記者コラム 清流の記事一覧

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3月末の桜舞う中、静岡市駿河区のアピタ静岡店が19年の歴史に幕を下ろした。店内の掲示板には「家族の思い出が詰まっている」「憩いの場がなくなりさみしい」など感謝と惜別のメッセージがあふれた。 近隣住民を
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世界史の試験は毎回散々だった。勉強はしていたが、教科書に並ぶカタカナの固有名詞がどうしても頭に入らなかった。決してサボっていたわけではない。 富士市に赴任してから、あるカタカナをよく見る。次世代素材と
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静岡県交通安全協会浜松中央地区支部が管内の小学校の新1年生児童に、交通安全の啓発品を贈った。子どもたちの交通安全意識を高めようと長年続けていて、贈呈式には反射材付きバッグやキーホルダーに加え、手作りの
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取材先でもらった反射材のキーホルダーを集めている。もらってはバッグに付けていたら、いつの間にかじゃらじゃらと存在感を放つようになった。「また増えてない?すごいコレクションだね」と、取材相手や会社の先輩
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天気の良かった週末、「沼津に来たのにまだ海を見ていない」という県外出身の夫のリクエストを受け、子どもを連れて沼津御用邸記念公園まで車を走らせた。子ども向けの施設ではないが、これが意外にも大正解。心地よ
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静岡、愛知県境の山あいにある全児童7人の浦川小で3月末、閉校式が開かれ、数百人の老若男女が集まった。取材でお世話になった方々や地元の中高生、保護者らが体育館を埋め、全員で校歌を歌った。式典の最後に校歌
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いただいた緑茶のおいしさに感動し、商品名を聞いて買いに行く。気分よく帰宅してお茶を入れても、あの時の味を再現できない。そんな経験が何回かある。 沼津市のお茶販売店が行った実験によると、よく知られている
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富士宮で詐欺被害が多発している。警察発表によると4月に入って5件。最も大きくて1人で5500万円の被害。老若男女問わず、典型的なおれおれ詐欺の手口もあれば、警察をかたって逮捕をちらつかせられた例もある
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洗い物が増えるのを面倒くさがって水筒を持ち歩く習慣がなかったが、今冬の寒さに背中を押されてついにマイボトルデビューした。中身はもちろん、地元のお茶だ。 毎朝どの茶を入れるか悩む時間が結構楽しい。深蒸し
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3月下旬の静岡市中央体育館。夜9時半に市議選の開票作業が始まると、1人の投票用紙が見る見る積み上がっていく。集計票を入れるかごは、他候補よりも一回り大きかった。最終的に1万3082票を数え、現在の静岡
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2月後半、伊豆半島の南部に位置する爪木埼灯台には多くのカメラマンの姿があった。狙いは真冬の空に光る天の川。冬の寒い海風に凍えながら、真っ暗な海岸沿いに三脚を立てた。 天の川といえば夏の印象が強く、冬に
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今年のF1日本グランプリは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが制した。熱狂の陰で、焼津市のいまる井川商店を中心に県内業者が結集し、6チームの食材提供を担った。 魚を切り分ける従業員たちは大役に照
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「同じものを着て肩を並べたら、仲間がいるな、頑張ろうという気持ちになりました」。県内各地で入社式が行われた1日、同期全員で清水エスパルスのオリジナルシャツに袖を通した鈴与(静岡市清水区)の新入社員が、
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先日、御殿場支局に匿名の電話があった。「県外から御殿場市に転居した。プライバシーの配慮が求められる現代において、ごみ袋に名前を書く決まりに驚いた」との意見だった。 記者も県内で転居を繰り返してきたが、
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取材の事前連絡や日程調整など、仕事をする上で携帯電話は欠かせない。多い日には1日10件以上、やりとりをすることもある。 先日、取材の関係で浜松市天竜区の男性宅に電話したが、出なかった。少し時間を置いて
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藤枝市などの遊郭史をまとめた「藤枝遊里史」を出版した郷土遊里史研究家中村宏樹さんを取材した際、「遊郭はかつて社会と地続きだった」という言葉が心に残った。江戸の吉原遊郭を舞台とする大河ドラマ「べらぼう」
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静岡県内初導入となる宿泊税の徴収が4月1日、熱海市で始まった。税額は1人1泊200円。客離れにならないか―と心配する宿泊業者の声もあり、納税者にどう映るか気になった。 徴収初日、複数の宿泊客に反応を取
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美しく咲き誇るソメイヨシノの下、笑顔で写真に収まる子どもたち。浜松市内では4月初旬、桜が各所で一斉に満開を迎え、はままつフラワーパークや秋葉ダム周辺では多くの家族連れが思い出の一枚を撮影する姿が見られ
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「次の災害発生に備えた復旧を」。大井川鉄道の全線復旧に向けた支援策がまとまった際、川根本町の関係者から出てきた要望だ。 2022年の台風15号による不通から約2年半。コロナ禍も経て、町の観光や交通網は
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勤め人にとって所属組織の人事は関心事の一つ。自分は昇進するのか、苦手な上司や部下は異動するのか。その時期には風評が飛び交うこともあるだろう。 ただ、人事課員のパソコンを遠隔操作でのぞき見しようとは思わ
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鉄道会社などが運転士のサングラスの着用を認める動きを取材した。まぶしさを減らして安全性を高めるだけでなく、運転士の目の疲労軽減にもつながる良い取り組みと感じた。 サングラスに関して印象深い取材が最近、
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「スライドで多くの資料を見せたい」「気持ちを込めた素話が一番だ」「遺品の現物を示すのが効果的」 戦争の記憶継承のため、聞き手の心を引く語り部の方法とは-。静岡県遺族会の語り部育成推進委員会の会合で議論
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伊豆の国市特産のミニトマトを使ったビール「政子の情熱」。試飲してみるとすっきりしていて飲み口が良く、意識して飲むと香辛料の辛みを感じられるような味だった。 試作品段階での試飲検討会には、JAふじ伊豆伊
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袋井市がタグラグビーを題材に新入職員研修を行った。さまざまな配属先となる同期の結束力を高め、相手を思いやる心を育む狙いで始めたという。会場に伺うと、入庁数日後とは思えない和気あいあいとした雰囲気でまぶ
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ゲームは楽しい。子どもの頃は親の顔色をうかがいながらやっていた時期もあったが、これからはゲームが教育や将来の就職に役立つスキルアップの一助になることを期待したい。 eスポーツのプロを養成するスクール「
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故郷の新潟で祖母が営む小さな理髪店には、常に茶や菓子が用意されていた。髪を切り終えた客と甘い物などを手に、のんびり世間話をするのが祖母の楽しみだと聞いていた。 昨年開かれた、理美容師の世界大会の団体戦
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初めて車を買った大学時代から、四角い車が好きで乗り継いでいる。現在の愛車は静岡県西部地区で生産されている軽の四輪駆動車。3ドアで子育てには手狭と妻から譲り受けたが、単身赴任で取材に走り回る記者としては
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最大10万3000人。南海トラフ巨大地震の新被害想定で示された静岡県の死者数は13年前に続いて全国最多となった。東日本大震災の死者・行方不明者約2万2000人と比べても、予想される被害の大きさは明らか
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デジタル技術を学ぶ集まりで先日、生成人工知能(AI)で画像や音楽、アプリをつくる過程を見た。出来上がりのイメージと的確な指示があれば、誰でも質の高い成果物が素早く簡単にできる時代が訪れたと知り、驚いた
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菊川市の千框(せんがまち)棚田を約1000本のろうそくの火で浮かび上がらせる「あぜ道アート」が素晴らしかった。今年は桜の開花ピークと重なり、水面に揺らめく明かりと桜の共演が息をのむほど美しかった。 棚
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ニホンウナギの稚魚が今年は“豊漁”らしい。「白いダイヤ」とも呼ばれ、不漁続きの近年は取引価格が1キロ200万円を超えることも珍しくない。一転して国内外の漁獲が回復し、価格は30
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昨年、沼津夜間救急医療センターで2億円超の使途不明金が発覚した問題。大金がなぜ、どこに消えたのか、市民が最も知りたいことをうやむやにしてはいけない。 使途不明金は、事務処理を担当していた職員の死亡で発
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「ドラマの中の話だと思っていた」「やってみて良かった」 静岡地裁浜松支部で、裁判員経験者らによる意見交換会があった。この2年間に刑事裁判の審理を担当した5人が感想を語った。中でも70代男性の発した「裁
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第97回選抜高校野球大会に出場した常葉大菊川は、聖光学院(福島)との初戦で延長戦の末惜敗した。だが選手は甲子園の舞台で大熱戦を展開し、しびれる場面で好プレーを連発。どよめく観衆を眺め、静岡県民として誇
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「ネットオークションへ出品し調査費に充てる」。先日、松崎町の偉人「依田善六」の古写真を発見した個人の収集家に今後の行方を聞くと、申し訳なさそうにそう答えた。 写真は保護団体が買い取り無事地元に帰ったが
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長女が今春、進学のため浜松市内の自宅を離れ、都内で1人暮らしを始めた。希望に満ちた新生活を応援したい気持ちの一方、心配で、ちょっぴり寂しい。同じ心境のお父さん方も多いのではないだろうか。 お父さんの不
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地下鉄サリン事件があった当時、私は1歳。オウム真理教施設のそばで生まれ育った。幼いながらも親が教団のことを口にした記憶がずっと耳に残っていた。 あれから30年。幹部と直接関わり、教団最初の拠点づくりを
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長泉町の井上靖文学館で開かれたトークショーで、作家井上靖の次女、黒田桂子さんが最初に語ったことが印象に残っている。「最近の世の中を見ていると、『平和の期限』が切れるのかなと思う」。「平和の期限」「平和
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湖西市新居町の新居弁天海釣公園南側に県内最大の命山が完成した。頂上の高さは海抜23メートル。県の第4次地震被害想定で南海トラフ巨大地震発生時の「レベル2」の最大津波が18メートルとされる場所で、公園利
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昨年のある時期、静岡市内のスーパーの棚からコメが消えた。その時に感じたのは「食べ物がなくなる」という恐ろしさだ。 その後、コメ不足の状況は緩和してきたが、3月中旬のスーパーでの価格は全国平均で5キロ当
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2月末に浜松市中心部で電動キックボードのシェアサービスが始まった。まちなかでは若者を中心に、新たな足の利用が広がる。 乗車してみると、あっという間に制限速度20キロ近くまで加速。快適な移動を楽しめたが
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高校生の通学補助を求める請願が、下田市議会3月定例会で「趣旨採択」という形で決着した。趣旨採択は願意は理解できる一方、実現性に確信が持てない際の採決方法とされる。 市議からは「財政状況を考慮すると実行
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大学生だった1997年、縁あってロシア極東のウラジオストクに暮らすロシア人一家を訪ねた。同世代の女子大生がいて将来、米国に行きたいと話していた。社会人となり疎遠になってしまったが、ロシア語で「バブシュ
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4月に入った。一人息子はまもなく入学式。童謡「一年生になったら」を歌って期待するわが子を目に、成長の早さに感慨を抱く。一方、面倒な入学準備はほぼ妻に任せてしまった罪悪感もある。 保護者間で評判が悪いの
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朝起きて一番の日課が自宅北側の窓から富士山を眺めること。山頂から裾野まで全身を拝めた日は不思議と、得をしたようなうれしい気持ちになる。 空気が澄む冬は富士山が見える日が増え、逆に夏は雲に覆われる日が多
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あなた当事者でしょ―。そう突っ込みたくなる場面が最近多い。衆院議員1期生に10万円分の商品券を配った問題で記者に逆質問した石破茂首相はその典型。第三者に判断を委ねず法的問題がないと強調する姿は「逃げ口
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気象データを収集し、被災地には電波を届ける-。長時間浮遊できる気球があれば、世界はどう変わるのか。そんな未来を、沼津市に製造拠点を持つ環境技術開発ベンチャー「バイオコーク技研」(東京都)が切り開こうと
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取材でさまざまな場所に足を運び、その雰囲気を感じられるのがこの仕事の醍醐味(だいごみ)だと思っている。行く先々で出会いがあり、新たな知識や視座を教わることも多い。 先日、浜松市内の私立中の学習発表会が
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数年前から実家の母が高知県特産の土佐文旦(とさぶんたん)を送ってくれる。上品な甘みとほのかな酸味が特徴で、子どもたちも好んで食べるのですぐになくなってしまう。 そんなある日、島田市神座のミカン農家から
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先日、女子高生から情報提供があった。意外だった。現代の情報社会において、いわゆる「オールドメディア」への若者の信用は著しく低下しているのでは、と思っていたからだ。 誰もが、ボタン一つで無数の情報を手に
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子どもの頃、蒸気機関車や電車、飛行機の模型が好きで持ち歩いていた。ごう音を立てながら疾走し、大空を飛ぶ乗り物。かっこいい憧れのものが手のひらの中にある感覚だった。 幼少期に抱いた感動、好奇心を呼び起こ
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アウトドア特集の取材で藤枝市の瀬戸谷地区北端を巡った。最も印象に残ったのは地元住民に親しまれる石谷山の愛称「びく石」。住民の車に乗せてもらい、頂上に到着すると絶景に驚かされた。 山頂からは同市岡部町朝
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世界の宝である富士山がそびえる風光明媚(めいび)な景色、山の幸から海の幸まで多彩なグルメ、気候、交通網、首都圏との近さ…。静岡県東部の魅力は豊富だが、一つに絞るなら地域に活力を生み出そう
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製造業現場の生産性向上へ重視される「現場改善」。5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動は手法の一つだ。必要、不必要なものに分けて置き方を決め、習慣づける。誰もが幼少期に原体験がある。 単純なことに
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近年、取材を終えた後に「この記事いつ載りますか。その日の新聞を買いたいので」と先方から言われることが増えてきた。ありがたいお話なのだが、もしかしたら普段は新聞に触れる環境にいないのかな、との想像も頭を
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週末の東京駅、身軽に歩きたくてコインロッカーを頼った。壁一面に並ぶロッカーは全て使用中。大荷物を担いで空きを探し回った。インバウンド(訪日客)の大波を実感したが、富士宮も人ごとではない。 「白糸ノ滝に
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2024年の夏は暑かった。冷房を使用しない日はほぼなかった記憶だ。気温や日射の強さなどから算出した暑さ指数が基準値以上になる予想の際に発表される「熱中症警戒アラート」の回数は、静岡県内、全国ともに過去
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仕事は「ご縁」が大事と思う。音楽音痴で楽器は何も奏でられないが、コロナ禍の頃には浜松市の世界的楽器メーカーを担当し、現在も県警音楽隊の演奏に触れる機会に恵まれている。 県民との「音の架け橋」の隊員は演
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厳しい寒さで始まった3月、温暖な地域と見られる県東部でも雪が降った。撮影で訪れた御殿場市では町中が白く染まり雪景色を満喫。しかし、雪道運転の怖さを改めて感じることとなった。 スタッドレスタイヤに替えて
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ミニバスをしている娘に付き合ったのがきっかけで、休日や仕事後にジョギングをするようになった。たまに、だが。長らく運動不足だったため、最初はすぐに息が上がったが、街並みを楽しむくらいは余裕が出てきた。
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高校生の就職活動に独特のルールがあることを取材で知った。1人の生徒が応募できる企業は実質的に1社という“縛り”。社会背景が今と全く異なる何十年も前から続く慣行という。 「高校生
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静岡県教委が2月末、北駿地区の県立高校再編に関する構想案を示した。地区内の4校を新規大規模校とインクルーシブ教育の拠点となる小規模校の2校に集約する思い切った提案だった。 大規模校の設置場所は明言され
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静岡県外出身の自分でも「静岡=サッカー」という漠然としたイメージがあった。熱狂的なサポーターのいるJリーグのクラブが複数あり、アマチュアクラブの活動も盛ん。関連の取材をする機会も多く、サッカーがこの地
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「静岡市長になったら、事業を前進させるのか聞いてほしい」。2023年4月の市長選直前、市幹部からそんな話が私にあった。当選が堅いとみられていた現市長(当時は県理事)に対する“探り&rdqu
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熱海市の2024年の宿泊客数が前年比8.5%増の306万4000人を数えたことが、市の統計で明らかになった。宿泊客数が150万人台にまで激減した新型コロナウイルス禍を乗り越え、5年ぶりに300万人台に
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地元の親友が、島根県出雲市に移り住んでまもなく1年。出雲大社の近くの飲食店で働いている。近いうちに様子をこっそりと見に行こうとたくらんでいる。 初めて森町の小国神社を訪れたとき、両脇に並ぶ杉の枝と葉が
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自ら課題を的確に捉え、解決につなげる能力とともに、時代の先を読みつつ、新しいことに貪欲に挑戦し、新たな価値を創造できる力を育む教育を推進する―。 静岡県が策定を進める教育大綱の取り組み方針にこうした一
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浜松市北端の山に囲まれた集落の奥に、延長約5キロに及ぶトンネルがある。中に入ると、延々と暗い道が続く。同市天竜区水窪町と長野県飯田市をつなぐ青崩峠トンネル(仮称)の本坑が完成し、坑内の県境で式典が開か
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寄席や落語会の楽屋には「根多(ねた)帳」と呼ばれる帳面が置かれる。公演当日、誰がどんな演目を演じたかを記し、以降の出演者が見て、直近の回と演目が重ならないようにする。多くの場合、当日の客の雰囲気に合わ
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静岡地裁での袴田巌さん(89)の再審公判で、傍聴時にバッジの取り外しなどを命じられた男性らが国賠訴訟を起こした。地裁から命令の根拠や必要性の説明はなく、男性は「裁判所は常に問答無用」と憤る。国側は争う
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伊豆市で創設への検討が進む「観光税」。導入されれば税収は大きく増えるだろう。持続的な観光施設の更新や新たな投資に期待が高まる。 観光客をたくさん呼ぶのはいいが、「せっかく来たのにもう二度と行きたくない
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自分の中の風化も進んでいる-。訪れた宮城県南三陸町で、東日本大震災を経験した男性がつぶやいた言葉だ。被災時の状況や震災遺構を残すための課題、町の展望を語ってくれた後の切実な声だった。 発災から14年。
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静岡県舞台芸術センターは江戸時代初期の武士山田長政の舞台を広報する際、「偉人」の単語を避けたとか。タイの王朝に取り入り、領土獲得を狙った長政。太平洋戦争中は南進の先駆者として称賛されたが、現代の価値観
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プロサッカー選手になるために人生をささげてきた大学4年の弟が先日、サッカー部を引退した。4月から一般企業に就職する。 引退への思いをつづったブログは、知らない弟の姿であふれていた。「底辺であろうがサッ
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浜名湖沿岸を車で走ると、いつも目に留まるのが湖内に大量に立てられたノリ養殖場の柵。第1次産業に恵まれたこの土地の良さを感じる瞬間の一つだ。 先日、親子のノリ摘み体験を取材した。親子らと船に乗り、しょっ
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1月末、東京電力福島第1原発事故で被害を受けた福島県双葉町を訪れた。一部で住民帰還が始まった今も、町中の住民は少ない。それでも、沿岸部の産業交流センターで勉強に励む高校生がいた。町の未来を担うであろう
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NPO法人グラウンドワーク三島が交流を続けている能登半島地震の被災者のもとを訪ねるツアーに参加した。スタッフやボランティアとの再会を喜ぶ被災者の姿が印象的だった。 交流目的は被災者の心のケア。我慢を強
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浜松市天竜区の二俣川周辺は春には桜が咲き乱れ、夏はアユのつかみ取りや水遊びを楽しむ親子連れでにぎわう。ごみ拾いや草刈りなど、住民による景観保全活動が長年続いている。 川沿岸近くの事実上閉鎖された工場に
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「崖っぷちを楽しみたい」。J2藤枝のベテラン杉田真彦選手が今季に強い決意を示す。2年前の大けがで選手生命の危機にひんしたが、リハビリを経て復帰。「今年駄目なら引退」という逆境でも、持ち前の明るさでチー
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雨は好きではないが、春の雨は例外だ。3月初旬、花粉の飛散を和らげる降雨に喜びながらJR浜松駅を歩いていると、「一生に一度の卒業式が雨なんて」と嘆く声が聞こえてきた。悲しむ女子高生の姿に、昨年の「浜名湖
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長泉町下土狩に30年以上前からあるポケットパークの“自称”「世界一小さな公園」が、ギネス世界記録に認定された。道路の余剰地をいかしたアイデアが、新たな町の目玉を生み出した。 「
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東日本大震災の直後、勤務地の浜松で沿岸地域の自主防災活動を取材した。津波への危機感から、自治会が中心になって避難訓練や要支援者の把握に励んでいた。住民も協力的で、緊急時名簿の作成は進んだ。 「賛否万論
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美しい原風景を残す松崎町石部の棚田。オーナー制度を導入し、毎年稲刈りや田植えの時期には400人近い希望者が全国から集まる。一方で、毎日の見回りはたった2人の地元住民によって続けられていることを忘れては
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愛知県東部を通る国道23号名豊道路が全線開通し、浜松―名古屋間が信号機のない無料の高規格道路で結ばれた。浜松―名古屋の所要時間は国道1号利用の約3時間から約1時間40分に短縮され、東西の交流がさらに活
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「搾乳できます、という表示が静岡県庁庁舎の授乳室に加わったんです。すごくうれしくて」。昨年、早産などで小さく生まれた赤ちゃんの親の会で代表を務める女性から連絡をもらった。恥ずかしながら、最初は事情がよ
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愛知県の実家の冷蔵庫には、必ず塩こうじが入っている。鶏肉などを漬け込んでおくと柔らかくなり、味もついて、後は焼くだけでおいしく食べられる。発酵食品ブームで母親がハマって以来、家族の中では身近な食材だっ
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磐田市内の高校生が、市の助成を受けて講演会を企画運営する「高校生ラボ」が先月開かれ、タレント・イモトアヤコさんが講師を務めた。元気で明るく飾らないイモトさんの印象はテレビで見る姿のまま。会場に集まった
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果物の品種改良は目を見張るものがある。よりおいしく、食べやすく。国産ブランドが次々に生まれ、高温や病害に耐性のある品種開発も進む。そんな世界と無縁なのが、野菜と間違えられることも多いアボカドだ。国内流
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被爆者の子世代「被爆2世」への健康支援策として国が主導する健康診断(二世健診)に関連し、医療費助成やがん検診など追加の対応策について都道府県により格差が生まれている。取材を通じて浮かび上がったのは各自
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2月から12年ぶりに故郷でもある浜松に勤務している。改めて感じるのは風の強さだ。車を乗り降りする際、ドアが吹き飛ばされそうな「遠州の空っ風」は、例年にない寒波も相まって強烈。静岡県中部に10年以上住ん
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近所のスーパーが2月に営業を終えた。地域に根ざした店舗で、子どもが学校で描いた絵を店内に飾ってくれたこともあった。最終日の閉店間際に寄ると、別れを惜しみ、感謝を伝える人たちであふれていた。58年の歴史
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小学生の頃、夏休みは学校や町営のプールに通うのが日課だった。多くの子供たちが同様に、持て余し気味の長い休みをプールで過ごしていた。 富士市で老朽化する市砂山公園プール(富士マリンプール)のあり方が議論
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掛川西高の探究活動の発表会に足を運んだ。生徒が3~5人のグループで地域課題や自然科学の謎を掘り下げたポスターセッションが中心。テーマ設定の着眼点や考察が面白くて、一覧表と教室配置図を手に校内の会場を歩
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吉田町の「展望台小山城」周辺の樹木が例年よりも多く剪定(せんてい)され、外観が散髪直後のようにさっぱりした。 麓の広場から見ると、天守閣の半分以上を隠していた枝木は無くなり、目視できる部分が以前の3倍
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品評会やコンテストの受賞者一覧をパソコンに打ち込んで記事にする業務が時折ある。対象が若い年代になるほど、読み方や性別が一目では判然としない名前が多くなる印象がある。 「読みやすい名前の方がいい」との保
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「そんな背景もあるんですね」と、取材中に思わず声に出てしまう瞬間が快感だ。好奇心が満たされる喜びは人間の本能らしい。 原稿執筆を円滑に進めるため、内容をある程度予測して臨むが、予想外の返答は案外多い。
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地域の歴史を紹介する企画展を時々取材で訪れる。学生時代に学んだ出来事にまつわる、その地域の貴重な史料が並んでいることも多く、無料で見ることができてしまってよいのだろうかと感じることも多い。 教科書に登
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中学校の入学式で恩師が語った言葉を今も覚えている。「真面目に努力し続ければ人生の選択肢が増える」。未来の姿は見当もつかなかったが、その瞬間から「何事もとにかくコツコツ頑張る」がモットーだ。 先日、理想
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浜松市が行っている「市長と話そう」という事業がある。その名の通り、中野祐介市長と市民が昼食を取りながら意見交換するというもの。市民は所属団体の活動や市政課題を直接伝えることができ、市長にとっても市民の
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荒茶生産量で静岡県が首位の座を奪われた。衝撃を伴って報じられ、今も静岡茶が県民の誇りであることが再認識できた。量はいざ知らず、品質や歴史、愛飲する土地柄として「日本一の茶どころ」は揺るがない。 ロスジ
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レンジで温めて食べる干物。ちょっと疑いながら食した。肉厚で脂がたっぷり、うまみが凝縮。おいしい。白いご飯やお酒と相性が良く、箸が止まらなかった。わが家の小中学生の子どもたちにも好評だった。 沼津特産の
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湖西市で地域猫活動に取り組む団体の保護猫譲渡会を「ネコの日」の2月22日に取材した。会場にいたのは飼い主募集中のキジ白やサビ柄のネコ6匹。いずれもケージの中でおとなしく過ごしていた。 ボランティアは普
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昨年の荒茶生産量で、静岡県が鹿児島県に首位を奪われた。長年守り続けてきた日本一の座が揺らぐ事態に衝撃を受けた。 統計の発表直後、静岡と鹿児島の茶業団体を電話取材した。鹿児島側は「悲願だった」と喜びをか
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1月中旬、終戦間際に旧満州(中国東北部)にいた高井寅二さん(98)=浜松市中央区=から過酷な戦争体験を聞いた。「何か後世のために残したい」。そう語る高井さんのまなざしには平和への願いがこもっていた。
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富士宮市内高校5校の代表生徒による自転車盗被害防止チーム「B・B・5作戦本部」は2007年から続く。年度始め、記事にすべきか迷った。毎年同じ活動だったからだ。地道な活動の大切さは分かるが。 本年度は一
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サッカーJリーグが14日、開幕した。2026年から秋にシーズンが開幕し、春に終了する「秋春制」の導入に伴い、1993年のJリーグ元年から続いた春開幕、11~12月終了の現行方式は今季が最後となる。 新
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2月中旬、沼津市の静浦漁協青壮年部による「朝ねぼう市」が行われた。目玉は静浦特有の潮当たりを利用して養殖している生ワカメ。会場に詰めかけた人の多さに、地元漁業への期待の表れを感じた。 全国的に漁師の担
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16日に浜松市内で行われた浜松シティマラソンのハーフマラソン部門に参加した。7回目にして記録を更新できた。地域特有の空っ風が弱めで走りやすかった。コースについても理解が深まり、踏ん張りどころが分かって
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こども園になかなか慣れず、泣いてばかりいた息子も、今では通園時に笑顔で親とバイバイするほど、園生活を楽しんでいる。 平日の親子時間はほんのわずか。入園にためらいがないわけではなかったが、園で伸び伸びと
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耳を疑った。2歳10カ月になる娘が御殿場市内の公園で滑り台を滑ろうとした時、「てめえ早くしろ。やっちまうぞ」と声がした。5歳程度の男児が娘を背後から威嚇し、友達とみられる別の男児がその様子を見てケタケ
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埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。テレビの映像や新聞の写真を通して見る現場と難航する救助の様子は、先進国の、それも多くの人が日常生活を送る市街地で起きた出来事とは思えなかった。下水道の利用自粛も呼び
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波音や木の枝のざわめきに混じって木がパチパチと燃える音が響く。炎に手をかざすと、じんわりと伝わってくる温かさ。たき火を手軽に楽しめる静岡県内各地の「たき火カフェ」を訪ねた際、その心地よさを改めて感じた
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御前崎市のあらさわふる里公園で、桜よりひと足先に紅白の美しい梅の花が咲き始めた。まだ寒いと感じる2月中旬でも春の訪れを告げている。 梅は寒い冬を耐え忍び他の花よりも早く開花することから、付けられた花言
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「社会では失敗を恐れて挑戦しない人が増えています。このままでは私たちが将来挑戦する機会が減少していく可能性があります」。探究活動発表会の取材依頼にあった日大三島高の生徒の言葉が気になった。 真意を聞い
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私立高入試が行われた4日、取材先の高校に向かうルート上の数カ所で事故が発生し、渋滞が起きていた。大慌てで迂回(うかい)したが、到着は予定より30分も遅れてしまった。 ようやく学校に続く長い通りに入ると
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浜松市にある母校の高校は小高い丘の上にあり、教室の窓からは、JR東海の浜松工場が一望できた。ちょうど通学していた25年前、工場に止まる真新しい黄色い車両が目に入った。後に東海道新幹線の検査車両「ドクタ
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昨年11月から今年1月にかけて浜松市西部の一般道で行われていた自動運転の実証実験。最終日に乗車体験した。市と地元の完成車メーカー、運輸会社が連携し、本年度で5回目だ。 2022年にも試乗したが、車や人
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昨年末の取材での道すがら、石川県金沢市と輪島市をつなぐ高速道路「のと里山海道」の「おとのみち」に差しかかった。タイヤが路面の溝を踏むと音を奏でる仕組みで、同市が舞台となった連続テレビ小説「まれ」の主題
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戦国時代の松崎町雲見に、「わさひさわ」という地名があったことが最近になって分かった。豊臣秀吉が全国に調べさせた住民台帳「検地帳」に記載があることを、地元の研究者が発見したのだ。 伊豆半島といえば、ワサ
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「2011年12月に3件の交通死亡事故が発生して以来の状況だ」。浜松市浜名区細江町で1月中旬に開かれた市交通事故防止対策会議北支部の緊急会議の冒頭、細江署の山本氏仁署長は危機感を口にした。 同署管内で
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仕事柄、政治家をはじめ取材対象の発信の確認、火災など事件事故の状況を知るため、補助的にSNSを見ることがある。「おすすめ」と称し、タイムラインに匿名の攻撃的な言葉や不快な文言が出てくる。 「何がおすす
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1月下旬、朝焼けに包まれた裾野市内にふわりと熱気球が浮かび上がった。7地域の子ども会でつくる「市子ども会連合MIRAI(ミライ)」が開催した搭乗体験。慣れ親しんだ町を見下ろす非日常の体験に、子どもたち
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人工知能(AI)の活用がさまざまな分野で広がっている。スマートフォンの音声アシストやスマート家電など、日常生活の中にも浸透し、便利さを実感することも多い。 磐田市も業務効率化につなげようと、政策立案や
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藤枝市岡部町朝比奈地区で生産される朝比奈手摘み本玉露の魅力に触れた。1煎目は茶とは思えない甘さを、2煎目はほどよい渋みを感じた。しかし、それ以上に濃厚で強いうま味が口の中に広がった。極め付きは残った茶
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伊豆半島に春の訪れを告げる大室山(伊東市)の山焼き。好天に恵まれ、4年ぶりに予定通りの初日開催となった。おわんを伏せたような標高580メートルの山体を豪快に焼き尽くす様子は、炎のショーさながらの迫力を
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変わった形のタワーが立っている街。浜松の第一印象は率直にそう思った。就職する前の、静岡が経由地だったころ、新幹線の車窓から眺めては「あれは何だろう」と思っていた。 そのアクトタワーを含む複合施設「アク
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青空の下に富士山を望む浜辺で、約300人の老若男女がランニングやウオーキングで心地よい汗を流した。静岡市清水区の旧三保飛行場周辺で開かれた第3回三保海浜マラソン。私も一般5キロの部に参加した。 実行委
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先日、初めての海外旅行でウイルス性の胃腸炎になった。食あたりには用心していたが…。準備不足で痛い目にあった。原因は、初めて食べたスパム(ランチョンミート)のおにぎり。肉は酸っぱく感じたが
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近頃、カフェやファストフード店に行くと、黙々と問題集を解く中高生をよく見かける。受験シーズンもヤマ場を迎え、一緒にいる友人との会話は一切なし。心の中でエールを送る。 実は受験の経験がない。中学まで公立
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かつて取材を担当したサッカーのクラブチームでは、監督の交代などによって選手がそれまでと異なるポジションにコンバートされるケースが時々あった。本職でない役割に複雑な思いもあっただろうが、大抵は「新たな視
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2月上旬の週末、仕事のため伊豆市土肥に向かって国道136号を進むと、カーブを抜けた先にブレーキランプを点灯した車列があった。「事故か」と思ったが、すぐ合点がいった。“超早咲き”
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2015年1月31日、崖からなだれ込んだ大量の土砂が天竜川に架かる橋を一気に飲み込んだ。冷え込んだ夕方の出来事だった。 浜松市の市職員2人が亡くなった旧原田橋の崩落事故から10年がたった。橋は佐久間ダ
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人気ブランドから見栄えを意識した商品まで、幅広いラインアップが来場者の目を楽しませた百貨店や商業施設のバレンタイン商戦。取材のついでに、たまには至福のひとときをと手を伸ばしたが、値段を見て甘い考えは吹
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「あなたの受け答えや話し方、言葉の選び方で、ご遺族や被害者の方々に反省の気持ちが伝わると思いますか?」。過失運転致死傷の初公判。「事故は自分の責任」と語る一方、被告人質問でのらりくらりとした回答を続け
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高齢者の食事支援を探究する菊川市の小笠高3年生が、誰でも食べやすい「ユニバーサルデザインフード」の普及を目的にパンを開発した。「いつまでも好きなものを食べてほしい」との思いを込めた。 パンは誤嚥(ごえ
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発達障害と性的マイノリティーを公表する「蘭茶みすみ」さんのことを、静岡市清水区で開かれた「ご当地Vチューバーサミット」で知り、気になって後日配信中の動画を見てみた。 「肉体は生命維持のハードウエア」と
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人形座は、人形芝居を行う団体のことで江戸時代に貴重な庶民の娯楽として栄えた。商売として成り立つためには、財力と文化度の高い人が集まる地域で開催する必要があり、人形座は各地の都市部に置かれた。 そんな人
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もしも、海外で地震などの大規模災害に遭遇したら―。避難場所までの順路や現地の情報など正しく入手できるだろうか。 昨年末、浜松市内で国籍の違いや障害の有無などにかかわらず、全ての人が暮らしやすい社会を目
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「当たり前のことばかり言っていてもだめだ。県がモデルを示してほしい」。男女共同参画推進について有識者や行政、経済団体などの関係者が意見を交わす会合で、委員の一人は広報や啓発が中心になりがちな県の施策に
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JR東海が所有する新幹線点検車両「ドクターイエロー」のT4編成が1月29日、引退に伴い、ラストランを迎えた。富士山と新幹線の撮影スポットとして知られる富士市内は、最後の雄姿をカメラにおさめようとする県
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浜松市天竜区で、インバウンド(訪日客)誘致に向けた取り組みを目にする機会が増えた。モデルツアー開催やPR動画作成など取り組みはさまざま。同区の玄関口、二俣町の老舗料理店「天竜膳三好」の4代目山本真也さ
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冬の乾いた空気の中を、元気な声が突き抜ける。静岡市内の中学野球部の取材に赴いた時のこと。白い息を吐きながら練習に励む球児たちがランニング中にわざわざ立ち止まり、脱帽してあいさつしてくれるけなげな姿に、
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「ソ連のウクライナ侵攻に伴う原材料・エネルギー価格の高騰」。ここまで書いてからミスに気付き、「ソ連」を「ロシア」に修正した経験が過去に何度かある。企業経営者が景気の見通しについて述べたコメントや、小売
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海に面した砂丘の表面に、波打つようなしま模様が広がる。浜松市の中田島砂丘では1月上旬、遠州灘沿いに吹き付ける強い風で風紋が出現していた。夕暮れ時の人もまばらな砂浜で、幻想的な光景にしばらく見とれた。
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ヒス構文?何だいそれは。高校3年の娘に聞くと、大学入学共通テストの国語で設問の小説に出てきて話題になったそうだ。 反論する際にヒステリック含みに使われる「じゃあ自分でやれば」「やめればいいんでしょ」な
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富士市文化財課の職員から突然かかってきた“お宝発見”の一報は、熱を帯びていた。同市の古刹(こさつ)・宗清寺で、修理中の仏像から修復履歴を伝える木製の札「銘札」が見つかったという
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牛乳瓶を用いた5種類の飲料セット、地元の地形を生かしたパン―。浜松市を代表する観光地の舘山寺の新たな土産開発に向けて、地域活性化に関心のある学生や高校生がアイデアを出したイベントは、すぐに商品化されそ
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年末の大掃除で、冷蔵庫の中身を総チェックした。いつか食べようとして忘れカビが生えた食品、冷凍して半年以上たつ作り置きのおかず…。ごみ袋に入れるたび申し訳なさを感じた。 しばらくして取材し
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沼津市の香貫山中腹、香陵台に立つ五重塔。沼津に赴任してから気になっていた場所に元日、ハイキングを兼ねて初めて訪ねた。現地の看板を見て「慰霊平和塔」だと思い出した。 看板によると、日清戦争から第2次世界
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電話やはがきなどで支局に舞い込む取材依頼。手書きの便箋を直接いただくこともあり、一つ一つにありがたいと思う。限られた人員で事件事故などの突発事案にも対応するため、全ての要望に応えることができない現状が
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全国高校サッカー選手権でベスト8入りした静岡学園は全国屈指のテクニック集団。華麗なドリブルで相手を抜き去るたびに会場からは「おおっ」という歓声が上がった。準々決勝で惜しくも敗れたが、伝統の個人技で観客
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ボディービル世界一になった富士宮市の井上裕章さんは筋トレを修行と重ねる。「つらくなってからが本番」らしい。摂生のために日頃から軽い運動を続ける記者だが、体重は減らない。井上さんの言う「本番」に至ってい
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「感謝本気やる気」。表紙をめくると、独特の字体の言葉が刻まれている。昨年末に94歳で亡くなったスズキ元相談役・鈴木修さんの著書「俺は、中小企業のおやじ」。1度目の浜松勤務だった2019年3月当時、浜松
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記者になって半年。気づけばコンビニご飯や外食ばかりだ。そこで、最近頼りにしているのが「グミサプリ」。必要な栄養素をお菓子感覚で取れるまさにタイパの時代を象徴する商品だと思う。忙しい朝でも手軽に栄養補給
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1年で最も寒くなるとされている二十四節気の「大寒」の前日、取材のため池の氷結を願って伊豆市の八丁池に向かった。想像以上に凍り、天然のアイススケート場のようで心を奪われた。新たな観光資源としての可能性も
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掛川市横須賀地区の地砂糖「よこすかしろ」の歴史が面白い。江戸時代中期に横須賀藩士が土佐藩から苗と製糖技術を持ち帰ったのが始まりとされる。産業スパイのような存在だったとの説もある。遠州地域にサトウキビ栽
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静岡県内の高校を卒業してはや10年。青春を共にした仲間とは毎年欠かさず顔を合わせている。たわいもない話から近況報告まで、会話が尽きることはない。 ただ、数年前から集合場所が変わった。これまでは、県外の
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浜松西高の柔道部が、進学校などを対象に昨年12月に行われた全国大会「文武両道杯」の男子団体で初優勝した。決勝では、1年前に決勝で敗れた相手を破って雪辱を果たした。 同大会は、スポーツ推薦や特待生制度を
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浜松市天竜区龍山町は人口440人の山あいの地。6年前、ある新聞販売店の閉店を取材した。45年間にわたり新聞を配り続けた夫婦は「地域から小中学校がなくなった瞬間に過疎化が急加速した」と断言した。 30年
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静岡市は柔軟な働き方を実践する企業が少なく、経済的な不安を理由に結婚や出産をためらう女性が多い-。市が公表した人口減少要因の調査結果でこのような実態が浮かび上がった。 静岡市は、女性の非正規雇用割合が
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新年早々に発表された米ゴールデン・グローブ賞。伊東ゆかりの英国人ウイリアム・アダムス(三浦按針)が登場する米ドラマ「SHOGUN将軍」が、4冠を達成したとの朗報が世界を駆け巡った。昨年のエミー賞18冠
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新年の初取引に合わせて出荷が始まる浜松市特産の「日本一早い新タマネギ」の収穫が盛期を迎えている。中央区篠原地区では、青々としたタマネギが広大な畑いっぱいに広がる。 生産者にとって、今年は再出発の年とな
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「新幹線から降りてすぐあるのが、コーヒーチェーンってどうなんですか?」。静岡市茶手揉(もみ)保存会が新年恒例で開かれた「初もみ」の取材を終えて雑談をする中、参加者の女性がそう言って苦笑した。 全国から
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すっかり定着した「ふるさと納税」。沼津市をはじめ、寄付金獲得のために返礼品開発に熱心な県内市町は多い。私自身は制度に懐疑的だったのに、魅力的な返礼品に負け、毎年複数の自治体に寄付している。 制度に疑問
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日曜の午後、小学生の行方不明を知らせる同報無線が流れて身構えた。万が一、事故や事件に巻き込まれていたら―。日没が迫る時間帯の中で気をもんでいたところ、約30分後に無事発見の放送が流れて心から安堵(あん
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静岡空港で最近、紫をよく見かける。新規就航した香港エクスプレス航空のシンボルカラーだ。スタッフの制服やロゴに使用されるエレガントな色を思わず目で追ってしまう。 航空会社の制服は一流デザイナーが手がける
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下田市の上原美術館が新たに導入した来館者向けアプリが興味深い。音声で作品解説を読み上げてくれる仕組みで、鑑賞に集中できるばかりか、帰宅後の“復習”にも重宝しそうだ。 ゴッホやピ
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浜松市中央区笠井町の福来寺で130年余り続く「笠井観音だるま市」。毎年1月10日に開いてきたが、今年から1月第2日曜日の開催に変えて開いた。「伝統を守るか、にぎわいを取るか。にぎわい続けるために変更し
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当時兵庫県在住で阪神淡路大震災に遭い、ボランティア活動を通じて出会った両親のもとで生まれた。6434人が亡くなった震災。でも、それがなければ自分はこの世にいない。1・17には特別な思いがある。 「ミサ
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裾野市深良にある平安時代の遺跡「上原遺跡」。発掘調査の成果を紹介する展示が2月12日まで、市生涯学習センターで開催中だ。 遺跡は1981年、市道工事の際に発見された。昨年、再度調査が行われ、かまどの可
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中南米に他地域から伝えられ、独自に発達を遂げた楽器を紹介する企画展「海をわたった楽器たち」が5月13日まで、浜松市中央区の市楽器博物館で開催中だ。開催初日の1月11日に取材で訪れた。楽器の一部は触れる
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先日取材した公立小学校で、教員が低学年の児童に、毎朝登校後にタブレット端末の設定を確認するよう指導する場面があった。 瞬時にこんな光景が頭に浮かんだ。教室に到着し、身支度を整えて、机の上で端末を開く。
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ミュージカル俳優やスノーボード選手、プロボクサー。年明け早々、世界の舞台を見据える高校生や大学生を取材する機会に恵まれた。税理士を目指し、難関試験に突破した若者にも会った。夢に向かい、努力する姿がまぶ
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“不死鳥”の躍進が止まらない。浜松、豊橋の両市にホームを置くバスケットボールBリーグの三遠ネオフェニックス。これまで30試合中25の白星を挙げ、中地区首位でレギュラーシーズンを
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正月は久しぶりにおせち料理を取り寄せた。和洋中さまざまな品書きをそろえ、華やかな盛り付けも楽しい。スーパーで買うより多少値が張るものの、めでたい正月気分を満喫するには十分。今年は何か良いことが起こりそ
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御前崎市の小中学生による書き初め展が同市の図書館アスパルで開催されている。「前に進む」「夢への挑戦」といった作品が並び、躍動感あふれる文字から新年の決意が伝わる。 書き初めのルーツは平安時代。改元や代
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「グリーンアンモニア」と聞いて、何のことか理解できる人は今、いったいどれくらいいるのだろうか。取材を通して知った記者は、グリーンアンモニアへのイメージを膨らませ、期待で胸が高鳴っている。 グリーンアン
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元日恒例のニューイヤー駅伝。国内トップの実業団が「駅伝日本一」を目指す中、今年はよりすぐりのエースが集った主要区間で静岡県勢ランナーが激突した。 まずは最長の2区で、マラソン歴代2位の池田耀平選手(花
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ふと気がつけば2024年も終わった。昨年を振り返ると、新春は能登半島地震でおとそ気分も吹き飛んだ。 昨年6月、取材のため被災地に足を運んだ。その時から半年以上が経過したが、現地は今なお復興の道半ば。当
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「血みどろになって闘った」。2022年8月、インド進出40周年を迎えたスズキ。現地に同行取材した当時、昨年末に94歳で死去した鈴木修相談役がこう進出時を振り返った。自ら現地政府と渡り合い、未開の市場を
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年明け、京都市で日本最大規模の総合公募展「日展」を見た。予備知識もないまま初めて立ち寄ったが、何よりも驚いたのは、館内にある彫刻部門の会場に、裸婦像がびっしりと立ち並んでいたことだった。 裸婦が西洋美
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1月5日、早朝の豊洲市場。「沼津魚がし鮨」を運営する沓間水産(裾野市)が、昨年に続き「一番マグロ」獲得を狙い、初競りに参戦した。見学用のスペースに足を踏み入れると、大ぶりな生マグロがずらりと並ぶ光景に
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12月に滋賀県で行われた全国中学駅伝で、男女とも静岡県代表として出場した浜松市浜名区細江町の細江中駅伝部。男子が県勢最高位タイの3位、女子が8位と同時入賞を果たし、同一校として県内では初の快挙を成し遂
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日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたのを機に、遅ればせながら日本酒造りの工程を知った。杜氏(とうじ)の仕事は、こうじ菌と酵母という二つの菌を増殖させ、ほどよく発酵が進む環境を整え
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静岡新聞の各支局には、代々受け継がれてきた大量の資料が残されている。多忙の時に限って昔の記事のスクラップなどに見入ってしまう要因は、現実逃避か尽きない関心か。 3年前の着任時、支局の片隅で1冊の書籍に
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JR磐田駅北口にフリースクール「アスノルーム」が開校した。理事長の小野田純さん(54)は地元の小中学校に足を運び、周知に努めている。学校には居づらくても、子どもたちが安心して過ごせる場所になってほしい
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米配信ドラマ「SHOGUN将軍」の躍進が止まらない。昨年9月のエミー賞18冠に続きゴールデン・グローブ賞で4冠を達成。莫大(ばくだい)な制作費と忠実な時代考証で表現された日本の戦国時代劇が海外で高く評
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富士市は昨年末、高校生議会を初めて開いた。地元の高校生が「一日議員」になって一般質問する模擬議会は過去の赴任地でも取材してきたが、どこも通常の議会を見ているような堅い印象を受ける。理由の一つは議会の進
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浜松市浜名区の北浜東小で、児童と地元の大人たちとの交流行事が開かれた。地域への愛着を深めようと毎年開かれているという恒例の催しには、地区の自治会役員らが参加し、子どもたちと正月飾り作りや、昔遊びを通じ
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酒造りの精神を表す「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」という言葉がある。造り手の連帯感や和がおいしい酒を生み出し、良酒がまた人の輪や和を生むことを意味しているそうだ。 能登半島地震から1年。被災地や静岡
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沼津市の書店「リバーブックス」が、柿田川ブリューイング(同市)とコラボしたクラフトビール「リバーブックス・ペールエール」を発売した。 コンセプトは「読書に合うクラフトビール」。読書の邪魔にならぬようア
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袋井市内で迷子になっていた6歳の男児を、中学生4人が保護して救った。取材に対して、特に誇らしい表情を見せることはなく、「当然のことをしただけ」と言わんばかりの冷静な振る舞い。立派な行動力と心持ちに頭が
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昨年は米や野菜などあらゆる食品の値上がりを感じた1年だった。ネット通販も利用したが、ポイント還元はそれほどお得感を感じず、重い荷を抱えた多忙な配達員には頭が下がるばかり。何より地域のお店に消費を還元で
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まだ薄暗い冬の朝6時。市民有志による清掃活動を取材するため、両手をすり合わせながらJR富士駅に向かった。「寒い中ありがとう」。主催者の男性が資料と一緒に差し出したのは使い捨てカイロ。心遣いが何よりうれ
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浜松市天竜区水窪町の集落に雪が舞う中、「おいしょ、おいしょ」と餅をつく声が響き渡った。同町北部の西浦地区では年末、住民へ届ける餅を地区内外の有志らが集まって作る。毎年訪ねているが、子どもやお年寄りが協
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昨年末、子ども向けの体験型イベント「デジタルプレイパーク」が開催された藤枝市のBiVi藤枝。近年は新型コロナウイルス禍の影響もあり来場者数が低迷していたが、イベント期間中は多くの子どもたちの楽しそうな
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毎年元日は昼ごろまで寝ていたが、今年は心機一転、掛川市北東部の粟ケ岳に初日の出を見に行くことにした。健康的な1年にしようと、徒歩で山頂を目指す。星が見守る中、他の登山客と抜きつ抜かれつ、不思議な一体感
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スーツケースをガラガラと引きながら歩く旅行者の行列。鉄道駅やホテルなら気にとめないが、伊豆半島の観光地で目にしたため気になった。中華圏からのインバウンド事業を手がける団体によると、伊豆では手荷物の預か
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新年を迎えたばかりの静かな静岡市葵区の繁華街。歩いていると、神社の境内で「福だるま」を販売している様子が目に留まった。縁起を求めて立ち寄った。 同区紺屋町の小梳(おぐし)神社。近くに屋敷があった幼少期
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富士宮市の道の駅「朝霧高原」の手作りジャンボ門松が、年々小さくなっている。今年は高さ2.5メートルと軒下に納まるサイズになった。制作を始めた25年前は屋根をも越える5メートル級だったらしい。背景には職
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今の仕事や私生活でなくなったら困るものは何だろう。ふと考えて真っ先に浮かんだのが車だった。生活が全て成り立たない。 心身の障害などの影響で運転に課題のある人を対象に、浜松市リハビリテーション病院が運転
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2024年は、焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被ばくした「ビキニ事件」から70年の節目だった。乗組員の生存者もわずかとなる中、乗組員の子どもの世代が立ち上がり、語り継いでいく姿が
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沼津市の特産西浦ミカンの収穫が最盛期を迎えた昨年12月。高齢化や人手不足に悩む農家を助けようと、援農ボランティアが活躍していた。貴重な戦力となっているが、参加者の約5割が70代。若者の積極的な挑戦を望
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フィリピンから来日して4年ほどの間に、日本語力をゼロから国公立大学入学レベルまで向上させた高校生と出会う機会があった。浜松江之島高(浜松市中央区)3年の尾杉はなさん(18)は勉学に励むと同時にダンス部
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鈴木康友知事が、中期的な計画を策定して県財政の健全化を図るという。新型コロナウイルス対応で膨らんだ歳出構造はほぼ正常化したものの、社会保障費の増大などで近年の財源不足は500億円を優に超える。 厳しい
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「年賀状でのごあいさつは今年限りで失礼させていただきます」。元旦に届いた年賀状に、こんな言葉が添えられていた。最初から印刷された文面のようで、調べると「終活年賀状」と呼ばれるものだった。年賀状じまい専
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静寂に包まれた夜の境内で、神職が振りかざすたいまつが美しい軌跡を描く-。浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社上社で昨年12月中旬に営まれた「秋葉の火まつり」。山中の神社の神聖な雰囲気に引き込まれた。
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何となく手に取りづらかった県民手帳。年末、偶然に初めて購入した。もともとスケジュール管理は紙の手帳派で、年の瀬ににじんだインク跡やよれた紙の質感を手で触り、悦に入る。 県民手帳に「公務員の支給品を買い
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浜松市中央区のパン店と洋菓子店が互いの技術を組み合わせてつくったスイーツを昨年12月に販売した。ありそうでなかった地元小売店の連携。季節ごとに新商品を企画するという。 連携したのは同区原島町の「月のパ
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熱海市の木に制定されている早咲きの「あたみ桜」。市中心街を流れる糸川の遊歩道が市内有数の観賞スポットで、基準木を含めて58本が植栽されている。今季の初開花は昨年末に確認された。 あたみ桜の初開花は毎年
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9月末に閉鎖を予定するJR東静岡駅北口のローラースポーツ施設を巡り、静岡市による利用者説明会が先日開かれた。葵区の西ケ谷総合運動場内に代替施設を整備する市の方針に対し、参加者からは見直しを求める意見や
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「虐待された経験から警戒心があり、人を怖がってしまう。避難所に連れて行くかも含めて検討しなければいけない」。2年前、保護犬を家族に迎えた70代男性。磐田市で行われたペットを伴う訓練に初参加し、繊細な愛
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沼津市議会で12月制定された県内初となる議員のハラスメントに特化した防止条例の審議の場。賛成討論に登壇した元市職員の議員は市在職中、議員や職員のパワハラを目にしながら「何もできなかった」と声を詰まらせ
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山梨県郊外で車を走らせていると急な人だかりに徐行を強いられた。そこは富士山との共演が話題の「コンビニ富士」前。霊峰は厚い雲の向こうなのに、ただのコンビニにレンズを向ける無数の外国人観光客の姿に、富士山
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天然水のボトリング工場を裾野市の自社工場敷地内に新設する菓子メーカーの不二家(東京都)が、災害発生時の物資供給に関する協定を同市と締結した。 物資には飲料水のほか、地元の天然水を仕込みに使用する「ホー
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浜松市の弥生時代の拠点的集落「伊場遺跡」で1970年代に出土した木製よろいを間近に見た。およそ2000年かそれに迫る悠久の時を経た遺物とあって、ことさらつぶさに観察した。赤色を基調に幾何学的な模様が刻
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衆院選をきっかけに「年収の壁」が一躍、話題になっている。実は年金の「壁」の問題は、毎週金曜掲載の紙面「賛否万論」で年金制度の課題を取り上げた際に詳しく調べた。税と社会保険料の双方にいくつも「壁」があり
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パソコンで原稿をチェックした時には間違いに気づかず、印刷すると見つかる。ただ、その理由は分からなかった。 メディア研究の第一人者マーシャル・マクルーハンの理論が興味深かった。紙に反射した光と画面から発
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8月の日本管打楽器コンクールで最年少優勝を果たした児玉隼人さん(15)がこのほど、愛用するトランペットなどの楽器を製造するヤマハ本社(浜松市中央区)を訪れ、社内向けのコンサートを開いた。神奈川県内の中
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少子化や共働き世帯の増加を背景に、県内でもPTAの変革が進んでいる。 活動の精選やデジタルツール活用による効率化のほか、小中学校のPTAを統合したり、地域住民に校庭整備の協力を募ったりする事例も。県東
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11月、沼津市出身のデザイナーで造本作家の駒形克己さん=今年3月に70歳で死去=の遺作展を取材した。米国でグラフィックデザイナーとして活躍後、長女の誕生を機に仕掛け絵本の制作などに力を注いだ駒形さん。
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大学生の頃にミャンマーを訪ねた。地方の移動で利用したバスが、遠州鉄道が手がけるバンビツアーの中古車両で驚いた。外装だけでなく、シートに施された子鹿マークもそのまま。幾度となく利用した地元のバスに異国で
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川根本町は昨年から1台のドローンを導入し、災害現場の撮影や観光地PR動画の制作に投入して成果を上げている。基礎知識や操縦方法を学び、活用を模索する町職員向けの講習会の様子を取材した。 飛行前はGPS測
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「あの絵本、何だったかな」。書店に寄った際、昔好きだった物語を探してみた。「大雪の中で除雪車が頑張る話だった気がする」とのおぼろげな記憶はあるが、タイトルも表紙絵も思い出せず。結局お目当ての一冊は発見
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社会人も出場した技能五輪全国大会で、田方農業高のフラワーデザイン部の2人が入賞した。朝練や帰宅後も練習を重ね、黙々と自分と向き合った準備期間は悩みも多く、つらかったという。一緒に活動してきたが「悩んで
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静岡はスポーツチームが多い。サッカーはJリーグだけで4クラブあり、ラグビー、卓球、野球…。公共施設に県内チームのエンブレムを載せたポスターが貼られていたが、一つのリーグが成立するくらいの
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11月、初めて沼津市の香陵アリーナ内のジムに足を運んだ。久しぶりの筋トレに、気合を入れて向かったのだが…。 陸上競技をしていた学生時代は週3回ほど筋トレに励んでいた。ジムのフリーウエート
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大学時代の友人がドキュメンタリー映画の監督を務めた。夏にもらった連絡を失念していたが、公開に合わせて頻繁にメディアに取り上げられていて思い出した。仲間内で集まることもなくなったが、ともに記者を目指して
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高額報酬の甘言で強盗行為を実行させ、抜け出そうとすれば大切な人を傷つけると脅す「闇バイト」。静岡市内にキャンパスがある通信制高が先日、闇バイトから教え子を守るため、県警と共に授業を行った。 「仲間を信
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神楽奉納や獅子舞など祭事を繰り広げる松崎町の恒例行事「秋祭り」。自分も住民の一人として松崎地区で神輿(みこし)を担ぎ、町内を練り歩いた。 白装束に身を包み気が引き締まったが、重さ約1トンある神輿を肩に
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湖西市の新居弁天海釣公園で20年以上営業する釣具店の移転問題を紙面で取り上げた。取材の結果、市直営の公共施設である海湖館の一部の使用を巡る民間業者との契約が、旧新居町からの慣例で入札や公募の手続きを経
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静岡市内で開かれた会合後、録音を起こした書面が回ってきた。自分の発言部分を見ると、これがひどい。一読しただけでは何を言いたいのか不明確なのだ。それでも対面の会議だったため、趣旨は伝わったらしい。言葉を
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これまで、プロレスやボクシングといった格闘技に対するイメージは「怖い」だった。流血などの印象が強すぎて、テレビで試合中継していてもチャンネルを変えていた。そんな私が先日、初めて取材で女子プロレスを観戦
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「真心を込めて丁寧に作りました」。木工品、雑貨など浜松特別支援学校の作業製品を販売するイベントで、生徒から熱意あふれる接客を受けた。「体験することも取材」と売り場をぐるりと回ってみた。 生徒はこの日の
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二十数年前の大学入試。日本史の人名問題で、石橋湛山の「湛」の字がどうしても思い出せず、時間切れになった。結果は不合格。得意科目と自負していただけに、苦い記憶だ。 その湛山がにわかに注目を集めている。少
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南伊豆町議会一般質問で飛び出した町議の発言に、思わず耳を疑った。「(あなたが)酒が飲めないのは発達障害のせいか」。 障害の有無にかかわらず一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」についての再質問で、特別職職員
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浜松総局に出勤するたび、近くの鉄道高架下が鳥のふんにまみれている様子が目に入り、寂しいと感じている。このほど行われた浜松市議会の一般質問で、この場所を市が活用できないかと地元自治会や商店関係者と話し合
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法廷でメモを取れるようになったのは35年前、それも米国人弁護士が起こした訴訟がきっかけと知って驚き、衝動的に取材を申し込んだ。数カ月後に返信があり、11月に静岡で実現した。その方はローレンス・レペタさ
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休日を利用して「沼津アルプス」を登山した。 前任地は沼津市にある東部総局。しかも、沼津アルプスの起点になる香貫山登山口のすぐ近くに住んでいた。当時も「次の休みに登りに行こう」と思っていたが、「いつでも
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小学校の校外学習で訪ねた博物館。大きな丸太のような物体に目が留まった。縄文時代の遺跡の出土品を紹介するその施設には、丸木舟が展示されていた。1本の木をくりぬいて作られた全長数メートルの古代舟を見て「縄
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吉田町で先日開かれた防災講演会は「男女共同参画の視点からの防災」。能登半島地震被災地の女性の経験を取り上げながら、避難所運営の課題を明示する貴重な機会となった。 内容が濃密だっただけに来場者数にはもの
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指先が黄色く染まる幸せな季節がやってきた。沼津市西浦で生産が盛んな極わせミカン「由良(ゆら)」の出荷が10月に始まるなど、静岡県産ミカンを小売店で目にする機会が増えた。濃厚な甘さとほどよい酸味による食
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御前崎市の冬は体感温度が低く感じる。「遠州のからっ風」と呼ばれる強い季節風が吹くからだ。体の芯まで底冷えし、外に出るたびに嫌気が差すが、先人たちはその風を生かしてきた。 好例が同市発祥の干し芋だ。蒸し
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静岡市清水区の船越堤公園のリニューアルを前に、地元の小学生が公園の魅力を発信するプロジェクトに取り組んできた。 今月上旬に同公園で開かれたイベントには地域住民らも多数訪れ、盛況となった。児童が記した公
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「資格を生かしたい」「自宅から近い場所でマイペースで働ければ」。浜松市内で11月に開かれたシニアの就労相談会。出展した小売りや調理委託など8社のブースで高齢者が熱心に担当者に話を聞いていた。 日常生活
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木枯らしが吹き始めたころから、富士市の小学校が本県ゆかりのオリンピアンを招いた特別授業を立て続けに行っている。多くの講話テーマは「将来の夢」。選手は自身の経験を語り、決まって「大切なのは具体的な夢や目
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「ショッピングセンター(SC)はつくらない」。静岡市の難波喬司市長が駿河区の日本平スマートインターチェンジ南側の大規模開発で、中心市街地などへの影響を懸念する声に対してよく発する言葉だ。 日本SC協会
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取材のため沼津から山梨県富士吉田市へ向かった。沼津インターチェンジから東名高速道に入り、新東名高速道や東富士五湖道路などを経由し、1時間足らずで目的地に到着。道路網の発達を実感した。 移動しやすいのは
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奥浜名湖地域には、浜名湖を見下ろすことができるという特権がある。その中でも人気漫画「ゆるキャン△」の聖地として知られる奥浜名湖展望公園(浜松市浜名区細江町)は、細江や舘山寺、庄内半島など各地域を俯瞰(
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本紙に隔週で掲載している「農林水産特集面」で、静岡県農業経営士協会の代表者にコラムを寄稿いただいている。それぞれ栽培する作物が異なるため、各自の生産の苦労やこだわりを垣間見られて興味深い。 共通する課
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磐田市立総合病院の小児科病棟に11月、動物たちが集うにぎやかな森をイメージしたホスピタルアートが完成した。大学生と職員が手作りしたアートは今回で5作目。毎年、どんな作品が出来上がるか楽しみにしている。
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選挙の街頭演説の取材は内容の他に聴衆の属性を観察する。支持基盤の強度を測るためだ。10月の衆院選で、1人の男子高校生が目に留まった。富士宮を回った3候補者全てに顔を出していたからだ。 彼は16歳。選挙
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沼津市の内浦漁協がベンチャー企業の発案を受けて今年から取り組んでいるマアジとカイワリのハイブリッド魚の養殖。ネットのコメントを見ると生態系への懸念を理由に批判するコメントが多く寄せられていたが、この画
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記者コラム「清流」 強さ支える好循環
静岡県市町対抗駅伝で2年ぶりの頂点に立った浜松市北部。アンカーを走り、優勝テープを切った鈴木尚輝選手は、浜松日体高3年時にもこの大会に出場した。順大では箱根駅伝という大舞台を踏み、その後はスズキアスリ
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能登半島地震で被災した石川県七尾市矢田郷地区で8カ月以上、住民組織「まちづくり協議会」事務局長として避難所運営に当たった関軒明宏さん(56)に体験を聞く機会があった。 小さな地区のホールに、想定をはる
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2021年7月上旬、大規模土石流発生直後の熱海市に入ると、土砂をかき分けて懸命に行方不明者を探す自衛隊員の姿があった。酷暑により、長靴の中に水たまりのように汗がたまる過酷な状況。それでも現地住民を励ま
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ある出来事に対するSNSでの反応や賛否をまとめただけのネット記事を最近よく見かける。おそらく取材はせず、机から離れず書いた記事だが、ランキングの上位に表示されている。 その多くが芸能記事という要因は大
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静岡市葵区鷹匠で45年間にわたって営まれる子どもの本とおもちゃの専門店「百町森」店主の柿田友広さんが11月、急逝した。亡くなる数日前にも取材でお会いしていて、訃報に接した際は信じられなかった。 店内に
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からめ手からの攻めを得意とする弁護人のようだった。ある刑事裁判の証人尋問は、事件と直接関係なさそうな問答から始まった。中盤以降、引き出した答えを生かしながら、本筋に絡めた鋭い質問をぶつけることが予想さ
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「遊ぶところがない」。三島市が若者を集めた会合で、若年層の流出対策として市に注文が付いた。求める施設として挙がったのは、映画館やゲームセンターなどが入った郊外型の大型商業施設の名前だった。 買い物目的
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型抜き1回50円。吉田町の片岡神明宮例祭で、景品のおもちゃを求め、子どもたちが真剣な面持ちで針をにぎる。太鼓の音に混じって、一喜一憂する声が境内に響く。 焼きそば200円。男衆が鉄板で豪快に焼き、次か
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沼津市で出産間もない女児を殺害し、海岸で遺体を焼いたとして懲役5年の実刑判決を受けた女の裁判を傍聴した。昨年の事件発生から取材し、判決確定後の今も首をかしげることがある。 遺体発見後、警察に逮捕された
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広辞苑で「安全」と引くと「安らかで危険のないこと」とある。災害や交通事故、防犯でも常に同様の事が望まれる。 「安全第一を求めていきたい」「今後も審査の状況を注視していく」。先日、再稼働を目指す浜岡原発
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暗闇に響くごう音、崩れる天井、砕ける柱、破壊された市街地-。7分間にわたり、阪神・淡路大震災発生時を再現した映像を大画面で目の当たりにし、恐怖で涙がこぼれた。10月末、震災の経験を語り継ぎ、教訓を未来
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富士支局の勤務は2回目。入社後に配属された社会部を経て、2002年に記者生活最初の支局として赴任した。 20年以上が経過し、行きつけだった飲食店がなくなっていたり、あまり見かけなかった外国人観光客がS
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浜松市天竜区佐久間町の地域活動支援センター「わかすぎ工房」が12月末で閉鎖する。障害者の自立支援のための地域唯一の施設だったが利用が減り、経営面の悪化も踏まえ一区切りとした。20年以上にわたり市街地か
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先の衆院選結果を受け、にわかに注目を集める「年収の壁」問題。労働力確保や手取り収入増に向け、所得税負担が生じる103万円の壁は見直される方針が示されたが、社会保険料負担が生じる106万、130万円など
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浜松市内の商業施設で行われたスズキの電動パーソナルモビリティの試乗体験会。中でも開発中の電動アシストカート「KUPO(クーポ)」は、高齢者の「なるべく歩きたい」という本音を起点に、6年前から改良を続け
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「コーヒーは疲れた人でもぐびぐび飲める味わいに仕上げた」。通勤・通学者らをターゲットにした吉原駅前(富士市)の古民家カフェ。看板メニューは、仕事帰りの会社員でも飲みやすい味にこだわったと聞き、冒頭の一
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「丁寧な暮らし」。これが、どうも苦手だ。目を背けている、と言ったほうがいいかもしれない。粗雑な暮らしをあざ笑うかのようにSNSには梅仕事、手前みそ、ぬか床作りといった言葉が並ぶ。これからの季節は「手作
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漆喰(しっくい)をかまぼこ型に盛り付ける伝統の「なまこ壁」は時代の変化とともに姿を消していったが、松崎町では今も多くのなまこ壁が残り、大きな観光資源となっている。先日、そのなまこ壁の制作を体験させても
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湖西市に住む日系ブラジル人が設立したサッカークラブを取材した。子育て世代の親たちが、外国にルーツのある子どもにスポーツを通じた成長の機会をつくろうと立ち上げたチームで、自分たちで活動資金を集め運営して
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「クールでどことなく近寄りがたい」。パリ五輪陸上男子マラソン代表の大迫傑選手に対し、勝手に抱いていたイメージだ。島田市で開催された「しまだ大井川マラソン」にゲストとして登場し、印象は180度変わった。
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異例の短期決戦となった10月27日投開票の総選挙。小選挙区で負けても比例復活するから大丈夫-。静岡6区の複数の有権者からこんな趣旨の意見を聞いた。「だからどっちに投票しても大丈夫」との声も。 推察通り
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「外国の子や白杖(はくじょう)をついている人などみんなが安心できるまちをつくりたい」。マイクを持ち、熱く演説したのは小学生の女の子だった。 子どもたちが主体の架空のまち「ミニはままつ」のリーダーを選ぶ
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JR清水駅西口から海側を眺めると、駅舎の向こうに赤茶けたタンクが見える。準国策会社として設立された東燃(現エネオス)が所有し、1980年代にほぼ役目を終えた遺物群だ。 その一部に最近、足場が組まれるな
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10月、長泉町の旧ヴァンジ彫刻庭園美術館に何度か足を運んだ。訪れるたび、来場者から聞こえてきたのは、美術館の開放に対する喜びの声だった。 庭園内「鏡池」の清掃と水中生物観察、仮装で来場するハロウィーン
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5年ぶりに一般公開された掛川市の障害者施設「ねむの木学園」の運動会を訪ねた。躍動感あふれるダンスや情感のこもった歌声に引き込まれ、感動した。入所者のひたむきな姿が強く印象に残った。今でも思い返すたび、
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「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」-。朝と夕方の子ども園では、職員の保護者をいたわる言葉が飛び交う。保育だけでなく、保護者支援も大事にしていることに当初はとても驚いた。 仕事に復帰して半年余り。わが
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10月24日のプロ野球ドラフト会議。ロッテから2位指名を受けたヤマハの宮崎竜成内野手(23)は報道陣からの要請で、浜松市中央区の同社本社の玄関に設置されたグランドピアノを弾くポーズでカメラに納まった。
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10月下旬に投開票が行われた伊豆市議選は過去最低の投票率(56.15%)を記録した。これは市民の関心の低下や目立った争点がなかったことだけが理由ではないはずだ。ネット投票の普及が進めば選挙に参加しやす
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80年ほど前、画学生だった佐藤孝(河津町生まれ)は出征前の心境を「だがどんなことがあったにしろ、いつも変わらないもの、それは私が今までに苦しみあえぎなやみした私の絵であろう」と日記に書いている。 その
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南海トラフ地震が念頭の訓練とはいえ、避難者孤立や二次災害発生など大量に舞い込む情報に目まいを覚えた。果たして実際に直面した際、1人だけで支局の情報をさばき、取材対応できるのだろうか…。
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「周辺で外壁工事をやっているのであいさつに来ました」。休日の午後に浜松市内の自宅のインターホンが鳴った。工事の騒音や交通規制の案内かと思って表に出ると、実際は外壁リフォームの訪問営業だった。 頭をよぎ
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音楽家の豊かな情感、高い技術を感じるコンサートの取材現場で、思わず来場者と一緒に拍手をしてしまう。感動を記事で示す際、「美しいハーモニーが響き渡った」という表現を使ってしまうことが多い。 演奏会などの
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心中常に喜神(きしん)を含む-。昭和期歴代首相の指南役だった陽明学者安岡正篤(1898~1983年)が健康の三原則として第一に挙げた言葉だ。 どんな苦しいことがあっても心の奥に喜びを持つことを言う。前
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心中常に喜神(きしん)を含む-。昭和期歴代首相の指南役だった陽明学者安岡正篤(1898~1983年)が健康の三原則として第一に挙げた言葉だ。どんな苦しいことがあっても心の奥に喜びを持つことを言う。前任
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放置空き家は「厄介者」とされている。静岡県内で相次ぐ空き家の窃盗被害。今年の件数はすでに昨年の3倍を超えた。他の犯罪の温床になる危険もある。災害時は倒壊リスクがあり、景観も損なわせる。空き家問題の悪影
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出張で訪れた中国・上海の街。行き交う乗用車に日本車は少なく、「BUILDYOURDREAMS」とロゴが記された見慣れぬメーカーの電気自動車(EV)が目立った。 それらの車が中国メーカー「BYD」の車だ
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猛暑に悩んだこの夏、湖西市の養豚場を訪ねる機会が2度あった。豚熱などの感染症予防で出入りが厳しく管理されているため、立ち入る機会が少ない場所だ。豚の飼育頭数が県内最多の市内では、しばしば住宅地まで漂う
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川勝平太前知事の辞職表明から37日で告示された知事選は「超短期決戦」と騒がれたが、衆院選が公示されたのは石破茂首相の自民党総裁選出から18日後だった。新政権の政策も固めないまま性急に民意を問おうとし国
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「完璧より自分らしく」。サッカー元日本代表で、J3アスルクラロ沼津に所属する現役最年長JリーガーのMF伊東輝悦選手(50)が10月31日、今季限りでの現役引退を表明した。Jリーグ初年度の1993年から
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日本の新型ロケット「H3」4号機が防衛省の通信衛星を載せて打ち上げられた。衛星は、地上からは衛星が止まって見える高度3万6000キロの「静止軌道」上で運用される。静岡大工学部の超小型人工衛星が実現に向
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子どもの本とおもちゃの専門店「百町森」(静岡市葵区)の創業者、柿田友広さんが急逝したと知り、言葉を失った。家族について行く客の一人に過ぎなかったが、10月にも案内してもらったばかりで驚いた。 レジ横で
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富士宮市内の特産品が一堂に会した祭りで、よく飛ぶ竹とんぼをもらった。羽根の大きさが市販の物と比べて半分ほどしかない。さほど期待せず飛ばしてみた。両手の中で想像以上の回転数に達し、あっという間に上空へ舞
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音楽の街、浜松にピアノの旋律が響く。若手ピアニストの登竜門「第12回浜松国際ピアノコンクール」が25日まで開催中だ。世界各地の精鋭が人生を懸けてひたむきに鍵盤に向き合う姿に触れ、取材側も背筋がすっと伸
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「上がやるっていうからやりますけど、正気じゃない」。岐阜県大垣市で東海中学総体サッカー決勝が行われた8月8日、運営担当者がこうこぼした。何が正気じゃないのか。気温だ。 当日は30度を超え、最高気温は3
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「お話を伺いたいのですが」。妻と間もなく2歳になる息子を連れ、衆院選の期日前投票に行った時のこと。投票所の出口で、あるテレビ局の記者から取材の申し込みを受けた。 丁重に断ったが、その記者の残念そうな表
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浜松市浜名区引佐町の秋の風物詩「いなさ人形劇まつり」。36回目を迎えた祭典には全国から16劇団が出演し、プロの人形遣いの巧みな技術が観劇に訪れた子どもたちを笑顔にした。 まつりは、バブル経済絶頂の19
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「共に最後まで諦めず、気持ちのいいゲームだった」。高校サッカー全国選手権県予選準々決勝で勝利した藤枝明誠の松本監督は対戦した浜名イレブンに惜しみない賛辞を贈った。 前々日の試合は季節外れの暴風雨で延長