かつての自分とは競わない 58歳に寄せて(三浦知良)
鈴鹿に新しく加わった35歳の選手が、リハビリしながら「いやあ、最近はもう年で……」とぼやいているのをみて、思わず僕は口走ってしまった。
「何言ってんの。お前はまだ伸びしろしかないよ。そうそう、いいね、もっといけるよ、良くなるよ!」
今の知見に照らせば、35歳でもトレーニング次第で選手としてのベストパフォーマンスは出せる。「カズさんに言われたら、そう思えてきました」と、彼もその気になっていた。...

「カズ」ことサッカー元日本代表の三浦知良選手の連載コラムです。現役選手として活躍しているキングカズが感じたこと、日本代表や日本サッカーの在り方について考えたことをつづります。