◆当初の標的は宗教団体？「母親がのめり込み恨み」
東京都渋谷区の自宅に到着した、安倍元首相の遺体を乗せたとみられる車＝９日午後１時３７分
安倍晋三元首相が奈良市での参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、逮捕された元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者（４１）＝奈良市＝が、「母親が宗教団体にのめり込み恨みがあった。団体と元首相がつながっていると思ったから狙った」という趣旨の供述をしていることが９日、捜査関係者への取材で分かった。
事件前夜に元首相が演説した岡山市の会場を訪れたとの内容の供述をしていることも判明。奈良県警は襲撃を狙ったとみている。
奈良県警の鬼塚友章本部長は９日夕、事件発生後、初めて記者会見する。
県警は、司法解剖の結果、元首相の首と左上腕部の計２カ所に銃弾が命中した傷があったと明らかにした。現場では２回の銃声が確認されており、県警は発射された銃弾の数や構造、入射角度などを詳しく調べる。
県警によると、死因は「左上腕部射創による左右鎖骨下動脈損傷にもとづく失血死」。左上腕部を撃たれて動脈を損傷したことが原因だった。
捜査関係者によると、山上容疑者は当初は宗教団体の幹部を襲撃しよう...
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