
仕事、家庭、バンドをおもいっきり楽しんでいる大人たちがここにいる! 元MOD LUNGの矢田圭伸と安原一哉、そして元THREE MINUTE MOVIEの足達正興の3人によって構成されるDIRTY SATELLITESが鳴らす音は、オルタナティヴ・ロック、ハードコア・パンクなど、メンバーそれぞれが持つ音楽的素養をごちゃまぜにした、パワー・ポップ。四国のインディ・レーベルIMPULSE RECORDSから1stフル・アルバムをリリース!
DIRTY SATELLITES / Beautiful & Blue
【配信価格】
mp3 単曲 120円 まとめ購入 1,200円
wav 単曲 150円 まとめ購入 1,500円
【Track List】
1. Over Here / 2. Fall / 3. 眠る人 / 4. ゴースト / 5. サザン デス ドライブ / 6. Sholifters Of The World, Tonight / 7. Sammy's Dream / 8. A Boy From Texas / 9. ロスト / 10. コールド ブルース サテライト
※まとめ購入いただいた方には歌詞ブックレット(PDFファイル)をプレゼント!
【Guest Players】
光町透 : noise M6
宮澤玲 : synthesizer M7&M10
作曲/編曲 : DIRTY SATELLITES
作詞 : 矢田圭伸
録音/ミックス録音/ミックス:半谷高明 @BeaPotStudio
マスタリング : 中村公輔 @深海スタジオ
ジャケット・デザイン : 佐藤穣太(ステンスキ)
写真 : 野沢直哉
Music PV M2 : 池田啓介
エグゼクティブ・プロデューサー : 井川晃里(IMPULSE RECORDS)
INTERVIEW : DIRTY SATELLITES
インタヴュー : 飯田仁一郎(Limited Express (has gone?))
文 : 梶原綾乃

なにかしら友人やお客さんから反応が返ってくるのが楽しい
ーーまずは、DIRTY SATELLITES結成のいきさつを教えてください。
矢田圭伸(Vo、Gt/以下、矢田) : ドラムの安原くんとMOD LUNGというバンドをやっていたのですが、ベースのコウタが脱退したんです。それで、代わりのベーシスト数人とスタジオに入ってみましたが、音と会話、両方のグルーヴが合う人がなかなかいなくて、足達さんにヘルプでベースをお願いしたのがきっかけです。足達さんと僕は法政大学の先輩後輩の仲で、昔”WALL”というバンドを一緒にやっていた事もあります。
ーー同じ大学の仲間だったんですね。足達さんはバンドをされていなかったのですか?
矢田 : 足達さんはその時にTHREE MINUTE MOVIEというバンドをやっていました。
足達正興(Ba/以下、足達) : THREE MINUTE MOVIEをやめてDIRTY SATELLITESに入ったわけではなく、ヘルプの話があった時点で、THREE MINUTEもやっていました。ただ、その時期に仕事が段々タイトになってきて、バンドをやりたいペースが自分のなかで変わってきているときでしたね。あと矢田とはよく遊んでいて、気の合う部分もありましたし断れなかったんですよ(笑)。

ーーあはははは。
矢田 : うちのバンドは練習は月に3回でライヴも2カ月に1回程度で活動のスピードが速くないんです。僕には子供がいますし、もう1つバンドもやっているので。
足達 : そのペースなら時間を見つけて活動できると思ったんです。THREE MINUTE MOVIEは毎週必ず練習をしていて、誘われたライヴは全部出るスタンスでしたが、なかなか僕の都合に合わなくて。結果、THREE MINUTEのメンバーと話し合って僕が脱退することにしました。
ーー矢田さんはどのような生活をされているんですか?
矢田 : 僕は今36歳です。平日はサラリーマン、休日は子育てがメインです。あと同時にバンドを2つ(DIRTY SATELLITES、BROILER)やっていて、POWER ELEPHANT! (注1) というレーベルもやっています。
(注1) : POWER ELEPHANT!
東京を拠点とする矢田主催のレーベル。
>>レーベル特集 : POWER ELEPHANT!「派手な物語なんてなくたって、素晴らしい音楽は生まれる」
>>OTOTOYで配信しているPOWER ELEPHANT! の音源
>>POWER ELEPHANT! official website
ーーその環境の中でも、音楽をやるのはなぜなのでしょうか?
矢田 : いわゆる「承認欲求」が強いのかと。今の若い子ってLINEとかFacebookで「いいね」を押されたら気持ちいいっていうじゃないですか。その気持ちは誰でも持っていると思うんです。なにかしら友人やお客さんから反応が返ってくるのが楽しい。その反応によって、僕の作る音楽も変わっていくんですよね。これまでは、音楽の方向性が自分の中だけで完結していたんです。「俺はMOD LUNGでオルタナ・カントリーを日本語でやっていくんだ」みたいに。あんまり賛同してくれる人がいなかったんですけど。
ーーあははは。

矢田 : それで、なんで続けているかというと、「音楽をやめられないから」というのが一番の理由ですね。音楽を発信しない生活は無理なんです。レーベルとして動いているかバンドとして動いているかどっちかがないと、精神的にすごく追い詰められてくる気がします。つねに何か発信したいっていう気持ちがあります。
ーー足達さんはどうですか。かなり深い話になっていますけど。
足達 : 僕なんか今年で40歳になります。ライヴに行くのが楽しいけど、楽器を持って表現するのも楽しさは同じですね。本当この年までライヴ行ったり演奏したりって、もう重症なんだと思います。
矢田 : あははは!
足達 : さっきの矢田さんが「やめられない」って言っていた気持ちもわかります。まぁ僕は曲を作っていないので、演奏するしかできないですけど。でも演奏だけじゃなくて、バンドで1つのものを作っていく面白みもありますね。つい先日、バンドのTシャツを作るということで、打ち合わせに行くことになったんですよ。もう遠足行くみたいにワクワクしちゃって、アホですよね。
「こういうバンドがいるんだぞ」っていうことを世に送り出したい
ーーいいじゃないですか!
矢田 : 足達さんはフェスやアウトドアが趣味なんです。その趣味をうちのバンドでは優先してもらって活動してます。
足達 : バンドマンとしてどうなんだろう(笑)。
ーー(笑)。フェス好きになったのはどういう理由があるんですか?
足達 : たまたまステージの近くにいて初めて聴いた全然知らないバンドでも「めちゃくちゃかっこいいな」と思ったりして、あとでアルバム買いにいったりします。そういう音の出会いが多いからです。
矢田 : 僕の場合はデス・メタルかグラインド・コアばかりを聴いていまして。だから今のインディ・ロックの状況を把握していなかったんですけど、フェス好きの足達さんの影響で、アーケード・ファイア(注2)やダーティー・プロジェクターズ(注3)などを聴きはじめましたね。結構それは今回のアルバムにも影響を与えています。
(注2) : アーケード・ファイア(Arcade Fire)
カナダのケベック州モントリオールを拠点とするインディ・ロック・バンド。オルタナティヴ・ロックを基礎に置きつつ、様々な楽器を駆使した重層的でクラシカルなアレンジと、メランコリックで陰鬱な歌詞世界が特徴。
(注3) : ダーティー・プロジェクターズ(Dirty Projectors)
イェール大学で音楽を学んだデイヴ・ロングストレスのソロ・プロジェクトとして2002年に活動を開始した不定形バンド。アメリカのブルックリンが活動拠点。
ーーなるほど。足達さんの影響は大きいですね。DIRTY SATELLITESはどんな感じのバンドだと思っていますか?
矢田 : DIRTY SATELLITES自体は、土台はミネアポリスのハスカー・ドゥ、リプレイスメンツ、ソウル・アサイラム(注3)などのシンプルなギターロックでアレンジはアメリカのRevelation Records(注4)周辺の90年代後期のEMOバンドなんかを意識してますかね。足達さんの影響で今の海外のインディーロックの流れも少しあるかもです。今作は自己紹介的なアルバムなんですけど、「こういうバンドがいるんだぞ」っていうことを世に送り出したかった。MOD LUNGが3枚目を出してから3年くらい経っていますが、その間に書き溜めた曲を抽出してみた感じですね。
(注3) : ハスカー・ドゥ(Husker Du)、リプレイスメンツ(REPLACEMENTS)、ソウル・アサイラム(SOUL ASYLAM)
アメリカのミネソタ州ミネアポリスで結成/拠点として、1980年代から90年代前半にかけて活動したオルタナティヴ・ロック・バンド。ハードコア・パンクに抗い、エモーショナルなメロディやフレーズを取り入れ、90年代のグランジ・ロックやパンク・ロック・シーンに大きな影響を与えた。
(注4) : Revelation Records
アメリカのインディ・レーベル。Youth of Today、Warzoneなどのポスト・ハードコア・バンドの革命的なアルバムを1980年代終わりから90年代にかけてリリースした。
ーー足達さんは、フェスに行ったときに、「このステージに出たい」っていう気持ちは湧いてこないんですか?
足達 : そこは区切って考えてしまっていますね。ライヴやフェスに行くと、自分が表現者としてではなくて、ただの音楽バカの1人になってしまうんですよ。ほんと、敵わねえって人たちがフェスには沢山います。
矢田 : 僕はライヴを見ると、スカウターみたいなものがすごく反応してしまうんですよね。戦闘力じゃないですけど、他のバンドに対して「ここの点では勝ってるけど、ここの点では負けてる」「総合的に見て負けてるな」というのは思います。OHAYO MOUNTAIN ROAD(注5)やPerfectlife(注6)など、身近にすごくいい詩を書くバンドがいて。僕は本当に曲を書くことしかできなくて、詩やロック感では勝負ができないなと思いますね。
足達 : 矢田は、自分の土俵で戦えばいいんじゃないかな?
矢田 : いろんな土俵があると思うんですよ。ニール・ヤングやウィルコくらいになると、詞の世界と曲、あとロック感すべてを持っていて、超人クラスだと思います。ウィルコと自分のバンドが総合戦で戦って勝てるわけはないですけど、一か所でもいいから勝ちたいんですよ。すごく狭い部分でしか勝負できないけど、そこの狭い部分だけもし日本一になれたらすごくないですか? コード展開の一瞬のエモさだけ日本で一番カッコ良くなれたら、僕はそれでいい。
(注4) : OHAYO MOUNTAIN ROAD
BREAKfASTとEXCLAIMというふたつのハードコア・バンドを牽引し、THE BITEのフロントマンとして活動してきた酒井大明、伊藤敬、佐藤“マコッチェ”允によって結成されたフォーク・ロック・バンド。
(注5) : Perfectlife
元WEARE! の板垣周平、村上達、Limited Express (has gone?)などで活躍する竹田和永、小津直樹、鈴木伸明、によって2012年に結成された新バンド。
コード展開の一瞬のエモさだけ日本で一番カッコ良くなれたら
ーーでも矢田さんの声とメロディって確固たるものだと思います。あと矢田さんの発言から、足達さんがキーポイントなバンドだなとも思いますね。
足達 : 文化とか音楽とか、少なからずアメリカに影響を受けたり意識をしたりしていますが、自分たちなりの生活感や生き様も影響を受ける部分が大きいです。それぞれ生活があって仕事もやっているし、他のメンバーも家庭を持っていますからね。
矢田 : 会社勤めながらもツアーを回ったりして、サラリーマン・バンドのモデル・ケースになれたらいいなと思います。世の中をひっくり返そうとか、音楽で食えたらいいなという考えは一切ないですけど、さっき言ったように「点」で勝ちたいとか、サラリーマンとしてどういう音楽ができるのかとか、考えています。あと、今作は四国のIMPULSE RECORDSから出るんですけど、レーベルを運営している井川くんとか、録音やデザイン、映像や写真で協力してくれた人が沢山いて、そういう人たちのおかげかなと。
(注6) : IMPULSE RECORDS
四国を拠点に活動するインディペンデント・レーベル。forget me not、Fragments、CIRCLE FLEXに所属する井川晃里が代表をつとめる。
>>IMPULSERECORDS official website

ーーIMPULSE RECORDSから出ることになったのは何故なのでしょうか?
矢田 : 井川くんがやっていたforget me notや、FRAGMENTSというバンドは、MOD LUNGとよくツアーしていまして。井川くんがツアーで東京来た時に、僕らが初ライヴしたときの音源を渡したらすぐ聴いてくれて、「CD出したいです」って連絡してくれたんですよ。一度、POWER ELEPHANT! でMOD LUNGのCDを出していたので、今回は井川くんに頼んでみようと思っていました。井川くんとは相性が良いと思っているので。
ーーなるほど。井川さんの協力ありきだったんですね。
矢田 : 僕ら、まだ7回しかライヴをしてないのにアルバム出すんですよ。無茶な挑戦だとは思ったんですけど、協力してくれる人がいたから実現しました。僕らはライヴをガンガンやっていくバンドでもないので、音源を出して反応を観たいなという考えがあります。曲は、大学生の時からやっているのも入っています。足達さん達の意見を聞きながらそれをDIRTY SATELLITES流に再構築したという感じですね。
ーーDIRTY SATELLITES流って、言葉にするとどんな感じですか?
矢田 : 90年代的なエモ・アレンジを意識的にやっています。あと、ディレイとかリヴァーヴのエフェクターに凝りはじめたので、空間的な音作りをすごく意識していて。ちょっとした仕掛けを色々と入れていまして、曲によってはツイン・ドラムをやっている曲もあります。MOD LUNGでシンプルな音作りはやり尽くしたので、DIRTY SATELLITESでその反動がきていますね。ちょっと凝ってみようと思っています。
ーー足達さんのDIRTY SATELLITES流とは?
足達 : ニューウェーヴ臭さだと思います。ライヴ前にしつこくザ・キュアーのCDをかけていますね。
ーーあははは。
矢田 : SEの「ジャスト・ライク・ヘブン」で入場するというベタな感じです。
足達 : ものすごく完成されたキュアーの曲を最初に流して、そのあと俺らが演奏するんですよ(笑)。
ーー(笑)。話は変わりますが、DIRTY SATELLITESは今後どうなるのでしょうか? 2枚目、3枚目になるにつれ音楽性の変化が楽しみだなぁと思っていますが、どんな感じで考えていますか。
矢田 : 実験的なことをやりたいと思います。最近はiPadを使ってみたりとか。音的にはいろいろ挑戦するんですけど、曲の雰囲気は変わらないだろうなと思いますね。激しいものはグラインド・コアのBROILERでやるので、DIRTY SATELLITESではキュアーのような、ポップな感じをだしていくつもりです。あと、レコードを出したいですね。スプリット・EPとか。
足達 : 90年代ジャストの音作りというのも、知っている人は懐かしく聞こえるだろうし、今の人だったらちょっと面白く聴こえるのかもしれないですよね。原点回帰だけじゃなくて、刺激的な要素が少しでも入っているといいなと思います。音楽バカの重症患者ですからやる方も楽しみたいんです。自分らも音楽をやっている中で刺激が欲しいですよね。
ーー少しずつ新しい音楽を取り入れていくということですか?
足達 : どうかな… 僕らが今時の音を聴いて、それを上手く消化して表現できるかといったら出来ないですね。
矢田 : その点ではCOMEBACK MY DAUGHTERSの新作を聴いたのですけど、最新のビーチ・ポップとか、マムフォード&サンズ(注7)やザ・ルミニアーズ(注8)とか、そういうアメリカのバンドの要素をものすごくうまく消化していて驚きました。それだけのセンスと技量は僕らにはないので、良くも悪くも僕らなりな感じになると思いますが。
足達 : 2枚目3枚目っておっしゃいましたけど、どうなるのか自分でも分からないです。わからないからこそ、楽しみですけどね。普段の生活ももちろん大切なので、俺は良いバランスで活動できればいいと思います。ツアーとかレコーディングとか、ハイペースではなくマイペースで納得のいく活動ができればそれだけで幸せだと思いますね。
(注7) : マムフォード・アンド・サンズ (Mumford & Sons)
2007年結成、イギリス・ロンドン出身の4人組フォーク・ロック・バンド。デヴュー・アルバム『サイ・ノー・モア』は全世界で800万枚以上を売り上げ、2013年のFUJI ROCK FESTIVALで来日を果たした。9月27日のライヴ終了後、無期限の休暇に入ることを「ローリング・ストーン」誌のインタヴューであかした。
(注8) : ザ・ルミニアーズ (The Lumineers)
コロラド州デンヴァーのフォーク・ロック・バンド。2012年4月にデヴュー・アルバムをリリースし、全米ビルボード・チャート上位にロング・ランクイン。一気に全米で話題となる。
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HELLO HAWK / さかなの目
2007年のバンド結成時より、あどけない未成熟さと焦燥に溢れたロックでシーンを突き進んできたHELLO HAWK。1stデモ、東京スーパースターズとのスプリットCDの発売に続き、ついにファースト・アルバム『さかなの目』を発表! 心揺さぶられる良質なメロディ全10曲。MOD LUNG矢田圭伸主宰レーベルPOWER ELEPHANT!からのリリース。
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LIVE INFORMATION
DIRTY SATELLITES 1stアルバム レコ発
2013年10月5日(土)@下北沢ERA
w/ OFF-END(四国 : sawpit & forget me not)、NAVEL(名古屋)、SOON、ASTHENIA
PROFILE
DIRTY SATELLITES
矢田圭伸 : Vo, Gu 足達正興 : Ba 安原一哉 : Dr, Cho, Gu, banjo
元MOD LUNGの矢田と安原、そして元THREE MINUTE MOVIEの足達の3人によって構成されるDIRTY SATELLITES。それぞれの活動を知る方なら「どんな音になるのだろう…」と胸を高鳴らせるのでは、と思いますが、全くもって期待を裏切らない内容になったと言えます。MOD LUNGの中期~後期に見られたオルタナ・カントリー/フォーク・ミュージック、更に遡る事LINEを彷彿とさせる清涼感、青々しいエヴァーグリーンなサウンド。メロディック・パンクでも、エモでも、ギターロックでも、オルタナでも無く、無数のサウンドを吸収し、独自の血肉となりアウトプットする矢田の、音楽的な鋭さや絶対的なセンスを余すところ無く表現したのが今作『Beautiful & Blue』。