山陽物産、資源米を活用した歯ブラシ 石油プラを半減

ホテル向けのアメニティーグッズを製造・販売する山陽物産(愛媛県伊予市)は資源米を原料にしたバイオマス素材の歯ブラシ「ライスクリーン」を開発した。石油由来のプラスチック使用量を半減できる。2日、新製品の発売を愛媛県の中村時広知事に報告した。
同製品は県による新型コロナウイルス後の企業を支援する事業の後押しを受け、いよぎんホールディングス(HD)傘下の伊予銀行などと連携しながら開発した。
県内の耕作放棄地で資源米を生産し、歯ブラシのハンドル部分に資源米からできたバイオマス素材を50%配合した。石油由来のプラスチック使用量を従来の半分に削減できる。

四国4県のドラッグストアやスーパーマーケットで4月下旬にも販売する。店頭価格は1本300円の予定だ。21〜27日には大阪・関西万博にも出展する。
山陽物産の武内英治社長は「県内の作物を使った大きな取り組みだ」と話した。中村知事は「支援事業が目に見える形となったのは大変うれしい」と述べた。
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