■過労死ライン超えの残業から3年

過労死ライン超えの当時の残業時間

• 3年前：160時間/月を経験
• 4年前：200時間/月を経験

土日祝含めて7時〜23時まで動いてた。

2日に1回は上司から叱責されておりストレスの高い状況。

苦しかったのは以下4点。

• 仕事のゴールが上司の頭の中にしかなく手探りで進めては捨てられ、ほぼゼロからやり直しを何度も繰り返した
• 「自分で考えてやれ」→「勝手に変なことをするな」のループ
• 寝る前や休憩時に仕事の苦しみを反芻して気が休まらない。頭が常に仕事で苦しんでいるモード
• 繁忙を乗り越えたら係長クラスに昇進（逆にいうと乗り越えられない場合には…）と言われて逃げられなくなった。社員の9割は係長クラスまで昇れるので、昇進できないのは非常な不名誉に感じられる
• 妻はバリキャリ志向なので頑張れとしか言われないのも少し辛かった

結果以下の症状あり。

• 少し希死念慮があり、マンション12Fの廊下から飛び降りたら楽になるかなとか、車に轢かれたら仕事を休めるかななどと考えた
• 決断力の低下。コンビニやスーパーに食事を買いに行ったら普段は10秒で即断即決できるタイプなのだが、何を買くか決められず5分立ち尽くした。その他日常の決断が異常にできなくなる。たとえば初めての場所へ行くのに「グーグルマップで経路を調べる」という決断ができずにダラダラ歩くなど
• 全身の倦怠感。常にとにかくへとへと。駅で立ったまま眠りに落ちたことがある

現在（3年後）の状態

いまは残業ほぼゼロだがずっと調子が悪い。

メンタル

総括して、性格が、失敗を恐れてばかりで無気力な小物になった。昔からの友達に「丸くなったね」と婉曲に指摘された。

• ストレスに弱くなった。仕事では失敗のリスクを最初に危惧して挑戦や新しい仕事を回避するようになった。以前は新しい仕事へと手を広げることを好んでいたのだが
• 自己防御的な性格になった。ひとから何か言われたらすぐに言い訳をしたり反論したりするようになった。自分を守らないとまた苦しくなる気がするためだ
• 無気力。以前は自転車で出かけるのが好きだったがこの4年間一度も乗っていない
• 親切心の欠如。以前は同僚の仕事を手伝ったり母校に寄付したりと、親切心をたびたび発揮していたが、いまはそんな気に全然なれない
• 自己啓発意欲の低下。以前はプライベートや昼休みに理工系の専門書を月に2冊は読んでいたがいまはゼロ

身体

全身常にうっすらと調子が悪い。

• 慢性的な下痢
• 慢性的な胃痛（立っていられないほど痛みが強まることもある）
• なんとなく息苦しい

回復に効果があったこと

• 長時間没頭できる趣味。わたしの場合フランス文学を何時間も読み通す。没頭している間は苦しみを忘れられるし、仕事中もふと客観的な視点に立つことができバーンアウトすることを避けられる
• 認知行動療法。わたしはひとに甘く自分に厳しい完璧主義の傾向がありその完璧主義が自分を追い詰めていることに気がついた。対策として自分に厳しくしすぎず客観的なものさしで自己評価するように心がけている。たとえば会社の評価基準と照らし合わせるとか、「自分でなく友達だったらどう評価する？」と自問する

感想

• 3年経過してもずっと調子が悪い。なんとなくこの先一生が悪い気がする。人生を楽しみづらくなった
• 軽率にオーバーワークするべきではなかった
• オーバーワークの発生はマネジメントの責任が重かった。わたしが今後苦しまないためにはヒラ社員の立場ながら先手を打ってマネジメントしていくか、自分がマネージャーになってコントロールするしかない

Permalink | 記事への反応(0) | 14:01

ツイートシェア