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2025-04-16

ホリエモンって案外まともなこと言うね。財務省の話

財務省解体してもどうしようもない理由解説しま

https://www.youtube.com/watch?v=CEUrgY6x8Sk

能登復興支援に関する議論にはちょっと同意できない部分もある。

だが、日本問題に対して財務省文句言ってもしょうがないってのは完全同意

それに「歳入・歳出」がこれまでの政府の長年の努力によってその内容が調整されてきたから、無駄な部分はそんなに発生しないだろう、というのもわかる。

それでも「インフレ対策給付金」とか「コロナ禍の財政出動」とかは完全に無駄な歳出だと俺は思うけどね。

大体、インフレになれば日本国家資産は減るんだから資産を守るためにはデフレのほうがいいわけよ。

まあ日本国内で生産して海外に対してバンバン売っていくっていうのもわかるけどさ、世界コーヒー農家を見てみ?価格戦争で勝った結果があの貧困レベル(低実質賃金)だろ。

しかインフレ時に無理やり賃上げしても、物価転嫁悪循環に陥るだけだしな。

物価が上がって得するのは株主地主であって、貧困層は損してるだろ。

円安インフレ日本資産を失うことを意味する。こんな簡単なこともわからいから「減税!」だの「給付金!」だの言い出す。

まあでも「インフレが良い」「デフレが良い」「円安が良い」「円高が良い」「増税が良い」「減税が良い」は完全なポジショントークなんだけどね。

債権者なのか債務者なのか。輸出企業なのか、輸入が多い企業なのか。貧困層なのか富裕層なのか。

俺は労働者として実質賃金が上がってほしいし、資産一定以上持ってるからその資産価値が減ってほしくないという意味デフレのほうが得するんだよね。

俺が一番意味がわからないのは、貧困層のくせに減税を支持する奴。違うぞ、お前らが得するのは増税時、つまり再分配が多い時であり、減税時ではない。

今のところ、「減税論」「インフレ支持」「円安支持」が蔓延してるから、これは富裕層有利の論理なんだよ。

 

ブクバカへの追記

ホリエモンや俺のポジショントーク批判してる馬鹿、お前の経済論もポジショントークだろ、しか自分不利益になることを信じちゃってる馬鹿

まず俺がなぜデフレを支持するかと言えば、実質賃金が上がるのと、俺は貧困層なので資産形態が預貯金からだぞ。

これに対して「インフレのほうが賃金が上がる」とか言ってる馬鹿がいるが、俺が言ってるのは名目賃金じゃなくて実質賃金の話な。

デフレ失業者が出るってのはわかる。だが失業者実質賃金トレードオフから、俺は自分失業するとは思っていないので、実質賃金が上がってほしいわけ。

富裕層は株や不動産を持つからインフレで得をする。なぜなら、富裕層はこういったリスクの高い資産を持つ余裕があるから。逆に貧困層は貯金資産を持つことが多い。

「再配分ができてないのが日本じゃねーか」とか言ってる馬鹿、直接金をもらうことが再配分だと思ってるだろ?

例えば警察がいるのも再配分のうちだ。もし富豪がいれば「警察不要、俺はセキュリティを買う」と言うだろうが、お前らはそんな金ねーだろ。

こうやって、国のサービス提供する形で貧困者に配分されてるんだよ。

歳出の内容と量を調整すべき、って議論なら俺も同意だ。歳出が増えるからインフレが加速するわけだからな。

あと「インフレ日本資産が減るってなんだよ」って言ってる奴は、ジンバブエハイパーインフレ紙幣紙くずになった例とか考えると良いよ。

コーヒー農家の例えに関しては、俺が言いたかったのは、「インフレ円安になれば海外に対する価格競争力が増すが、あまりに進行してたら日本は輸入もまともにできない貧困国になる」という話をしている。

インフレの時に減税をしたらインフレを加速させるってこともわからない馬鹿出直してきてね👍

参考

2025-04-03

老人と子供平等ではありません。

命の価値生産性問題ではありません。生きる「時間格差」があります

既に満タン生きた老人と、まだ生きてない子供では「時間の不平等」が存在するのです。なので優先すべきは子供です。

私の命は90歳の老人より重いし、10の子供よりも軽いのです。

子供の命はダイヤモンド。老人の命は紙くず。長く生きたらこのぐらいのことはわかってほしい。

2025-03-15

anond:20250315072835

働いても働いても

紙くず同然のアベコインしかもらえないうえに

大半が差っ引かれるじゃねーかよ

良い加減にしろ

宇宙一寛大と言われるこの俺様でも

そろそろ我慢限界に近づいているぞ

2025-03-08

anond:20250307143528

元増田にも正しい部分はあるんだけど、これは理解が雑過ぎる。

アメリカ日本を守るために血を流す義務があるけど、日本アメリカを守るために血を流す義務がないんよな

これ、どう考えてもおかしくないけ?

アメリカも、もともと、日本イスラエルサウジアラビアに、「お前らもアメリカのために血を流せ」とは思っていない。

からこそ、双方の同意日米安保条約が締結されている。

農家が食い物を売るときに、相手に対して「お前は食えない日本銀行券しか持ってこないので不平等だ」とは思わないし、

客が魚を持ってきて、笑顔で「これで、俺たちは平等だな」とか言われても困る。

日米安保条約日本に求めているものは、流血ではない。

 

その上で、片務論の主張が良くないのは、なんとなくの不公平感に訴えて

「この同盟アンフェアだ。だからお前らはもっと貢献しろ

と言い出すのは、企業間ビジネス交渉術ではありかもしれないけど、国家間軍事同盟でそれをやれば信頼を損なう、という話。

企業間なら不満はあっても契約さえあれば最終的には裁判所がその履行を強制するけど、国家間にはそれが無いので、履行への信頼が失われれば同盟自体紙くずになってしまう。

同盟国との条件の再交渉はあって然るべきだけど、上述のようなトランプのやり方は間違っている。

 

とはいえ軍事的な片務性は昔から言われてきていることなので、放置すればアメリカ条約を守るかの信頼性も危うくなる、というのも事実

からこそ、たとえばアメリカの「テロとの戦い」のときには、日本もかなり早い段階でアメリカを支持した。

(その前にアメリカへの支持を表明したイギリススペインなどでは直後に大規模なテロがあったが、それでも日本は支持を表明した。結果としては、日本での流血は無かった。)

その後のアメリカさらに「孤立主義」を深めているので、日本から提供しているもの価値は低下し、他の面での貢献が求められてはいる。

その意味では、元増田の言うことにも正しさはある。

が、元増田議論は雑で、アメリカニーズを踏まえていない。

2025-03-02

俺はね、お前らのことが心配なのよ

だってさ、遊戯ライバル海馬瀬人じゃん。あの海馬瀬人だぜ?

高校生なのに大企業社長やってる超エリートで、ヘリコプタージェット機も操縦できちゃうんだぜ

しかも、「カード貴公子」なんて呼ばれてて、マジック&ウィザーズデュエルじゃ天才的な腕前なんだよ

でもさ、そんな海馬がさ、遊戯に負けちゃうんだよ

負けるだけじゃなくて、マインドクラッシュで心砕かれて昏睡状態なっちゃうんだぜ

そんな強キャラボコられちゃうんだから、俺たち一般人なんて、遊戯の前じゃ紙くずみたいなもんじゃ

それでもさ、海馬は諦めないんだよ

今は亡きもう一人の遊戯へのライバル意識を蘇らせて、冥界まで追いかけようとしてんだぜ

そこまでして戦いたいのかよって感じだけど、まあ、そこがカッコいいんだよな

でもさ、考えてみろよ

海馬みたいな奴が本当に存在したら、世の中ヤバくない?

高校生社長やってて、○人テーマパーク作っちゃうような奴だぜ

そんな奴が隣のクラスにいたら、毎日ビクビクしながら学校行かなきゃいけないじゃん

まあ、でもさ、そんな海馬フィギュアが出てるんだぜ

POP UP PARADEってやつで、二次元しか再現できなさそうな服と髪型違和感なく造形されてるらしいぜ

でも、買ったら部屋に置いて、毎日海馬に睨まれ生活になりそうで怖いよな

結局さ、遊戯王の世界って、現実じゃありえないくらいぶっ飛んでるんだよ

でも、そこがいいんだよな

現実逃避できるっていうか

まあ、俺みたいな凡人は、せいぜいカードショップでパック開けるくらいしかできないけどさ

あー、でも、やっぱり海馬みたいになりたいよな

いや、なりたくないか。でも、なりたい。いや、やっぱりなりたくない

ああ、もう分かんねえよ!

2025-02-23

anond:20250223093809

友達増田に負けじと別の馬券を1万円分買っていた場合レース後の友達の手元には、30万円の当たり馬券と、紙くずの外れ馬券

さて…

2025-02-11

anond:20250211152315

日本円は既に紙くず同然なのでどちらも貧乏人でーすはいろんぱっぱっぱ

2025-02-05

anond:20250205105729

この点を強調する人がたまにいるけど、積み立ては普通にインフレヘッジできるしするしされるのが当たり前なので、割り引いて聞いた方が良いよ。

積立ても、インフレになったら紙くずだし、世代リレーのほうがそれなりに優秀でしょう。

anond:20250205101720

現状の傾向として、若いうちからでもがんになったらそりゃ医療費はかかるよって話。

死ぬ10年くらいから上がり始めて、ラスト3年くらいはそりゃまぁかかる。

高額療養費制度のおかげで本人負担10万円以下だったりするが、

医療費自体は毎月100万200万くらい普通にかかる。

積立ても、インフレになったら紙くずだし、世代リレーのほうがそれなりに優秀でしょう。

制度作ったときだって、何もないまっさら状態からでもすぐに誰もが保険恩恵受けれるわけだし。

まぁ、少子化と、医療の高度化、医療費や薬の高騰化、色々あるんじゃないかね。

しらんけど。

2025-01-07

しるし書店は折り目やマーカーでリセールバリュー喪失した状態難の紙くず本に価値を見出すコペルニクス的転回の慧眼アイデアだ。

さすがキングコング西野先生は目の付け所が違う。

千利休時代から伝わるわびさび精神ともいえよう。

惜しむらくは時代を先取りしすぎて理解されなかったことか。

2025-01-05

不登校から回復した方法

 自閉スペクトラム症の成人女性です。

 不登校と癇癪について、悩んでいる当事者や親御さんに情報提供できればと思います。多少いじめ描写もあるので、フラッシュバックしそうな人は読まない方がいいと思います

不登校

 私は中2の時、無視や、「死ね」「自殺しろ」「学校を退学しろ」などの暴言や、消しゴム紙くずを投げ付けられるといういじめで、1か月間不登校になりました。しかし、運良く3人の人が助けてくれて、登校することができました。

①拝み屋さん

 父方の祖母の家の近くに山岳信仰の拝み屋のおじいさんが住んでいました。ある日、父に拝み屋さんのところへ連れていかれました。

 拝み屋さんは私に「同級生嫌がらせなんかに屈してはいかんぞ。これは呪い返しのお札だ」と言って、小さなお札をくれました。また、拝み屋さんは暦を出してきて「お前は中3の6月友達ができると書いてある。それまではつらくても辛抱して通うんだぞ」と言いました。

 結局、お札は効かず、いじめっ子たちは電通トヨタ就職したり医者になったりと成功者になっていますが、当事の私にはとても心強くありがたいお札でした。また、暦の占いの方はちゃんと当たって、友達はできました。拝み屋さんには感謝しています

家庭科先生

 保健室登校になった私は、職員室に行って数学教師歴史教師勉強を教えてもらおうとしたのですが、「友達に教えてもらえ。と・も・だ・ち・に。あ、お前は友達いなかったな、アハハ」などと言われてしまいました。困っていたら、家庭科先生が来て、マンツーマンプリントを見ながら家庭科講義をしてくれました。

 「あなたと同じ歳の息子がいるの。もし自分の息子が同じ目に遭わされたらと思うと胸が苦しくてね」と言って、指導してくれた先生には感謝しています

③同じクラス女子生徒

 スクールカースト最上位の、ギャル女子生徒が心の優しい子でした。女子生徒は、私が最近登校していない理由担任音楽教師にたずね、「増田は歌が下手で合唱大会で足を引っ張り、音楽教師である私に恥をかかせた。あんなやついなくなればいい」と言われて、そんなのひどいと思ってくれたそうです。家に連絡して、一緒にケーキを食べに行こうと声をかけてくれました。彼女人生幸せでいっぱいであるように祈っています

 色んな人の助力があって、私は再び中学校に登校することができました。ひどい教師やひどい生徒がいると、世の中それしかないように見えることもありますが、優しい人もいます不登校で悩む方々に光が差すように祈っています

弱者男性強者女性復讐した話

 千切れかかった薄曇りの空の下、木造の古いアパートの部屋で、川端賢介(かわばた・けんすけ)は頭を抱えていた。狭い部屋の隅には紙くずが散らばり、机の上にはペットボトルカップ麺の空容器が乱雑に転がっている。アルバイトシフトを週に四回こなすだけでも精一杯で、残りの日は家に引きこもって何もしない。部屋のカーテンは閉め切られ、部屋の中はやや薄暗い。壁の向こうからは近所の子供が走り回る音や、誰かがテレビ大音量でつけている様子が聞こえてくる。その些細な音ですら、賢介には自分存在嘲笑する響きに思えてくる。

 かつては夢があった。大学に入った当初は、弁護士になりたいと思ったのだ。しか理想現実ギャップにすぐ打ちのめされ、受験勉強中途半端なまま途中退学。就職活動もうまく行かず、今のアルバイト暮らしをしている。自分が「社会落ちこぼれ」になってしまたことは認めざるを得ない。一方で、大学時代に同じサークル出会った女性がいる。彼女の名は比嘉優里子(ひが・ゆりこ)。彼女サークルの中でもリーダー存在で、いつも自信に満ち溢れ、まるで何でも手に入れることができるかのようなオーラを放っていた。

 優里子は、その明るい性格と優れたコミュニケーション能力武器に、大企業総合職入社し、今や順調にキャリアを積んでいるらしい。SNSを覗くと、華やかなパーティーに参加したり、出張海外を飛び回ったりしている写真がいくつも投稿されている。彼女の姿を見るたびに、賢介は胸の奥に黒い感情が渦巻くのを感じていた。「なんで俺ばかり……」という思いが、日に日に大きくなっていく。かつてサークルでほんの少し仲良くなった時期があったため、彼女成功が余計に妬ましく思えた。

 そんな折、ひょんなことから賢介は、SNS投稿された優里子写真を見て、あることを思い出した。大学2年の頃、サークル新人歓迎会二次会カラオケにみんなが行くときに、なぜか自分けが「ごめんね、席もう埋まっちゃったみたい」と断られたことがあった。当時は「仕方ないか」と思っていたが、あのとき中心になっていたのが優里子だった。後日、別のメンバーから「あのとき、優里子が“あの人いると空気が重くなるから外していい?”って言ってたよ」と、笑い話のように聞かされた。そのときは、ただ恥ずかしさと悔しさで頭が真っ白になり、「そうなんだ」と笑って流すしかなかった。その記憶が、今になって鮮明に蘇る。

 ――彼女は、陰で人を見下すようなタイプだ。

 ――人の心を踏みにじり、自分快楽や満足のためだけに周囲を利用している。

 ――だけど表面上は、誰にでも優しく礼儀正しく接する。だから多くの人が騙される。

 自分もその一人だったのかもしれない。無邪気に笑う彼女の姿が、いつの間にか脳裏で黒く塗り替えられていく。嫌悪感と羨望、そして劣等感が入り混じったやるせない感情。それが「復讐」という形で凝縮されていくまで、そう時間はかからなかった。

 その日もいつものようにアルバイトシフトを終え、コンビニで半額弁当缶チューハイを買って帰宅した賢介は、スマートフォンの画面に映る優里子SNSを眺めながらひとり考え込んでいた。

「どうやって復讐すればいい……?」

 彼女危害を加えるなど現実的には難しいし、そもそも暴力を振るう勇気すらない。だが、何らかの方法で“彼女から大切なものを奪う”ことができないか彼女に対して「仕返し」をする手段はないだろうか。

 そのとき、ある記事が目に入った。ある企業SNS炎上に関するニュースだった。社員プライベート発言が切り取られ、誹謗中傷が集中して、当事者退職に追い込まれたという事件SNSを使えば、世論簡単操作できる。もし優里子スキャンダルを世に広めることができれば……と、賢介は思いついた。

 しかし、彼女スキャンダルなど何も知らない。そもそも本当に「悪いこと」をしている保証もない。しかし、賢介にはひとつだけ心当たりがあった。大学3年の頃、仲の良かった友人から、あの優里子ゼミ教授不倫関係にあるらしいという噂を聞いたのだ。証拠もない、ただの噂話だった。だがもしそれを“事実”としてでっちあげることができたら……。

 その日は深夜まで、賢介はインターネット上での炎上事例やフェイクニュースSNS拡散手法などを徹底的に調べ上げた。何度も缶チューハイを口に運びながら、脳内で“彼女社会的に抹殺する”シナリオを組み立てていく。いつしか空が白み始め、鳥のさえずりが聞こえるころになってようやく、賢介は“準備”を整える決心をした。

 翌週、賢介はまず複数SNSアカウント作成した。男でも女でもない、あるいはビジネスマンを装ったり、女性OLを装ったり、学生を装ったりと、プロフィールを細かく設定した。次に、大学時代のサークルゼミの仲間をフォローし、タイムラインに溶け込めるように少しずつ発言を増やしていった。彼らがシェアしている記事に対してコメントを残したり、ニュース流行りのトピック無難意見を書き込んだり。

 一方で、別のSNSでは大学の裏アカウントを探し回った。そこには学生時代のうわさ話や、卒業後の同窓会の噂などが色々と書き込まれていた。優里子フルネーム検索すれば、過去に撮られた写真些細な情報が断片的に出てくる。その断片を拾い集め、賢介は少しずつ“フェイクの積み木”を組み上げていった。

 そしてタイミングを見計らって、複数アカウントから「あの優里子って、大学時代に教授不倫して単位もらってたって噂あったの知ってる?」と囁くように書き込み始めた。直接的な断定は避け、「らしいよ」「誰かが言ってた」「本当かは知らないけど」という曖昧言い回しで、火種をポツリポツリと落としていく。最初は誰も相手にしなかったが、何度か同じような書き込みが異なるアカウントから行われるうちに、少しずつ噂が広がり始めた。

 さらに、賢介は裏アカウントを使って、まるで「元ゼミ生」を名乗る人物が優里子教授の決定的な写真を持っているかのようにほのめかした。もちろん実際にはそんな写真など存在しない。しか曖昧文章で「以前、優里子さんが教授ふたりで深夜に研究室を出てきたところを見た」という“目撃情報”を投稿したり、他のアカウントから「そういえば卒業旅行キャンセルしてたのは、教授旅行に行ったとか?」とコメントをつけたりして、複数証言があるように見せかけるのだ。

 噂というのは恐ろしいもので、火種を絶やさない限り、どこかで燃え広がる。次第に、フォローの数が少ない裏アカウントでも、その書き込みを目にした人がリツイートスクリーンショット拡散していく。やがては大学OBOGグループにも届き、少しずつ「あの優秀な比嘉優里子が、実は……?」という疑惑が生まれていった。

 数週間後、賢介は満足感に浸りながら、アパートの部屋でSNSタイムラインを追っていた。匿名掲示板でも「比嘉優里子不倫単位を取った最低女」というスレッドが立ち、心ない言葉が書き連ねられている。その勢いはとどまるところを知らず、“噂が噂を呼ぶ”状態が加速していた。

「ざまあみろ……」

 内心でほくそ笑んだ。かつてパーティーでもSNS上でも脚光を浴びていた彼女が、今や不名誉な噂の的になっている。それは賢介にとって、大学時代に味わった屈辱を晴らすささやかな“仕返し”だった。優里子正義感あふれる投稿に、「説得力ゼロ」「偽善者」「自分のことは棚に上げて」などとコメントがつく様を見て、賢介は自分が強くなったような錯覚を覚える。

 しかし、いくら噂が拡散しても、実害がなければ彼女は痛くも痒くもないだろう。気の強い彼女なら、「そんなデマに動じないわ」と宣言し、むしろ毅然反論するかもしれない。実際、優里子SNSアカウントはしばらく更新が止まっていたが、新しい投稿が上がったときには、たくさんの応援コメントも寄せられていた。結局、噂に踊らされず彼女を信じるファンも多かったのだ。

「このままじゃ、まだ足りない……」

 賢介は次なる一手を考え始める。実害――たとえば、会社での信用や顧客との関係に亀裂が入るように仕向ければ、彼女キャリアは深刻な痛手を負うだろう。そこまでやるのかと自問しながらも、頭の中には「どうせやるなら徹底的に」という声が沸き上がっていた。

 それからというもの、賢介は優里子会社名を調べ上げ、その会社名前とともに「以前、不倫スキャンダルが噂されていた社員がいる」という書き込みを、ビジネスSNS就職活動系の掲示板に投下した。もちろん優里子名前は直接出さない。あくまで「ヒント」をばらまき、興味を持った人たちが「調べてみよう」と思うように誘導する。

 さらに巧妙なのは、賢介がわざと別の人物示唆するようなフェイ情報も織り交ぜたことだった。「〇〇商事女性社員でM・Hという人だ」など、デタラメ名前をいくつか挙げる。その後になって「あれは誤情報らしい。本当は比嘉優里子という社員」という流れを作ることで、最初にあった偽情報が訂正される形になり、逆に“本当の情報”だという信頼感を高めるのだ。

 噂はSNSからまとめサイトへ、まとめサイトから大手ニュース風の匿名ブログへと伝播していく。その過程で誇張や憶測が混ざり、いつの間にか「社内不倫で昇進している」「上層部を篭絡した悪女」などと書き立てられていた。もはや当初の大学教授との噂すら混線し、「彼女は昔から男を利用してのし上がってきた」という筋書きまで付け足されている。

 賢介はその様子を見届けながら、もはや半ば狂喜に近い感情を抱いていた。自分言葉が誰かを巻き込み、誰かがそれを信じ、さらに多くの人に伝えている。“弱者”だった自分が、こうして“強者”に打撃を与えられるという実感。それが彼の孤独な心を満たす唯一の悦びになっていた。

 やがて、SNS上では優里子を名指しする投稿が急激に増え始める。誹謗中傷コメントが飛び交い、会社にも問い合わせが相次ぐようになったらしい。それを示すように、優里子個人アカウントには「会社電話したけど?」「逃げんなよ」「暴露してやるからな」といった執拗メッセージが送りつけられていた。賢介は「ここまで来たか」と、どこか他人事のように画面を見つめる。

 するとある日、優里子SNSアカウントが非公開になった。続いて、彼女の友人たちが「優里子精神的に追い詰められてるらしい」「病院に行った方がいいかもしれない」と心配する投稿をしているのを発見した。ここで初めて、賢介は自分がやっていることの重大さを痛感した。もはや噂を広めるとかいレベルではなく、ひとりの人生破壊する行為に手を染めているのだ、と。

 しかし同時に、賢介の心の奥には「彼女が苦しんでいる」という事実への暗い快感が芽生えていた。「俺があの強気彼女を追い詰めているんだ」という優越感が、胸の中をぐつぐつと煮え立たせる。

 ――俺にだって、これくらいの力があるんだ。

 ――ずっと惨めだったけど、今は違う。俺の言葉ひとつで、あいつは奈落に落ちていくんだ。

 ある晩、賢介がいつものようにネットの反応をチェックしていると、見覚えのある名前を見つけた。大学時代に同じサークルだった友人・小峰だ。小峰はSNS上で「これはさすがに酷い。優里子に直接連絡を取って確認したけど、全部事実無根らしい。彼女名誉毀損で訴えることを検討している」とコメントしていた。

 名誉毀損――訴えられたらどうなるのだろうか。賢介の背筋に冷たいものが走る。自分がやってきたことは当然、罪に問われる可能性がある。しかし同時に、「誰がやったか特定できるはずがない」という妙な自信もあった。複数アカウントを使い分け、匿名投稿してきたのだ。しかも、あくまで「らしいよ」とか「噂だよ」と書いたにすぎない。そこまで簡単には追跡できないだろう、と。

 しかし、万が一ということもある。さらに、優里子法的手段に出るとなれば、彼女上司会社も本気で調査に乗り出すかもしれない。「疑わしきアカウント」に対して情報開示請求がなされれば、IPアドレスから身元が割り出されることもありうる。

 賢介は不安に駆られながらも、嘘だろう、そんなの上手くやり過ごせる――と自分に言い聞かせた。だが、なぜかスマートフォンを握る手が震えた。こんな気持ちは初めてだった。いつもならアルコール摂取すれば薄れる不安が、今回ばかりは煽られて大きくなるばかりだ。

 数日後、小峰から「久しぶりに話したいことがある」というメッセージが来た。学生時代はそこそこ仲が良かったが、卒業後はほとんど交流がなかった相手だ。どうやら、賢介が今どこで何をしているかは、小峰のほうも把握していないらしい。

 「このタイミングで俺に連絡してくるってことは、もしかして……」

 不安と警戒を抱えつつも、賢介は小峰の誘いに応じ、駅前喫茶店で会うことにした。平日の昼間だったため、人影はまばらだった。カフェの奥の席につき、ぎこちない様子で向かい合う二人。

 小峰は当初、大学時代の思い出話をするふりをしながら、少しずつ近況に話を移していった。どうやら彼は一般企業で働きながら、サークルOB会などを取りまとめる役をしているらしい。しばらく雑談が続いた後、小峰は急に真顔になって切り出した。

「優里子の件、知ってるか?」

「……ああ、SNSで色々言われてるみたいだな」

「正直、今までもちょっとした誹謗中傷なんかはあったけど、今回のはあまりにも悪質なんだ。で、優里子精神的に参ってる。裁判視野に入れて動き始めてるんだよ」

 そう言いながら、小峰はじっと賢介の目を見つめる。まるで「お前がやってることだろう?」と問い詰めるように。だが小峰はそれ以上は何も言わず、ただ「何か心当たりはないか?」と探るように続けた。

 賢介は動揺を抑えつつ、わざと素っ気なく答えた。

「いや、俺は知らないな。そもそも里子に昔からいい感情ないし、SNSほとんど見てないし……。そんな嫌がらせみたいなこと、わざわざやる動機もないよ」

 自分で言っていて、嘘臭さを感じた。しかし、小峰はそれ以上深追いしなかった。ただ、「そうか、もし知ってることがあったら教えてほしい。俺は、誤解や嘘で人が傷つくのは嫌だからさ」と言って、曖昧に微笑んだだけだった。

 小峰と別れたあと、賢介は駅前のコンコースをぶらぶらと歩きながら、頭の中で考えを巡らせる。小峰がわざわざ自分接触してきたのは、やはり“犯人”を探っているからではないかしかし決定的な証拠がなければ、自分を追及することはできないだろう。そう思う一方で、不安は拭えない。

「このまま、俺は逃げられるんだろうか……」

 後ろめたさと、復讐を達成するために奔走してきた興奮が入り混じり、心が不安定になっていく。

 結局、賢介はその夜からパソコンを開いても、優里子関連の情報収集や書き込みをする気が起きなかった。代わりにアルバイトを休んで酒量が増え、明け方まで起きては昼間に寝るという、ますます健康生活に陥っていく。何もかもが嫌になった。自分でも止められないままここまで来てしまったが、“復讐”という言葉は、もはや虚ろに響くだけだった。

 するとある日、いつもどおりアパートの狭い部屋にこもって缶ビールをあおっていると、スマートフォンが鳴った。画面には「小峰」の文字。嫌な予感がしたが、出ないわけにもいかない。

もしもし……」

「俺だ。突然で悪いんだけど、優里子入院した。心が限界だったらしい。……正直、原因を作った奴が許せない」

 小峰の声は怒りで震えていた。賢介は何も言えずに黙り込む。

「でな、俺はこのままじゃ黙ってられないと思うんだ。警察相談して、サイバー犯罪対策なんかも含めて捜査を依頼しようって話が出てる。会社も動いてるらしいから、情報開示請求なんかも時間問題だろう」

 脳がぐらぐら揺れるような感覚とともに、賢介は息が詰まりそうになった。ついに、もう逃げられなくなる。そう思った瞬間、彼は全身の力が抜けて床にへたり込んだ。

「……そうか」

 それだけ呟くと、小峰は最後に低い声で「もし、何か知ってるなら、今のうちにやめておけ」とだけ言って電話を切った。

 やめておけ――もう、やり続けること自体が無理だ。もはや罪悪感が勝っていて、賢介はこれ以上フェイクを撒くこともできなかった。だが、今さら何をどうすればいい? 彼女に直接謝って許しを乞う? そんなことをしても彼女ますます憎むだけだろう。

 翌朝、賢介は警察からではなく、思いがけない相手から連絡を受けた。なんと、優里子本人からメッセージだった。非公開になっていたSNSアカウントから、突然「直接会って話したい」という短文が送られてきたのである

「……どういうことだ……?」

 半信半疑のまま、賢介は指定された場所――大学近くの駅前カフェへ向かった。指定された時刻は夜の8時過ぎ。混雑する時間帯を外したのか、店内には数組の客しかいない。

 席に着いてしばらくすると、店の入口から見覚えのある女性が姿を現した。比嘉優里子――かつてのサークル仲間で、今や“噂”の被害者。その顔には明らかに疲労の色がにじみ、かつての凛とした雰囲気は薄れていた。

「……久しぶり」

 少しかすれた声で言う。賢介はどう反応すればいいかからず、黙って会釈した。二人がテーブルを挟んで向かい合う。彼女沈黙を破るようにゆっくりと口を開いた。

「私も気づいてた。あの噂、あなたがやってるんじゃないかって」

「……どうして」

大学とき、あまりしたことはなかったけど、あなたが私に抱いてた感情は分かってた。私のことをよく思ってなかったのは感じてた。今になって急にこんな悪質な噂が広がって、あのサークル関係の裏アカ書き込みを見ると、文章の癖とか表現が、なんとなくあなたに似てる気がして……。確信まではいかないけど、ね」

 賢介は言葉を失った。彼女がここまで鋭く察していたとは思わなかった。冷静に考えれば、自分しか知らないような細かいエピソードが混ざっていたのだから、勘づかれても不思議ではない。

「……申し訳ない」

 それ以外、言葉が出てこない。どんな理屈通用しない。ただ自分が虚勢を張り、彼女を傷つけようと目論んだ事実は消えないのだから

「一つ聞かせて欲しいの。どうしてここま

2024-12-24

anond:20241224025823

軽くサービス内容見てみたが契約するインフラサービス価格や質が他と大差ないなら契約してもいいかもね、という感想

上場されないなら紙くずだが、紙くずになった場合でも一応買い取るらしいし。

2024-12-09

anond:20241209044026

一般人の命が紙くずのように軽くてどんどん人が死にまくる作品でいまさら性犯罪」って…

命より貞操大事系の方?

魂の殺人

2024-11-04

anond:20241104211447

終戦直後みたいに経済制裁空襲インフラボロボロにでもならん限りハイパーは再来しないやろうけど

今みたいな紙くずにはならん程度の円安がずっと続いてじわじわ衰退して欧米韓国台湾どころかいつのまにか東南アジア中南米より貧しくなってる方があり得る未来やろなあ

2024-09-28

にけつッで「女の子けが折れる四角い手紙」の話してて笑った

昭和やなー

の子は「端が欠けた四角い手紙」回さないんだろうなあ

紙くず五目並べとかしないんだろうなあ

2024-08-23

anond:20240823223028

仮に倒産して株が紙くずになったとしても、買った人はその時点でその価値があると思ったから買ったわけで

それを否定すると、起業時に投資をする行為否定しなきゃいけなくなる

いつか倒産するかもしれないからな

anond:20240823223026

非武装市民を狙って爆撃してるイスラエル様を式典に呼んでる時点でもう平和とか紙くずだよ

遠慮なく核武装したらいいと思う‥

うちは大叔父が胎内被曝者なんだが、核を避けるためなら何でもしたいと思うね

核を落とされるのは核を持ってない国だけなんだよ

2024-08-18

もう働かなくて良いんじゃね

資本家搾取されるだけだよ。

みんな目覚めて。

俺らが働かなければ奴らの金は紙くずなんだから

2024-07-12

anond:20240712105448

それが分からねえから聞いてるんだよ!

ちなみに大昔に「高齢化社会メガネマンもきっと増えるだろ」と買ったメガネスーパーは紙くずになった

2024-06-25

円は紙くずになるのであります。まさにアベノミクス果実であります

実効為替レートでの円の価値1960年代レベルまで下がってるらしい。

まぁ体感的にもそうだなーって思います海外のサブスク価格ジュース感覚で700円だの1600円だのの課金を促してきててお前アホかよって感じ。

アホと言うか円の価値が弱すぎだな。弱すぎ新作。

割と半信半疑ドル円200円になるだろうなとうっすら思ってた。

今までは確率60%くらいでドル円は200円に到達するかもなーとうっすら思ってたけど。ちょっと考えを改めた。

まず間違いなく200円は行くだろうな。下手したら10年かけて500円とか行くかも知れない。言い過ぎたかな?

まー500円は半信半疑だが、あってもおかしくないだろうなーって思い始めてる数年前なら絶対にないだろうと笑い飛ばしてたけれども、日本金利物価上昇のを考慮した実質金利のレートがマイナスにえぐれてる。

表面上のドル円金利差だと見えてこない金利差が実質金利さで出ているので。円安圧力継続し続けるだろうなと言ったところ。

せいぜい日本国内物価上昇が停滞するなら少しは収まるかも知れないけど収まったら国内経済の回転が悪くなるので収まらないほうがマシと言った感じ。

円は価値毀損させ続けながら日本経済を回すしか許されないっぽい。

これが良いかいか別に議論する必要はないかな。みんなで選んだ安倍ちゃんがやったアベノミクスの時点で約束された果実だったわけだし、甘んじて日本国民は受け入れろと言った感じである

まぁ紙くずはいいすぎたけどトルコリラよりはマシな通貨って感じですね。

エルドアンみたいな独裁者もいないのに自国通貨価値が下落してインフレしているのウケる。まーでも失われた30年でのセルフ経済制裁寄りはマシなのか?

よくわかりませんね。

私は円が紙くずになることを確信しているので、売って売って売りまくって儲けていこうと思います

日本国内で円を稼げば稼ぐほど自分労働価値は下がっていくからな、物価上昇をアウトパフォームするような賃金上昇じゃないなら働くインセンティブは下がるね。

労働価値下がる場合対処投資による資産による収益をふくらませるか、外貨獲得やね。

円はなるべく手にしないほうがいいねまぁなるべく手にしないほうがいいってことはガンガン使いまわしたほうがいいってことなので、国内での経済活動が活発になるのでこれを持って、経済活性化されたとも言えるかもな。

少なくとも俺は円を持ちたくないね過去10年くらいずっと同じことを言っている気がするし、ずっと資産積み上げを実行してきたけど、とうとう本格的な強いインフレスタグフレーション局面を帯びてきたね。

ハイパーインフレにはならんだろうけど、強めのインフレってだけでも生活苦しいしましてや為替差で円安無限に続く状況ならなおのこと物価上昇のブーストが掛かって生活苦しいだろうな。

俺は資産積み上げてるので影響ないけど円を溜め込んでた人は残念やね。でもそう言う人が安倍さんに投票してたんでしょ。ざまぁw果実モグモグwwwwwww

2024-03-29

anond:20240329141340

アイドルにもCD売上とか人気ランキングはあるんやで

そして推しがいなくなったらコレまで投資してきたのが紙くずやで

から無駄だと解っているのにやめられないんやで

これをアイドル効果っていうらしいで

2024-02-05

anond:20240205164008

MMTってもう誰も言わなくなったよな

円が紙くずになっている現状で目が覚めたのかもな

2024-01-27

anond:20240127092525

戦争が始まったばかりのころ、ロシアルーブル紙くずになるだとか、ロシアはあと数ヶ月で経済崩壊するだとか言ってた専門家はなんだったんだろうと思う。

プロパガンダ情報戦認知戦も、片方だけじゃなくて両方が仕掛けてるから一般人には真実を見極めることが難しいわ。

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