C-17はマグダネル・ダグラス(現ボーイング)社が開発した大型輸送機であり、同社の遺作でもある。
愛称は「グローブマスターIII」。
概要
1980年代初めにC-141の後継機として「C-5のような長距離空輸能力・大搭載量とC-130のような未舗装の滑走路での短距離離着陸性能を両立させ、アメリカ本土から前線まで直接物資の輸送を可能にする」という無茶な性能要求のもとMD社によって開発された。
初飛行は1991年。アメリカ空軍をはじめとして数カ国で200機以上が運用されている。
大型貨物の搭載のため機体胴体はかなり太く、MBTを含めアメリカ軍の全てのAFVが搭載可能である。
未舗装の滑走路での短距離離着陸を実現するため、C-130の代替を目的としたAMST計画(後にこの計画は中止された)において同社が開発したYC-15で実証された技術を利用している。
省力化が図られており操縦士2名とロードマスター1名での運用が可能である。
イギリスではA400Mの開発遅延のためC-17を数機購入している。同様の理由でフランスでもC-17の採用を検討してる。
日本ではC-Xの候補に上がっていたが、巡航速度や機体重量による利用可能な空港の制限等の理由により採用されず、C-Xとしては国産のC-2が開発された。
2013年に生産完了を決定、2015年11月に生産を完了した。全部で279機が生産された。[1]
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関連項目
脚注
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