新日本プロレスの「NEW JAPAN CUP(NJC)」覇者デビッド・フィンレー(31)が21日、一夜明け会見で不敵発言を連発した。
フィンレーは20日の長岡大会で海野翔太との決勝戦を制し、NJC初優勝。4月5日両国国技館でIWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀に挑戦することが正式に発表された。
この日の会見にピンクのスーツ姿で登場したフィンレーは「俺の勝利に礼を言わなければいけない人間が何人かいるな。まずはレッドシューズ海野。俺のおかげで、お前の息子は救われたぞ。俺のおかげで翔太は入門したばかりのころの輝きを取り戻したんじゃないか? どういたしまして。ただ、気持ちや根性だけでNJCに勝つことはできないけどな」とニヤリ。
さらには「それから後藤の子供たち。俺の勝利によって、後藤一家の悪夢は昨日始まったな。嘘っぱちのハッピーエンドはもうない。お前ら一家を現実に引き戻してやる」と、昨年10月両国大会のIWGP・GLOBALヘビー級王座戦で後藤に完勝し、後藤の子どもたちを号泣させた過去を意地悪く蒸し返した。
止まらないフィンレーは「もちろん後藤、お前が俺に対して一番礼を言わなければならない。去年のNJCで俺が欠場していなければ、後藤革命なんてものも生まれなかったし、そもそも俺が去年のNJCで優勝し、内藤(哲也)を倒してIWGP王者になっていたんだ」と王者を挑発。
「後藤がIWGP王者になった時に、父の墓に報告したのを見た。正直、遅すぎるとは思うが、まあ気持ちは理解できなくもない。俺も同じように、IWGP王者になったら父親に対して叩きつけてやろうと思っている。なぜなら『クソ野郎、これで俺の方がお前より強いと証明できたな』と言ってやるためにな」と、これまでレスラーとして比較され続けてきた父親であるデイブ・フィンレーへの憎悪も垣間見せた。
また、フィンレーは前日の試合後に海野に対して「俺はお前の手本だ。これがお前の進む道だ」と「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」への勧誘とも取れる発言を繰り出していた。改めてこのことについて質問を受けると「どちらと取ってもらってもいい。ただ正直、海野は俺に近しい存在だと思っている。なぜなら二世だし、父親やファンの期待を常に背負って戦ってきたからな。俺も同じ経験を乗り越えて今がある。アイツの悩みは詳しくは分からないが、俺のように周囲の声や重圧に押しつぶされることなく生まれ変わってダイヤモンドのように輝きたいなら、正直俺のマネをするのが一番いい道なんじゃないか」と意図を説明した。
海野の父親はレフェリーのため厳密には〝一世〟のはずだが…プロレス一家に育った者同士の親近感を明かしていた。果たして海野の答えは――。