南海トラフ「警戒」なら阿波踊り中止要請 徳島市
徳島市はこのほど、南海トラフ地震臨時情報が発表された場合の対応計画をとりまとめた。最も危険度が高い「巨大地震警戒」では、市が主催するイベントは中止または延期し、阿波踊りなどの大規模イベントは主催者に中止を要請する。
市ホームページの「防災・安全計画」に1日から公開を始めた。地域防災計画にも記載する予定だ。「警戒」では市立の幼稚園、小中学校、高校は休園・休校にする。市民生活に影響が大きい窓口業務やごみ処理などの一般行政サービスは、原則として通常通り行う。
一方、「注意」の場合は休園・休校にしない。年末年始や大規模イベントなどで一時的に人口が増加、集中することが考えられるときは、避難計画の作成を別途検討する。
2024年8月に初めて臨時情報(巨大地震注意)が発表されたことを踏まえ、具体的な計画を策定した。当時、徳島市では阿波踊り開催期間と重なっていたが、避難場所の確認などをしたうえで中止は要請しなかった。