生の学びと「穀雨

穀雨の話題は、単なる季節の話にとどまりません。小学校で学ぶさまざまな教科とも関連しており、総合的な学びにつなげることができます。

■【国語】季語や俳句とリンク

俳句や短歌など、日本の伝統的な文学には季節の言葉「季語(きご)」がよく使われます。「穀雨」も春の季語の一つ。国語の授業で俳句を学ぶ際には、こうした節気の言葉に触れることで、自然と日本語の豊かさに親しむことができます。

たとえば、
穀雨過ぎ 畦道歩く 苗の香や」
といった俳句を作れば、季節の風景を言葉で表現する練習にもなります。

■【理科】植物の成長とのつながり

穀雨の時期は、植物の生長が活発になる頃。理科の授業では、植物の育ち方や日光・水の大切さを学びます。この時期に外に出て、実際に発芽や成長の様子を観察することで、教科書の内容がより深く実感できるでしょう。

また、春の天気の特徴(気温の上昇、雨の多さ)について学ぶ単元とも関係してくるため、身の回りの天候と合わせて学習するのがおすすめです。

■【社会・生活】昔の農業や自然との暮らし

日本の農業は、昔から自然のリズムとともに歩んできました。「穀雨」はその代表的な節目です。地域によっては今でも田植えの準備が行われ、伝統的な農作業や行事を体験できるところもあります。

生活科や社会の学習では、地域の行事や農業体験を通じて、自然との関わりを学ぶことができます。穀雨をきっかけに、今と昔の暮らしを比べてみるのも良い学びになります。


5. 覚えやすいポイントと活用法

穀雨」という言葉にまだなじみがない場合でも、次のように覚えると印象に残りやすくなります。

■ 覚え方のコツ

  • **「穀」=穀物(お米や麦など)

  • 「雨」=それを育てる恵みの雨

つまり、**「穀雨穀物を育てる春の雨」**と覚えるだけでOKです。意味がわかると、カレンダーに書かれている言葉もぐっと身近に感じられるようになります。

■ 日常生活での活用アイデア

  • 天気予報を見るときに、「今日は穀雨の頃だな」と思い出してみる

  • 散歩や通学中に、田んぼや畑の変化に注目してみる

  • 自宅や学校で、花や野菜を育てて観察してみる

  • 家族との会話の中で、「穀雨って知ってる?」と話題にしてみる

ほんの少しの意識でも、自然の変化や季節のリズムに敏感になり、自分の暮らしと自然とのつながりを感じやすくなります。


まとめ

穀雨(こくう)」は、ただの季節の名前ではなく、自然や農業と深く関わる大切な節目のひとつです。
春の最後を彩るこの時期は、草花が咲き、田畑が動き始め、自然の生命力があふれる頃でもあります。

小学生にとっても、言葉や知識だけでなく、「見て、感じて、考える」体験として学ぶ絶好のタイミングです。家庭や学校での会話の中に「穀雨」という言葉が登場するだけでも、自然に目を向けるきっかけになります。

そして、何よりも、「自然の恵みに感謝する心」を育てることは、これからの未来を生きる子どもたちにとって、とても大切なこと。
毎年やってくる季節のリズムに少しずつ親しんでいけるよう、大人も子どもも一緒に楽しみながら学んでいけたら素敵ですね。

 

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【学年別】小学生の授業開きに使える算数の導入アイデアまとめ

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【学年別】小学生の授業開きに使える算数の導入アイデアまとめ――楽しさ×考える力を引き出すアクティビティ集――》について紹介させて頂きます。

 

 

 

① はじめに:授業開きは“算数の印象”を決める大事な一時間

新年度のスタート。子どもたちが新しい担任、新しい仲間と初めて向き合う「授業開き」の時間は、その教科に対する印象を左右する大切な場面です。特に算数は、子どもによって得意・不得意の差が出やすい教科。でも、最初の一時間で「算数って面白い!」「このクラスで一緒に考えるの楽しそう!」と思ってもらえたら、その一年はきっとぐっと前向きになります。

この記事では、そんな「算数の授業開き」にぴったりの活動を、学年別に紹介します。どれも簡単な準備ですぐにできる活動ばかり。教室での導入としてはもちろん、学級開きの“場ほぐし”にもおすすめです。

 

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② 学年別・算数の導入アイデアまとめ


▼ 小学1・2年生向け:遊びながら“数”と仲よくなる導入ネタ

【1】さいころすごろくで数あそび

みんな大好き“すごろく”を活用して、自然と数にふれられる活動です。数字が書かれたマスを進みながら、サイコロの目を足したり引いたり、簡単な数操作を取り入れます。

項目 内容
準備物 大きめのサイコロ(1〜2個)、すごろく用紙(人数分)、鉛筆
所要時間 約20〜30分
ねらい 数字の読み取り、足し算・引き算の導入、順番を守る協調性

活動の進め方:

  1. 子どもに1人1枚の「すごろく用紙」を配布。

  2. 各自が1マス目からスタートし、順番にサイコロをふって進む。

  3. 各マスには簡単なお題(例:2たす3は?、3引く1は?、10まで数えてみよう)を記入。

  4. ゴールを目指しながら、正解すると進める。間違えたら一度休み、また次の順番でチャレンジ。

教師目線ワンポイント:
まだ文字や数に不慣れな子も多い低学年。言葉かけやヒントを丁寧に、全員が「楽しい!」と思えるペースで進めましょう。


【2】かずのなぞなぞビンゴ

なぞなぞ×ビンゴの要素で、数字に親しみながらクイズ感覚で遊べる導入です。

項目 内容
準備物 ビンゴカード(3×3または4×4のマス)人数分、鉛筆
所要時間 約20分
ねらい 数の理解、聞き取って考える力、集中力を育てる

活動の進め方:

  1. ビンゴカードには1〜20くらいの数を自由に記入させる。

  2. 教師が「なぞなぞ」形式で数を出題(例:「1より大きくて3より小さい数は?」→正解:2)

  3. 該当する数があれば丸をつける。

  4. ビンゴになったら手を挙げて「やったー!」

教師目線ワンポイント:
なぞなぞは子どもにとってとても魅力的な形式です。簡単なものからスタートして、最後は少しひねったものも入れると、「もう一問やって!」の声があがるかもしれません。


【3】どっちが大きい?おかいものゲーム

買い物ごっこの要素を通して、大小比較や合計、計算の基礎感覚を自然に養う活動です。

項目 内容
準備物 商品カード(簡単な値段つきのイラスト)、お金カード(10円玉・1円玉など)
所要時間 約20〜30分
ねらい 数の比較、たし算・ひき算の導入、数量感覚の育成

活動の進め方:

  1. 商品カードを黒板に掲示(例:りんご50円、バナナ80円、みかん40円など)。

  2. 子どもに「100円で2つ買うならどれがいい?」「どっちのほうが安い?」と問いかける。

  3. 実際にお金カードで支払う活動も取り入れてもOK。

  4. 同じ値段になるように組み合わせを考えさせても楽しい!

教師目線ワンポイント:
買い物という身近な題材で、子どもは自然と集中します。迷ったときに「どうしてそう思ったの?」と尋ねると、考えを表現する力も育てられます。

 

 

 


▼ 小学3・4年生向け:考える楽しさと工夫を味わえる導入ネタ

【4】数字フィットパズル

条件に合わせて数字をぴったり当てはめていく、論理的思考力を育てるゲームです。ホワイトボードやワークシートに書いた問題をみんなで考えたり、ペアで相談しながら取り組むことで、自然と「考えるって楽しい!」が引き出せます。

項目 内容
準備物 パズルのワークシート、鉛筆
所要時間 約25〜30分
ねらい 条件を整理する力、論理的に考える力、数の構成への理解

活動の進め方:

  1. 以下のような条件付きパズルを提示。
     例:「3つのマスに1〜9の数字を1つずつ入れて、合計が15になるようにしよう」
     さらに、「左のマスは右のマスより小さい」など条件を増やすと難易度UP。

  2. 最初は全体で考えながら、途中から個人・ペアでチャレンジ。

  3. 正解は一つとは限らない!考え方の違いを比べてみるのも面白い。

教師目線ワンポイント:
「なんでそうなるの?」「他のやり方あるかな?」と声かけしながら、考え方の多様性を認める場にしましょう。正解より「なるほど!」を大切に。


【5】すごろくで算数~問題つきオリジナルマス~

中学年らしく、すごろくのマスに“計算・単位・図形”などの問題を仕込んだ、学びも遊びもどっちも楽しめる導入です。

項目 内容
準備物 自作の算数すごろくマップ、サイコロ、コマ(消しゴムなどでもOK)
所要時間 約30分
ねらい 既習内容の確認、協働的な活動、自然な学習への導入

活動の進め方:

  1. グループごとに1つのすごろくボードを用意。

  2. マスには問題を記載(例:「12×3=?」「1m=□cm」「正方形の辺の長さが5cmのとき、周の長さは?」など)。

  3. サイコロをふって出た目で進み、止まったマスの問題を解いて正解すれば進む、間違えると戻るなどルールを調整。

  4. 最初は既習のやさしい問題を中心に配置し、最後に少し難しめのものを配置すると、盛り上がりつつ復習にも。

教師目線ワンポイント:
“遊び”に偏りすぎないように、マスの中の問題にちょっとした発展問題を混ぜておくと◎。「考える場面」と「楽しさ」を自然に切り替えていく感覚で。


【6】スリーヒントで当てろ!ミステリーナンバー

「○より大きい」「×で割り切れる」「△の倍数」など、3つのヒントから数字を推理していく活動。論理的思考と推理の面白さが味わえる、導入としてもばっちりの活動です。

項目 内容
準備物 黒板やホワイトボード、またはミニホワイトボード
所要時間 約20〜25分
ねらい 数の性質理解、条件整理、推理力、集中力の育成

活動の進め方:

  1. 教師が「ある1けた〜2けたの数」を決めておく(例:24)。

  2. 「ヒント1:10より大きい」「ヒント2:2で割り切れる」「ヒント3:3の倍数」など、少しずつ条件を提示。

  3. 子どもはメモを取りながら候補をしぼっていき、途中で予想を発表。

  4. 正解が出たら、「なぜそう思ったのか」「他にどんな数字が条件を満たすか」を共有する。

教師目線ワンポイント:
正解した子だけでなく、「考え方を話した子」にも拍手を。プロセスを評価することで、全員が安心して発言できる空気が生まれます。

 

 

 

 


▼ 小学5・6年生向け:論理的に考え、工夫し、共有する導入ネタ

【7】これって何のルール?数列パターン当てゲーム

与えられた数字の並びから、「どんなルールで増えている(減っている)?」を考える頭脳パズルです。シンプルなのに、奥が深い!と高学年にも好評の導入ネタです。

項目 内容
準備物 ホワイトボード or プリント配布
所要時間 約20〜25分
ねらい 数のきまりに気づく力、一般化する力、考える楽しさの体感

活動の進め方:

  1. 教師が例として「2, 4, 6, 8, □」など簡単な数列を出す。

  2. 「これはどんなルール?」「次の数は?」と子どもたちに問いかけ。

  3. 徐々に複雑なパターンに変えていく。
     例:「1, 3, 6, 10, 15, □」(→前の数に順番に1ずつ足している)
     「100, 90, 81, □, □」(→0.9倍ずつしている)

  4. 最後には子ども自身に「問題づくり」させるとさらに理解が深まる。

教師目線ワンポイント:
パターンに「気づいた!」ときの喜びは大きなモチベーション。正解だけでなく、「違っていても筋の通った推理」にはしっかり反応を返してあげると、意欲が続きます。


【8】合体パズル!2つの式で目標の数をつくろう

1つの式では届かない数も、2つの式を組み合わせればつくれる!という発想を鍛えるゲーム。柔軟に式をつくる力や、数の構成への理解が深まります。

項目 内容
準備物 ワークシート、ホワイトボード
所要時間 約30分
ねらい 複数の計算の組み合わせ、発想力、創造的な思考

活動の進め方:

  1. 目標の数(例:56)を提示。

  2. 子どもたちは「2つの計算式を使ってこの数をつくる」ことを目指す。
     例:「7×5+21=56」や「70−14=56」など。

  3. 条件をつけるとさらに面白い。
     例:「かけ算とたし算を両方使う」「すべて1けたの数でつくる」など。

  4. いろいろな考え方を発表してもらい、思考の多様性を共有。

教師目線ワンポイント:
「正解はこれしかない」ではなく「みんなの考えが集まって楽しい」がこの活動のキモ。難しく見えても、ペアやグループでやると意外と突破口が出てくるのでおすすめ。


【9】選べるチャレンジシート(個別ワーク対応)

人数やレベルに合わせて取り組める「自分に合ったチャレンジシート」を配る方法。算数の苦手意識がある子にも、「できた!」を感じてもらえる導入になります。

項目 内容
準備物 難易度別のチャレンジシート、鉛筆
所要時間 約20〜30分
ねらい 自分に合った課題選び、達成感、個別最適な学びへの導入

活動の進め方:

  1. 難易度を★〜★★★で分類したプリントを配布(たとえば「数のパズル」「図形のなぞとき」などジャンル分けも可)。

  2. 子どもが自分で1枚選び、取り組む。

  3. 難しい課題にも「挑戦する空気」を後押しできると、やる気もUP。

  4. 最後に「どれに挑戦したか?どう感じたか?」のふり返りを。

教師目線ワンポイント:
「★をやったけど簡単すぎた?」「じゃあ次は★★に挑戦してみようか」と、子どもの反応を見ながら自然なレベルアップへつなげていけるのがこの活動の魅力です。

 

 

 


④ 教師目線のアドバイス:授業開きで大切にしたい3つのこと

授業開きの活動は、単なる「楽しい時間」に終わらせない工夫が肝心です。ここでは、実際の現場で役立つ視点を3つ紹介します。


1. 正解より「やってみたくなる空気」をつくる

最初の授業は「勉強の入口」として、子どもが“算数にどう向き合うか”が決まる大切なタイミングです。「できた!」「面白かった!」「もう1問やりたい!」という体験が、これからの1年間のモチベーションになります。

たとえば、全員が必ず正解しなくても大丈夫。「考えたプロセス」や「ユニークな発想」に価値を置くことで、挑戦しようとする雰囲気が生まれます。


2. 活動の中に自然に“算数の考え方”を散りばめる

どのアクティビティにも、「数の構成」「論理的思考」「パターンの発見」「計算の工夫」など、算数の学びの要素が含まれています。

「今日は計算練習じゃないけど、これって算数っぽいね」 「この考え方、授業でまた出てくるかもよ」

というふうに、算数的な視点をさりげなく添えることで、「算数って面白いかも」と感じてもらえます。


3. 活動のあとには、ふり返りや「なるほど!」の共有を

ただ楽しく終わるのではなく、「どんな考え方があった?」「何に気づいた?」などのふり返りの時間をつくると、学びの定着にもつながります。

短い時間でも「みんなの答えを聞いて、へぇ~と思った」「またやってみたい」という一言が出れば成功。自分だけでなく他の子の考えにも価値があると伝えることが、学級の安心感づくりにもつながります。


⑤ まとめ:1年の算数がちょっと楽しみになるように

「授業開き」こそ、1年間の学びを支える“はじめの一歩”。
だからこそ、いきなり難しい問題に入るのではなく、

  • みんなで一緒に頭を使って笑える

  • 「考えるって面白い!」と感じる

  • 「このクラスの算数、ちょっと楽しそう」と思える

そんな導入を用意することが、学級づくりにもつながります。

子どもたちは、先生が「考えること」にワクワクしているかどうかを敏感に感じ取ります。
まずは先生自身が、「算数って面白い!」と思えるようなネタを選んでみてください。


授業開きにぴったりの軽やかスタートを!

1年後、「算数、苦手じゃなくなった!」という子が少しでも増えるように。
スタートの授業がそのきっかけになれば、きっとその年の算数は、少し明るく、少し前向きなものになるはずです。

 

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0歳〜小学生におすすめ!『井原さんちの英語絵本』2冊を実際に読んでみたリアルレビュー

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《0歳〜小学生におすすめ!『井原さんちの英語絵本』2冊を実際に読んでみたリアルレビュー》について紹介させて頂きます。

 

 

 

 

英語絵本って、正直どう選べばいいの?

英語教育、気になるけれど「何を選んだらいいの?」「親が英語できないとダメ?」と不安になってしまう方、多いですよね。
特に0歳〜幼児の時期は、「英語って本当に必要?」「まだ早い?」なんて思ってる方も多いのではないでしょうか。

 

でも、“絵本”というかたちで英語に触れられるなら、それってすごく自然で、やさしい入り口じゃない?
そんな気持ちから出会ったのが、《井原さんちの英語絵本》シリーズです。

 

今回は、【ドリームセット】に収録されている2冊、

  • 『Are you a ghost?』

  • 『The Blue Bird』

この2冊を実際に読んでみて、どんな年齢の子におすすめか、英語レベルは? 親はどう使えばいい? ということを、リアルなレビューとしてお伝えしたいと思います!

 

✨公式サイト:英語de子育て【井原さんちの英語絵本】


英語de子育て【井原さんちの英語絵本】とは?

『井原さんちの英語絵本』は、
**「お子さんに英語で絵本を読んであげたい!」**というパパ・ママの声から生まれた、
おうち英語のパイオニア教材です。


🌙 絵本セットは2種類

『井原さんちの英語絵本』には、2つのテーマセットがあります。

  • 🌙 ドリームセット:やさしい気持ちで眠りにつける、思いやりや愛情あふれる絵本たち

  • 🌟 ワンダーセット:わくわくする冒険や発見が詰まった、好奇心を刺激する絵本たち

どちらも1冊完結の短編で、
紙芝居のようにページをめくりながら楽しめるスタイル。
すべてのページに英語のフリガナと親向けの解説があるので、
英語が苦手なパパママでも安心して読み聞かせができます。


👪 対象はこんなご家庭

  • 出産を控えたママ・パパ

  • 言葉を覚え始めた0〜3歳のお子さん

  • 日本語を理解し始めた3〜6歳のお子さん

  • 保育園・幼児園での教材をお探しの先生方

\ 子どもの年齢や発達に合わせて選べます!/


📚 「おうち英語」だから、できること

英語教育に関心はあるけど…
「どれを選んだらいいか分からない」「高額教材は不安」
そんなご家庭にこそ、『井原さんちの英語絵本』はぴったり。

  • 📖 親子でいっしょに楽しめる

  • 🧠 自然と英語が身につく構成

  • 💬 生活の中で使える表現が満載

  • 🔰 英語が苦手な親でも安心の解説つき


🏡 20年の実績と信頼のあるメソッド

「英語を勉強させる」ではなく、
「英語を一緒に楽しむ」という発想で20年以上。

  • 定期購読で無理なくスタート

  • ステップアップ教材『子育て表現集』も充実

  • グループLINEで他のパパ・ママと交流OK

  • 講師・井原先生の直接アドバイスも受けられる


「どんな子どもにおすすめ?」

『井原さんちの英語絵本』は、
次のようなご家庭に特におすすめです。

  • 👶 0〜3歳:言葉を覚え始めたお子さんに

  • 👧 3〜6歳:日本語を理解し始めた幼児さんに

  • 🧒 小学生以降:絵本を通して英語に親しみたいお子さんに

  • 👨‍👩‍👧 出産前の準備として、英語育児を始めたいパパママにも

保育園・幼稚園での読み聞かせ教材としても人気があり、
子どもたちの反応もとても良いそうです。

 

 

 


『井原さんちの英語絵本』ってどんなシリーズ?

英語絵本」と聞くと、英語がずらっと並んでいて「読むのもハードル高い…」と思いがちですが、このシリーズはちょっと違います。

📖 特徴まとめ

  • 英語のフレーズにフリガナ・日本語訳つき

  • 1ページごとに「親向け解説」あり

  • 11ページ前後の短編で、寝る前にも読みやすい

  • テーマ性があって、大人も心に残る物語

中でも今回ご紹介する2冊は、「やさしさ」「愛」「安心感」などをテーマにした《ドリームセット》に入っていて、まさに0歳からの“おやすみ英語”にぴったりな絵本たちなんです。


絵本①『Are you a ghost?』を読んでみた!

まずは、0歳〜幼児さんに特におすすめしたいこの1冊。
全11ページで、とてもシンプル。でも、とびきりかわいくて、心があったかくなるストーリーです。

 

綺麗にラミネートされた絵本は、リングで留められており、紙芝居形式で子どもに読み聞かせることが出来ます!


表紙と1ページ目の印象

お化け👻のイラストがドーンと描かれた表紙に、パープル系の背景がちょっとだけ怖いような雰囲気を醸し出しています。
開いてみると、1ページ目にはいきなり大きな文字でこう書かれています。

Night time is scary.

夜は怖い。

 

少し怖そうな雰囲気からスタートし、続きが気になります!


小さな子どもにもわかりやすい表現と内容

特筆すべきは、英語がまったくわからない子でも「音」と「繰り返し」で楽しめる作りになっていること。

「Are you a ghost?」
「Nigty night」
「Good night」「Sleep tight 」

といった形で、簡単な疑問文やおやすみのフレーズが繰り返し登場します。

リズム感があって、繰り返し言っているうちに、自然と口から出てくるんです。

 

3歳の子も、「ごーすと?」「ぐっない」とニコニコしながらマネしていました。


1ページ目の親向け解説がありがたい!

『井原さんちの英語絵本』の良さは、親向けの日本語解説が1ページごとに付いていること。

 

親向けに発音のヒントや和訳が書いてあり、

形容詞scaryの使い方について解説してあります。

うんうん、これなら英語が苦手な親でも「一緒に楽しめるな」と思える内容。


裏表紙には学べる内容のポイントが…

物語の①行あらすじと、この絵本で学べることがまとめてあります。

 

おうち英語だけなく、

幼稚園や小学校の教材のとしても優秀だと思います♪


おすすめポイントまとめ(Are you a ghost?)

  • 👶 0歳〜幼児にぴったりな短くてやさしいストーリー

  • 💤 寝る前の読み聞かせにぴったりのトーン

  • 👄 疑問文のくり返しで口ずさみやすく、自然に英語のリズムが身につく

  • 👪 親の英語力に自信がなくても安心のサポート付き

 

 

 


絵本②『The Blue Bird』を読んでみた!

次にご紹介するのは、少し大きくなった子どもにもおすすめの1冊。
『The Blue Bird』は、全11ページの短編ながら、深みのあるファンタジーストーリー
英語絵本って、こんなに美しくて、物語性があるんだ」と驚かされました。


表紙と1ページ目から広がるファンタジーの世界

表紙には、塔の中で髪を梳くワインレッドのドレスをまとったプリンセス。
背景は鳥深い森🌳

開いた1ページ目に書かれているのは、

Once upon a time, there was a kind and beautiful princess. She lived in a tower deep in the forest.

英語絵本の王道、「むかしむかし〜」のフレーズで始まる冒険物語。
おとぎ話のような世界観に、ページをめくる手が止まりません。


英語のレベルは少し上がる。でも、大丈夫。

この絵本、実は結構本格的な英文法が登場します。

  • 知覚動詞(see, hearなど)

  • so that 構文(〜するために)

  • to不定

  • 動名詞

  • 関係代名詞

  • 仮定法

  • 進行形 など…

「えっ、ちょっと難しそう…」と思うかもしれませんが、安心してください。

絵本の構成が秀逸なんです。

  • 1ページの英文は1〜2文

  • すべてにやさしい日本語訳つき

  • 1ページごとの親向け文法・語彙解説あり

  • 感情が伝わるイラストが魅力的で、子どもも理解しやすい

つまり、“ストーリーを楽しみながら” 英語の基礎が自然に身につく構成になっているんです。


1ページ目の解説を読んで「なるほど!」

難しめの文法が登場する文章ですが、解説はシンプル!

難解な文法解説が無いので、逆に頭に入ってきやすいです。

 

子どもには説明しすぎず、「“やさしいお姫様”のお話だよ〜」と声をかけながら読んであげると自然に入ってきます。


プリンセスの勇気とやさしさに、心が震える

物語の中盤では、お姫様が青い鳥(実は王子様)を助けるために、勇気を出して窓の外へ飛び出ようと立ち上がるシーンがあります。
決してあきらめず、誰かのために行動するプリンセスの姿に、大人も胸を打たれます。


絵本を読み終えたあとの子どもの反応は!?

👧「プリンセス、こわくなかったのかなぁ?」
👩「でも、助けたいって思ったから勇気が出たんだね」
👧「わたしもがんばれるかも!」

…ただの英語学習じゃなく、心の栄養にもなる1冊でした。


裏表紙はこんな感じ…

お話のあらすじと、学習ポイントがまとめてあります!

 

おすすめポイントまとめ(The Blue Bird)

  • 🏰 少し長めのストーリーで、小学生以降も楽しめる

  • 📘 本格的な英文法も、親の解説付きで安心

  • 🖼️ 感情豊かなイラストで、英語がわからなくても楽しめる

  • 💡 英語表現+生きる力のメッセージが伝わる


2冊を読んでみて、正直どうだった?【リアル感想】

『Are you a ghost?』と『The Blue Bird』を実際に子どもと一緒に読んでみて思ったのは、**「どちらも買ってよかった!」**という一言に尽きます。

✔ 赤ちゃん〜幼児には「Are you a ghost?」で英語のリズムと親子の安心感
✔ 小学生には「The Blue Bird」で英語の表現力と心の深まり

どちらも、“英語を勉強”ではなく“英語で物語を感じる”体験ができる絵本でした。

 

 

 


気になる料金は?お手頃価格で始めやすい!

※上記画像👆をクリックすると商品ページに飛びます!

 

「絵本の定期便って高そう…」
そんなイメージを持っている方にこそ、
『井原さんちの英語絵本』はとてもおすすめです。

たとえば、今回ご紹介している
【ドリームセット】は全12冊・音声付きの豪華なラインナップ。

  • 📚 内容:12冊の英語絵本(思いやりや愛情にあふれた物語)

  • 📦 配送:月に2冊ずつのお届け(半年間の定期購読)

  • 💰 料金:月額2,850円(税込)×6回(合計17,100円)

  • 🚚 送料無料&音声つき!

  • 🌍 ※日本国内発送のみ対応です

1冊あたりで考えると、約1,425円
英語のフリガナ・解説・音声つきという内容を考えると、
とてもお得な価格設定になっています。


他にも選べるセットがいろいろ!

『井原さんちの英語絵本』には、
ドリームセットのほかにも魅力的なシリーズがあります。

  • 🌟 ワンダーセット:冒険や発見をテーマにした、想像力ふくらむ絵本セット

  • 📘 フルセット:ドリーム&ワンダーの両方をまとめて楽しめる贅沢プランも!

子どもの年齢や興味に合わせて選べるのも嬉しいポイント。
「まずは試してみたい」という方は1セットから、
「兄弟で使いたい」「じっくり続けたい」という方はフルセットがおすすめです。

 

✨詳細情報/ご購入は公式サイトから⬇️

英語de子育て【井原さんちの英語絵本】


最後に:英語絵本って、こういうのが欲しかった!

英語育児を始める時、「まずは何を選ぶ?」と迷うのは誰でも同じ。
でも、『井原さんちの英語絵本』のように、

  • 📖 短くてリズミカルな内容

  • 👶 年齢ごとに選べる

  • 👪 親の解説がある

  • ❤️ 感情に寄り添ってくれる

そんな絵本が手元にあると、毎日の親子時間が、もっとやさしく、あたたかくなります。

英語が得意でも苦手でも、「わが子と一緒に、ことばの世界を楽しみたい」。
そんな気持ちがあるなら、ぜひ一度手に取ってみてください。

 

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幼児教育は3歳までが勝負!ベビーパークで育む才能と成功の秘訣

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《幼児教育は3歳までが勝負!ベビーパークで育む才能と成功の秘訣》について紹介させて頂きます。

 

 

 

 

1. はじめに|なぜ「3歳まで」がそんなに大事なの?

「幼児教育は3歳までが勝負」――
こんな言葉を聞いたこと、ありませんか?

最近ではテレビや本、SNSでも「脳の成長は3歳までに80%完成する」という情報をよく見かけます。でも、「そんなに早く教育って必要?」「まだ赤ちゃんなのに」と思う方も少なくないでしょう。

けれど、赤ちゃんや幼児は、想像以上のスピードで吸収し、成長する時期。特に0~3歳の間は、脳がぐんぐん発達していて、大人の何倍もの勢いで学んでいるのです。

この時期に「どんな刺激を与えるか」「どんな関わりをするか」は、子どもの将来の考える力・生きる力・学ぶ力に大きな影響を与えます。

そんな大切な時期に、親子一緒に楽しく学べる場所として注目されているのが「ベビーパーク」です。

 

✨公式サイト:親子教室ベビーパーク


2. ベビーパークってどんな教室?

親子教室ベビーパークは、全国に教室を展開している親子教室。0歳2か月から3歳までの赤ちゃんを対象にした「親子一緒のレッスン」が特徴です。

ポイントは、「子どもを伸ばす前に、ママやパパが学ぶこと」を大切にしていること。単なる“知育”ではなく、親が子どもの個性や成長を理解して、適切な関わり方ができるようになることを重視しています。

ベビーパークのレッスンには、知育あそび、リズム運動、言葉あそび、図形や数字の導入…など、さまざまなジャンルの刺激がぎゅっと詰まっています。でも決して堅苦しくなく、親子で一緒に楽しめる内容ばかり。

「遊んでいるだけのように見えて、実は脳をしっかり刺激している」というのが、ベビーパークのすごいところなんです。

 

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3. 「才能の芽」を見つけて育てるレッスン内容

0〜3歳は、まだ「この子は○○が得意!」とははっきり分かりませんよね。でもこの時期は、「可能性の種」がいっぱい。ベビーパークでは、さまざまな種類の刺激をバランスよく与えて、その種を見つけ、育てるお手伝いをしてくれます。

たとえば――

  • 手指を使う遊びで、集中力や器用さを育む

  • 音楽やリズムあそびで、感性や表現力を刺激

  • フラッシュカードや記憶遊びで、記憶力や語彙力を育てる

  • 親子のやり取りを通して、社会性や信頼関係を深める

など、遊びの中に**“才能の種まき”がたくさん仕込まれている**んです。

実際に通っている家庭の口コミでは、 「まだ1歳なのに、物の名前をどんどん覚えて話し始めた」
「2歳半でひらがな50音を全部読めるようになった」
「人見知りが減って、笑顔でお友だちに挨拶できるように」
など、成長の変化を感じている声が多数あります。


4. 親が変わると、子どもも変わる

ベビーパークでは、レッスン中に**「親への育児アドバイスの時間」が毎回設けられている**のが特徴です。

ここでは、発達段階に応じた接し方、褒め方・叱り方のコツ、生活リズムの整え方など、「今の育児に必要な知識とヒント」を毎週教えてくれます。

「子どもが泣いてばかりで…」という悩みにも、「その時期の発達にはよくあることですよ」といった解説をもらえたり、“正しい知識”と“安心”の両方を得られる場になっているんです。

実際、「子どもだけでなく、自分自身の気持ちも軽くなった」というママ・パパの声はとても多く、親自身の自己肯定感や子育てのやりがいもアップしています。


5. なぜ「叱らない育児」がカギになるの?

ベビーパークが大切にしている指導方針のひとつが、**「叱らない育児」**です。

「え?叱らなくていいの?」と驚かれる方もいるかもしれません。でも、ここでいう「叱らない」は、「放任する」という意味ではありません。

大切なのは、感情的に怒鳴ったり、否定するのではなく、冷静に“伝える”こと
子どもが何か問題行動をしたときに、頭ごなしに「ダメ!」ではなく、「それは〇〇だから、こうしようね」と、理由とともにやさしく伝えるというのがベビーパークのスタイルです。

この接し方によって、子どもは自分の行動を内省し、自分で判断して動けるようになります。つまり、「叱らない育児」は、自立した心を育てるための土台なんです。

さらに、叱られない安心感の中で育った子は、自己肯定感が高く、チャレンジ精神が強くなります。
小さなうちから「自分は認められている」と感じられることは、将来の学びの姿勢や人間関係にも良い影響を与えるのです。


6. IQが高いだけじゃない!ベビーパークで育つ「人間力

ベビーパークの教育は、よく「IQが高くなる」と言われます。実際、公式サイトでは平均IQが140超えの子どもが多数いるというデータも紹介されています。

でもベビーパークが目指しているのは、IQの高さだけではありません

  • 新しいことに挑戦する前向きな気持ち

  • 自分で考えて行動する力

  • 相手を思いやれる心

  • 社会の中で自分の役割を果たす意識

…つまり、学力だけでなく、「人としての土台=人間力」を育てていくことが、ベビーパークの本当の目的なんです。

そのために、遊びや学び、親子の関わり、そして生活全体を通してバランスよく育つ環境づくりがされています。

 

 

 

 


7. おうちでも実践できる!通信講座「英語育児プログラム」

「通いたいけど、近くに教室がない…」
「上の子や仕事の都合で送迎が難しい…」
そんなご家庭に向けて、ベビーパークでは**通信講座「英語育児プログラム」**も提供しています。

このプログラムは、「英語を勉強する」のではなく、**日本語と同じように英語を“生活の中で自然に覚える”**ことを目指しています。

特徴は以下の5つのコンテンツ:

  1. 語りかけフレーズ(ネイティブ音声付き/全24回・720種)
     → パパ・ママがまねして話すだけ。正しい発音にこだわらなくてOK!

  2. デジタル絵本(全600冊)
     → ネイティブ音声の読み聞かせで、いつでもどこでも絵本タイム♪

  3. かけ流し音源(12時間分)
     → 英語圏の子どもが日常で聞く表現を、おうちで再現。

  4. 英語アニメ・ドラマ(全200話/最終的に500話予定)
     → 日常のシーンがアニメになっていて、親子で楽しく学べる!

  5. フラッシュカード(全720枚)
     → 自動シャッフル&音声再生で、英単語をインプット!

どれも、「忙しくても、楽しく続けられる工夫」がいっぱい!
しかも、英語が苦手なパパ・ママでも大丈夫。親子で一緒にチャレンジできるのが魅力です。

 

✨公式サイト/お申し込みはこちらから⬇️

ベビーパーク英語育児講座(通信)

 


8. ベビーパーク体験レッスンの魅力

気になる方は、まずは**体験レッスン(無料)**を試してみるのがおすすめです!

体験レッスンでは、

  • 実際のレッスン内容を親子で体験できる

  • 先生からの育児アドバイスが聞ける

  • 教室の雰囲気や他の親子との関わりがわかる

  • 教材や教室の清潔さ・安全性もチェックできる

など、「入会前にしっかり判断できる」内容になっています。
もちろん、その場で無理に勧誘されることはないので、気軽に参加できるのも嬉しいポイント。

 

✨体験レッスンのお申し込みはこちらから⬇️

親子教室ベビーパーク


9. まとめ|3歳までの“今”が、未来を変えるカギ

3歳までの時間は、長い人生の中ではほんのわずか。でも、子どもの成長にとっては、とてもとても大きな意味を持つ時期です。

「今はまだ早い」と思うより、「今だからこそできることがある」という視点で、少しずつ学びや関わり方を工夫していくと、子どもの未来はぐっと広がります。

ベビーパークは、「教える場」ではなく、「一緒に育ち合う場」。
親子で笑って、学んで、一緒に成長していける――そんな時間を過ごしてみませんか?

「子育てがもっと楽しくなる場所」、それがベビーパークです。

 

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【1年生~3年生別】中学生の人権作文テーマと書き方アイデア集

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【1年生~3年生別】中学生の人権作文テーマと書き方アイデア~先生・保護者にも役立つサポートのヒントつき~》について紹介させて頂きます。

 

 

 

 


はじめに|人権作文は“思いやり”を言葉にするチャンス

中学生が取り組む人権作文は、ただの課題ではありません。
自分の気持ちや考えを深め、相手を思いやる気持ちを言葉にする大切な機会です。

しかし実際には、「テーマが思いつかない」「どんなふうに書けばいいの?」と、悩む声も少なくありません。特に学年によって、経験や考え方の深さには違いがあるため、年齢に合った題材選びと書き方の工夫が必要です。

この記事では、
✅ 中学1年生・2年生・3年生それぞれにおすすめの人権テーマ
✅ 学年に合わせた書き方のアイデア
✅ 保護者や先生ができる声かけ・サポートのコツ

を分かりやすくまとめました。
「書けそう」「考えてみたい」と思えるヒントが、きっと見つかるはずです。

 

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1. 中学1年生向け|“気づき”を大切にしたテーマと書き方

▶おすすめのテーマ例

  • 困っている友だちに声をかけられなかった経験

  • 誰かにやさしくされた時の気持ち

  • 自分とは違う考え方にふれて驚いたできごと

  • 「ありがとう」と言われてうれしかったこと

  • SNSやLINEでのやりとりで感じた違和感や学び

▶書き方のヒント

中学1年生は、新しい環境に慣れるのに精一杯の時期です。小学校と比べて人間関係の広がりもあり、いろいろな「初めて」がたくさんある時期。そんな中で生まれた気持ちや違和感が、人権作文のきっかけになります。

たとえば、こんな形で書き出すとスムーズです。

例文導入:

「中学校に入ってすぐ、クラスで一人になっている子が気になった。でもどう声をかけていいかわからず、見ているだけだった。」

ここから、「なぜ声をかけられなかったのか」「その後どう思ったのか」「今だったらどうするか」と、自分の思いの流れを書いていくことで、人権を“自分ごと”としてとらえる作文になります。

作文にする際は、「上手に書こう」ではなく、「素直に感じたことを書く」ことを大切にすると、自然と心に残る文章になります。

▶保護者・先生へのサポートポイント

  • 子どもが話してくれた出来事に対して、「それ、大事な気づきだね」と一緒に喜んであげてください。人権は“感じる心”から始まります。

  • 子どもが「こんな小さなことでいいの?」と迷っていたら、「その気づきが大切なんだよ」と伝えると、自信を持って書き始められます。

  • 自分の言葉で自由に書かせることが第一。誤字や言い回しはあとで一緒に直していけば大丈夫です。


2. 中学2年生向け|“他者との関係”を掘り下げるテーマと書き方

▶おすすめのテーマ例

  • 無意識の「からかい」が相手をどう感じさせたか

  • 家庭や地域で体験した、世代を越えたやりとり

  • クラブ活動での意見の食い違いや対話の経験

  • 自分と「ちがう」友だちと仲よくなれた理由

  • 友人関係での誤解や衝突、そしてその後の関係

▶書き方のヒント

2年生は、自分と他者との違いを意識するようになり、「どうすればうまく関われるか」と悩みながら学んでいく時期です。
だからこそ、作文では「相手の立場」や「その時の気持ち」を想像する力が育っていることを活かしましょう。

たとえば、こんな視点から書いてみると良いです。

例文導入:

「友だちを軽い気持ちでからかったら、急に真顔になってしまった。“そんなつもりじゃなかった”という言葉は、相手には届かなかった。」

この出来事をもとに、相手の表情、空気の変化、自分の後悔、そして「なぜそんなことを言ってしまったのか」まで深く見つめていきます。

さらに、「次からはどうするか」「こういう場面がまたあったら自分は…」と、行動の変化につながる考察があると、作文として完成度が高くなります。

▶保護者・先生へのサポートポイント

  • 「その時、相手はどんな気持ちだったと思う?」という問いかけをしてみると、考えが深まります。

  • この時期の子どもは、「正しい言葉」を探して書こうとすることがありますが、「感じたことを自分の言葉で」が大前提です。

  • 書いた後は、「あなたの気持ちがちゃんと伝わってきたよ」と、作文の内容をしっかり“読んで受け止める”姿勢を見せてあげてください。

 

 

 


3. 中学3年生向け|“社会とつながる視点”を持つテーマと書き方

▶おすすめのテーマ例

  • ニュースやSNSで見た社会課題についての気づき

  • 国籍、性別、宗教など多様な背景への理解と考察

  • アルバイト体験や職場見学で見た“働く人の人権”

  • 防災や災害対応の中で見えた「助け合い」と「不平等」

  • 将来の進路と人権意識をどう結びつけるか

▶書き方のヒント

3年生になると、社会や世界との接点を意識しながら自分の考えを深められるようになります。
この時期の作文は、「自分の経験+社会の問題」を掛け合わせるような書き方が有効です。

例文導入:

「あるニュースで、“車いす利用者が駅で困っていた”という話を聞いた。私が通学で使っている駅でも、似たような場面を思い出した。」

こうした、自分の生活と社会の出来事をつなげる視点は、考える力が伸びている中学3年生だからこそできるアプローチです。

「なぜその問題が起きているのか?」「どうすれば解決に近づくのか?」といった問いを自分なりに掘り下げながら、自分の行動にどうつなげるかを書けると、説得力のある人権作文になります。

▶保護者・先生へのサポートポイント

  • 社会的なテーマに挑戦したいという姿勢が見られたら、応援の一言を。「それ難しそうだけど、考えたらきっといい経験になるよ」と後押しを。

  • 内容が大人びている分、本人も「これでいいのかな?」と不安になることがあります。考える姿勢自体を肯定することが、やる気につながります。

  • 書き終わった後に、「この考え、ぜひ誰かにも伝えたいね」と共感することで、作文が「伝える喜び」として残ります。


4. 学年共通で気をつけたいこと|“いい作文”より“伝わる作文”をめざして

中学生が人権作文を書くとき、特に大切にしてほしいポイントを学年共通でまとめておきます。ここは保護者・先生にもぜひ意識していただきたい内容です。

① 経験や感情にウソをつかない

「立派なことを書こう」と意識しすぎると、どこかで作り話のようになってしまいます。等身大の気持ちや体験こそ、人の心を動かす力を持っています。

大人の視点では物足りなく思えるような内容でも、本人が心から考えたことであれば、それは大切な“人権の学び”です。

② 難しい言葉より、自分の言葉で

「差別」「偏見」「尊重」など、人権に関する用語を無理に使おうとすると、文章が不自然になることがあります。
まずは、自分の感じたことを、自分の言葉で素直に書くことを大切にしましょう。そこに先生や保護者が少しだけ言葉の補足を加えてあげると、理解も深まります。

③ 構成を意識するだけで読みやすく

人権作文は「テーマ+体験+気づき+考え+これから」といった流れを意識すると、とても読みやすくなります。

構成の一例:

  • はじめに:きっかけになったできごと

  • 中盤:そのときどう感じ、何を考えたか

  • 結び:これから自分がどう行動したいか

この流れを意識するだけで、子どもたちはぐんと書きやすくなります。

 

 

 


5. まとめ|人権を“じぶんごと”として考える一歩に

人権作文は、難しいテーマに取り組むものではありません。
むしろ、自分の中にある「モヤモヤ」や「うれしかった気持ち」「なんだかイヤだなと思った経験」などを、じっくり見つめ直す時間です。

学年ごとに経験の幅や考え方の深さは違いますが、どんな立場の子どもにも、「自分なりの気づき」は必ずあります。

保護者や先生がその気づきを信じ、サポートしてあげることで、子どもたちは言葉にする力、他者と向き合う力を少しずつ育てていきます。

「上手に書こう」とするのではなく、
「自分の言葉で、自分の気持ちを伝えてみよう」
そんなスタートを、ぜひ一緒に応援していただけたらと思います。

 

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【保存版】中学生向け人権作文の書き方とテーマの選び方

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【保存版】中学生向け人権作文の書き方とテーマの選び方》について紹介させて頂きます。

 

 

 


1. はじめに:人権作文ってなに?

「人権作文」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
「難しそう」「何を書けばいいかわからない」「堅苦しそう」……そんなふうに思う中学生も多いかもしれません。

でも、人権作文は決して難しい文章ではありません。
あなたの毎日の中で感じたことや、誰かとの出来事、心に残った経験を、あなたの言葉で書いていく作文です。

たとえば、友達が困っている場面を見たとき。
SNSで誰かが傷ついていたとき。
家庭や学校でふと感じた「ちょっとした違和感」。

そういった何気ない瞬間が、実は「人権」を考える大きなきっかけになります。

人権作文は、学校の宿題やコンクールの応募として書くことが多いですが、**本当に大切なのは「気持ちを込めて書くこと」**です。
作文のうまさよりも、「こんなことを感じた」「こんな社会にしたい」と伝える力が、一番大切になります。

この記事では、

  • 人権作文の基本的な書き方

  • テーマの選び方

  • 書くときのポイント

  • 中学生向けの例文やQ&A

などを、やさしく丁寧に解説していきます。
読み終わるころには、「なんだ、書けそうかも!」と思ってもらえるはずです。

 

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2. 人権作文の書き方|基本の構成と流れ

人権作文を書くときには、基本的な流れがあります。
それを知っておくだけで、ぐっと書きやすくなります。

✍️ 人権作文の3ステップ構成


① 導入(テーマ・きっかけ)

ここでは、「なぜこのことを書こうと思ったのか」を簡単に書きます。

  • 自分が見たり、体験したりしたこと

  • ニュースで見たことや、読んだ本の中で印象に残ったこと

  • ふと疑問に思ったこと など

例:
「私はある日、駅で外国人観光客に道を聞かれているおばあさんを見かけました。しかし、誰も助けようとはせず、通り過ぎていきました。」

このように、身近な場面をきっかけにすると自然です。


② 本文(体験・感じたこと)

次に、自分の体験や気持ち、考えたことをくわしく書きます。

  • その出来事の中で、自分がどう行動したのか

  • そのときどう感じたか

  • その後に考えたことや気づいたこと

ここが作文の一番大事な部分です。
正解はありません。あなたが感じたことを、あなたの言葉で書くことが大切です。

例:
「私は最初、声をかけようか迷いました。でも、相手が外国人だったため、言葉が通じるか不安で動けませんでした。けれど、『困っている人を助けたい』という気持ちが強くなり、思いきって英語で話しかけてみました。」


③ まとめ(これからどうしたいか・伝えたいこと)

最後に、その体験を通して思ったことや、今後の自分の行動、読んでくれた人に伝えたいことを書きます。

例:
「これからは、言葉が通じなくても、勇気を出して助けたいと思います。誰かを助けることは、国籍や言語の違いを超えてできる『思いやり』だと感じました。」


📝 書くときのポイント

  • 難しい言葉は使わなくてOK!

  • 自分の経験や感情を大切にする

  • 「伝わる」ことを意識して、読んだ人の心に届くように書こう


✨ ひとことメモ:
作文のうまさを気にするより、「あなたが何を感じたか」を大切にしてください。感情がこもった文章は、自然と人の心に響きます。


3. 中学生におすすめの人権作文テーマ10選

人権作文を書くうえで一番悩むのが、「どんなテーマで書けばいいの?」ということかもしれません。
ここでは、中学生にとって身近で、自分の気持ちと向き合いやすいテーマを10個紹介します。

保護者の方や先生がアドバイスする際にも、このようなテーマを提案すると、書きやすくなります。


① いじめについて

もっとも多く選ばれているテーマのひとつです。

  • 自分が見た、あるいは体験した「いじめ」の場面

  • 傍観してしまったことへの後悔

  • 助けたいと思ったけれど勇気が出なかったこと
    など、心の動きを大切に書くと、読んだ人の共感を呼びます。


SNSと誹謗中傷

スマホSNSを使う機会が増えた中学生にとって、非常に現代的でリアルなテーマです。

  • 匿名での誹謗中傷を見て感じたこと

  • 自分が言われて傷ついたこと、または言ってしまって後悔したこと

  • 情報の発信に責任を持つことの大切さ

保護者・教師側も、感情的な禁止ではなく、考える力を育てる話し合いのきっかけにできるテーマです。


③ 男女平等・ジェンダー

  • 「女の子だから」「男の子なんだから」と言われた体験

  • 自分の得意なことが「性別らしくない」と言われたときのモヤモヤ

  • 将来の夢に対して偏見を感じたとき

性別に関する無意識の偏見に気づく体験は、人権作文に向いています。

 

 

 

 


④ 障がいのある人と共に生きる

  • クラスメートや地域の中で障がいのある人と関わった体験

  • 自分の中にあった「先入観」が変わった瞬間

  • バリアフリーや合理的配慮への気づき

保護者や先生が「きれいごと」ではなく、子どもの実感を引き出す対話を意識すると、良い作文につながります。


⑤ 外国人との共生

  • 学校や地域にいる外国籍の子との関わり

  • 言葉や文化の壁を感じたこと

  • 自分が海外に行ったときに感じた孤独感や発見

「多文化共生」という言葉を難しく感じる場合でも、「助けたい」「知りたい」という気持ちを軸に書くと自然です。


⑥ 家族の中の思いやり

  • 家族とのケンカや誤解、そこから学んだこと

  • 親やきょうだいとの関係性を見つめ直す体験

  • 家族だからこそ言えない言葉や、本音

子どもにとって一番身近な人間関係。「人権=他人事」と感じている子にも取り組みやすいテーマです。


⑦ 命の尊さ

  • ペットや身近な人の死を通じて感じたこと

  • 災害や事件・事故のニュースに対する思い

  • 命に関わる病気を抱える人への思いやり

先生や保護者が、無理に重い話にさせないよう見守る配慮も大切です。


⑧ 貧困・経済格差

  • 給食や修学旅行で「差」を感じた経験

  • ニュースや本から知った「見えにくい貧困」

  • ボランティア活動や募金を通して考えたこと

身近に実感がない場合でも、「自分だったら」と想像して考える力を育てるテーマです。


⑨ 学校での差別や偏見

  • 学力・容姿・家庭環境などでの“なんとなくの扱いの違い”

  • 自分が「仲間はずれ」にされたとき

  • 無意識に誰かを見下していたことに気づいた経験

特に中学生は、仲間との関係に敏感な時期。日常のちょっとした出来事から深い気づきが生まれます。


⑩ 思いやりや優しさの大切さ

  • 見知らぬ人に助けてもらった話

  • 誰かの優しさに救われた日

  • 自分が「ありがとう」と言えなかった後悔

派手ではないけれど、誰もが書きやすいテーマです。素直な気持ちが文章に出やすく、心を打つ作文になりやすいです。


🎒【保護者・先生への補足】
テーマ選びの際は、「正しそう」「良い話」にこだわらず、その子の心が動いたことに注目してください。
たとえ小さな出来事でも、「なぜそう思ったのか」「どんな気持ちになったか」を大事にして寄り添えば、それが作文の核になります。


4. 実際の例文から学ぶ|人権作文の書き方

作文を書くとき、「どう始めたらいいのか」「どうまとめればいいのか」がわからずに手が止まってしまう子は多いです。そんなときに参考になるのが、良い構成の例文です。ここでは、テーマ別に一つずつ簡単な例文を紹介しながら、書き方のポイントを解説していきます。


テーマ例:いじめについて

タイトル:『見て見ぬふりをしたあの日』

「やめなよ」と言えばよかった。今でもそう思います。

小学六年生のとき、クラスの中で一人の子が無視されるようになりました。最初は小さなことだったけれど、だんだん悪口や、持ち物を隠すようなことも起きるようになりました。

私はそれを見ていました。でも、何もできませんでした。「関わったら自分もいじめられるかも」と思って、目をそらしました。

ある日、その子が泣きながら保健室に行くのを見て、「このままでいいのか」と自分に問いかけました。でも、やっぱり何も言えなかった。

中学生になった今も、あの子の涙が忘れられません。勇気を出せなかった自分が悔しいです。

私はこれから、誰かが傷つけられているのを見たら、逃げずに「やめよう」と言える人になりたいです。


🔍ポイント解説:

  • 最初の一文で気持ちをつかむ:「やめなよと言えばよかった」は、読み手に「どうしたんだろう?」と関心を持たせます。

  • エピソードを具体的に書く:いつ・どこで・どんな状況だったのかをしっかり書くと、説得力が増します。

  • 気持ちの変化を書く:最初は黙っていた→悩み→今は後悔している、という心の流れが丁寧に表現されています。

  • 「これからどうしたいか」でまとめる:作文の結びに「未来の自分」を書くと前向きになります。


テーマ例:家族との思いやり

タイトル:『ありがとうが言えなかった日』

私の母は、毎日朝早く起きてお弁当を作ってくれます。塾の日は夕食を温めて待っていてくれます。

でも、私は反抗期なのか、母に冷たくしてしまうことがよくあります。つい「うるさいな」と言ったり、無視したりしてしまいます。

ある日、母が風邪をひいて寝込んだとき、初めて「母がいないと困ること」がたくさんあることに気づきました。ごはんも、洗濯も、学校の持ち物の準備も、自分ではうまくできませんでした。

母が元気になってからも、私は「ごめんね」も「ありがとう」も言えませんでした。でも心の中では、ずっと言いたかったんです。

今度こそ、ちゃんと伝えたいと思います。母に「ありがとう」と。


🔍ポイント解説:

  • 日常の中にある“人権”を描いている:家庭の中の思いやりも、人を大切にするという意味では立派な人権テーマです。

  • さりげない気づきを丁寧に書く:大きな出来事がなくても、「普段の生活」の中で芽生えた気持ちは、十分作文の題材になります。

  • 書きすぎないことも大事:この作文では、「ありがとうを言えなかったこと」自体を素直に認めている点が印象的です。


✍【ワンポイント】
保護者や先生がアドバイスする際は、「こう書きなさい」ではなく、
「そのとき、どんな気持ちだったの?」と気持ちに焦点を当てた問いかけをしてあげると、子どもの言葉が出やすくなります。


5. よくある疑問Q&A|作文を書くときの不安を解消しよう

 

 

 

人権作文を書くとき、子どもたちが感じる不安や悩みはさまざまです。ここでは、中学生からよく聞かれる疑問にQ&A形式でお答えしながら、保護者や先生がサポートするときのヒントもご紹介します。


Q1. 「人権」ってむずかしくない?

A. 日常の「相手を思いやる気持ち」がすべての出発点です。

「人権」という言葉は少しかたく聞こえますが、「いじめはイヤ」「友達と仲良くしたい」「家族にありがとうを言いたい」といった素直な気持ちは、すべて人権作文の立派なテーマです。

学校で起きたことや、テレビやニュースを見て感じたことでも構いません。「小さな気づき」を大切にするのが作文のコツです。


Q2. 書き始めがうまくいきません。どうすれば?

A. 「一番心に残っている出来事」を思い出して、そこから書きましょう。

「ある日」「そのとき」「私はこう思った」というように、できごと→気持ち→考えたことという順番で書くと自然な文章になります。

たとえば──

「私はあの日、友達の涙を見て、胸が苦しくなった。」

このように自分の気持ちを主語にして書き出すと、作文全体がグッと読みやすくなります。


Q3. 字数が足りません!

A. 無理にふくらませようとせず、「なぜそう思ったのか」を丁寧に書いてみましょう。

作文に慣れていないうちは、短くまとめようとしてしまう傾向があります。でも、むしろ一つのエピソードを深く書くほうが、読み手の心に響く文章になります。

「そのとき、自分はどう感じたのか」
「なぜ、そう考えるようになったのか」
「同じようなことで悩んでいる人がいたら、何を伝えたいか」

このような視点を追加するだけで、字数は自然に増えます。


Q4. 家族や先生のアドバイスは、どこまで取り入れたらいいの?

A. 最終的には“自分の言葉”で書かれていることが一番大切です。

周りの大人が作文の内容について意見を言ってくれるのは、とてもありがたいことです。でも、書くのは本人。その子自身の気持ちや経験がちゃんと反映されているかが、一番のポイントです。

保護者や先生は、アドバイスをする前にまず「うんうん、それはいい気づきだね」と認めてあげることから始めてください。
その上で、「こんなふうに書いてもいいかもね」と提案型のサポートをすると、子どもがのびのび書けるようになります。


Q5. もっと上手に書けるようになるにはどうしたら?

A. たくさん読んで、たくさん書いてみることです。

人権作文に限らず、文章は「読む力」と「書く力」の両方が必要です。
他の人の作文やエッセイを読んで、「こういう書き方があるんだ」「この表現、いいな」と気づくだけでも成長につながります。

また、いきなり本番を書くのではなく、いくつか短く下書きを書いてみるのもおすすめです。気軽に書いてみると、本当に書きたいことが見えてきますよ。


まとめ|人を思いやる気持ちを、自分の言葉で伝える

人権作文は、「正しいこと」を書かなければならない作文ではありません。
大切なのは、「あなた自身が何を感じたか」「どんなことを考えたのか」という心の声を、素直に伝えることです。

たとえ短くても、うまく言葉にできなくても、「自分の気持ちを言葉にする」ことは、思っている以上に価値があります。

先生や保護者の方も、評価やアドバイスの前に、まずはその子の言葉を「じっくり読む・聴く」姿勢を大切にしていただけると、子どもたちはもっと自分の想いを表現できるようになるでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。
中学生の皆さんが「自分の気持ちに正直に書いていいんだ」と思えるような、そんな作文づくりの一助になれば嬉しいです。

 

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