日本を代表する写真家だった篠山紀信さん(享年83)の死因は老衰だったと篠山さんの事務所が5日、発表した。ヘアヌード写真集「Santa Fe」(1991年)の被写体だった女優の宮沢りえも追悼した。巨匠の情熱は衰え知らずで、「『Santa Fe』を超えたい」と、AKB48や乃木坂46の現役の超人気アイドルたちのヌード撮影を熱望していたという。

 篠山さんは、当時18歳で爆発的な人気だった宮沢のヘアヌード写真集「Santa Fe」を発表し、165万部を売り上げた。宮沢の写真は一般紙の全面広告に掲載され、「ヘアヌード」というワードとともに社会現象になった。

「巨匠」と呼ばれて確固たる地位を築いても、表現の限界に挑戦。2008年に都内の霊園などで女性モデルらのヘアヌードを撮影したわいせつ事件で、10年に罰金刑の略式命令を受けたこともあった。

 80歳を超えても第一線で撮り続け、晩年まで「Santa Fe」超えをしようと情熱を燃やし続けた。出版関係者の話。

「AKB48時代の前田敦子、乃木坂46時代の白石麻衣らトップアイドルたちの『ヌード写真を撮りたい』と口にしていた。特に宮沢を撮影した時と同じ年齢だった当時18歳の前田を狙っていた。実際、懇意にしていた総合プロデューサーの秋元康氏には撮影を直談判したこともあったと聞いています。グループ全体への影響をかんがみて実現こそしなかったが、その熱心な姿勢の根底にあったのは、『Santa Fe』超えだった」

 AKB48や乃木坂46のトップアイドルのヌード写真の撮影は実現しなかったが、白石の1st写真集「清純な大人 白石麻衣」(14年)を撮影。白石の初の水着写真をはじめ、大胆なショットが話題を集めた。また、AKB48を題材にした写真集や写真展なども手がけた。

「AKB48の人気を目の当たりにした篠山さんは、別の現役メンバーに自ら『ヌードを撮らせてほしい』と熱心に口説いたこともありました」(前出関係者)

 篠山さんの死因は老衰だったと篠山さんの事務所が5日、発表した。葬儀は近親者で執り行い、お別れの会の開催は未定という。

 宮沢は5日、インスタグラムのストーリーズを更新。篠山さんと並んで笑う2ショット動画を公開し、ジョン・レノンの楽曲「パワー・トゥ・ザピープル」を流して追悼した。

 篠山さんがレンズを向けた被写体は、宮沢や白石、ジョンとオノ・ヨーコ夫妻、三島由紀夫、山口百恵さん、女優の樋口可南子ら時代を彩った著名人。晩年まで挑戦をやめない人だった。今ごろ天国でもカメラを手にしているに違いない。