株、美少女キャラが情報発信 QUICKが「IRroid」開始
日本経済新聞社のグループ会社、QUICK(東京・中央)は8月14日、新たなサービスを始めた。上場企業の株価や財務情報を美少女キャラクターが発信する「IRroid(アイアールロイド)」だ。「萌え」から始まる証券情報。一風変わったサービスの狙いは何か。サービスの開発・提供を担当するQUICKチャンス部の大河内善宏部長に聞いた。
――そもそもIRroidはどんなものですか。
「上場企業1社ずつに応援美少女キャラクターを設定。ホームページ上で企業の株価や決算などの財務情報をかわいいキャラクターがセリフを交えて知らせてくれるサービスです」
「まず、ホームページ上に50社の応援キャラクターを用意し、それぞれのキャラクターには応援する企業の特徴を盛り込みました。例えば、ホクトの応援キャラは主力商品であるキノコのイメージを持たせ、キッコーマンのキャラの衣装には企業ロゴにちなんだイラストを入れた。それぞれのキャラクターが株価次第で表情を変えながら様々な情報を教えてくれる」
「ネットなどで盛んなゲームの要素も参考に、配当利回りを『おもてなし』、自己資本利益率(ROE)を『攻撃力』などと表現するようにした。なじみの薄い投資情報にも親しんでもらう狙いです。ホームページ上ではIRroidの世界観を表現する漫画も配信する」
――株価や企業情報を美少女キャラで伝える狙いは。
「昨今は若者の投資離れが進んでいる状態だ。少額投資非課税制度(NISA)の口座開設者も6割以上が60代。証券会社のホームページもわかりやすいものが多いが、そもそも投資に興味が無ければ見られない。そんななか、18~35歳までの男女に影響力がある文化として『萌え』文化に注目した。若者に投資をしてもらう前の段階として、美少女キャラが投資の入り口になればと考えています」
――4月から開設したホームページ上には一部のキャラクターを載せ始めていましたが、反響は。
「一部の企業からは歓迎の声があるほか、証券会社や取引所からも新たな取り組みとして期待されているようだ。特に最近新規株式公開(IPO)した企業や、取り組んでいる事業が世間にあまり知られていない企業からはキャラクターを作ってほしいという声もある。テストサイトでキャラクターを見た人がツイッター上で企業名を当てようとする試みもみられた」
――今後の取り組みは。
「まず、毎月約20社分の新しいキャラクターを設定していく予定だ。その後ツイッターやフェイスブックなどを通じて、メッセージ配信していくことも考えている。メインキャストの『九十九蘭(つくも・らん)』は株価情報を伝える役割として、国内株式市場を解説する動画なども配信していく予定だ。始めるからには徹底して取り組む。証券業界の盛り上がりにつながれば、最終的に証券情報を中立・公正に発信するQUICKの利益にもつながると考えている」
IRroid http://ir-roid.com
〔日経QUICKニュース(NQN)〕