河村勇輝 チームの司令塔として躍動!球宴1位選出…8度のダブルダブル達成 Gリーグ1年目全日程終了

[ 2025年3月31日 06:30 ]

Gリーグ球宴でドリブルする河村勇輝(ロイター)

 NBAグリズリーズ下部組織メンフィス・ハッスルの河村勇輝(23)が29日(日本時間30日)の本拠地メキシコシティ・カピタネス戦に先発出場。今季Gリーグ最終戦で5本の3Pシュートを含む21得点8アシストの活躍を見せて、チームの勝利に貢献した。

 今季はグリズリーズとの「エグジビット10」契約からプレシーズンマッチで存在感を示して2WAY契約を掴み取ったところから始まった河村。グリズリーズは開幕から主力選手のケガ人が続出。そのため開幕戦からベンチ入りを果たした。開幕2戦目となった昨年10月25日(同26日)の敵地ロケッツ戦に途中出場して日本人4人目そしてBリーグ初のNBA選手誕生となった。

 その後もNBAでのベンチ入りが続き、11月15日(同16日)のオクラホマシティー・ブルー戦でGリーグデビューを果たした。

 ハッスルのTCスワースキー監督は「物事を理解するのがとても早いと思う。英語もとても上手くて、物事をよく理解している。コート上でも、とてもスピードのある攻撃ができる。そして自己中心的ではないから、グリズリーズにも適応できると思う。ユウキはチャンスが欲しい。おそらく先発でコートに立つことになる」と期待していた。この期待に応えるようにGリーグデビュー戦からアリウープパスを披露するなど7得点10アシストと躍動した。

 Gリーグ2戦目となった11月20日(同21日)のオセオラ・マジック戦では、15得点16アシストで渡米後初のダブルダブルを達成した。12月19日(同20日)のウィンディシティ・ブルズ戦では渡米後最多27得点を記録した。12月には3回ダブルダブルを記録するなど、チームの司令塔として躍動した。

 今年1月29日(同30日)のオクラホマシティー・ブルー戦では、7連続3Pシュートを成功するなど23得点7アシストの大活躍で、チームの逆転勝利に貢献した。

 そして2月に開催されたGリーグオールスターゲームでは、1年目ながらファン投票1位選出。さらには同じく日本代表の富永啓生(24)との共演も果たした。試合ではハッスルで一緒にプレーするマオジーニャ・ペレイラへの、ハーフラインからのアリウープダンクパスには会場が大きく沸いた。

 オールスターゲーム後もダブルダブルを記録する試合もあった。しかしシーズン終盤にはポイントガードの動きよりシューティングガードの動きが求められる場面もあり、なかなか調子が上がらない試合もあった。

 今季Gリーグ最終戦では前半からFG成功率100%の活躍を見せた。5本の3Pシュートを含む21得点8アシストをマークした。

 Gリーグ1年目は31試合出場。平均31.6分、12.7得点、8.4アシストを記録した。FG成功率は38.3%。3P成功率は36.5%だった。

 今後はグリズリーズに合流して、NBAでのプレーを目指す。

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