おふたりさまの老後、企業分析法… 今読むべきお金の本
今読むべきお金の本(38)

世界情勢を読み解くために政党を知る

元外交官で、今までに世界97カ国を視察した著者は、「世界情勢を見る際には、歴史的背景を理解する上で欠かせない宗教や民族、リベラルアーツ(教養)などについて学ぶべし」と説く。本書では世界各国の政党や政治の課題などをまとめ、地政学だけでは読み解けない世界の構造について解説している。著者は世界の政党を見る"ミクロの目"を持つと、世界を見る"マクロの目"をも備えることができるといい、新しい新興国はどこかなど、近未来の姿も浮かび上がってくるという。
山中俊之著 / かんき出版 / 1980円(税込み・以下同)
「錯覚」「危険信号」などの切り口で数字を読む

企業の信用調査最大手の帝国データバンクが、経済ニュースや世界情勢などの動きを示すデータや数字を例に挙げ、読み方を解説する。数字を「錯覚」「危険信号」「意外さ」など一風変わった切り口で捉え、うのみにしないための方法を学ぶ一冊。
帝国データバンク情報統括部著 / 三笠書房 / 1980円
子どもがいない夫婦が知っておきたいこと

子どものいない夫婦の老後について、高齢者施設の選び方や配偶者に先立たれた場合などの疑問をQ&A形式で解決していく。また、相続でもめないための知識や身元保証人の考え方などを、「必須知識7選」として紹介している。
元気なうちに読んでおきたい!68の疑問と答え
松尾拓也著 / 東洋経済新報社 / 1760円
住宅ローンと資産形成をまとめて考える

物価や金利環境が変化している中、住まいや住宅ローンの現状について、全国1万人への連続5年間のアンケートの分析結果を基に紹介。手元資金は返済に充てるべきか、運用すべきかなど、資産形成と住宅ローンの関係性についても解説する。
丸岡知夫著 / 金融財政事情研究会 / 2200円
公認会計士が教える企業分析法とは

公認会計士で、YouTubeチャンネルは10万人超の登録者を誇る著者が推奨する「良い企業を、安く買って、持ち続ける」ための企業分析法を紹介。決算書の見方や銘柄分析、ポートフォリオの組み方などを幅広く解説する。NTTや武田薬品工業など、個別企業や米国企業の具体的な事例も多く掲載されている。
日根野健著 / KADOKAWA / 1980円
国際情勢や地政学から資源問題を解き明かす

本書では、地政学と密接に関係する資源をめぐる現状について、中東情勢と直結する世界的な原油高や、自由貿易の土台である国際政治などをまとめている。その上で、今後の日本に起きることやどのようにリスクと向き合っていくかについて解説している。
鈴木一人著 / PHP研究所 / 2365円
[日経マネー2024年11月号の記事を再構成]
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP(2024/12/20)
価格 : 840円(税込み)
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「お金のことを本でも学びたいけど、たくさん出ていてどれを読んだらいいか分からない」。初心者の方からよく聞く話です。そこでこのコーナーでは「お金×書籍」をテーマとして、今読むべきお金の新刊本や古典の名著などを紹介し、あわせてお金の本の著者にも読みどころなどをインタビューします。
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