BMWモトラッドは、新型エンデューロバイク『R12 G/S』を欧州で発表した。1980年に登場したBMW『R80 G/S』を踏襲したそのデザインに、SNS上では「マジでストライク」、「ガッツリオフ車性能ありそうで気になりすぎる」と話題を呼んでいる。
名前の「G/S」という略称は、ドイツ語で「オフロード/ストリート」を意味し、この新型バイクの多目的性を表すもの。オンロードとオフロードの両方で高いパフォーマンスを発揮することを目指して開発された。
エンジンは、空冷/油冷式の1170ccボクサーツイン。最高出力は80kW(109hp)で最大トルク115Nmを発生する。排気システムは左側、地面を離れるよう高い位置にリアサイレンサーを備えている。

シャシーは、ワンピース鋼管スペースフレームを採用。フロントには全長210mmのフルアジャスタブルの倒立サスペンション、リアにはパラレバースイングアームを装備し、長いストロークでオフロード性能を高めている。重量は229kg、シート高は860mmとなっている。
ホイールはフロントに21インチ、リアに17インチを標準装備する。さらにオプションの「エンデューロパッケージプロ」はオフロード性能を強化する。リアホイールは18インチに変更可能となり、専用のフットペグ、エンジンカバー、20mmハンドルバーラライザー、ハンドガード、ロングサイドバーを搭載する。
またコンフォートパッケージを選べば、シフトアシスタントProにより、クラッチ操作なしのシフトチェンジ、電子制御クルーズコントロールなどにより快適性能を搭載できる。

カラーバリエーションは、ベーシックなマットブラック、オプションのライトホワイト、そしてプレミアムなオプション719アラゴニットの3種類が用意されている。
X(旧Twitter)では、「リブートでかなり良いじゃないの」、「これノーマークだったけど良いなぁ!」といった反応があった。
特に、「ノスタルジーだけじゃなくて、ちゃんと分かって仕上げてる感がいい」、「フロント21インチは熱い」などオフロード志向の本格設計に注目する声が多い。

同じく「R80 G/S」を踏襲したスタイルの『R nineTUrban G/S』と比較しながら、「(こちらは)ガッツリオフ車性能ありそうで気になりすぎる」、「アーバンではなくほんとのG/S」と「硬派なG/S」を歓迎する声も多く見られた。
「R12 G/S」は現状、価格、発売日は未定。往年の名車の再来に期待を寄せる声が広がっている。