中国各社で入社式、マツダはロードスター模型作り

新年度を迎えた1日、中国地方でも多くの企業が入社式を開いた。各社トップは事業を紹介しながら新人たちを歓迎し、新入社員も社会人生活に決意を新たにした。
508人の新入社員を迎えたマツダは広島市内で入社式を催した。毛籠勝弘社長は「仕事を通じて社会人として成長し、充実した人生を歩んでいただきたい」とあいさつ。新入社員で広島出身の山岡彩乃さんは「マツダの一員として広島を盛り上げていきたい」と意気込みを示した。
その後、新入社員たちは協力しながらオープンスポーツカー「ロードスター」のペーパークラフトの作成に取り組んだ。同期と親睦を深めつつ、ものづくりの楽しさを体感した。
中国電力には148人が入社した。中川賢剛社長は、社会のデジタル化や脱炭素化の進展を踏まえ「電力需要の増加が見込まれる中、電力産業は成長事業として期待されている。この流れを捉え、さらなる成長を目指していきたい」と訴えた。

山陰合同銀行では1日に就任した吉川浩頭取が新入行員78人に向けて「変化の激しい時代では、変革し進化し続けなければ成長はない。一人ひとりが専門性を高め、変化を恐れない勇気と挑戦する気持ちを持ち続ける必要がある」と述べた。

131人の新入社員を迎えた山口フィナンシャルグループの椋梨敬介社長は「未来は志と熱意で変えていくことができる。グローバルな視野をもち、明治維新を成し遂げた地域の先人たちと同じように未来を信じ行動を起こしてほしい」と期待を寄せた。

両備グループでは21社に計195人が入社した。松田敏之グループプレジデントは「(24年度まで)3期連続でグループの経常利益は100億円をおそらく突破した」とし、「みなさんの行動がプラスにもマイナスにも働く」と激励した。
東証の機関投資家向け市場「東京プロマーケット」に18日上場するIT(情報技術)会社、アクシスITパートナーズ(鳥取市)の坂本哲社長は12人の新卒社員に「私はインターネットが登場した時に起業した。いまAI(人工知能)が動き始めている。変化がある年はチャンスだ。鳥取の活性化に貢献しよう」と訴えた。
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