立憲民主党は2日、衆院選に向けた総合選挙対策本部を立ち上げ、小沢一郎衆院議員を本部長代行に当たるナンバー2にすえたことを発表した。

 小沢氏は旧民主党時代に当時の総理大臣だった野田佳彦代表と消費税のぜひをめぐり対立したことで知られる。しかし、今度の代表選では恩讐を乗り越え、野田氏の支援にまわった。

 すでに石破茂首相が9日に衆議院を解散し総選挙(15日公示、27日投開票)を表明したことで、野党間の候補者調整が急がれる状況にある。これまで長きにわたる政治家人生で自民党幹事長や民主党代表を務めてきた小沢氏が今後、どのように交渉するのか注目を集めている。

 立憲の小川淳也幹事長は国会内で開いた会見で「さまざまな評価をされている方だと私は理解しています。小沢一郎先生が積み重ねてきた政治経験、時に人脈、そして政治感覚は、たぐいまれな実績と資質をお持ちです。80歳を超えてなお、私は畏敬の気持ちのような大先輩としてリスペクトしている」とした上で「選挙対策を総合的に進めるにあたり、さまざまな角度から御所見、ご指導を存分にいただきたいと思います」と語った。