無許可で住宅工事を請け負ったとされるリフォーム業者グループによる建設業法違反事件で、警視庁暴力団対策課は1日、同法違反の疑いで、職業不詳の清水謙行容疑者(49)=東京都渋谷区=ら男4人を再逮捕し、新たに組織のナンバー2で職業不詳の西村聖也容疑者(31)=千葉市美浜区=ら男3人を逮捕したと発表した。逮捕は3月31日付。いずれの認否も明らかにしていない。
◆「500万円以下の工事」で摘発逃れ?
捜査関係者によると、清水容疑者は、「匠」「関東住建」など複数のリフォーム会社を実質的に経営し、住宅の点検を装って不安をあおる「点検商法」を組織的に繰り返したとみられる。自身を「スーパーサラリーマン清水」と名乗っていた。
建設業法では契約額が500万円を超えなければ、国土交通相や都道府県知事の許可が不要。清水容疑者は、工事金額が500万円以下になるよう分割して契約するなどして、摘発を逃れていたとみられる。
再逮捕容疑では、清水容疑者らは国土交通相などの許可を受けず、2023年、東京都、千葉県、横浜市の男女4人に対して、500万~550万円で屋根の工事を請け負う契約を結び、無許可で建設業を営んだとされる。
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◆「屋根瓦が浮いている」「きょう契約しましょう」
「近所で工事していたら、お宅の屋根瓦が浮いているのが見えました」。千葉県船橋市の40代男性宅に2023年8月、「匠」の社員を名乗る30代くらいの男が訪れてこう言った。家は築15年を超えており、ちょうど修繕を考えていた男性は、見積もりを依頼した。
翌日、男は他の2人を伴って男性の家を再訪。その場で計440万円の見積書を...
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