「施策や技術」が将来の社会にもたらす影響を予測する
持続可能な社会を実現するためには、気候変動の緩和に向けたカーボンニュートラルだけでなく、資源利用を効率化するサーキュラ―エコノミー、生物多様性への長期的な影響を改善するネイチャーポジティブなどの視点が重要になります。そして、それらを社会に実装していくためには、経済性の視点も欠かせません。
これらを達成するためには、環境や社会を構成する要素間の相互作用を深く理解することが不可欠です。そこで、将来シナリオを条件として設定し、そこから導き出される将来像を定量的に検討する手法として「統合評価モデル」を活用したシナリオ分析に取り組んでいます。
このアプローチにより、様々な施策や技術が社会や自然に与える影響をシミュレーションし、将来について客観的な議論を行うための情報を提示することが可能になります。例えば、エネルギーの運用計画や設備計画、電動車の利便性を向上させる社会インフラの整備など、技術開発の指針を検討するための基盤構築に取り組んでいます。
