企業の業績予想、なぜ控えめ? ピンポイント開示の呪縛
マーケットα
日本企業が期初に出す業績見通しは保守的なことで知られる。2025年3月期の会社計画も総じて慎重で、歴史的な高値圏にある株式相場の重荷となった。「控えめ」予想の歴史は古く、少なくとも20年ほど前から定着している。1年後の業績をピンポイントの数値で開示する慣行は、日本企業をなお縛り続けている。
「これだけ技術力がありながらなぜもっと強気な業績予想を出さないのか」
東証プライム市場に上場する精密部品メ...

刻一刻と動く金融市場。相場変動の背景にある様々な要素は普段の概況でなかなかお伝えできません。コラム「マーケットα」では市場の第一線にいる記者が、取材で得た様々な切り口を紹介していきます。随時掲載します。
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