【マツダ CX-30 新型試乗】マツダの「ドラポジ」は長距離でどう評価されるのか…岩貞るみこ

マツダ CX-30 XDツーリング
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今回のワンポイント確認は、「的確な運転操作のために作られたマツダのドライビングポジションは、長距離でどう評価されるのか」である。

『CX-30』。マツダのクロスオーバー・ラインナップのなかで、下から2番目にコンパクトなモデルである。似た名前の『CX-3』(一番小さいクロスオーバー)よりひとまわり大きく、後席も荷室もゆったりしていてロングドライブ向き。でも、高さは1540mmと立体駐車場にも配慮されていてなにかと使いやすい。それにしても、ネーミングに英語と数字があしらわれたマツダの戦略は、数が大きい=車格も大きいのは理解するけれど、たまにこんがらがるのは私の加齢のせいだろうか(きっとそう)。

マツダといえば、ドラポジである。2019年に発売されたCX-30もすでに、人体の構造や動きを徹底的に調べ、操作のしやすさはもちろん、周囲の状況の把握しやすさにもこだわった作りになっている。こういう一見、地味な機能は実感と評価がむすびつきにくいけれど、大切な技術だ。ただ、積極的に操作しやすい機能は、ときとして長時間走行には向かないことがある。パラアスリートが競技中につける義足が、日常生活に向かないようなものだ。ゆえに今回の試乗は、高速7:郊外2:都心部1の500kmルートを設定した。

◆巻き込み背もたれ、最高!

マツダ CX-30 XDツーリングマツダ CX-30 XDツーリング

運転席に座ると、背もたれが背中全体を上手に支えてくれる。座った瞬間は、ちょっと肩まで巻き込みすぎかと感じるけれど、運転操作をはじめると、この巻き込み具合が絶妙だと思い知らされる。渋滞の都内を抜け、高速道路へ、そして、郊外~山道へと走るのだが、運転姿勢が安定すると、まったく疲労感が違う。特に、肩甲骨が安定していると高速にしろ山道にしろ、細かなハンドル操作がとても楽だということに改めて気づかされるのだ。巻き込み背もたれ、最高!

試乗車は、ディーゼル・ターボ。たしかにディーゼル特有の音はするけれど、渋滞で止まっているときは、アイドリングストップが発動するので気になりにくい。逆に、ディーゼルならではの奥の深い力強い加速感。アクセルを踏んだところから、自然に加速していく感覚の気持ちよさも、ロングドライブでのストレスから解放してくれる。しかも、このご時世、軽油代も高くなったとはいえガソリンに比べれば安い。しかも、500km走ってタンクが半分も減っていないタンク容量の大きさも、ロングドライブではかなりの安心感なのだ。

マツダ CX-30 XDツーリングマツダ CX-30 XDツーリング

CX-30は発売以降、サスペンションなどの熟成が繰り返されてきた。当然、AT誤発進抑制制御や車線逸脱支援システムなども、しっかりと搭載されている。デザイン的にボンネットが長く、運転に苦手意識のある人はためらうかもしれないけれど、そこは、360度アラウンドビューモニター(クルマを上から見た周辺が映し出される)があるので、死角の確認(基本は目視)はもとより、駐車場の白線枠に対して自分のクルマが曲がっていないか、ちゃんと収まっているかも見ることもできるので不安は激減するはずだ。

◆これ、選ばない理由あるの?

結論。今回のワンポイント確認、「的確な運転操作のために作られたマツダのドライビングポジションは、長距離でどう評価されるのか」は、運転そのものも安定していて疲れ知らずだけれど、運転席まわりの機能は操作しやすいし、数々の安全機能が全面的にサポートしてくれ長距離がすごく楽で安心してこなせる。後席も広いし、荷物も大量に詰めるし、燃費もいいし、これ、選ばない理由あるの?であった。

マツダ CX-30 XDツーリングマツダ CX-30 XDツーリング

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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