演歌歌手の真田ナオキ(33)が19日、東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場で新曲「酔えねぇよ!」の発売記念イベントを開催。離婚歴と5人の子供がいるとの一部報道について、初めて報道陣の取材に応じ、「あれ以上はないです」と全面的に認めた。

 若手演歌のホープで〝ノックアウトボイス〟と称されるインパクト抜群の歌声を持つ真田について、「NEWSポストセブン」は3月29日配信の記事で、デビュー前に離婚歴があり、子供が5人いると報じた。

 記事によると、元妻は中学時代の後輩で、2011年に結婚し、長女、次女、長男が誕生。その後に離婚したが、関係は続き次男、三女が誕生し、5人の父親に。報道を受け、今月1日に真田は自身のブログで「記事にして頂いた事が全てです」と認め、元妻への感謝やファンへの思いなどをつづっていた。

 この日のイベントでは、真田の師匠であり、新曲の作詞・作曲を担当した演歌歌手の吉幾三(70)が終盤にサプライズ登場。報道陣との囲み取材にも真田と一緒に応じた。

 報道陣から改めて事実関係を聞かれると、真田は「ありのままをお話させていただいて、記事にしていただいた。あれ以上はないです」と認め、「この時期に公表したのは、コロナ禍が少し明けて、ファンの皆さまと目の前で会えることが増えてきた。真っすぐな応援を目の前でいただく中で、自分自身も隠してきたわけじゃないけど、後ろめたさがある状況をいったん断てるようにしたいなと公表させていただきました」と明かした。

 吉も弟子の抱えた状況は知っていたようで、「正直に言うと、いつかは言わなきゃいけないことだったんです。いつ発表するかという感じだった」と説明。夢に掲げる紅白初出場に向けて、今年は公表を控える予定だったという。

 吉は「ちょっと早く出てしまったというか。まあ、でも彼の人生なので。彼と話はしましたけど、『自分の人生なんだからちゃんと生きていけばいいし、ちゃんと(子供を)食わしていけばいいし』ということを話した。(真田から)『先生はこういうときにどうするんですか?』と言われて、『お前にも女房にも言えないことがいっぱいあるよ』『女房に言えないんだから、マスコミにはもっと言えねえよ』(と伝えた)」と告白。隣でじっと見つめる真田に目を向けると、「なんで(週刊誌に)俺が出ないで、お前が出るんだ! まあ、事実は事実なんで、これからの彼を見ていただけたら」と報道陣に笑顔でお願いした。

 報道による反響について、真田は「ファンの皆さまにいろんな驚きを与えてしまったんですけど、本当に驚くくらい温かくて。お子さんを大切にしてあげてね、という声はすごく多かった。元妻に対しても夫婦という関係ではいられないと離婚をして別々なんですけど、感謝と尊敬を僕自身もしている。夫婦ではないですけど、子供の父、母としてお互いに支え合いながら、子供たちに真っすぐに(向き合いたい)。そのためにも目指してる夢、歌というものをより一層頑張ろうと思いました」と力を込めた。

 子供とは休みの日に一緒に野球観戦したり、長女や次女とは買い物に付き合うこともあるというが、テレビ電話での交流が多いという。

 真田は「いつか自分のコンサートにも見に来てもらえたらうれしい」と夢を描き「寂しい思いをさせないぐらい、僕がテレビにも出れるようになりたい。『パパ、テレビに出てるよ』となれば、会えなくてもさみしさも和らぐのかなと…とにかく今は仕事を一生懸命頑張っていきたい」と誓った。

 新曲「酔えねぇよ!」で夢の紅白出場をかなえれば、子供たちも喜ぶはずだ。

 真田は「この1年、どれだけの方に歌を聞いていただいて、どれだけの方に笑顔で触れ合って、思いを一番受け取った歌手が紅白歌合戦に出れると思っているので、真摯に歌い続けていきたい。年末のNHKの大きなステージに立ちたい」と意気込んだ。