川崎重工、山でも乗れる4脚ロボ公開 大阪万博で展示へ

川崎重工業は3日、大阪・関西万博に出展する4脚ロボット「CORLEO(コルレオ)」を公開した。2050年の移動手段を想定したコンセプトモデルで、二輪車とロボット事業の技術を組み合わせて開発した。人がまたがって乗り、従来の車両では不可能な山岳地帯でも移動できるようにする。世界の顧客に事業の幅広さをアピールする狙い。
製品化や事業化は検討していない。大阪市の万博会場ではモックアップを展示する。大型バイクと同程度の大きさで水素エンジンで駆動。ライダーは馬のようにまたがって乗り重心移動で操作する。バイクのフレームと後輪をつなぎ衝撃を吸収するスイングアーム機構をロボットに採用することで、凹凸が大きい場所も快適に移動できる。
同日記者会見した川崎重工の鳥居敬執行役員は「コルレオは(川崎重工の)モーターサイクルとロボティクスを組み合わせた全く新しい移動手段。総合重工メーカーだからこそ提案できたもので、社内の活発な議論を経て具体化できたことは意義があった」と述べた。
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