自民党新総裁「クリーンな政治を」【NEXT特捜隊アンケート】

自民党総裁選が告示された17日、ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」とNEXT特捜隊はインターネットでアンケートを実施した。新しい総理に求める資質として、国民と向き合う誠実な政治姿勢や、政界の改革を挙げる意見が多く寄せられた。
だれが新総理にふさわしいかを聞いた質問では、河野太郎行政改革担当相(58)が44.3%で抜け出し、高市早苗前総務相(60)が22.8%、岸田文雄前政調会長(64)が16.5%、野田聖子幹事長代行(61)が5.9%で続いた。
■河野氏
河野氏を挙げた20代の男子学生(浜松市)は「安倍政権以降、政治不信が強まった」と指摘し、「オープンでクリーンな政治」を求めた。60代の専業主婦(袋井市)は「古き悪しき政治からの脱却」が必要とし、河野氏の強みである発信力や突破力に期待を寄せた。
■高市氏
高市氏を支持する理由としては「主張、国家観が明瞭」(静岡市の30代男性会社員)、「ぶれない信念がある」(掛川市の60代女性会社員)と、党内有数の保守派論客としての姿勢や国家理念を評価する意見が目立った。
■岸田氏
岸田氏支持の理由としては「調整力を含めて安定感がある」(静岡市の40代自由業女性)、「候補者の中で一番バランスがとれている」(静岡市の60代無職男性)と、調整能力や政策のバランス感覚を評価する声が多かった。
■野田氏
野田氏は多様性や女性の社会進出に対する主張が支持を得た。「生きづらさを感じている人々が取り残されない社会を実現してくれそう」(静岡市の40代会社員)、「唯一、弱者の政策を訴えている」(静岡市の50代専業主婦)などの声が寄せられた。
立候補していない石破茂元幹事長を推す意見や、「誰がなっても同じ」(静岡市の40代女性会社員)と手厳しい意見もあった。
総裁選への関心を問う質問では、「ある」が88.6%と、「ない」の8.9%を大きく上回った。
アンケートは、無料通信アプリLINE(ライン)やツイッター、「あなたの静岡新聞」ウェブサイトなどを通じて17日午後にアンケートを実施し、静岡県民を中心に237人から回答を得た。無作為抽出の世論調査とは手法が異なる。