京都大学に「折田先生像」という謎の像があると聞いた。正式な銅像は撤去されたけど、なぜか毎年誰かが勝手に変な像を置いていくらしい。そんな面白い文化があるなら、一度見に行かないといけない。
ちょうど京都に行く機会があったので、京大の近くを歩きながら探してみた。ネットで調べると、その年ごとにゲームキャラだったり、謎の彫像だったり、色々なパターンがあるらしい。これは楽しみだなと思いながらキャンパス内をウロウロ。
しばらく探したけど、それらしきものが見当たらない。おかしいなと思って、通りがかった学生らしき人に「あの、折田先生像ってどこにあります?」と聞いてみた。
相手は一瞬「え?」という顔をした後、「あー、今年はまだ出てないですね」と申し訳なさそうに言った。え、そんなことあるのか? 毎年恒例じゃないのか?
せっかく来たのに何もないのは納得いかず、「誰か置きに行かないんですか?」と食い下がったら、「いや、あれ勝手に誰かがやるもので…」と困ったように返された。
じゃあ、誰かが置かないなら俺が置いてもいいのでは? という発想が浮かんだ。とはいえ、像を作る時間はない。でも、何かしら「ここに折田先生像があるべきだった」ことを示したかったので、近くのコンビニで買った肉まんをそっと地面に置いてみた。
数分後、通りがかった学生がそれを見て「あれ…?」みたいな顔をしていた。なんか申し訳なくなって急いでその場を離れたけど、もしかして俺、怒られるようなことした?
でも、今年何もないのが悪いよな?これって俺が悪いのか?
悪くないよ 増田は悪くない みんななかよし
本来の「折田先生像」は、1997年に撤去されました。 その後、毎年受験シーズンに合わせて有志が設置していましたが、2019年以降は、 大学当局が積極的に排除するようになりまして、朝...