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note.com/kirik
「そろそろ帰るか」と思った午前3時、仕事場に残っていた社員さんから「なんかトランプさん関税引っ込める言うてますよ!」「なにー!!」みたいな深夜らしからぬ応酬が…。 なんかこう… 真面目に即応していた人ほどハシゴ外されて落下するタイプのやつですね、これは。何度も書いてますが、トランプ政権は遠大な国家ビジョンに基づいて高関税を敷き、本来のアメリカを取り戻すつもりなんだとか後講釈してた与太話が全部吹っ飛ぶ話です。 ウチ関連で言えば代行していた輸入手配が、どうしても即応しないといけなかった昨日発注分と明日以降ではまるまる関税分コストが違うとかいう、めっちゃ笑うしかない状況になっています。手当したアメリカの事業者からはやり場のない怒りが来てましたが、私たちのせいじゃないです払ってください(アメリカ政府に)って話になってて同情します。いま必要だから仕方なく調達しようとしていたのにね。 https://
ただし、厚生労働省保険局が提出したこの概算については、朝日新聞も報じた通り「国保全体の1.15%、総額111億円」としている内容が出ていましたが、医療法人や現場を見ている人間からすれば「そんなわけねえだろ」というのが肌感としてあります。本件については、まず、先般厚生労働省から一部調査結果が発表されました。 在留外国人の国保適用・給付に関する実態調査等について https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000517334.pdf で、これもまた、医療現場からすると「なんだこれ」って資料になっとるわけです。そんなわけねえだろ。どうしてこうなった。森光敬子さんも鹿沼均さんもしっかりしろ。さすがに「外国人の受診状況に問題ありません」と国会で言われてしまうと大変医療現場としては困るわけなので、もう少しちゃんとした議論をして行きたいと思います。 先に結論をば 長い
「現場がコンサルを嫌ってる」のは分かるけど、お前らの生産性が低いので困った結果俺がコンサルで呼ばれてんだから少しは言うこと聞けよ 業界的には、私としても手になじんだ仕事だし、お世話にもなったし、少しはお手伝いするかと思って軽い感じで引き受けたらまあ大変ですね。まあ仕事ってどんなものでも真面目にやって利益や成果を出そうとすると相応に大変なのですが。 特に輸出入手続きが絡んだり、保険や資源関係や有資格の社員でないと触れなかったり、プロとしてやらないといけない作業が挟まるとなおのこと面倒というのも理解できます。 でも、相談してくる経営者(というか親方)の問題意識はまあまあ明確で、要するにお前らがやりやすいようにやっているジョブフローでは効率が悪すぎて、せっかくインフレになってすごく増収基調なのにその分野の事業を年度で〆てみたら「なんでこれしか儲かってないの」ってなるじゃないですか。 これは利益な
では、そういう「地方のゴミ私立大学は死んでええのやクソ偏差値やで」と喝破する話は乱暴で、例えば地元志向の理系人材を収容してまずまずの偏差値で頑張っている会津大学(福島県)はちゃんと入試をやって志望者を選別する仕組みになっているもののB日程では志望者が厳しいことになってきています。 他方で、地元大学卒業者は、国立大学よりも地方私立大学のほうが地元定着率が高く、若干ですが所得が高い傾向があり、衰退する地方からの人口流出の歯止めをかける効果という点では役立っている面があります。「そんな人口対策のために不採算の地方私立大学を維持する意味があるのかよ」と言われたらまあそうかなと思いますが、需要がないんだから全部潰しちゃえよというのも早計です。 というのも、地方私立大学では某県私学をサンプルにするとかなりの割合が「地元で働きながら大学に通って大卒の資格を得る」というライフスタイルか、子ども(主に娘さん
日経新聞ェ… なんだこのクソ記事は。 読んでて椅子から落ちたよね。 日本酒業界に岩盤規制が横たわっている。国内向け製造の新規免許を認めないルールがおよそ70年続く。既存酒蔵の保護を優先し国内市場はピークの5分の1まで縮小した。酒造りを志す若手は免許を持つ事業者を負債ごと買収するといった例外的な方法でしか参入できず不満を募らせる。新陳代謝を拒んでは世界のSAKEブームに乗り遅れる。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA035LO0T00C25A3000000/ この問題については、清酒の酒造免許(酒類製造免許)自体が供給過剰対策として酒税法第10条で参入規制されているにすぎません。この日経記事でいう「新陳代謝を拒んでは世界のSAKEブームに乗り遅れる」と言われても輸出用清酒については2021年に輸出用清酒製造免許が新設されました。 海外に輸出する清酒
昨日から、ほうぼうから「西田さんの石破おろしの話、同調者あんまり出ていませんがどうなりそうですか」と半笑いで訊かれ、議員でもないのになんでこちらに話を聞きに来るのかと思ったら各社手持ちの石破茂政権支持率が大きく下がっているんですね。 私が思っているのは「自由民主党は、最後に党としての決定がされるまでは、どんな意見を持っていても、それを表明しても、原則として緩く許される組織である」という点です。それが議員であろうが職員であろうが出入り業者であろうがお手伝いさんであろうが、正論かつ本音であれば割と何でも言っていい文化があり、今回の西田昌司さんの話も「まあ、そう感じる人もたくさんいるだろうな」とか「筋論としては、誰かがそれを言う役割を担うだろうから、それが西田さんだったんだろうな」などの感想を抱きます。 当然、昨年2024年の衆院選で大敗し、大事な多くの議員を失った自民党が、派手に公明党さんを巻
また、この問題とセットで出てきているのは、民主主義社会のインフラそのものである「公職選挙」という仕組みに対して、民意をネットで動かすという「認知戦」の側面があり、海外勢力からの影響を受ける危険と隣り合わせであり、実際に、この領域ではすでに日本は戦争を仕掛けられている、という認識にならざるを得ない点です。 TikTokやYoutube、Twitter(X)などで、政党や政治家、政府・自治体などへの誹謗中傷やデマを含む偽情報が乱舞している状態で、これをいまの既存法でどうにかしましょうというのはなかなかハードルが高いのです。ましてや、ByteDance社やGoogle社に一件ごとに偽情報かどうかを確かめさせるということは不可能に近いと言えます。 ならば、せめて告示・公示から投開票日のあいだぐらいまではSNSの問題投稿に関して、速やかに非表示(削除ではない。投開票日が終わり次第、再び閲覧できるよう
金利が上がってしまい国債利払いが20兆円ぐらい増えることから、もはや有権者へのバラマキはできなくなりました 国民民主党の103万円の壁財源案で、「税金の取り過ぎを返してもらう」「国の歳入は過去最高なので、政策財源は増収幅から捻出する」という議論がありました。 政策観ている側からすれば珍説ではあるのですが、国民民主党も本気でそう仰っているようですし、それが民意であれば当然政府としてはそのように措置していかなければなりません。そのように政治的に合意されれば、私たちは再び財源を捻りだす旅に出ることになるのです。 政策論としては以前から多くの識者がお話されています。この辺の表向きの議論は野村総研の木内登英さんとニッセイ基礎研究所の斎藤太郎さんの論述でほとんど言い尽くされていて、政調会長や税調担当が各党出てきて会談を繰り返したところでそれ以上の新たなネタことは出てこないのです。無いものは無いのだが、
ジジイどもが「いいから早く観に行けよ」と激しくお薦め賜るガンダムのジークアクスを観に行くはずが、家族からの強い圧を受けて『野生の島のロズ』を見物に行きました。連れていけ、と。はい。 そしたら、マスコミの人とかたくさんいてなかなか映画館に入れないんです。どうも舞台挨拶があったらしく、主人公のお手伝いロボット「ロズ」の声をあてている綾瀬はるかさんや千葉繁さんらが舞台挨拶してくれるらしい。これは期待大! 長年うる星やつらのメガネに間違われ続けてきたワイが愛するシバシゲルが見られるのか! ハリセンボンを待つ兄妹 と思ったら、営業を頑張ってるハリセンボンのマイケルムーアともう一人の骨格のほうのはるかである箕輪はるかが努力していました。映画ではほとんどガヤのようなキャラでしか出演してなかったお二人でしたが、仕事はほぼ完璧でしたね。好感度がますます上がりました。 綾瀬はるかさんはやっぱり何言っているか良
結論を先に書くよ 日本の文民統制の仕組みは、戦前に帝国軍人が国会に介入し開戦への道を歩んだ反省から、国会運営上の慣例で制服組は一回の例外を除いて呼ばない仕組みになっている。 何が問題か①「それって文民統制として意味あるのか」 議会運営上よく出る要請と措置、それに対する反論として、例えばアメリカ議会では軍人が頻繁に連邦議会に招致や証言させられているではないかというのがあります。 この辺は、アメリカの文民統制のあり方を巡る議論としてまだ継続しており、1958年ハンティントン『軍人と国家』1960年モーリス・ジャノヴィッツ『職業軍人』で文民統制に二つの方向性が示されまだワイワイやってます。 さらに、軍事力(軍隊)と警察力の問題もありますが、ここで日本と決定的に違うのはふたつ、「日本は敗戦国である」こと。 もうひとつが「アメリカは政治任用(ポリティカルアポインティ―)があり、国防総省要職ですら民主
最前列で見る野次馬というのは楽しいのですが、たまに本格的に砂とか塩とか降ってくるケースもあれば、尾びれが叩く水面から大量に水が撥ねてきてびしょ濡れになったりするのです。 で、今日(2月5日)になって「破談の可能性も」などというネタが流れてきてどうすんだいという話になっております。剛毅ですな。 報じられている内容だけでもお腹いっぱいなのですが、今回特に関わっているプレイヤーが多く、おのおの勝利条件が違う上に、全員が納得する決着なんてとても編み出せませんので、最終的には、いずれかの時点で誰かがデカいババを引くことが運命づけられています。 よく本件は「EVシフトに出遅れた日産とホンダの不幸な結婚」とか「製造業への進出で国際的なコングロマリットを目指す台湾鴻海の野望」みたいな面白おかしいネタで語られることも多いようなのですが、実際にはみんな手牌しか見ていない、次のツモにしか興味がない雀士が囲んでい
これらの結果については私も人の子ですので武士の情けということで、しめやかにスルーしたいとは思いますが、産経新聞は「政治におけるクラウドファンディングは政治資金規正法での献金にあたるので終始を出さないといけない」という論調で馬鹿にしていました。 ただ、政党や選挙実務で言うと、むしろこの問題は「外国人献金者を弾けない」ので、第三者が俺たちの小西洋之を引っ掛けようとしてその辺を歩いてるインド人に5,000円札を掴ませて「その半分を小西洋之のクラファンに突っ込んでくれ。残りはトンカツでも食べて帰りなよ」ってやるだけで小西洋之を告発できてしまいます。 政治資金規正法で義務付けられた政治収支報告では当然寄付者を疎明しないといけない傍ら、外国人からの献金は禁止されているのです。なので、外国人が善意で献金すると、もらったほうは大変なことになります。 クラファンのようなサービスを通じての支援に関しては、箱に
反論は無用です 103万円の壁と社会保障に関する議論は、少なくとも基礎控除所得控除の仕組みの負の遺産であって、 家計における世帯収入を「大黒柱のサラリーマンお父さんが、家庭を守る奥さんと子どもを守る」という古い家族観からスタートしていますから、 共働き全盛の現代においてマッチする仕組みではないのです 国民民主党がインフレ率とかその辺のを見て「103万円の壁を上げろ」と言ったのは一理あって、岸田文雄政権でもそれを言っています 突破力があるってのはいいことですね いやー、いいことだ、素晴らしい ただなあ、3党合意で公明党さんまで150万円を理論上限にみたいなことを外で言ってしまって、これ財源どうすんねんというのは当然議論されてしかるべき で、ブラシャール経済学では~ みたいなこと言ってる間抜けも増えて、馬鹿もん最初の財政政策議論で金利部分を担当したのワイらなんだぞ、 そのワイらがいまの日本の財
目下生成AIに年間8億円ぐらい突っ込んで人件費やシステム費を10億円ぐらい節減できて、要するに「AIで置き換えの効く、60点ぐらいでいい仕事」はどんどん無くなって人を雇わなくなってきたんです ところが、成果物が電気代払えばプライベートLLMからどんどこ出力されるようになってくると、むしろ「60点を100点近くまで引き上げる作業」と「素材は集まるけどこれを価値に転換する死ぬほど考える作業」が発生します よく「考える作業も生成AIで壁打ちすればいいじゃないか」って言われますが、コンテンツ系でも政策吟味でも限界あるのは「つまらない人を集めた会議でよく出がちな平凡な結論にしかならない」ので、未知の分野でその辺の常識が分からない場合とかにしか使えません それでもコンサルさんに来てもらって対応するよりは早くて安いんですが、本当にやりたいことはそれじゃないので、生成AIのお陰でやるべき作業の山が負担軽減
大学無償化(税金化)とかいう筋の悪い政策が流れてきて背負わされそうなので、内申書問題と中学受験業界を整理したいと思っている 書いていいというので愚痴交じりに雑感を書くんですけど、大学無償化の話がまた出てきて幻滅しています。 個人的には高等教育の無償化(税金化・税負担)は費用対効果が悪いというよりは高等教育の在り方に対してネガティブな結果しか出ないことが明確なので、やめちまえよ(検討すること自体が無駄)という立場です。 ところが、いろいろ雲の上から雷鳴やら宇宙線やらが降り注いできて私も無事に発狂し、諸般の事情で前捌きをやることになりそうなので短文雑感でも書こうと思っております。みんな死ねばいいのに。 「大学全入時代」というけれど(私の考え方について) 少子化が進んでいるので大学はもうこれ以上要らないし、なんか意味なさげなZEN大学とか宮田裕章が良く分からん学長やるとか中村いちや先生がデジタル
通常国会冒頭で公職選挙法改正を議論する話と並んで、先般兵庫県元県議の竹内英明さんの自死報道などもあって、いろいろと巻きの話になってきております。 さすがにこのような情勢下でのんびり「とりあえず、公選法改正はポスターの品位規定でも作りましょう」などと議論しているわけにもいきませんので、2020年旧プロ責法改正でプロレスラー木村花さんが自殺してしまった件同様に「もう少し実効性のある、現代のネット選挙にきちんと対応した公職選挙法や情報プラットフォーム対処法の改正を議論しようよ」となるのはせめてものはなむけと申しましょうか… 神の御許に召された竹内英明さんの魂に平安があらんことを祈ると共に、適正規制に向けてきちんと議論し、実現していこうよというのは生き抜く者の側の当然の責務だと思ってます。 で、今後立花孝志さんや、つるんでいる堀江貴文さん、新田哲史さんや、NHK党周辺の皆さん、また、ガセネタの中核
大騒ぎなわけですが…。 いままさに公職選挙法の改正どうするかと議論している途中で、斎藤元彦さんの問題に絡み百条委員会で委員を務めておられた前県議・竹内英明さんが自宅で自死されてしまう疑いという報道も飛び出し、ボルテージが上がってきております。 これもう公職選挙法におけるネットでのデマや誹謗中傷だけでなく、これに関わるサービス(プラットフォーム事業者)の責任や、デマ・誹謗中傷に同調したネット内の信者・シンパと言われる面々も含めてこれらを主導した人物についての制裁をどこかでかんがえないといけません。 他方で、公職選挙法の今般の改正については、もっぱらポスターの品位規定についてが主眼となっている一方、竹内さんのご逝去の前より兵庫県選挙管理委員会などから総務省に対し包括的な公選法改正のご要望も頂戴しております。 これを公職選挙法に定める公示・告示から投開票日までの選挙期間に限定してまずは対処を求め
旧年中は、実家実父・芳男の逝去と、実家愛犬・さんた、山本家愛猫のわさびと相次いでお別れし、寂寥感と共に年末を迎えました。今年は年末に海外に無理に出る必要もなく落ち着いて暮らせるかと思いきや、ほうぼうに駆り出されて非常に慌ただしく大晦日も元旦も作業に追われるといういい歳して何してんだろう私というような日々でした。 そんな中、今年も無事生き抜いて52歳になりました。 人生50年と言いつつ割と元気に家族と共に幸せな人生を歩んでこられたことを、神と、家内と子どもたち、親族含めてすべての皆さんに感謝したいと思っております。 この一年は、いままでよりも、また、想定よりもさらに公のお仕事が増えて、ご期待を戴く機会に多く恵まれました。失うものも多かったですが、それ以上に、自分の人生において展望が大きく拓けた51歳ではなかったかと存じます。これは、私の能力というよりは、いままでの出会い、そして温かい交流をほ
最後までいろいろあったようですが、総理は通常国会前の訪米見送りで調整の一報が出ました。良かったんではないかと思います。 そもそも20日に大統領就任式を控えるトランプさんはクソ忙しいところで石破茂さんが来ても困るわけで、我々で言えば年度末の予算決めのところに外国要人が来られたらマジ迷惑なのとほぼ同じ意味でこの時期の訪米はお互いのためにやめておいた方が良いと思っていました。 何のバーターも持ち合わせない石破茂さんがそのまま早期訪米してしまうと、国防次官コルビーさんに大幅な防衛費増額を求められてしまうのは確実だったのに加え、亡くなられたジミー・カーターさん100歳の葬儀で顔を出す案もそもそも呼ばれてないところに去るバイデンさんの前で「後任と話をしたいから」と石破茂さんが伺うのも野暮というもので、日米外交筋も情報筋も「早期訪米したい気持ちは分かるけどやめとけ」って言ってたんですが、なぜかアメリカ側
※ おことわり 本稿は、ほぼ同じ内容を私のメルマガ『人間迷路』で配信しています。メルマガご購読者の皆さまに於かれましては本稿は配信する記事と同じものですので、お布施でもない限り、間違って買わないようお願いします。 https://yakan-hiko.com/kirik.html 追記:頂戴した疑問に対して「現状はこうだ」という姑息な回答をするよ(28日13:43) 本稿をnoteで公開し、私の有料メルマガ『人間迷路』で配信すると発表したところ、関係先だけでなく別のところからもご反響をいただきました。ありがとうございます。 特に多かったのは施策を検討する上での妥当性に関するもので、要するに「EBPMとかそれらしい効果を目指す政策を建議するのなら、ちゃんと重回帰やったり因果推論して、政策の方向性と効果を目指すべきなんじゃないの」という話です。 当たり前ですよね。私もそう思いますから。 しかし
これ、最初に書いてしまうと「日本の税金・税制の仕組みはかなり難解で、ベテランの税理士や公認会計士ですら、特定の政策をいじると何が起きるのかよく分からない」という意味で、 税務調査という職掌自体が非常に高い専門性を求められるんですよ。 そこに、財務省が知恵出しをしているので『税務調査インナーサークル(税調インナー)』ができている、という財務省悪玉論的なガセネタと魔合体することになるんですよね。そもそも税調インナーというのは、税務税制を党内で検討する議員という意味であって、議論自体は結果が全部公開されています。別に隠されているわけでもないし、インナーという言葉の密室感に想像力を煽られた人たちが陰謀論にして騒いでいるだけなんじゃないでしょうか。 今回税制議論で税調に起用された小渕優子さんにしても齋藤健さんにしても、いずれも税務税制に詳しいスペシャリストというわけではありません。小林鷹之さんも財務
目下最高に面倒くさい状態になっているのですが、面倒くさいので困っている周囲の人たちが集まってきて「どうやったら先生にご理解いただけるか」と鳩首会談をしているので、それは違うと思うのです。 高齢者の説得をする機会が多い中で言えば「そいつが何を言っているか」ではなく「そいつの意見を聞きたいか」ですべてが決まるわけですよ。正しいかどうか、理詰めであるかどうかは関係ない。 そういう場合、期待されているのは「先生、こういうことなんですよ」と正しい情報を提供し理解を促して翻意させる『説得』ではなく、逆に「先生も大変なお立場ですね。私でお役に立てることはございますか」という『抱擁』であったりする。「あいつはしょうがねえなあ」というポジションに至らないといけないんですよね。 特に、偉い人が目指している達成目標が何なのか、さっぱり分からないので説得のしようがない、行動をコントロールできないという嘆きは凄く身
まあお気持ちは分かるけど事実なのでそう述べたまでだったんですが、いたくお気に召さなかったらしく大変にお怒りを喰らいましたので思うところを簡単に述べてみます。 著名な候補を立てる意味とは何か 俗に申します「タレント候補」とは、政治とは無関係な世界で業績を上げたり芸能活動で売れたりして国民の多くがその名前を知っている人物を連れてきて、担いで当選せしめる手法のことを言います。 これも言うと怒られるかもしれませんが、著名なジャーナリストもある種のタレント候補に入ると思っているのは、政治も含めた社会・時事の取材をどんなに重ねた人であっても、特定方面の社会事情の知識は持ち得るにせよ政治家となり行政のトップとして国政なり都道府県なり自治体なりの官僚・公務員組織を切り盛りした経験がある人はそう多くないのです。 その意味では、生稲晃子さんだろうが鳥越俊太郎さんだろうが、その知名度を掲げて出馬に漕ぎ着けるのは
お前らmerchu社・折田楓さん叩いてるけど、元請けに電通のいない地方自治体の発注なんてほぼ全部あんなもんだぞ 斎藤元彦さん再選後のすったもんだですっかり人気が全国区になりはあちゅう(伊藤春香)さんと並び称されるに至った折田楓さんの件 まあいまのままなら逮捕なんだろうけど、公共事業周りでは割とやり手の新進気鋭のPR会社で、即応してくれるから評判も良かったんすよね。何でこうなった…。 身近なところに着弾したんであらかじめ書いておきますが、地方自治体のPR事業の発注なんてだいたいみんなあんなもんなんですよ。 だいたい自治体の広報担当職員で、 バリバリにネットに詳しいとか、 すごいデザインセンスがあるとか、 そういう人なんてほとんどおりませんですよ。なにより、知事や自治体首長で「市民とこういうコミュニケーションをしたい」ので「意図をわかりやすくするために、こんなデザインでパブ発注したい」なんて滅
一言で言えば「もったいない」。 でもまあいまの選挙制度ハックの趨勢からすると、このようなネット戦略によるハレーションが飛び交いまくるいまの公職選挙で「冷静な判断」を有権者に求めるのはなかなかむつかしいのかなあとも思います。 これは、いま走っている日本保守党・広沢一郎さんが駄目だという話ではありません。名古屋市長に当選されれば、立派に職責を果たされることも充分に考えられます。 ただ、それを差し引いても大塚耕平さんというのは非常に能力の高い人物で、私も何だかよく分からないままいろんな政策調査の足軽をやっていたときに、民社国連立政権の鳩山由紀夫内閣で内閣府特命担当大臣を務められた亀井静香さんの秘書さんに「おまえ、投資家なんだからそういう実務は詳しいだろう」と連行されて、リーマンショック後に大変な資金難に見舞われた地方金融の影響調査を担当させられていました。 まだ一部守秘義務も残っているので詳細は
お問い合わせも多いJILISコンサルティングの11月度キックオフコロキウムなのですが、今回は弊所情報法制研究所の副理事長、京都大学教授で憲法学者の曽我部真裕先生をお呼びして昨今話題の「情報空間」とプラットフォーム、表現の自由など、私たちのネット社会をどないすんねんという話をして行きたいと思います。 その名も「デジタル時代における情報空間と政府の関与の在り方」。 まだインターネットが牧歌的だった30年前は、世界中が「Windows 95」に沸き、まだネットが俺たちの生活を豊かにし、肩書を超えて情報が流通して世の中が良くなるんだと牧歌的に信じることのできた時代でした。 ときは下って2024年も押し迫ったいま。どうしてこうなった。 インターネットと憲法、そして情報法制という枠組みは、どちらかと言えば「そんなものもあったな」ぐらいの法律界の周縁に位置していた分野でしたが、コンピュータやインターネッ
「国民(勤労世帯)の手取りを増やす」の公約で躍進した国民民主党の言い分には一理あって、確かにいまの税務税制と社会保険料とで共働き世帯の手取りを考えると子育て3人を賄うことはむつかしいので長期的に考えて人口減少にも都市部人口集中にも原因となるのでどうにかしましょうというのはみんな一致するところです。 じゃあ何が問題なんだよ 一番の問題は「財源がないよなあ」という話です。 財源がないのでどっかから捻り出すわけなんですが、普通に必要とされ機能している事業を削って、あるいは根拠法を改正したり廃止するなどして潰すといっても無理があります。 また、いま国民民主党の話を何故聞かなければならないかと言えば、「いまのままでは石破茂政権は短命の少数与党になりかねないから」であって、もちろん将来的に少数与党にならないのであれば、キャスティングヴォートを握れない国民民主党の言うことを聞く必要は無くなります。もしか
先月、愛猫のわさびちゃんが亡くなってしまい、最近ようやく少し立ち直ったので記事を書きます。 家内との結婚前の短い同棲生活で、まだ若かった私たち二人が「暮らしに猫ちゃんが欲しいね」と思い立ち。そして、ふっとやってきてくれた、わさび、そして、さくら。もう、17年も前のことです。 最晩年のわさびちゃん。可愛かったな その後、家内とは無事結婚し、まず長男が、次男が、三男が、そして長女が。家族が増えていっても、もっとも長く山本家を見つめていてくれた家族が、わさびちゃんでした。 わさびちゃんたちとの生活は、夫婦の暮らしに彩を与え、また、まだ幼い拙宅兄妹にとっては「近くにいる、暖かくて柔らかい人間以外の何か」でした。育っていく子どもたちをずっと見ていてくれたんですよね。 山本家に来たての仔猫のころのさくらとわさび 種は違うけど、彼女は人なのではないかと思うぐらい優しく穏やかで、いろんなものを受け入れてく
※ おことわり 本稿は、ほぼ同じ内容を私のメルマガ『人間迷路』で配信しています。メルマガご購読者の皆さまに於かれましては本稿は配信する記事と同じものですので、お布施でもない限り、間違って買わないようお願いします。 https://yakan-hiko.com/kirik.html 混迷しすぎて「どうすんだい」 まあ大変なことになったのは仕方がないとして、せめて1ルクスでも明るい未来を描けるように何ができるのか、国民一人ひとりが真剣に社会と家族と個人と神とに祈る時期がやってまいりました。 言い方は悪いですが、政治の安定は国益であり、国民にとっての利益と言いたいはずが、国民が自由民主党の体たらくを見て諦めて見放し、立憲民主党や国民民主党でも良いのだと思わせてしまった油断と自滅が原因でしょうから仕方がないのです。 しょうがないよなあと。 で、私も今回、公示前に「自由民主党の単独過半数」が勝敗ラ
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