「あ… あいつをひき込めば… あいつを差し出せば… ほ…… ほんとに… ぼくの「命」…は… 助けてくれるのか?」
ニタァ~ッ
「ああ~ 約束するよ~~~~~~~~~っ
やつの『養分』と引き換えのギブ アンド テイクだ 呼べよ…早く呼べ!」
___,,,,,..... -一ァ
/ ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、!
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. /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i 断 だ ,!
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i る が .,!
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. /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
/-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
/'ヽ、ヾi ゙´.: /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
. /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
/::::;;;;;/ ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
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ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、 ,..:'.:'" .: ,!
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``ヽ.、.. ノr;ソ~,!
``ヾ、 / 7,!
``ヽ,!
この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは
自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ…
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」41巻(文庫版26巻) 第四部「ダイヤモンドは砕けない」ハイウェイスターその③より引用
解説
岸辺露伴は、敵スタンドの攻撃により体中の『養分』を吸い取られ、生命の危機に瀕していた。
そこに、露伴がひどく嫌っていた東方仗助(『あいつ』)が通りかかった所から元ネタのシーンが始まる。
自分が助かるために死にもの狂いになる事は生き物として自然な事である。
ましてや、このケースでは身代りになるのが自分の大嫌いな奴なのだ。
露伴の自己中心的な性格と、置かれている状況、
直前の「ほんとに助けてくれるのか?」という台詞から考えれば、
露伴が敵の提案に乗る事は自然な流れのように思える。
しかし露伴は断る。
自分が利を得る事よりも、敵に利を与えない事を選ぶのである。
そのインパクトとカッコ良さがJoJoファンの心を掴み、内輪で良く使われるようになった。
その輪が徐々に広がり、今や2chやニコニコだけに限らず、ネット中で(元ネタを知らない人にまでも)使われるようになっている。
後に、第7部「スティール・ボール・ラン」では、類似した台詞「でも断る」が登場する。
NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」にて。
「さあどうぞ。このような状況ですので
お帰りの『マナー』は不問とさせていただきます。
お帰りになられますか?」「そのほうがいいんだろうな。だが断る。」
「それはつまり…」
「続行だ!」
2020年12月に放送されたNHKドラマ「岸辺露伴は動かない」。
その第1話に当たる「富豪村」においてこのセリフは使われた。
(なお原作及び4部OVAでは当該するシーンにこのセリフは使われていない。)
「ヘブンズ・ドアー」で一究の心を覗き見した代償は、
原作及び4部OVAでは泉京香が心臓発作を起こして倒れるのに対し、
NHKドラマ版では岸辺露伴自身が右腕の感覚をなくすと言うものに。
その際、一究より「多少の鍛錬は必要だが今ならまだ左手が使えるのでは?」
の一言とともにここで帰ることを勧められる。
しかし、岸辺露伴はここで「だが断る」と発言したのだ。
用法
相手からの甘い誘いや、受け入れて当然の提案を、スマートかつ冷徹に断る際に用いる。
自身の立場が悪ければ悪いほど、相手から提案が魅力的であればあるほど効果的であり、
一度自分自身でその事を認めたうえで断るとより一層に引き立つ。
他には、常識的にいえば最も合理的な正論である話に対し、「それは理解している。だが認めない。」
「あなたの言っている事は正しい。だが私は従わない。」と言う意味であえて突っぱねるために使用することもできる。
この言葉が浸透してからは、「やってく・れ・る・わ・よ・ね?(はぁと」 のように、
お約束として断れない頼みも、(お約束の流れをぶち壊す事無く)断れるようになった。
- 注意点
「だが」は逆接の接続詞である。承諾されるであろう提案を断るからこそ「だが断る」なのだ。
自分の方が優位な立場に居たり、相手の提案が魅力的でなければ断るのが自然なのだから、
それは「だが断る」ではなくただの「断る」である。
しかしながら、この言葉があまりにも広まってしまったため、そういった用例も良く見られる。
いわゆる「にわか」扱いされたくなければ、そのような使い方は避けた方が賢明である。
- 用例
- 賃貸アパートでの例
入居者「家賃、もうちょっと待って下さい」
家主「だが断る」
→家賃の支払いを待つかどうかは大家が判断する事で、相手に強制されるような立場でも無い。
断る事に何ら問題が無いため、この場面での「だが断る」は厳密には誤用と言える。
しかし元ネタを知らない人には良く見られる用例でもある。 - ドラゴンボールでの例
孫悟空「地球のみんな…オラに元気を分けてくれ!」
みんな「だが断る」
→元気を分けるかどうかは個々人の意思によるため、断る事は可能に見える。
しかし、これが地球の命運を賭けた戦いだと知っている人物に限った場合、
拒否する事はありえないだろう。そこをあえて断るのなら「だが断る」である。 - 真・女神転生III-NOCTURNEでの例
アーリマン「我の言葉が届かぬときには、おまえを地獄に導くこととしよう。これは遊戯だ…物理攻撃…これを禁ず…」
人修羅「だが断る」 >至高の魔弾(人修羅の最強物理攻撃スキル)
→アーリマンの言葉に逆らえば、「地獄への導き(必中&耐性無視の即死攻撃)」を使われる。
人修羅の死亡=ゲームオーバーとなるため、普通ならばプレイヤーは従うしかない。
「だが断る」を使用するのに非常に適した状況である。 - 遊戯王ZEXALでの例(要約)
アストラル「ナンバーズ・カードを差し出せば、本当に私達の命は…助けてくれるのか?」
ジン「ああ~ 約束するよ~~~~~~~~~っ お前達の持つ『ナンバーズ』と引き換えの
ギブ アンド テイクだ サレンダーしろ… そして早くナンバーズを全て渡すのだ!」
アストラル&遊馬「「 だが断る 」」
→上記の、岸辺露伴とハイウェイ・スターのやり取りを地で行く展開。
主人公・遊馬はジンとのデュエルで追い詰められ、逆転勝利できなければアストラルと仲間達、
或いはナンバーズのどちらかを失ってしまう状態となる。
2や3の事例と同様で、この敵の誘いを突っぱねるのにとても適した状況であり、
事実遊馬はこの提案を断っている。
(ちなみにこの後、遊馬とアストラルは絶対に諦めない不屈の闘志で新たな力を覚醒させ、
ナンバーズを欲する敵の誘いだけではなく崖っぷちの戦況さえも跳ね除け、逆転勝利を掴んでいる。)
用例2、3、4を見て分かる通り、使用に適する場面で断った後の状況は危機的になる。
何らかの打開手段を用意していないのなら、それ相応の覚悟の元で用いること。
備考
- 岸辺露伴は動かない。
彼は味を知るために蜘蛛を食べたり、山を買って文無しになったりする。
変態と天才は紙一重だ。 - 「だが断る!」など、ジョジョを知らない奴が「!」を末尾に付け誤用する事もあるので注意
(感嘆符は付かない)。 - アニメのドラマCD『ドラマCD 苺ましまろ Vol.3』の4トラック『夏のましまろ』にて、
登場人物の美羽がこの言葉をつぶやいた事がある。
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関連静画
関連項目
- 岸辺露伴
- 感動詞の一覧
- ジョジョの奇妙な冒険
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
- 岸辺露伴は動かない
- 日常会話に使えるジョジョの奇妙な冒険の台詞集
- 生存フラグ
- だがそれがいい
- だが私は謝らない
- だが無意味だ
- だが男だ
- だが女だ
- だから気に入った(対義語)
類義語
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