どっちでも好きな方で抜いていいゾ
弱者男性だが、それはそう
コロッと出てくるのは子供の方だよな
言わない
そもそも「ドン引き」という言葉は、「こっちの価値観が正常でお前は異常だ」という意図を強く出して、のけ者を作り出そうとする意地の悪い表現だ
奥ゆかしく多様性を尊ぶ現代の模範的日本人にとって、そうやってオレオレ価値観へと画一化を図ろうとする思考それ自体が受け入れがたいものだ
昭和から平成初期までのテレビ芸人などの影響でカジュアルに同調圧力をかけることが友人コミュニケーションであるという価値観を刷り込まれたテレビっ子世代の人間しか好まない表現だと言ってもいい
「ないわー」くらいなら言うかもしれないがこれも批判的ニュアンスが強くて好まれない
口にだすとして「えぇっ…そうなん?」と疑義を呈するくらいまでだろう
心の中で(君はそうなんだなぁ)と思って適当に苦笑しておくくらいで済ましていくのが穏当と思われる
そんなんできるの??!知らなかった…
木漏れ日が揺れる午後、カフェのテラス席で向かい合っていた。兄の優斗(ゆうと)と妹の茜(あかね)。兄妹でありながら、二人の間には甘く切ない空気が流れていた。
茜が物心ついた時から、優斗はいつも茜のそばにいた。優しくて、頼りになって、まるで太陽のような存在。茜にとって、優斗は兄であり、初恋の人だった。
優斗もまた、茜を特別な存在として意識していた。幼い頃から可愛くて仕方なかった妹は、いつの間にか目が離せないほど魅力的な女性に成長していた。優斗の中で、兄妹という関係を超えた感情が芽生え始めていた。
きっかけは、茜の大学の入学祝いだった。両親に内緒で、少し高級なレストランに食事に行った帰り道、茜がふと呟いた。「お兄ちゃんみたいな人が彼氏だったらいいのに…」
その言葉が、優斗の心に火をつけた。冗談めかした茜の言葉に、優斗はドキッとした。茜もまた、自分の言葉にハッとして顔を赤く染めた。
その日から、二人の関係は微妙に変化していった。今までと変わらず一緒に過ごす時間が多いのに、どこかぎこちない。互いの顔を見つめる時間が長くなったり、触れ合う瞬間にドキッとしたり。
ある日、映画館からの帰り道、いつものように並んで歩いていた二人。ふとした拍子に手が触れ合い、優斗は茜の手を握った。茜は驚いたように目を見開いたが、優斗の手を振り払うことはなかった。
繋がれた手から伝わる温もりに、二人の鼓動は高鳴った。沈黙の中、二人の気持ちは通じ合っていた。
その日から、二人は秘密の恋人になった。人目を忍んでデートを重ね、甘い時間を共有した。しかし、二人の心には常に罪悪感が付きまとっていた。兄妹であるという事実は、二人の間に深く横たわっていた。
ある日、茜が優斗に問いかけた。「このままじゃいけないんじゃない?私たちは兄妹だよ…」
優斗は茜を抱きしめ、優しく言った。「分かってる。でも、茜を諦めることなんてできない…」
二人は苦悩しながらも、この関係を続けることを選んだ。しかし、秘密の関係は長くは続かなかった。ある日、母親に二人の関係を知られてしまったのだ。
母親は激怒し、優斗を激しく叱責した。茜は泣きながら謝るしかなかった。両親から厳しく諭され、二人は別れざるを得なくなった。
別れの日、二人は初めて出会った場所、近所の公園で会った。優斗は茜の目を見て、静かに言った。「ごめん。守れなくて…」
茜は涙を堪えながら、優斗に抱きついた。「私が悪かったの…」
二人はしばらくの間、言葉もなく抱きしめ合っていた。別れの辛さと、これまでの甘い日々が走馬灯のように蘇ってきた。
二人は背を向け、それぞれの道を歩き出した。空には夕焼けが広がり、二人の影を長く伸ばしていた。
数年後、茜は別の男性と結婚し、幸せな家庭を築いていた。優斗もまた、仕事に打ち込み、充実した日々を送っていた。
しかし、二人の心の奥底には、あの日の切ない記憶が深く刻まれていた。決して交わることのない、禁断の愛。それは、二人だけの秘密の宝物として、静かに輝き続けていた。